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2021年1月17日日曜日

58週目:1月18日~24日のリーディングマラソン予定

 前週、57週;辻村深月「クローバーナイト」、辻村深月「きのうの影踏み」、井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」の計1,042ページ、57週目までの累計は64,740ページです。

 辻村深月「クローバーナイト」は、様々な家庭内の日常茶飯事を通して鶴峯家が成長していく話です。登場人物は会計事務所で働く裕、裕の妻でアパレルショップを経営している志保、5歳の長女莉枝未、2歳の長男琉大です。志保はママ友の不倫疑惑や誤解、小学受験などアパレルショップを経営しながら育児に精を尽くします。また裕は志保の頑張りを見習いながら会社の社長夫人の悩みなどを聞いたり、仲を取り持ったりとあわただしい生活を送っています。読んでいてこの物語のような家庭は日本にたくさんありそうだなと感じました。一人一人悩みがありながらも協力し合いながら家族というものを作っているのだなと思いました。また、この本を読んで私の知らない大人の悩みも少し感じました。私も家族のためにお手伝いなど仕事をしたいと思いました。

 辻村深月「きのうの影踏み」は、少し怖いお話が13話入っている短編集でした。私はP7からの『十円参り』が一番ドキドキしました。団地の子供たちの間で都市伝説が流行っていました。それは、団地の裏山にある神社に消したい人の名前が書いてある神と10円玉を10日間誰にも見られないように入れ続けると紙が赤くなり願いが叶ってその人が本当に消えるというものです。ミサキとマヤは神社の前でいつも一緒に遊んでいた「なっちゃん」が消えたことについて話していました。いくら考えても答えが出ないので賽銭箱を開けて紙を確かめることにしました。すると中には真っ赤になった紙が10枚見つかり中には「高城ミサキ、濱野マヤ」と書いてありました。この話はほかの13話の中でも一番怖かったです。この話は作者である辻村深月さんが友人である「なっちゃん」から直接聞いた話として描かれておりさらにドキドキしました。もしこの話が本当だとしたらミサキとマヤはどうなってしまったのかとても気になりました。

 井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」は私の好きな作家、井上ひさしさんと平田オリザさんの対談の様子が書かれていました。私はP69からの『「敬語」の使い方・使われ方』がとても参考になりました。まず言葉は同じことを伝えていても、語尾や言い方によって話す相手やとらえ方が全く異なります。また敬語の中にもいろいろな種類があり、手紙を書いたりメールを送ったりする時に、どの言葉を使えば失礼に当たらないか迷うときがあります。敬語には七大敬語というものがあることを知りました。「いらっしゃいませ」「はい、かしこまりました」「少々お待ちくださいませ」「お待たせいたしました」「申し訳ございません」「ありがとうございました」です。また「あの人」「あなた」「やります」「やれません」「わかりません」は絶対使ってはいけないものだということもわかりました。敬語の使い分け方などがお二人の対談から少しわかりました。「わかりません」などはメールなどで使ってしまいそうなので気を付けたいと思います。言葉は実践していかないと見につかないと思うので普段からもっと目上の方に手紙を書こうと思いました。

58週目:1月18日~1月24日は次の本(計1,164ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「家族シアター」(講談社文庫) P384
・辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」(講談社)P210
・星新一「かぼちゃの馬車」(新潮文庫) P288
・星新一「おせっかいな神々」(新潮文庫) P282