自己紹介

<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2020年12月5日土曜日

52週目:12月7日~12月13日のリーディングマラソン予定

 前週、51週目:髙橋睦郎「百人一首 -恋する宮廷-」、齋藤孝『超訳こども「アドラーの言葉」』、伊坂幸太郎「フーガとユーガ」、名古谷隆彦「質問する、問い返す―主体的に学ぶということ」、清水真砂子「大人になるっておもしろい?」の計1,057ページ、51週目までの累計は57,597ページです。

 髙橋睦郎「百人一首 -恋する宮廷-」は、百人一首の解説本のようなものですが一つ一つわかりやすく現代語に変えていて当時の情景が目に浮かびやすかったです。学校で百人一首を今の時点で60首ほど学びましたが、この本を読んで深く知ることのできた首がたくさんありました。先日の国語の授業で好きな一首を調べて発表するというものをやりました。そこで私は51番目の『かくとだにえはや伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを』という一首について調べました。あまり有名な首ではないので意味や作者についてしか調べても載っていませんでしたが、この本を読んでこの首にはたくさんの掛詞があったということに気づきました。学校の勉強プラスで参考にするのにとても良い本だと思いました。これからも使っていきたいと思います。

 齋藤孝『超訳こども「アドラーの言葉」』は、アドラー心理学として有名なアルフレッド・アドラーさんの言葉が子供向けに分かりやすく書いてある本でした。1章から5章までありましたが、勉強や生活面んどなどすべてにおいてとても大切だと思うことがたくさん書いてありました。読み進めていて小学校の時と変われたと思うとプラスに変えられていないものがわかり自分を振り返ることのできる本だとも思いました。そも真加出もこれからの目標にしようと思った言葉はP22の『学校は勉強を教えてもらうだけじゃんく、自分から進んで成長する場所だ!』です。ただ習ったことを勉強してテストをこなしていくのではなく学んだことを生かして生活に役立ててみたり、自主研究をしてみたりと自分自身でもっと高めていきたいと思いました。

 伊坂幸太郎「フーガとユーガ」は誕生日になると2時間おきに入れ替わって(瞬間移動して)しまう双子の「風我」と「優我」が主人公です。風我は運動が得意、でも、口が悪い弟。優我は勉強が得意で性格は穏やかなお兄さん。二人は父親からの暴力を受ける「僕」が「僕」を助けようと初めて特殊能力を使ったのが5歳の「僕」、この不思議な設定がすごくおもしろかったです。二人の目の前で起こる出来事は、父親から受ける暴力や小学校で目撃するいじめや虐待など世の中の悪の部分というか、人間の暗く影の部分で満ちています。正義感というよりも、目の前で起こることがあまりにもひどく、悪に満ちているから許せない、という彼ら双子の間にある考えの一致、その信頼感によって不思議な能力を駆使して対抗していきます。はじめは話の展開がよく分からなかったのですが、後々話が急に進んでいき、過去の出来事の全てがパズルのピースが埋まっていくような急展開のストーリーでした。双子はいつも一緒でこれからも一緒、と思っていたのに、優我が死んでしまう結末には胸がしめつけられました。

 名古谷隆彦「質問する、問い返す―主体的に学ぶということ」は、大目にもある通り主体的な学びとはどのようなものかについて説明された本でした。少し難しかったですが、何となく理解することができました。日本では、間違っていないかどうかを気にするので発言できない、失敗してはいけないという考えに囚われてしまう子どもがいるという指摘がされていました。そして子どもたちの自己肯定感が低いのは、何もしない方が周りから叩かれずに無難に過ごせていけるというメッセージを大人や教師が送っているからかもしれない、と。「ぶれない人は格好いいか」と問いかけ、それに対し「間違う権利」があるのと同時に「誤りを訂正する権利(と勇気)」とを持ち合わせているのではないか、そして、その往復、相互作用の中から「自ら学ぶ主体」が立ち上がってくるのだとしている点が印象に残りました。

 清水真砂子「大人になるっておもしろい?」は、私自身、これまで何度か悩んだことのあることについて書いてありすごく参考になりました。例えば『一人でいるっていけないこと?』や『生意気っていけないこと?』でs。『一人でいるっていけないこと?』は前まで友達お琴で少し気にいていた部分がありましたが、今は、別にいつでも友達といて特定の子を作らなう手もいいのでは?と思うようになっていたことでした。この本にも同じようなことやまた別の視点から見たことが書いてあり気が楽になりました。
 
52週目:12月7日~12月13日は次の本(計1,254ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・赤瀬川源平「新解さんの謎」 (文藝春秋) P320
・三浦しをん「光」(集英社文庫)P376
・太宰治「斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス ほか7篇-現代日本文学館」(文春文庫) P558