自己紹介

<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2021年4月25日日曜日

72週目:4月26日~5月2日のリーディングマラソン予定

前週、71週目;あさのあつこ「10代の本棚-こんな本に出会いたい」、池田晶子「14歳の君へ-どう考えどう生きるか」、佐治晴夫「14歳のための物理学」、森乃おと「草の辞典-野の花・道の草」、福岡伸一「わたしのすきなもの」の計1,037ページ、71週目までの累計は80,548ページです。

 あさのあつこ「10代の本棚-こんな本に出会いたい」は有名な作家の方々の本との出会い、関係について、そして10代の私たちに向けてお勧めする本がまとめられていました。「トルストイ作 戦争と平和」「ディマ・フィス作 椿姫」などの本が気になりました。また、「赤毛のアン」や「老人と海」などの読んだことのある本も紹介されていました。読んだことのある本もあさのあつこさんたちの人生の中での関係が紹介していたので、自分の感じ方と比較するためにも改めて読み直そうと思いました。

 池田晶子「14歳の君へ-どう考えどう生きるか」は悩む時期の多い中学生に向けて人生の生き方につい書いてあるエッセイ本でした。私は「意見」という章が一番心に残りました。この章には自分の考えを持つということについて書かれていましたが私は最後の言葉が印象的でした。この章の最後に「大勢が考えていることでもそれが正しいわけではない」と書いてありました。ただ人の意見に引きずられていくのではなく、少し批判的な考えもあっていいのかなと思いました。中学3年生になって様々なことに対して自分の考えをしっかりと持っていきたいと感じていたところだったので、とても良いアドバイスになりました。

 佐治晴夫「14歳のための物理学」は「考える」ということを身の回りの物理計算を使って書かれていました。私が一番面白いと思ったのは「空はなぜ落ちてこないのだろう?」という疑問です。中国の故事成語「杞憂」のお話から生まれた疑問ですが、これを物理的に考えます。小学生の時に「空想科学読本」という本を一時期読んでいたのですが、それのもっと大人向けの本でした。普段何気なく起こっている出来事について疑問を問いかけていくのも一つの楽しみだと思いました。

 森乃おと「草の辞典-野の花・道の草」はすごくおしゃれな本で気になっていたので買いました。この本は題名のようにいわゆる雑草と呼ばれる植物たちの辞典でした。私はこの辞典に花言葉が書いてあるところがいいなと思います。この本を読んでると森の中にいる気分になります。最近あまり読んではいませんでしたがまた読んでみたいと思います。


 福岡伸一「わたしのすきなもの」は著者の福岡伸一さんの大切にしているものが写真とエピソードとともに紹介されていました。おもちゃから生き物まで様々なものがありました。私は猫のはるみが一番印象的でした。福岡伸一さんのお母様が大切にされていた猫だそうです。写真が本当にかわいくて一番心に残りました♡
私も大切なものを入れておく箱を作り保管してみようかなと思いました。

72週目:4月26日~5月2日は次の本(計1,126ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・橋爪大三郎「面白くて眠れなくなる社会学」(PHP研究所)P262
・重松清「とんび」(角川文庫)P420
・重松清「その日のまえに」(文春文庫)P365
・阿久悠「凛とした女の子におなりなさい-日本人らしいひと-」(暮しの手帖社)P79

2021年4月18日日曜日

71週目:4月19日~25日のリーディングマラソン予定

前週、70週目;リチャード・バック 、五木 寛之 (翻訳)「かもめのジョナサン 完成版」、井上靖「しろばんば」、川崎 悟司「カメの甲羅はあばら骨 -人体で表す動物図鑑-」、能勢 博「ウォーキングの科学 -10歳若返る、本当に効果的な歩き方-」の計1,222ページ、70週目までの累計は79,511ページです。

