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2021年2月27日土曜日

64週目:3月1日~3月7日のリーディングマラソン予定

前週、63週;辻村深月「スロウハイツの神様(下)」、マララ・ユスフザイ「わたしはマララ」、水樹涼子、文星芸術大学「まんが田中正造:渡良瀬に生きる」の計1,156ページ、63週目までの累計は71,587ページです。

 辻村深月「スロウハイツの神様(下)」は62週目で読んだ上巻の続きです。この間ではついに『コーキの天使』が誰だったのかがわかります。私がこの本を読んで感じたのは、『夢』をかなえることの難しさです。この本では成功をしている環などの苦労も描かれていました。とても仲の良い住人でも作品のすべてを肯定してくれるわけではなく否定的な意見もありました。その意見と戦う環が印象的でした。でもよい作品はたくさんの意見を出し合ってできていくものだと思うので、すべての作品をほめて肯定するよりも正直に否定的な意見があり、思ったことを伝えてくれる友達は素晴らしいと思いました。すごくリアルで夢に向かって走っている学生たちには、勇気を与える本だと思いました。私もたくさんの試行錯誤をしながら自分を高めていきたいです。

 マララ・ユスフザイ「わたしはマララ」はマララさんの活動していることが詳しく書いてありました。私はまず、マララさんは11歳からタリバンの考えは間違っていると主張していたことに驚きました。小学生で思ったことをはっきりと主張できる勇気などが素晴らしいと思いました。またとても有名な事件ですが、16歳の若さでテロにあっています。タリバンはマララさんが国際的に有名になることを恐れていたそうです。しかし、このテロによってマララさんは一躍有名になります。また14歳で国際平和賞の候補になり16歳で受賞されています。この本に載っていたマララさんの言葉で印象深かったのは『本とペンこそが私たちの武器である。一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変える。教育こそ解決策』です。小学生で自分の考えを主張し続け、私とほぼ年齢の変わらない16歳の時テロにあい国際平和賞を受賞したマララさんは私の尊敬する人です。マララさんとあまり年が変わらないことはとてもうれしく誇りです。私もマララさんを見習い身近なところからでも少しずつ社会に貢献できるような人になりたいです。

 水樹涼子、文星芸術大学「まんが田中正造:渡良瀬に生きる」は田中正造の障害が漫画で描かれていました。田中正造は明治時代に活躍した日本の衆議院議員です。足尾鉱毒事件の解決に力を注いだことで有名だと思います。田中正造は政治家になったばかりのころから様々な運動に参加をしています。逮捕された時もありました。この本を読んで田中正造も自分の考えをはっきりと勇気をもって主張できる方だと感じました。田中正造が衆議院議員として働いていたそんな時、自分の出身でもある栃木県の渡良瀬川付近で鉱毒事件が起こります。しかし政府は何度も田中正造が現状を訴えても積極的な鉱毒対策は行いませんでした。そのことに見かねた田中正造は、天皇に直接直訴をします。その他にも渡良瀬川の農産を復活させようと尽力したり、村の復興に貢献したりと全力を注ぎました。私は何度も何度もあきらめずに訴え続けるその覚悟を見習いたいです。地域のことだけを考え、自分の利益は全く考えずに行動することは本当にあるべき姿だと思いました。

64週目:3月1日~3月7日は次の本(計1,105ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・小笠原喜康「中高生からの論文入門」(講談社現代新書)P244 
・戸田山和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」(NHKブックス)P320
 *上の2冊は中学校の卒業論文準備に向けて再読します。
・辻村深月「傲慢と善良」(朝日新聞出版) P416
・白川義員「聖書の世界」(新潮社)P125

2021年2月20日土曜日

63週目:2月22日~28日のリーディングマラソン予定

 前週、62週;木原武一「要約世界文学全集1」、木原武一「要約世界文学全集2」、銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」の計1,157ページ、62週目までの累計は70,431ページです。

 木原武一「要約世界文学全集1」は世界の有名な文学が紹介されている本でした。この本の中で私が一番興味を持ったのはマルタン・デュ・ガールの『チボー家の人々』です。この本にはジャック、ダニエル、アントワーヌという3人の少年が出てきます。ジャックとアントワーヌはチボー家の子息で兄弟です。ダニエルはこの2人の友達です。この本は3人の青春を戦前から戦中にかけて描いています。このチボー家はとても厳しい家で、規律正しく育てられたアントワーヌは医者に、逆に反抗児だったジャックは革命運動に身を投げ、ダニエルは享楽家になります。しかし戦争がこの3人の運命を揺るがしていきます。早く本編を読んでみたいです。
 
 木原武一「要約世界文学全集2」も世界の有名な文学が紹介されていました。この本で私が気になった本は、E・アラン・ポーの『ウィリアム・ウィルソン』です。この本は僕から見たウィルソンについて書かれた物語でした。私がこの本を機になった理由は物語の内容よりも作者にあります。このE・アラン・ポーさんんはすごく不思議な人だったそうです。破滅型の人間ですごく斬新な本が多いそうです。そんなE・アラン・ポーさんの世界観に触れてみたいと思いこの本を選びました。

 
銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」 、はじめは静かな詩や弁駁による悲しみの市が多いなと感じましたが最後のほうになると支えてくれた友達への感謝や未来への希望となるような詩集でした。
私は、
『感情はコントロールできなくても
 行動はできる
 我慢するのは意志の力だ
 望みをかなえるのは行動力だ』

という箇所が共感しとても心に響きました。
感情に任せて進んでいくこともできるけれど、すべては自分の意志だということに気づかされました。正しい事なのかを判断し努力して行動すれば夢がかなうことを忘れないようにしたいです。
 
63週目:2月22日~2月28日は次の本(計1,156ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「スロウハイツの神様(下)」(講談社文庫)P488
・マララ・ユスフザイ「わたしはマララ」(学研プラス)P429
・水樹涼子、文星芸術大学「まんが田中正造:渡良瀬に生きる」 (下野新聞社) P239

2021年2月14日日曜日

62週目:2月15日~21日のリーディングマラソン予定

 前週、61週;一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」、一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」、星新一「マイ国家」、辻村深月「スロウハイツの神様(上)」の計1,214ページ、61週目までの累計は69,274ページです。

 一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」は、名著と呼ばれる近代文学と古典文学のあらすじと読み方について一つ一つ丁寧に書かれている本でした。私は以前から知っていた本ですが、とても買ってみたくなったのは「とりかえばや物語」と言う物語です。登場人物は美男美女の双子です。この双子は面白いことに、女の方は男のような性格で男の方は女のような性格でした。これを見た両親は2人の性別を交換しようとします。初めは2人とも美男美女でものすごい出世をしとても順調に進んでいましたが、中宮に仕えている女官(男の方)やはりどうしても男なので仕えている中宮のことを好きになってしまったり、男(女の方)は同僚に怪しまれたりとだんだん複雑になっていきます。これは私の大好きな本で何回も読んでいます。今までは小学生向けしか読んだことがありませんでしたが、この本を読んで大人用の本も読んでみようと思いました。また、「とりかへばや物語」は本によって登場人物の名前や本の内容が少しずつ違うそうなのでそこの違いも楽しんでみたいです。近代文学、古典文学の名著といっても、その本が書かれた時代背景や作家の意図についてある程度知識がないと、読んでいてもよくわからないことがあります。名著のガイドブックのようなこの本をヒントに、興味を持った本がたくさんあったので、今後、ぜひ買って読んでみたいと思います。

 一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」は先ほどの本と同じシリーズですがさらに精選された必読書が紹介されていました。この紹介本の中からは「耳なし芳一のはなし」が一番気になりました。耳なし芳一は、すごく有名な話だと思います。しかし私は耳が取られると言う所までしか知りませんでした。しかしこの紹介本を読むともっとたくさんの話がありあることがわかりました。また書いた人や訳した人によって少しずつ内容が違うこともわかりました。国語の教科書だけでなく有名な著名人から海外の方が訳した本までの沢山の、の耳なし芳一を読んで違いを楽しんでみたいと思いました。小泉八雲さんにもとても興味がわいたので他の怪談も読んでみたいと思います。

 星新一「マイ国家」は31話が入った短編集でした。私が一番心に残った物語は「マイ国家」です。登場人物はすごく真面目な銀行の外勤係と一見普通の家に暮らしているけれどとても変わり者のおじさんです。物語は、銀行の外勤係の男がこの変わり者のおじさんの住んでいる家に行くところから始まります。インターホン鳴らしても誰も出てこなかったので、男は心配になっておじさんの家に勝手に上がってしまいます。するとこのおじさんは酒を振る舞うなどしてとても男を歓迎してくれました。しかしこの酒にはしびれ薬がはいっており男は逮捕されてしまいます。なぜ逮捕されたのかと言うとこのおじさんがマイ国家という自分の国を家に作っていた変わり者だったからです。この本の面白いところは、冗談や遊びで国を作っているのではなく、電話の国際線を切ったり凶器をを使ったりと本格的だというところです。裁判の話や刑罰の話を男おじさんから散々聞かされた後男は社会釈放されます。怖いし危ないけれど、自分の世界を持つ事は良い事だなぁと私は感じました。またこの男の人も外勤係として来ただけなのに、とんでもない災難に遭っていてとても面白い物語だと思いました。

 辻村深月「スロウハイツの神様(上)」はスロウハイツという現代版トキワ荘を舞台にした物語でした。スロウハイツはアパートです。このスロウハイツにクラス住民たちは皆作家や漫画家、画家などを目指す卵たちばかりです。
この物語には「コーキの天使」というものが出てきます。10年前山中でチヨダコーキの小説のせいで殺し合いが起きるという事件が起こり、登場人物の1人チヨダ・コーキは小説を書くことができなくなります。そんなチヨダ・コーキを救ったのが匿名で送られてきた手紙でした。この手紙の主を探しながら物語は進んでいきます。まだ上で結末までいっていないので私は「コーキの天使」は誰なのかすごく気になっています。次に続く下巻を早く読みたいです!!

