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2020年11月22日日曜日

50週目:11月23日~11月29日のリーディングマラソン予定

前週、49週目:辻村深月「凍りのくじら」、鈴木貴博「ぼくらの戦略思考研究部」、小泉武夫「いのちをはぐくむ農と食」の計1,010ページ、49週目までの累計は55,498ページです。

 辻村深月「凍りのくじら」は、600ページ近くあり、一般の小説の2倍ほどの分量のある本でしたが、物語でとても面白かったのでスラスラ読めました。また、この本にはたくさんの「ドラえもん」の道具が出てきます。主人公は女子高生の理帆子です。理帆子は、心の寂しい女の子、そして、5年前に失踪した父親がいました。この父親は、ドラえもんの作者「藤子・F・不二雄」さんのことを「先生」と崇める大ファンでした。夏のある日、理帆子は図書館で写真を撮らせてほしいという男の子に出会います。その男の子と接していくうちに内気だった理帆子は新しい自分を見せていきます。そしてそのころから、不思議なことが起きていきます。途中ストーカーとして出てくる若尾に対しては、怖い人だと思いました。こんな人間にはなりなくないです。でも、何か腑に落ちない点がまだあります。この本を読んだほかの方の意見を読んでみると、別の視点から若尾のことや、理帆子のことを見ている方がいたので改めてもう一度読んでみたい本です。

 鈴木貴博「ぼくらの戦略思考研究部」は戦略思考について学校を例えにしながら書かれていました。「反日」という考え、思想についてや、政治の裏側についてなど結構深い話が書いてありました。私が驚いたのは中国のドラマです。抗日ドラマと言われているらしいのですが、そのドラマは、残虐な日本兵に肉親を殺された主人公が立ち上がり、復讐をするというような内容です。中国の方たちを、日本の兵隊さんが殺したというのは事実かもしれませんが、そのようなことを『娯楽』で後世に伝えていることに驚きました。こう言うことは、「中国だから」ということではなく、どんな国でも過去に起こった悲しいことを『娯楽』にするということは亡くなった方たちにも失礼ではないかと思ってしまいました。正しい情報を身に着け、お互いの立場から物事を考えられるようになりたいです。

 小泉武夫「いのちをはぐくむ農と食」は、食べ物のについて深く考えさせられた本でした。まず、日本の農業ががけっぷちにあるということを実感しました。ニュースなどで少子高齢化のことや農家のことが取り上げられていますが、現在の日本において農業を継ぐ若手が足りないなどの理由で農家が危ないということは知っていましたが、この本で詳しい数値を見て、食料自給率が半分以下の40%をきっているなどということを知りました。また、外国からの輸入品も影響しているということもわかりました。他にも、コンビニ弁当のことや、給食のことなどについても書かれていました。コンビニに関しては共感することがたくさんありました。まだ食べれるのに賞味期限が切れてしまっているからという理由で、捨てられていく食べ物たちを本能に黙ってみていていいのかと思いました。生活に困っている方たちに少しでも分けてあげられる制度を、私たちも考え、日常生活のあり方を改めるべきだと思いました。

50週目:11月23日~11月29日は次の本(計1,042ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・葉室麟「蜩ノ記」(祥伝社文庫)P416
・山本博文「こんなに変わった歴史教科書」(新潮文庫)P288
・渡辺和子「面倒だからしよう」(幻冬社)P162
・山極寿一「『サル化』する人間社会」(集英社インターナショナル)P176