 リチャード・バック 、五木 寛之 (翻訳)「かもめのジョナサン 完成版」は聞いたことのある本でしたが手にとって読んだことはなかったので選びました。1970年にアメリカで発表され、全世界で4000万部が売れた大ベストセラーです。主人公は、題名の通りカモメのジョナサンです。ジョナサンはより速く、より自由に飛ぶことをずっと追求して日々工夫と訓練をしています。しかし、仲間はジョナサンの考えが理解できず群れから追い出してしまいます。私は群れを追い出されるまで自分の決めたことをやり続けるジョナサンの姿が素晴らしいと思いました。またジョナサンは群れを追い出された後も工夫と訓練を続けていきます。そしてその努力が実を結び、ずば抜けた飛行能力を身に付けていきます。その後ジョナサンを超える能力を持った2匹のカモメと出会います。そこからジョナサンはさらに高みへ、別次元の世界に入っていきます。この高次の世界にはジョナサンと同じように飛行に取りつかれたカモメたちがたくさん暮らしていました
ここでジョナサンは高度な飛行技術を学び、同じようなカモメたちにこの技術を教育することにしました。次第に弟子は増えていきますが、ジョナサンを悪魔と呼ぶカモメもたくさんいました。そして、ついにジョナサンは地上から姿を消していきます。私はこの本の最大の特徴であり、魅力になっているところはカモメたちを擬人化して描いているところだと思いました。この本には人間は一切出てこないのです。私たちは人間だからこの地球の生命を人間中心で見ていますがこの星には何兆もの生き物が生存し、それぞれの視点で見た世界があることを実感しました。

 井上靖「しろばんば」は小学生の頃一度読んだことがあったのですが、しばらく読んでいなかったのでリーディングマラソンを使って読み返しました。舞台はこの本の作者、井上靖自身が幼い頃住んでいた静岡県の伊豆半島にある山村・湯ヶ島です。大正時代の初期、この湯ヶ島に住んでいた洪作は、両親はいますが義理の曾祖父の妾のおぬい婆さんと2人で暮らしています。おぬいさんは母方の祖父母や叔父、叔母、曽祖父の本妻の方から「腹黒い女」と非難されていましたが、洪作はおぬいさんをとても慕っており、また、おぬいさんも洪作のことをかわいがっていました。この本は洪作が少年時代の様々な出来事を通して成長してく家庭が描かれていました。本当にいろいろなことが起こり、自分の体験と重ねたり、驚いたりすることがあるのですが、その中でも私はさき子さんのお話が最も印象に残りました。さき子さんは洪作の通っている学校の先生である中川先生との子供をつくってしまいます。しかし、その後ストレスから病気になりひっそりと亡くなってしまう、という少し悲しいお話ですが、これまで楽しいことやハラハラするような経験しかしていなかった洪作が初めて生命の死と向き合う場面で心がジーンときて、感動しました。「しろばんば」は本当に有名な小説で映画にもなっていたので今度ぜひ観てみたいと思います。

 川崎 悟司「カメの甲羅はあばら骨 -人体で表す動物図鑑-」は様々な動物の骨格を人間にあてはめながら骨格について学ぶというとても面白い本でした。まず題名にも書いてありますが亀の甲羅は人間のあばら骨に当たる部分だそうです。私は本の表紙に描かれている絵を見てすごく驚きました。この他にもカエルやトカゲ、馬などの多種多様な生物の骨格について人の体を使って紹介されていました。この本を読んで私は形は全く異なりますが、どんな生物も似たような機能の骨を持っいるという共通点も見つけることができました。生物の外見だけでなく、骨格や仕組みにも興味をもつきっかけになる本でした。

 能勢 博「ウォーキングの科学 -10歳若返る、本当に効果的な歩き方-」は私が今回の新型コロナウィルス感染拡大による自粛期間中を使って毎朝散歩とジョギングをして体を鍛えていたのを父が観察していたからか、選んでプレゼントしてくれました。この本にはウォーキングをすることの利点がたくさん書いてあり本当に参考になりました。ウォーキングを毎日するか否かで体力が格段に変わってくるそうです。またウォーキング一つで体力向上に大きくつながるので年齢を重ねても継続したいと思いました。
 