62週目:2月15日~2月21日は次の本(計1,157ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・木原武一「要約世界文学全集1」(新潮文庫)P478
・木原武一「要約世界文学全集2」(新潮文庫)P487
・銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」 (角川文庫) P192

2021年2月6日土曜日

61週目:2月8日~14日のリーディングマラソン予定

 前週、60週;井伏鱒二「黒い雨」、三浦綾子「道ありき<青春編>」、伊坂幸太郎「仙台ぐらし」の計1,056ページ、60週目までの累計は68,060ページです。

 井伏鱒二「黒い雨」は、8月6日に起きた原子力爆弾投下」を題材に描かれている物語でした。まず重明の姪、矢須子の縁談がなかなか決まらないところから始まります。縁談が決まらなかったのは矢須子が原爆病を患っていると地元で噂になっていたからでした。8月6日、その日、矢須子は少し離れた場所へ荷物疎開に行っていたため被爆しているはずがないと思い、重明は証拠として矢須子の書いた日記を読んでもらおうと清書しだします。しかし、その日記には黒い雨について書かれているところがありました。本当は、矢須子は重松たちが無事を確かめるため広島市に向かうときに黒い雨を浴びていたのです。また、重松たちと再会した後、市内を逃げ回ったためたくさんの放射線を浴びていました。このことを縁談相手への手紙に書くべきか重明はすごく悩みます。そんな時、矢須子が原爆症を発症し病気が悪化してしまいます。私はこの本を読み被爆してしまった方の後の苦しみを少しですが知ることができました。広島市にいた人はもちろんそれ以外の市にも被害が及んでいることはあまり知らなかったです。福島第一原子力発電所の事故もそうですが空気や水は隙間からもれると思います。漏れた放射線や汚染された水によって少しずつ私たちの体に悪影響を及ぼしていると考えると恐ろしいです。今までも放射線に関する本は読んできましたが、今本を通しても新たな知識を深めることができたと思います。また『黒い雨』は映画にもなっているので見てみたいです。

 三浦綾子「道ありき<青春編>」は三浦綾子さんの人生が書かれた本でした。まず私は、三浦綾子さんが17歳という若さで教員となりそれからすぐに肺結核にかかったことを知りました。三浦綾子さんの闘病生活については少し知っていましたがこんなに若くでなられていたことに驚きました。そして13年間、病院での長い闘病生活をされたそうです。また、三浦綾子さんが教員を辞められた後、酒やたばこに手を出したり2人の男性と婚約したりしていたことを知りとても驚きました。また結核で倒れた日はの結納の日の日だったそうです。その後、13年間もの闘病生活中に幼馴染で同じ結核と戦っている前川正さんと再会し人生が変わります。三浦綾子さんが苦しくて自殺しようとしたときも前川さんがいつも励ましていました。また、前川さんの影響を受けて三浦綾子さんは洗礼を受けられます。前川さんは三浦綾子さんと再会した5年後に病気が回復せず亡くなってしまいますが前川さんの遺言書がこれからの三浦綾子さんの人生の支えなっていました。この本は三浦綾子さんが三浦光世さんとご結婚される場面で終わります。この本には三浦綾子さんの人生がとても細かく書いてありつらい経験を沢山なさっていたことを実感しました。また、前川さんという方にも感銘を受けました。前川さんは三浦綾子さんの人生にキーパーソンだと思います。私もいつも周りで私のことを支えてくれる人たちへ感謝し大切にしながら過ごしたいと強く思いました。

 伊坂幸太郎「仙台ぐらし」はエッセイ本でした。この本は著者が仙台で体験したことが面白く書いてありました。「タクシーが多すぎる」「機械任せが多すぎる」などです。また2011年になってからのエッセイには「震災」についても書いてありました。私が一番面白くて心に残ったのは「映画化が多すぎる」です。著者がある夫人と話をしているところから始まります。婦人は『ゴールデンスランバー』という映画のロケのせいで街が渋滞だったと愚痴をこぼします。この『ゴールデンスランバー』は著者の書いた本で幸太郎さんはロケには関わっていないのですが、彼は少し申し訳なく思っていました。するとまた婦人が『重力ピエロ』という映画を見たと話してきました。この『重力ピエロ』も著者の作品です。ふじんはこの作品について「暗い話で嫌になっちゃった」とこの本を書いた本人に言いました。もちろん婦人は伊坂幸太郎さん本人だとは気づいてはいません。これでまた幸太郎さんは申し訳ない気持ちになっているという冒頭の場面から面白かったです。伊坂さんはこのように小説作品が映画化されることが多いそうです。作者の約10年に及ぶ仙台での様々な体験や感じたことが細かく書いてあり、私もそこで生活していたような気持になりました。伊坂さんの優しい人格にも触れられた気持ちになり、もっとほかの本も読んでみたいと思いました。

61週目:2月8日~2月14日は次の本(計1,214ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」 (コスモ文庫)P255
・一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」(コスモ文庫) P255
・星新一「マイ国家」(新潮文庫) P336
・辻村深月「スロウハイツの神様(上)」(講談社文庫)P368

2021年1月31日日曜日

60週目:2月1日~7日のリーディングマラソン予定

 前週、59週;星新一「きまぐれ星のメモ」、星新一「妖精配給会社」、ジャクリーン・ケリー、斎藤倫子(訳)「ダーウィンと出会った夏」の計1,100ページ、57週目までの累計は67,004ページです。
 
 星新一「きまぐれ星のメモ」は、いつもの短編集ではなく章ごとに分けた随筆でした。『1.生活する』『2.仕事場』『3.旅をする』『4.あれこれ考える』『5.味わう』『6.ちょっと頭に浮かぶ』『7.思い出』の7章で章に関連した話がそれぞれ書かれた短編集でした。私は『生活する』の『夏の日の事件』が印象に残りました。出前のソバ屋で起きた事件の事でした。出前でそばを頼んだら代金の器をあとで返すのが当たり前です。しかしこの話では、家内はお金を出したといい蕎麦屋さんは貰っていないという可笑しなことが起こります。そして家内がお金を渡した相手は詐欺師だったことが分かりました。ここから著者が推測した犯人の動機がとても面白かったです。私はこの集金詐欺というものを初めて知りました。面白いのがこの話の詐欺師さんは200円だけしか手に入っていないということです。本にも書いてありましたが、集金詐欺は出前の家まで待ち伏せし顔もばれるリスクの高い実行するのが大変なものだそうです。ここまでして200円しか手に入らなかった詐欺師さんの行動が面白かったです。また蕎麦屋の出前だけでない場面でも詐欺はいるので気を付けたいと思いました。
 
 星新一「妖精配給会社」は短編集でした。どの物語も面白くてドキドキしましたがP244の『友だち』が一番印象に残りました。ある男が医者のもとに自分の子供について相談をする話です。この男の娘は5歳です。5歳の娘はある日突然妖精と遊んでいると言い出しました。私はまず、男がお医者さんに相談する内容が個性的で物語の設定が面白いと思いました。5歳の女の子は妖精に教えてもらったことを両親に話します。しかし、5歳の子してはあまりにも大人びたことを言うので、男は不思議に思いお医者さんに相談しました。するとこのお医者さんは子供は両親の影響を受けやすいと考え、男を催眠術にかけ5歳の時の気持ちをよみがえらせます。すると男にも小さいとき娘のように友達がいたことが思い出されました。この物語は小さい時は、みんな純粋な心を持っていたということを伝えていると思いました。嫌なことがあったら小さい時の思い出や空想をして気持ちを静めるのもいいと思いました。

 ジャクリーン・ケリー、斎藤倫子(訳)「ダーウィンと出会った夏」は1899年のアメリカ・テキサス州の田舎村が舞台です。主人公は7人兄弟で唯一の女の子キャルバーニです。あらすじを簡単に紹介するとこのキャーバニアがダーウィンの本に興味を持ち、書斎にいた祖父の協力のもと研究に目覚めていく物語です。まず時代背景に女性への偏見があります。今から約100年まえまではまだまだ女性と男性の区別がはっきりとしていた時代、男性が多くなる研究者をキャーバニアは目指しています。私はまずこのキャーバニアを支えた変わり者の祖父に感動しました。孫の夢のために森に行ったり植物を採取したり、実験の失敗談や楽しさなどの様々な知識を与えてくっれる祖父は素晴らしいと思いました。また、厳しい母や周りの目の描写からこの時代の厳しさも少し実感することができました。私も生物にとても興味があり研究者になりたいと考えていたので参考になりました。また、最初キャーバニアが探していたダーウィンの本とは『種の起源』でこの本は私もリーディングマラソンfor チルドレンを通して読んでいたのでとても読みやすかったです。この本を読んでもっと研究者というものに興味がわきました。

60週目:2月1日~2月7日は次の本(計1,056ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・井伏鱒二「黒い雨」(新潮文庫) P416
・三浦綾子「道ありき<青春編>」(新潮文庫)P384
・伊坂幸太郎「仙台ぐらし」(集英社文庫) P256

2021年1月24日日曜日

59週目:1月25日~31日のリーディングマラソン予定

 前週、58週;辻村深月「家族シアター」、辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」、星新一「かぼちゃの馬車」、星新一「おせっかいな神々」の計1,164ページ、57週目までの累計は65,904ページです。

 辻村深月「家族シアター」は家族に関する物語が7話入っている短編集でした。私は一番最初の「妹」という物語が一番面白く最後の締めもほっこりと感動しました。この物語の主人公は2人の姉妹、由紀枝と亜季です。由紀枝が結婚式の日に100人近い招待客一人一人に手紙を書き、亜季が自分宛に書かれた手紙を読んで高校生時代を振り返ります。由紀枝はファッションやメイクに疎くいつも目立たない子でした。亜季はそんな姉と比べられるのが嫌で可愛くおしゃれでいることを大切にしていました。小さい頃は3人は仲がよかったですが今は良くありません。この物語のクライマックスは亜季に彼氏ができることから始まります。亜季に彼氏がちょうどできた時期由紀枝は友達関係で色々あり元気がありませんでした。また、由紀枝が怖い同級生(亜季の先輩)と喧嘩をします。この普段はあまり目立たずおとなしい由紀枝が喧嘩した理由を亜季は知り誤解を解いていきます。怖い先輩は亜季の彼氏に告白して振られており彼女になった亜季を恨みます。そのことで由紀は妹の亜季をかばい喧嘩し友達にも嫌われてしまいます。亜季はいつもひどいことを言っていた姉に対して考え方がかわります。結婚式の手紙には「高校生の時の勇逸の自慢は可愛いくて人気者の亜季だった」と書いてありました。私は、一人っ子で兄弟がいませんがこの物語を読むと2人それぞれの気持ちが少しわかり感情移入がしやすかったです。ずっと姉のことが好きではなく喧嘩ばかりしていた妹も姉の優しさをり心を開いたところはほっこりしました。短いお話で色々な感情を体験することができてよかったです。
 
 辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」は辻村深月さんの本で2018年に本屋大賞を受賞された作品です。この本は4つの中短編中です。この物語は共感する箇所がいくつかありました。この本にはいってる4話とも題名通り過去について話していたらそれぞれ噛み合わなくて亀裂が入ってしまうような話でした。「ママ・はは」では友人二人が成人式の着物について話しているのが主ですが、一人の方は自分の好きな着物を着たかったけれどレンタルで先に借りられてしまっていました。成人式ではきたい着物が着れればベストです。しかし、もう一人の方は全てを親が決めていました。着物をいとこから借りることを決めクーリングオフしたお金を中古車を買うのに使うということを勝手に決めていたもです。このように親としては良かれとやっていることが本ににとってはすごく嫌だったということです。このように他の3話も過去のことを話しているうちに実は嫌だったということを言われやっていた方が初めて余計なお世話だったことに気がついています。私が辻村深月さんの本で面白いと思うところはハッピーエンドで終わるお話と少し暗い感じで終わる作品があることです。幅広いジャンルで書かれているから色々な本を読むことができます。この物語のように良かれと思っていたことが秘湯を傷つけてしまったいる可能性も心に留めておきたいと思いました。

 星新一「かぼちゃの馬車」は私が好きな星新一さんが書いた本です。この本で面白いと思った物語はP56からの「外見」です。ある会社の社長が交通事故を起こしてしまい瀕死状態になります。医者は人工内蔵に置き換えて右手両足を義手、義足に付け替えなければ死んでしまうと社員にいいます。すると社員は「会社の存続の方が大事だ。お金はいくらでも出すから命を取り止めてくれ」と頼みます。そして社長jは一命を取り留めますがそこからが大変でした。義手義足を金色に変え、声もカナリアのような高い綺麗な声にし、人間離れしてしまったため疲れることもありません。そのため社員は24時間丸一日社長の自慢話を聞かされノイローゼ状態になってきます。今では社長の手術を担当した医者の元へノイローゼ状態になった社員が押し寄せています。医者は当初、社長が突然人間離れした体を持ちショックを受けることを心配していましたが逆の結果になって戸惑います。まず会社の経営のために社長を助けたのは良かったが会社を支えている社員が動かなくなってしまったというオチが面白かったです。また、医者が理由は違うけど終始心配して困っているのもすごく面白くて印象に残りました。

 星新一「おせっかいな神々」は星新一さんが書いた短編集です。この本では、「笑い顔の神」という物語の結末に驚きました。昔、小さな村に住む男がある木彫りの笑った顔の像を拾います。するとこの像が喋りだし「自分は神だ。」願いを叶えてやろう」と言います。この男はお金が欲しかったのでお金が欲しいことを頼みます。すると台風が来ても運良く作物を取り入れていたり作った作物がよく売れたりなどと周りの人々と差をどんどんつけてみるみるうちにお金持ちになりました。人にお金を貸し一帯の畑や山林を全て手に入れます。そして男は木彫りの像に「福の神様、ありがとうございました」と言います。すると像は「福の神ではない」と言います。そして数日後、男の家は荒らされガラクタの木彫りの像は川に捨てられてしまいました。この木彫りの像が何の神様だったのかぜひ本よんでみてください。まさかの結末で私はすごく驚きました!! 
 
59週目:1月25日~1月31日は次の本(計1,100ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・星新一「きまぐれ星のメモ」(角川文庫) P383
・星新一「妖精配給会社」(新潮文庫) P305
・ジャクリーン・ケリー、斎藤倫子(訳)「ダーウィンと出会った夏」(ほるぷ出版)P412

2021年1月17日日曜日

58週目:1月18日~24日のリーディングマラソン予定

 前週、57週;辻村深月「クローバーナイト」、辻村深月「きのうの影踏み」、井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」の計1,042ページ、57週目までの累計は64,740ページです。

 辻村深月「クローバーナイト」は、様々な家庭内の日常茶飯事を通して鶴峯家が成長していく話です。登場人物は会計事務所で働く裕、裕の妻でアパレルショップを経営している志保、5歳の長女莉枝未、2歳の長男琉大です。志保はママ友の不倫疑惑や誤解、小学受験などアパレルショップを経営しながら育児に精を尽くします。また裕は志保の頑張りを見習いながら会社の社長夫人の悩みなどを聞いたり、仲を取り持ったりとあわただしい生活を送っています。読んでいてこの物語のような家庭は日本にたくさんありそうだなと感じました。一人一人悩みがありながらも協力し合いながら家族というものを作っているのだなと思いました。また、この本を読んで私の知らない大人の悩みも少し感じました。私も家族のためにお手伝いなど仕事をしたいと思いました。

 辻村深月「きのうの影踏み」は、少し怖いお話が13話入っている短編集でした。私はP7からの『十円参り』が一番ドキドキしました。団地の子供たちの間で都市伝説が流行っていました。それは、団地の裏山にある神社に消したい人の名前が書いてある神と10円玉を10日間誰にも見られないように入れ続けると紙が赤くなり願いが叶ってその人が本当に消えるというものです。ミサキとマヤは神社の前でいつも一緒に遊んでいた「なっちゃん」が消えたことについて話していました。いくら考えても答えが出ないので賽銭箱を開けて紙を確かめることにしました。すると中には真っ赤になった紙が10枚見つかり中には「高城ミサキ、濱野マヤ」と書いてありました。この話はほかの13話の中でも一番怖かったです。この話は作者である辻村深月さんが友人である「なっちゃん」から直接聞いた話として描かれておりさらにドキドキしました。もしこの話が本当だとしたらミサキとマヤはどうなってしまったのかとても気になりました。