71週目:4月19日~4月25日は次の本(計1,037ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・あさのあつこ「10代の本棚-こんな本に出会いたい」(岩波ジュニア新書)P190
・池田晶子「14歳の君へ-どう考えどう生きるか」(毎日新聞出版)P192
・佐治晴夫「14歳のための物理学」(春秋社)P239
・森乃おと「草の辞典-野の花・道の草」(雷鳥社)P288
・福岡伸一「わたしのすきなもの」(婦人之友社)P128

2021年4月11日日曜日

70週目:4月12日~18日のリーディングマラソン予定

前週、69週目;外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」、凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」、柳田国男「遠野物語」、高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」の計1,089ページ、69週目までの累計は78,289ページです。

 外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」は大人として恥ずかしくない手紙の書き方や相手の心証をよくする電話の応対などことばの教養が磨かれる本でした。私が面白いと思った章は第3章の「大人が使うあいまいな日本語」です。時々どのような意味なのか分からない言葉が日常であったのでいろいろなことを知ることができました。これから手紙を書くときなどはこの本に一度目を通すようにしたいです。

 凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」は「流浪の月」で2020年度本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの本です。登場人物は、学校でいじめを受けている友樹、人を殺してしまったヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香など人生をうまく生きることのできていない人たちです。そんな中一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びるということが耳に入ります。この本は登場人物たちが生きる意味を見つけ出していく物語でした。まずこの本が面白く読みやすいと思ったところは、この本が登場人物一人一人が主人公となった章で成り立っているという所です。「シャングリラ」「パーフェクトワールド」「エルドラド」「いまわのきわ」の4つの物語に分けられています。登場人物たちは様々な理由で地球なんか滅んでしまえばいいと思って今まで生きてきました。しかし、本当に滅んでしまうとなったときに一人一人の行動が様々でとても面白かったです。また読みたいと思いました。

 柳田国男「遠野物語」は柳田国男が岩手県遠野地方の民間伝承を全112話にまとめたものです。 私が一番面白いと思った小話は「カッコウとホトトギス」です。昔々カッコウとホトトギスは姉妹だったそうです。ある日姉のカッコウがイモを掘りました。そして自分な外の固い部分を食べ中の柔らかくておいしい部分は妹のホトトギスに上げました。しかし、妹のホトトギスは姉がおいしいところを独り占めしていると考え包丁で殺してしまいます。このことからカッコウは固いという意味の「ガンコ・ガンコ」となき妹のホトトギスは自責の念から「包丁かけた(ホーホケキョ)」と鳴くようになったそうです。神話ですが私は一番面白かったです。他にも昔から日本に伝わる小話について調べてみようと思いました。

 高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」 は夏休みが舞台の物語でした。主人公は小学五年生11歳のミレイちゃんです。ミレイちゃんは鎌倉のおばあちゃんの館で夏休みを過ごすことになります。この館でミレイちゃんは不思議な体験をたくさんします。私はこの本のあとがき(?)をよんで驚いたことがあります。この物語にはムネヒコさんという方が出てきます。このムネヒコさんはフィリピンのルソン島で戦死された作者の高橋源一郎さんの伯父さんがモデルになっているそうです。小学生んミレイちゃんがこれ名でたくさんのことを経験してきたおばあちゃんのもとで様々なことに触れるほっこりとするような物語でした。
 
70週目:4月12日~4月18日は次の本(計1,222ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・リチャード・バック 、五木 寛之 (翻訳)「かもめのジョナサン 完成版」(新潮文庫)P198
・井上靖「しろばんば」(新潮文庫)P592
・川崎 悟司「カメの甲羅はあばら骨 -人体で表す動物図鑑-」(SBクリエイティブ)P192
・能勢 博「ウォーキングの科学 -10歳若返る、本当に効果的な歩き方-」(講談社ブルーバックス)P240


2021年4月4日日曜日

69週目:4月5日~4月11日のリーディングマラソン予定

前週、68週;小出裕章「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」、日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか」、丸山貴史、今泉忠明 (監修)「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」、久留飛克明 「家の中のすごい生きもの図鑑」、今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの事典」「続ざんねんないきもの事典」の計1,085ページ、68週目までの累計は77,200ページです。

 小出裕章「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」は、中学校の卒業研究のため再度読み直しました。前回読んだ時もそうでしたが、私は第一章が最も印象に残りました。第一章『被爆の影響と恐ろしさ』が原子力の恐ろしさについてよく知ることのできる場面だと思います。1999年に茨城県で原子力発電の事故が起きました。核分裂の連鎖反応が突然始まったことが原因でした。その時作業をしていた3名の方が被爆しました。事故で被爆した3名の方はそれぞれ18グレイ、10グレイ、3グレイという大量の放射線を浴びていました。8グレイを超えるとほぼ100%亡くなってしまうといわれているので、それをはるかに超えています。18,10グレイという大量の放射線を受けた2名の方は大きな病院で骨髄移植や皮膚移植など大きな手術を沢山受けました。しかし、皮膚の再生能力が徐々に奪われていき、毎日10リットルを超える輸血や輸液をしましたが、亡くなってしまいました。毎日10リットルの輸血や輸液をしていたと考えると原子力の威力がよくわかります。改めて、人間が危険なものを日々使っていることを学びました。

 日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか」も研究の資料のため再度読み直しました。この本では作業員の被爆や、核物質による汚染水などの様々な問題について議論されていました。また、このような問題の責任者は想定外だったと言っているそうです。そう定義とは予想できなかったことを言うので、様々な分野の専門家の方たちが前から予想して指摘していた福島第一原発のことなどは想定外ではないのでは、何か事故や災害が起こったときに「想定外」という言葉が使われる時には、要注意しなければいけないと思いました。

 丸山貴史、今泉忠明 (監修)「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」は題名通り絶滅した理由が変わっている動物たちについてわかりやすく書かれ知多本でした。私はp64の「ニッポニテス」の絶滅の仕方が一番興味深かったです。「ニッポニテス」は白亜紀後期に生息していたアンモナイトの仲間である貝です。しかしアンモナイトのように渦巻に殻が巻いているのではなく、ものすごく複雑にこんがらがっているのです。他のかいとは違う巻き方に進化しましたがあまり有利にはならず逆に生活しにくくなり絶滅してしまいました。私は、今まで進化をしたらすべて有利になると思っていたので、他と違うように進化したがため絶悦してしまった生物がいることを知りました。

 久留飛克明 「家の中のすごい生きもの図鑑」は害虫として嫌われているゴキブリやノミのすごい能力について書かれていました。私が一番驚いたのは「ネコノミ」です。知っている方もいると思いますが「ネコノミ」はジャンプ力に非常に優れています。なんと自分の体調に100倍も高く飛ぶことができるそうです。「ネコノミ」は幼虫の時猫の体に住み着いて垢を食べて暮らします。そして成虫になったら血を吸って生活します。そして卵はなんと床などに適当に落とすそうです。なので掃除機を使って掃除しなければそのまま浮かしてしまうのです。一生をほとんど猫とともに暮らす「ネコノミ」だからこその能力だとおみました。

 
 今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの事典」今泉忠明(監修)「続ざんねんないきもの事典」は生き物の面白い欠点についてわかりやすく書かれていました。私は「ざんねんないきもの事典」のP38のクジャクの欠点が面白かったです。孔雀のオスにはとてもきれいな羽が付いています。この羽は雌に求愛するときにとても役に立ちますがそれ以外は邪魔でしかないそうです。空を飛ぶのにも邪魔、動き回るのにも邪魔になります。また風が吹くと転んでしまうそうです。私たち人間から見るとおしゃれで素敵だなと感じますが孔雀視点では生活するときに非常に邪魔なものだと知り、とても面白かったです。

69週目:4月5日~4月11日は次の本(計1,089ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」(中経出版)P222
・凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」(中央公論新社)P334
・柳田国男「遠野物語」(河出書房新社)P245
・高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」(朝日新聞出版)P288