 井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」は私の好きな作家、井上ひさしさんと平田オリザさんの対談の様子が書かれていました。私はP69からの『「敬語」の使い方・使われ方』がとても参考になりました。まず言葉は同じことを伝えていても、語尾や言い方によって話す相手やとらえ方が全く異なります。また敬語の中にもいろいろな種類があり、手紙を書いたりメールを送ったりする時に、どの言葉を使えば失礼に当たらないか迷うときがあります。敬語には七大敬語というものがあることを知りました。「いらっしゃいませ」「はい、かしこまりました」「少々お待ちくださいませ」「お待たせいたしました」「申し訳ございません」「ありがとうございました」です。また「あの人」「あなた」「やります」「やれません」「わかりません」は絶対使ってはいけないものだということもわかりました。敬語の使い分け方などがお二人の対談から少しわかりました。「わかりません」などはメールなどで使ってしまいそうなので気を付けたいと思います。言葉は実践していかないと見につかないと思うので普段からもっと目上の方に手紙を書こうと思いました。

58週目:1月18日~1月24日は次の本(計1,164ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「家族シアター」(講談社文庫) P384
・辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」(講談社)P210
・星新一「かぼちゃの馬車」(新潮文庫) P288
・星新一「おせっかいな神々」(新潮文庫) P282

2021年1月10日日曜日

57週目:1月11日~1月17日のリーディングマラソン予定

前週、56週目:辻村深月「島はぼくらと」、辻村深月「光待つ場所へ」、辻村深月「本日は大安なり」の 計1,283ページ、56週目までの累計は63,698ページです。

 辻村深月「島はぼくらと」は5章に分かれていました。私は1章が一番面白かったと思いました。舞台は瀬戸内海の小さな島、冴島です。この島は島を活性化させるためによそからの移住「Iターン」を積極的に受け入れていました。主人公は朱里、衣花、新、源樹の四人の高校2年生です。朱里たちは本土の高校へフェリーで通っています。ある日、4人はフェリーの中で作家の霧崎ハイジに出会います。霜崎ハイジは冴島に存在するという『幻の脚本』を探すためにやってきました。初めは警戒していた四人ですが、幻の脚本に興味を持ち、探すのを協力することにします。しかし、島の人たちは怪しみ、不穏な空気が流れてしまいます。そこで源樹は偽の脚本を作り、幻の脚本と偽って渡し、島から出て行ってもらうという提案をします。源樹は演劇部所属の新に脚本を書くように頼み小学校の倉庫で見つけたと嘘をついて霧崎ハイジに渡します。すると霧崎ハイジは興奮してそれを持ち帰り帰っていきました。3か月後、霧崎ハイジは4人の渡した偽物の脚本を自分のものとして応募しコンクールで最優秀賞を受賞します。この偽の脚本を書いた新は自分が評価されたことに大喜びします。霜崎ハイジのマイペースさや、島の不穏な空気をなくすために偽物を作ろうとした大胆な源樹の考えにどうなるのかとドキドキしました。最後、新の書いた偽物が最優秀賞に選ばれてしまったところも面白かったです。霜崎ハイジが盗作紛いなことをしているところも霜崎ハイジの性格を表していてよかったです。他にもIターンでこの島にやってきた母子家庭の子の悩みや、朱里の母親が経営している会社のこと、行方が分からなくなっていたもう一人の同級生のことなどほかの章にはもっと内容の深いお話がありましたが私はこの章のオチが心に残っていたので選びました。最後の方には「スロウハイツ」の赤羽環もでてくるので「スロウハイツの神様」も読みたいと思います。

 辻村深月「光待つ場所へ」は短編集でした。「冷たい光の通学路1、2」「しわせのこみち」「アスファルト」「チハラトーコの物語」「樹氷の町」の5つのお話が入っていました。この本は私の好きなスピンオフ作品でした。他の作品ではわき役だった子たちがもう一つの物語では主人公になり同じ出来事を違う目線からみているためいろいろな立場から話を理解できるので好きです。私は「アスファルト」が一番心に残りました。主人公は大学をもうすぐ卒業する藤本昭彦です。物語の舞台はドイツのベルリンです。このベルリンへの旅行は本来なら彼女と二人で来るはずでした。この物語は彼女と付き合っていた時のことや友人関係のことなどをベルリンという地で思い出している様子が描かれています。自分が良かれと思ったことがそうでないなど一人が心地よいと感じてしまう藤本昭彦はベルリンの街で人と人が触れ合うことによって生じる心地よさを感じ、自分の世界に戻ることを決意します。この物語の主人公は大学生で舞台もドイツですが、藤本昭彦のの心情はどの人も経験したことがあると思いました。私も悩みがあったり一人になりたいなと思ったときは、少し普段と違うものに触れてみて新しい世界を発見してみようと思いました。

 辻村深月「本日は大安なり」では4つの結婚式に関する物語が入っていました。私が一番面白いと思った物語は相馬家・加賀山家の結婚式です。まず主な登場人物は新郎の相馬英一、新婦の加賀山妃美佳、新婦の双子の姉の鞠香です。妃美佳と鞠香は一卵性双生児なのでよく顔や姿が似ています。逆にお互いを意識しているため、相手の大事にするものや人を欲しがったり些細なことで優越感を感じるところもありました。新郎の相馬映一はそんな妃美佳のややこしいところに惚れて結婚をします。しかし、結婚前に一度だけ鞠香と妃美佳を間違えたことがあり妃美佳はそんな英一に少し不満を持っていました。そこで妃美佳は鞠香とともにある計画を考えます。それは、結婚式当日2人が入れ替わるということです。妃美佳はもし映一が最後まで見抜けなかったら別れるつもりでした。一方、鞠香は鞠香で考えがありました。妃美佳と鞠香を英一が間違えたというのは鞠香が妃美佳にいったデマで本当は英一は一目で気づいていました。これにより鞠香のプライドは傷つけられたため、この結婚を許せば映一以上の男性を見つけなければならないと密かに対抗心を燃やしていました。だから入れ替わって映一を騙すことで英一が妃美佳と鞠香の違いに一目で気が付いたあの日のことは間違いだと証明し優越感に浸ろうとしていました。しかし、結婚式の途中で火災を知らせる警報が鳴ってしまいます。すると映一は参列席にいた妃美佳の手を取ります。その後、鞠香が映一に声を掛けると、『勘弁してよ』と英一は言いました。英一は今日だけは新婦の妃美佳の好きにさせようと入れ替わっていることに気が付いていながらもそのままにしていたのです。つまり映一は本当に妃美佳のややこしい部分に気が付いていて、彼女たち以上にややこしい男性なのです。また鞠香は映一と妃美香の二人に負けを認め、もっとややこしい相手を見つけなければならないと意気込みます。私はこの物語を読み終えた後、すごくややこしい設定だと思いました。でも、一人一人の個性が際立っていて、とても面白いと思いました。また、妃美香のややこしさを超える鞠香よりもややこしい英一と、その栄一以上の男を探そうと頑張る鞠香の姿に笑ってしまいました。他の物語も同じようにとても楽しく読めました。内容に辻村深月さんの他の作品に登場する人物が出てくることがあったので、もっとたくさん辻村さんの本を読みたいです。

57週目:1月11日~1月17日は次の本(計1,042ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「クローバーナイト」(光文社文庫) P429
・辻村深月「きのうの影踏み」(角川文庫)P256
・井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」(新潮文庫) P357

2021年1月3日日曜日

56週目:1月4日~1月10日のリーディングマラソン予定

前週、55週目:磯田道史「無私の日本人」、村岡恵理「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」、辻村深月「盲目的な恋と友情」の計1,117ページ、55週目までの累計は62,415ページです。

 磯田道史「無私の日本人」は、「穀田屋十三郎」「中根東里」「大田垣蓮月」の3話が入っています。その中でも1話目が一番面白かったです。舞台は東北の奥州街道沿いの仙台藩吉岡宿です。吉岡宿の人々は、普通の農民のように年貢だけではなく、藩が街道を往来するときに「伝馬役」という荷物や人を運ぶための課役がにより負担がかかっていました。藩主伊達家も宿場町がなくなってしまうと困るため「伝馬御合力」という制度を作りましたが、吉岡宿は但木家の領民であって伊達の領民ではないため、殿様から支援がもらえないということで、吉岡宿には支払われることがありませんでした。そこで主人公の穀田屋十三郎はこのままでは吉岡宿がつぶれてしまうと思い菅原篤平治という茶師に相談します。菅原篤平治は吉岡宿で一番頭がいい人でした。菅原篤平治は「藩はお金に困っているため、まとまった金子を作りそれを藩に差し上げ、ご利息を頂く」という秘策を考えます。この『穀田屋十三郎』は『殿、利息でござる!』という映画にもなっています。ぜひ見てみたいです。また、ほかの2遍もすべて実在した人物がモデルになっています。あまり有名ではない無名の日本人にこんな方たちがいたことを知りとても興味深いと思いました。いろいろな本を探してもっと詳しく知りたいです。

 村岡恵理「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」は、モンゴメリの描いた赤毛のアンを翻訳した人の生涯を描いた本です。『花子とアン』というNHKの連続テレビ小説にもなりました。村岡花子さんの旧名は安中はなです。山梨県の甲府市で1893年に産まれました。元々、父親がクリスチャンで村岡花子さんも洗礼を受けます。村岡花子さんは小さい時から成績は優秀でした。その後、村岡花子さんは9歳で東洋英和女学院に入学します。家は貧しかったのですがクリスチャンのみ学費が免除される制度がありそれを利用して入学しました。ただしこの制度には今の奨学金のように奉仕活動の義務や、一定以上の成績を保つというような条件があります。ここでの生活がものすごく私はこの場面が一番印象的でした。初め村岡花子さんはアルファベットも読むことができませんでした。それに比べ周りの子は英語がペラペラでした。ここで10年間もの猛勉強をします。その後、村岡花子さんは柳原あき子さんに出会います。柳原あき子さんは名家・柳原家の次女でした。村岡花子さんはこの柳原あき子さんととても親しくなります。卒業後、村岡花子さんは『日本女性の過去、現在、将来』を卒業論文で書き称賛を受けます。その後、5年間山梨英和女学校の英語教師として勤務します。ここで、教師生活をしながら文芸雑誌に原稿を載せるなど活動の幅を広げていました。1919年の時、村岡敬三と恋に落ち結婚します。1921年、親友だった柳原あき子が社会運動家の宮崎龍介と駆け落ちをします。このことは世間に『白蓮事件』として知れ渡ります。しかし、村岡花子さんは柳原あき子さんの初めの結婚が政略によるものだと知っていたので、駆け落ちするほど好きな人ができたことに喜びを感じ10年ぶりに再会を果たします。しかし、1922年から悲しいことが続きます。まず、村岡敬三の父が亡くなります。1923年、関東大震災で村岡敬三の弟・村岡斎と水上家に養子に行っていた妹・雪子が亡くなります。また、水上家には村岡敬三の前妻との子・嘉男がおりその訃報も伝えられました。その3年後の1926年、夫・村岡敬三が当時はやっていた疫痢にかかり急死します。この続く不幸により村岡花子さんは、なかなか立ち直れなくなります。そんな村岡花子さんを支えたのは『マーク・トウェイン作 ザ・プリンス・アンド・ザ・ポーパー』です。これをきっかけに翻訳家になることを目指します。その後、婦人参政権獲得運動にお力を入れながら「子どもの時間」に出たり、歌人や小説家と親交を深めていきます。そんな中、花子の友達でカナダ婦人宣教師のミス・ショーが帰国します。このミス・ショーを通して村岡花子さんはモンゴメリ作の『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』に出会います。そして戦争が終わった1945年頃翻訳版が完成します。ドラマで一度村岡花子さんの生涯をみて少し知ってはいましたが、この本を通して細かいところや様々な苦難があったことを学びました。たくさんの人の協力が合ってからこそ今この世の中に『赤毛のアン』という素晴らしい作品が知れ渡ったのだとかんじました。時間があればまたドラマ『花子とアン』も見返してみようと思います。

 辻村深月「盲目的な恋と友情」の主人公は一ノ瀬蘭花です。小さいころからバイオリンを習っていた一ノ瀬蘭花は大学生になってからもアマチュアのオーケストラに参加していました。指揮者の茂美星近は彼氏です。一ノ瀬蘭花の母親は元タカラジェンヌでその影響を受けてバイオリンをやっていました。中学・高校にオーケストラ部はなかったためずっとソロで弾いてきました。大学生になってからアマチュアオーケストラに入部し、大きなホールで演奏をし始めます。第一バイオリンの中で蘭花が仲良くなったのが傘沼留利絵でした。彼氏の茂美は実力派指揮者・室井稔の下で勉強をしていました。室井の渡航に付き合うこともありベルギーとの間を行ったり来たりしていました。しかし、茂美は室井の妻・奈々子と過ちを犯し仕事を干されてしまいます。働かなくなった茂美は蘭花のことを金銭的に頼るようになります。この様子を見た留利絵は別れるよう勧めますが、未練がある蘭化には聞き入れてもらえませんでした。また、茂美のスマフォの中に蘭花の盗撮動画がありばらされる危険もありました。それから間もなくして茂美が自宅の近くにある橋から転落しました。茂美自身が酔っていて現場の柵ももろくなっていました。この事件は『死にたい』というメモが見つかったことから自殺として処理されます。茂美が亡くなってから1年間病気を理由にして会社を休んでいた蘭花ですが気力を取り戻していきます。やがて1つ年下の乙田と親しくなり結婚をします。この結婚に留利絵も招待されます。そして友人代表としてスピーチを始めようとしたときふたりの刑事が会場内に入ってきました。じつは茂美は自殺ではなく事故(殺人)で死んでいたです。あの日、茂美にお金を要求された蘭花は茂美のことを突き飛ばしてしまいます。その後蘭花がパニックになり逃げだした後に茂美のスマホを留利絵は持ち去ります。秘密を守り抜く覚悟をしていた留利絵でしたが蘭花が親友よりも結婚を選択したため留利絵はスマホを警察に送り付け共犯者のして蘭花と一緒にいることを誓います。最後に留利絵がどんでん返しをしたことに驚きました。初め裏表紙のあらすじを読んだときは、蘭花が彼氏を親友に奪われたり騙されたりされるのかと思っていましたが、全く違いとても楽しくハラハラドキドキしながら読むことができました。

56週目:1月4日~1月10日は次の本(計1,283ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「島はぼくらと」(講談社文庫) P432
・辻村深月「光待つ場所へ」(講談社文庫)P432
・辻村深月「本日は大安なり」(角川文庫) P419

2020年12月27日日曜日

55週目:12月28日~1月3日のリーディングマラソン予定

前週、54週目:三浦綾子「細川ガラシャ夫人 下」、三浦綾子「塩狩峠」、夏目漱石「こころ 坊ちゃん ー 現代日本文学館」の計1,342ページ、54週目までの累計は61,298ページです。

 三浦綾子「細川ガラシャ夫人 下」は、先週読んだ本の続きです。私がこの本で印象的だった場面は『ガラシャがクリスチャンになったことが忠興にばれた場面』です。ガラシャがキリシタンになったと夫・忠興が知ったときはすでに豊臣秀吉によってキリシタン弾圧が進められていました。そのため、忠興はガラシャに信仰を捨てるように命じます。しかし、ガラシャは自分を殺してもいいから信仰だけは捨てないといいます。この他にも忠興は侍女たちのことを迫害します。それでもガラシャは信仰を捨てませんでした。私はこのガラシャの信仰の深さに感動しました。自分の命を差し出してまでも信仰を捨てないのは本当にすごいことだと思いました。私もはりつけにされても信仰を捨てないなど当時の人々の精神を見習いたいです。

 三浦綾子「塩狩峠」もキリスト教についての物語でした。主人公は永野信夫です。信夫は父の貞行、祖母のトセと東京に暮らしていました。信夫は実の母は死んでいるとずっと思っていましたが実は生きていて、クリスチャンであったためキリスト教嫌いな祖母に別居をさせられていたことをしります。やがて祖母が死んでしまいます。これがきっかけで母の菊、妹の待子と暮らし始めます。はじめは信仰を持つ菊や待子との生活にとまどっていましたが平和に暮らしていました。そんなある日、親友となる同級生・吉川と知り合い仲が深まります。また、吉川の妹のふじ子にも特別な感情を抱きます。ふじ子は体が不自由です。吉川はそれからしばらくして北海道に引っ越してしまいます。しかし、その間も文通を続けます。また、信夫が中三になった時、母の甥・隆士が大学に行くため信夫と一緒に暮らすようになります。信夫は男らしく遊び上手な隆士のことが大好きになり、また自分が揺さぶられていきます。しかし、父の貞行が急死してしまいます。働き手が家からいなくなってしまったため信夫は中学校を卒業後、裁判所に就職します。そして、隆士の紹介で作家・中村春雨に出会います。クリスチャンでもある彼を通して信夫は罪や許しについて深く考えるようになります。吉川の祖母の葬式で、吉川が東京に来て再会をします。そして北海道にあこがれを抱きます。23歳になった信夫は北海道に移住し鉄道会社に就職します。そこでの仕事はうまくいきます。しかし、吉川の妹ふじ子は身体がどんどん弱くなっていってしまいます。そんなふじ子に信夫はあらゆる手を尽くします。また信夫は駅前で伊木に出会い神への信仰を自覚します。ここで私がおもしろく素晴らしいと思った場面があります。ある日同僚の給料を三堀という人が盗んでしまいます。しかし、キリスト教の教えにある隣人への愛をもつことを誓い一緒に旭川へ転勤します。そして旭川で洗礼を受けます。また信夫は、旭川へ行く前にふじ子にプロポーズします。そして結納の日、信夫の乗った札幌に向かう電車が事故を起こしてしまいます。最後尾の列車が分裂してしまい塩狩峠の斜面を落ちてしまった事故です。初め信夫はハンドルを使って列車を止めようとします。しかし、塩狩峠の斜面を下る客車は止まらず、カーブに入れば客車は転落し、乗客は助かりません。信夫は決心をし線路に飛び込みます。列車のタイヤは信夫を下敷きにして止まり、あとの乗客はみんな助かります。私はこのお話を読んだ時、信夫の人柄に感動しました。小さい頃はキリスト教に興味がなかった信夫ですが、徐々に感銘を受けキリストの教えをとても大事にしていることが伝わりました。またこのお話が実話をもとにしていることに驚きました。明治時代に塩狩峠で同じような事故があり、信夫のように自分が下敷きになることで列車の暴走を防いだ長野政雄さんというクリスチャンの方がいたそうです。私にこのような勇気はまだないと思います。隣人を愛し他人を救うために、命を差し出せるような心を持った人間になりたいです。

 夏目漱石「こころ 坊ちゃん ー 現代日本文学館」は、夏目漱石の代表作が入っていました。私は、『こころ』を読んだことがなかったのですべて読むことができてよかったです。『こころ』は簡潔に言うと親友Kを自分(先生)が恋愛を優先したことによって失った罪の意識から自殺を選んだ人の生涯が描かれていました。この本は半分が主人公にあてた先生からの書簡です。私は、はじめこの本がとても面白い本だとは思ったのですが伝えたい意図が分かりませんでした。しかし、この本が明治天皇がなくなりそれに殉死した乃木希典をきかっけに書いたものだと知り、明治時代の終わりを描いたお話のように感じました。明治という日本が大きく変わった時代が終わりまた新たな時代が始まることを表していると思いました。また余談ですが私は日本語で遊ぼうを通してしった「心よでは行っておいで しかしまた戻っておいでね やっぱりここがいいのだに 心よでは行っておいで」はこの夏目漱石の『こころ』の一部分だと思っていましたが、これは『八木重吉 こころよ』の死だったことも初めて知りました。

55週目:12月28日~1月3日は次の本(計1,117ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・磯田道史「無私の日本人」(文春文庫)P384
・村岡恵理「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」(新潮文庫)P431
・辻村深月「盲目的な恋と友情」(新潮文庫) P302

2020年12月19日土曜日

54週目:12月21日~27日のリーディングマラソン予定

 前週;53週目:三浦綾子「細川ガラシャ夫人 上」,加納朋子「カーテンコール」、芥川龍之介「羅生門 蜘蛛の糸 杜子春  ほか18篇-現代日本文学館の計1,105ページ、53週目までの累計は59,956ページです。

 三浦綾子「細川ガラシャ夫人 上」は、三浦綾子さんの歴史小説です。細川ガラシャは明智光秀の子供です。今、「麒麟が来る」で明智光秀が話題になっているので読んでみました。ガラシャは、もともと明智玉子と呼ばれており何不自由のない暮らしを送っていました。小さい時から美人で賢かったそうです。16歳になった時に織田信長の命令で細川忠興のもとへ嫁ぎます。「麒麟が来る」では細川忠興の父、細川藤孝(幽斎)とガラシャの父、明智光秀はとても仲が良いです。玉子は嫁いだ後キリスト教に出会い洗礼を受けクリスチャンになります。この時代、女性は男の所有物でしかなく政略の道具として使われていました。そんな時に細川ガラシャは自分を人間らしい生き方を貫いていきます。この本(上巻)ではまだ織田信長が生きており、キリスト教は迫害をあまり受けていません。この本では私のあまり知らなかったガラシャの幼少期が描かれています。小さいころから自分の意見をしっかり述べるなど、ものすごくしっかりしていて頭の良かった方なのだと知りました。しかしこの後、信長を自分の父親が殺してしまいます。また、豊臣秀吉によってキリスト教が厳しく罰せられていきます。ガラシャがどのような生き方をしたのか早く下巻を読みたいです。

 加納朋子「カーテンコール」は学園ストーリーで心の温まる物語でした。舞台は私立萌木女学園という大学です。私立萌木女学園は、経営状態が悪化してしまい廃校を余儀なくされています。そんな中、大学側は単位をとれるようにしていたにもかかわらず、単位をとれず卒業できないかもしれない学生たちが10名ほどいました。理事長先生はこの10名を何とか卒業させるために半年間の特別補講合宿を行います。この補講合宿機関の間は、外出禁止で食事も用意されたものだけ通信機器も使用禁止、部屋は2人部屋に割り振られ半年間他人と過ごすというとても窮屈なものでした。最初はみんな不満ばかり抱えていました。しかし、この合宿に参加している人たちは、コミュ障、寝坊魔、腐女子、食いしん坊な子から拒食症、トランスジェンダー、自傷癖の方までと訳アリの子たちばかりでした。そのため少しずつ自分の悩みを共有しあえるようになっていきます。そして、コンプレックスやなぜ学業不振になってしまったかなどの意外なことがわかってきます。私はこの本を読んでまず、理事長先生がとても素晴らしい方だと思いました。この理事長先生はとても暖かくいつも生徒のことを思っています。理事長先生の「人生という名の舞台の主役は自分」というメッセージが込められた一言一言が生徒の励みになっているのを感じました。また、最初は敵対していた子や心を閉ざしていた子たちが卒業式の時は悩みを解決するために一致団結している姿に感動しました。私も友達と協力してお互いを高めあうことのできる学級、学校にしたいです!!

 芥川龍之介「羅生門 蜘蛛の糸 杜子春  ほか18篇」は短編集で、彼の作品のうち「羅生門」「蜘蛛の糸」「杜子春」「トロッコ」などの物語は知っていましたが、その他は初めて読みました。また、知っていたお話も絵本で読んだり、一部だけしか知らなかったりしたものが多かったので、この本で詳しく知ることができとてもワクワクする本でした。私が一番印象に残ったお話は「蜘蛛の糸」です。この物語は絵本や教科書などで何度も読んできましたが、はじめから最後まで読んでみて改めて良い手本になるお話だなと思いました。犍陀多は生前、大泥棒でしたが一匹の蜘蛛を助けたということをお釈迦様は思い出し、地獄から助け出してやろうとお考えになり蜘蛛の糸を地獄の血の池まで垂らします。それに気付いた犍陀多は天国まで行けるかもしれないと思いよじ登っていきます。しかし、犍陀多がのぼっていると後ろから他の亡者たちが後についてよじ登ってきました。犍陀多一人でさえ切れそうなのに、こんな大人数が登ったら糸が切れて落ちてしまう、と考えた犍陀多はみんなを蹴落とそうとします。この様子を見たお釈迦様は、悲しそうな顔をしながら犍陀多のところで糸を切ってしまいます。私は生前に行った犍陀多の善い事は見習おうと思いました。しかし、地獄にいた時の犍陀多のように欲を張って他人を蹴落とすような人にはならないように気を付けたいと思いました。その他「杜子春」や「羅生門」などにも一つ一つメッセージがある良いお話だと思いました。今度は芥川龍之介の伝記も読んでみようと思います。

54週目:12月21日~12月27日は次の本(計1,342ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・三浦綾子「細川ガラシャ夫人 下」(新潮文庫)P400
・三浦綾子「塩狩峠」(新潮文庫)P464
・夏目漱石「こころ 坊ちゃん ー 現代日本文学館」(文春文庫) P478

2020年12月13日日曜日

53週目:12月14日~20日のリーディングマラソン予定

 前週、52週目:赤瀬川源平「新解さんの謎」、三浦しをん「光」、太宰治「斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス ほか7篇-現代日本文学館」の計1,254ページ、52週目までの累計は58,851ページです。

 赤瀬川源平「新解さんの謎」は、父からとても面白いと勧められたので読んでみました。辞書の中から突然「新解さん」という謎の男が現れます。新解さんは電話で「今、新明解にいる」といい、辞書の話をし始めます。「今、***ページの***という言葉のところにいるよ」という感じで、辞書を本のように読んでいる感覚になりました。またこの本の登場人物?は実在していて作者、赤瀬川源平さんの知人の弟子が「SM嬢」で文藝春秋の編集者である鈴木マキコ(氏名のイニシャルが "SM")(=現名:夏石鈴子)のことだったそうです。この本を読んで新解明国語辞典で紹介さfれている例文のおもしろさから辞書を味わって読むことの楽しさ、また、辞書は辞書でも4版と7版とではこだわりや内容が違うことや辞書の面白さを知ることができました。これからもっと普段から辞書を引いてみようと思いました。

 三浦しをん「光」は中学生が主人公の物語でした。中学生の信之と美花は島に暮らす同級生で付き合っていました。しかし、ある日この島に津波が襲い信之と美花、幼馴染の輔、数人の大人だけが生き残ってしまいます。そして島を離れる最後の夜、美花を守るために、信之と美花は山中という男を殺してしまいます。そして、それから25年たち信之は公務員として働き、妻と幼い娘と共に平穏に暮らし、美花は篠浦未喜という名前でミステリアスな女優として活躍をしていました。そんな信之の前に肉体労働に身を費やしている輔が現れます。輔は山中の持っていたカメラで信之たちが殺人を犯した瞬間をカメラに収めていました。そしてその写真を使って執拗に付き纏い、美花のことも脅迫し始めます。この本の登場人物には一人一人思い悩みがありました。私が驚いたのは、信之の妻が浮気をしていたことです。また、輔は親から虐待を受けていてずっと孤独感を抱いていました。暴力や浮気などいろいろな闇が描かれていました。でも、家庭の談話などの光を描かれていてとてもいい作品だと思いました。また、この本は映画にもなっていて、瑛多さんや南果歩さんが出演しているそうなのでぜひ見てみたいと思いました。

 太宰治「斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス ほか7篇-現代日本文学館」は、タイトルにもあるように斜陽や人間失格などの太宰治の代表作と、「ダス・ゲマイネ」「満願」「富嶽百景」「葉桜と魔笛」「駆け込み訴え」「トカトントン」「ブヨンの妻」の7作が入っていました。今まで太宰治を読んでこなかったため、読んでみたほうが良いと思いこの本を選びました。どのお話も面白くてスラスラ読むことができました。私が1番心に残ったのは「走れメロス」です。ずっと国語の授業でやってきた「走れメロスが」先日終わったのですが、すこし内容や表現が違うところが面白かったです。教科書に載っている走れメロスは少しわかりやすくしてあるからか抜粋されているところもありました。逆にこの本には、メロスが荒れ狂う皮を鎮めようとしたときに、ゼウスという神に祈ったり、メロスが町について刑場に向かって走っているときに町の人々がセリヌンティウスのことについて話しているところを聞いたりする場面がありました。このように見比べながら読んだり授業でやったことを振り返りながら登場人物の気持ちになって読めたので物語にのめりこむことができました。他の物語も様々なところを舞台にして書かれていて面白かったです。

53週目:12月14日~12月20日は次の本(計1,105ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・三浦綾子「細川ガラシャ夫人 上」(新潮文庫)P341
・加納朋子「カーテンコール」(新潮社)P280
・芥川龍之介「羅生門 蜘蛛の糸 杜子春  ほか18篇ー現代日本文学館」(文春文庫) P484

2020年12月5日土曜日

52週目:12月7日~12月13日のリーディングマラソン予定

 前週、51週目:髙橋睦郎「百人一首 -恋する宮廷-」、齋藤孝『超訳こども「アドラーの言葉」』、伊坂幸太郎「フーガとユーガ」、名古谷隆彦「質問する、問い返す―主体的に学ぶということ」、清水真砂子「大人になるっておもしろい?」の計1,057ページ、51週目までの累計は57,597ページです。

 髙橋睦郎「百人一首 -恋する宮廷-」は、百人一首の解説本のようなものですが一つ一つわかりやすく現代語に変えていて当時の情景が目に浮かびやすかったです。学校で百人一首を今の時点で60首ほど学びましたが、この本を読んで深く知ることのできた首がたくさんありました。先日の国語の授業で好きな一首を調べて発表するというものをやりました。そこで私は51番目の『かくとだにえはや伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを』という一首について調べました。あまり有名な首ではないので意味や作者についてしか調べても載っていませんでしたが、この本を読んでこの首にはたくさんの掛詞があったということに気づきました。学校の勉強プラスで参考にするのにとても良い本だと思いました。これからも使っていきたいと思います。

 齋藤孝『超訳こども「アドラーの言葉」』は、アドラー心理学として有名なアルフレッド・アドラーさんの言葉が子供向けに分かりやすく書いてある本でした。1章から5章までありましたが、勉強や生活面んどなどすべてにおいてとても大切だと思うことがたくさん書いてありました。読み進めていて小学校の時と変われたと思うとプラスに変えられていないものがわかり自分を振り返ることのできる本だとも思いました。そも真加出もこれからの目標にしようと思った言葉はP22の『学校は勉強を教えてもらうだけじゃんく、自分から進んで成長する場所だ!』です。ただ習ったことを勉強してテストをこなしていくのではなく学んだことを生かして生活に役立ててみたり、自主研究をしてみたりと自分自身でもっと高めていきたいと思いました。

 伊坂幸太郎「フーガとユーガ」は誕生日になると2時間おきに入れ替わって(瞬間移動して)しまう双子の「風我」と「優我」が主人公です。風我は運動が得意、でも、口が悪い弟。優我は勉強が得意で性格は穏やかなお兄さん。二人は父親からの暴力を受ける「僕」が「僕」を助けようと初めて特殊能力を使ったのが5歳の「僕」、この不思議な設定がすごくおもしろかったです。二人の目の前で起こる出来事は、父親から受ける暴力や小学校で目撃するいじめや虐待など世の中の悪の部分というか、人間の暗く影の部分で満ちています。正義感というよりも、目の前で起こることがあまりにもひどく、悪に満ちているから許せない、という彼ら双子の間にある考えの一致、その信頼感によって不思議な能力を駆使して対抗していきます。はじめは話の展開がよく分からなかったのですが、後々話が急に進んでいき、過去の出来事の全てがパズルのピースが埋まっていくような急展開のストーリーでした。双子はいつも一緒でこれからも一緒、と思っていたのに、優我が死んでしまう結末には胸がしめつけられました。

 名古谷隆彦「質問する、問い返す―主体的に学ぶということ」は、大目にもある通り主体的な学びとはどのようなものかについて説明された本でした。少し難しかったですが、何となく理解することができました。日本では、間違っていないかどうかを気にするので発言できない、失敗してはいけないという考えに囚われてしまう子どもがいるという指摘がされていました。そして子どもたちの自己肯定感が低いのは、何もしない方が周りから叩かれずに無難に過ごせていけるというメッセージを大人や教師が送っているからかもしれない、と。「ぶれない人は格好いいか」と問いかけ、それに対し「間違う権利」があるのと同時に「誤りを訂正する権利(と勇気)」とを持ち合わせているのではないか、そして、その往復、相互作用の中から「自ら学ぶ主体」が立ち上がってくるのだとしている点が印象に残りました。

 清水真砂子「大人になるっておもしろい?」は、私自身、これまで何度か悩んだことのあることについて書いてありすごく参考になりました。例えば『一人でいるっていけないこと?』や『生意気っていけないこと?』でs。『一人でいるっていけないこと?』は前まで友達お琴で少し気にいていた部分がありましたが、今は、別にいつでも友達といて特定の子を作らなう手もいいのでは?と思うようになっていたことでした。この本にも同じようなことやまた別の視点から見たことが書いてあり気が楽になりました。
 
52週目:12月7日~12月13日は次の本(計1,254ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・赤瀬川源平「新解さんの謎」 (文藝春秋) P320
・三浦しをん「光」(集英社文庫)P376
・太宰治「斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス ほか7篇-現代日本文学館」(文春文庫) P558

2020年11月29日日曜日

51週目:11月30日~12月6日のリーディングマラソン予定

前週、50週目:葉室麟「蜩ノ記」、山本博文「こんなに変わった歴史教科書」、渡辺和子「面倒だからしよう」、山極寿一「『サル化』する人間社会」の計1,042ページ、50週目までの累計は56,540ページです。
 
 葉室麟「蜩ノ記」は、映画にもなった本です。豊後羽根藩士の壇野庄三郎は城内で刃傷沙汰を起こしてしまい、切腹の代わりに、家老・中根兵の命令で向村に幽閉されている元郡奉行の戸田秋谷の監視を命じられます。秋谷は7年前、先代藩主の側室と不義密通を犯したとされ、10年後の切腹を命じられており、あと3年でした。しかし、庄三郎は、自然豊かな村で人々から慕われる、清廉な秋谷と、姿を見ているうちに本当に秋谷が事件を犯したのかと疑問が生まれ何としてでも秋谷を切腹から救おうと事件の調査をし始めます。そして本当のことがわかりました。実際、秋谷は不義密通などは起こしてはおらず、家老・中根の絡んだお家騒動に巻き込まれていたのです。もともと、小役人だった中根は、家老の地位まで上り詰めるため、高利貸し店の播磨屋吉左衛門に協力してもらいその見返りとして播磨屋の娘をお美代の方に仕立てて先代藩主の側室にしていたのです。この事に気付いた先代藩主は寵愛していたもう一人の側室の子を世継ぎにしようとしましたが、お家騒動によってその側室の子は暗殺され、側室の方も命を狙われますが、その危機を救ったのが幼馴染であった秋谷だったのです。そして先代藩主は家譜の編纂を秋谷に託して死んでしまいます。ここで家老・中根は家譜の中に悪行の証拠が書かれていることを恐れ、真相を知る秋谷を亡き者にしたのでした。この本の最後は、悲しい結末でしたがとても感動しました。この事件は、村の民たちをも巻き込む大ごととなってしまいます。秋谷は、村民の人たちに危害が加わらないように自分の命と引き換えに一揆をおさめようとします。この本を読んで。私も秋谷のように、正しい道を人に流されずに自ら判断し他人のために自分を差し出せるような立派な人間になりたいです。この『蜩ノ記』の映画も一度見ましたが、忘れてしまったのでもう一度見返そうと思います。

 山本博文「こんなに変わった歴史教科書」はタイトルが面白そうだったので読んでみました。この本には、昔(約30年前)と今で変わった歴史のことなどが面白く書いてありました。私が驚いたのは、聖徳太子や足利尊氏、武田信玄などの肖像画がすべて別人のものだったということです。今までの、聖徳太子や武田信玄のイメージが覆されてとっても面白かったです。私の父母の習った用語と私の習った用語は意味が同じでも違う言い方をするものがあるということは学校の先生からの話など知っていましたが、この本を読み、具体的にたくさんの違いについて学ぶことができました。

 渡辺和子「面倒だからしよう」には、人間としてとても大切なことがたくさん書いてありました。一つ一つの言葉がすべて心に刺さったのですが、その中でも一番印象に残ったのはP19の『新しい気持ちで毎日の仕事に取り組む』です。このお話には「1回1回が仕始めで仕納め」「最初で唯一で最後」というふうに書いてありました。次があるからいいやではなく一つ一つの学びを大切に生活していきたいと思いました。他にもたくさんの心に響く言葉がわかりやすく書いてありました。これからも折を見てページを開いてシスター渡辺の言葉に触れていきたいです。

 山極寿一「『サル化』する人間社会」は霊長類研究、サル学の第一人者の本です。最近は、日本学術会議でもニュースで発言されています。この本は、ゴリラと人間の生活を比べて描いてあり、とても分かりやすく頭に入ってきやすかったです。筆者は、ゴリラ、サル、チンパンジーの群れ、集団での生活の方法について比較をして、人間とどう違うのかを考えます。人間の脳の発達と身体の成長のスピードの関係、熱帯雨林から離れたことで幼児死亡率が急増し、子どもをたくさん産む必要が生まれ、そのために離乳期を早め次の出産を準備するようになったこと。離乳させないといけないのに赤ちゃんはよく泣くし、よく笑う、だから母親だけでなく周りの大人の協力も得ながら共同保育をするようになり、家族が必然的に生まれ、更に複数の家族がコミュニティー、地域社会を形成していった。この「家族」と「地域」の両方をうまくやれるのが人間の特徴で他の霊長類にはないのだそうです。そのために重要なのが「共感力(コミュニケーション)」。でも、コミュニケーションの変化によって家族と地域が崩壊しつつあり、個人というものがどんどん前面に出て、自己実現、自己責任ということが問題になり、個人が様々なことに裸で接する時代になってしまいました。家族のフィルターもなく、共同体というフィルターもない。個人だけが様々な制度と向かい合って、社会がどんどん閉鎖的になっているというのが現代の状況。結果として「人間社会はサル化(どちらが強いか弱いか認知し行動)してきている」としています。そして、これからのIT社会、グローバル社会では、家族が集まったコミュニティーというものをしっかりと再建して「社会資本」を取り戻さなくてはいけないとしています。私たちの未来ってどうなるのだろう、と少し不安にもなりましたが、情報技術を賢く使いつつ、ネットワークを広げ、ITだけではなく身体や五感を使ったコミュニケーションを心がけたいと思いました。
 
51週目:11月23日~11月29日は次の本(計1,057ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・髙橋睦郎「百人一首 -恋する宮廷-」 (中公新書) P229
・齋藤孝『超訳こども「アドラーの言葉」』(KADOKAWA)P80
・伊坂幸太郎「フーガとユーガ」(実業之日本社)P284
・名古谷隆彦「質問する、問い返す―主体的に学ぶということ」 (岩波ジュニア新書) P224
・清水真砂子「大人になるっておもしろい?」 (岩波ジュニア新書) P240

2020年11月22日日曜日

50週目:11月23日~11月29日のリーディングマラソン予定

前週、49週目:辻村深月「凍りのくじら」、鈴木貴博「ぼくらの戦略思考研究部」、小泉武夫「いのちをはぐくむ農と食」の計1,010ページ、49週目までの累計は55,498ページです。

 辻村深月「凍りのくじら」は、600ページ近くあり、一般の小説の2倍ほどの分量のある本でしたが、物語でとても面白かったのでスラスラ読めました。また、この本にはたくさんの「ドラえもん」の道具が出てきます。主人公は女子高生の理帆子です。理帆子は、心の寂しい女の子、そして、5年前に失踪した父親がいました。この父親は、ドラえもんの作者「藤子・F・不二雄」さんのことを「先生」と崇める大ファンでした。夏のある日、理帆子は図書館で写真を撮らせてほしいという男の子に出会います。その男の子と接していくうちに内気だった理帆子は新しい自分を見せていきます。そしてそのころから、不思議なことが起きていきます。途中ストーカーとして出てくる若尾に対しては、怖い人だと思いました。こんな人間にはなりなくないです。でも、何か腑に落ちない点がまだあります。この本を読んだほかの方の意見を読んでみると、別の視点から若尾のことや、理帆子のことを見ている方がいたので改めてもう一度読んでみたい本です。

 鈴木貴博「ぼくらの戦略思考研究部」は戦略思考について学校を例えにしながら書かれていました。「反日」という考え、思想についてや、政治の裏側についてなど結構深い話が書いてありました。私が驚いたのは中国のドラマです。抗日ドラマと言われているらしいのですが、そのドラマは、残虐な日本兵に肉親を殺された主人公が立ち上がり、復讐をするというような内容です。中国の方たちを、日本の兵隊さんが殺したというのは事実かもしれませんが、そのようなことを『娯楽』で後世に伝えていることに驚きました。こう言うことは、「中国だから」ということではなく、どんな国でも過去に起こった悲しいことを『娯楽』にするということは亡くなった方たちにも失礼ではないかと思ってしまいました。正しい情報を身に着け、お互いの立場から物事を考えられるようになりたいです。

 小泉武夫「いのちをはぐくむ農と食」は、食べ物のについて深く考えさせられた本でした。まず、日本の農業ががけっぷちにあるということを実感しました。ニュースなどで少子高齢化のことや農家のことが取り上げられていますが、現在の日本において農業を継ぐ若手が足りないなどの理由で農家が危ないということは知っていましたが、この本で詳しい数値を見て、食料自給率が半分以下の40%をきっているなどということを知りました。また、外国からの輸入品も影響しているということもわかりました。他にも、コンビニ弁当のことや、給食のことなどについても書かれていました。コンビニに関しては共感することがたくさんありました。まだ食べれるのに賞味期限が切れてしまっているからという理由で、捨てられていく食べ物たちを本能に黙ってみていていいのかと思いました。生活に困っている方たちに少しでも分けてあげられる制度を、私たちも考え、日常生活のあり方を改めるべきだと思いました。

50週目:11月23日~11月29日は次の本(計1,042ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・葉室麟「蜩ノ記」(祥伝社文庫)P416
・山本博文「こんなに変わった歴史教科書」(新潮文庫)P288
・渡辺和子「面倒だからしよう」(幻冬社)P162
・山極寿一「『サル化』する人間社会」(集英社インターナショナル)P176