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2021年3月28日日曜日

68週目:3月29日~4月4日のリーディングマラソン予定

前週、67週;小出裕章、西尾正道「被ばく列島放射線医療と原子炉」、安冨歩「生きる技法」、山口絵理子「自分思考」、大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」、斗鬼正一「開幕! 世界あたりまえ会議-私の「ふつう」は、誰かの「ありえない」」、本郷和人(監修)「東大教授がおしえる やばい日本史」の計1,130ページ、67週目までの累計は76,115ページです。
 
  小出裕章、西尾正道「被ばく列島放射線医療と原子炉」は放射線医療と原子炉にていて詳しく書いてありました。この本で赤ちゃんが体内にいるうちに被爆してしまったり、生まれてきてしまったりすると何らかの障害を持って生まれてきたり、最悪の場合死んでしまったりすることを知りました。このように原子力は事故当時だけでなく。そのあとも様々な問題を抱えています。一刻も早くこのような人たちが少なくなってほしいと思いま
した。

 安冨歩「生きる技法」は自立したり自由になったりしたときの方法について書いてありました。私は、自分の生き方は自分で決めるということを学びました。他人の生き方を肯定してばかりではいつか矛盾が生まれてしまいます。自分で正しいと思ったことはよく考えて他人に流されずに行動のできるような人になりたいです。この本は時間がなくてさらっとしか読めなかったので今度もっと詳しく読みたいです。

 山口絵理子「自分思考」まず、自分思考とは「自分を見つめ、見つけ出し、あくまで自分の価値基準=主観をもって道を切り拓くこと」です。この本は作者・山口絵理子さんの体験をもとに人生のプラスになることについて書いてありました。山口絵理子さんは埼玉県出身の方です。小学校のころはいじめによって不登校だったそうです。そんな中、中学生の時柔道に出会います。そして「男子柔道部」に唯一の女子部員として所属し、全日本ジュニアオリンピックで7位になります。その後、慶應義塾大学総合政策学部に入学します。バングラデシュに興味をもち実際に訪問し、貧困や汚職といった現状を目の当たりにされます。そして貧困問題と現地の人々の生活を助けるために「マザー・ハウス」というお店を立ち上げバッグ、ジュエリーの販売などをバングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマー、日本、台湾、香港、シンガポールの直営38店舗で行っています。私がこの本を読んで学んだことは「一歩踏み出してみる」ことの大切さです。一歩踏み出さなければ何も始まりません。実際、山口絵理子さんも柔道にチャレンジしたり国際機関で働いたりと自ら行動をしています。私もこのことを見習って積極的に生活したいです。

 大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」は偉人の方々の失敗談について書かれていました。私は一番最後のページに書いてあった「父・母」の失敗談についてのお話が心に残りました。父・母の失敗は「愛しすぎる」だそうです。失敗の内容は怒りすぎた・叱りすぎたです。この本には、両親が怒りすぎてしまうときは私たちのことが好きだからだと書いてありました。好きだからこそ将来を心配して怒っていると書いてありました。最後のページにこの話を持ってくることが、少しほんわかしていていいなと思いました。この本で何度も出てきますが、人は失敗を何度も繰り返します。それを生かせるような人間になれるように努力したいです。

 斗鬼正一「開幕! 世界あたりまえ会議ー私の「ふつう」は、誰かの「ありえない」」は日本では当たり前だけどある国から見たら非常識、またその逆のしきたりについて紹介してある本でした。私が一番印象深かったのは「食事を食べているところを異性に見あれるのは裸を見られているのと同じくらい恥ずかしい」という国です。日本では性別関係なく食事を食べます。代わりに異性に裸を見られるのは恥ずかしいことです。しかし、この国では異性に食事を見られることは、裸を見られることよりも恥ずかしいらしいです。この国では男女格差がまだ残っているため、異性に食事を見られるのは恥ずかしいこととされているそうです。このほかにもたくさんの面白い国のマナーやしきたりが紹介されていました。

 本郷和人(監修)「東大教授がおしえる やばい日本史」は歴史上で有名な人物のすごいところとやばい、面白いところが書いてありました。すごいところは知ってる人も多いと思いますが、やばいところは豆知識のようであまり知らなかったのでとても勉強になり面白かったです。特に「李香蘭」の話が一番心に残りました。李香蘭は戦中、中国人女優として活躍していた日本人です。この李香蘭さんの知り合いに、川島芳子さんという方がいました。川島芳子さんは私も知っていたのですが、とてもかっこいい女性だったので李香蘭さんはお兄様と読んでいたそうです。これがやばい話として書かれていたのですが、私が印象に残ったのは川口芳子さんと仲が良かったということです。私の中では、川口芳子さんは亡くなってから時間がたっていて、しかも処刑された遠い存在のような方です。本や歴史の教科書で見るような名前の方と李香蘭さんがとても仲が良かったことがすこし新鮮でワクワクしました。李香蘭さんも遠い存在の方ですが、私が生まれているときにまだ生きていらしたのでそこだけ親近感がわいてます。他にも様々な人物の面白いところについて書いてありました。
 
68週目:3月29日~4月4日は次の本(計1,085ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・小出裕章「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」(創史社)P157
・日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか」(岩波書店)P224
・丸山貴史、今泉忠明 (監修)「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」(ダイヤモンド社)P192
・久留飛克明 「家の中のすごい生きもの図鑑」( 山と渓谷社)P176
・今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)P176
・今泉忠明(監修)「続ざんねんないきもの事典」(高橋書店)P160

2021年3月21日日曜日

67週目:3月22日~3月28日のリーディングマラソン予定

 前週、66週;金菱清(ゼミナール)編集「私の夢まで、会いに来てくれたー3.11 亡き人とのそれから」、若松丈太郎「福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年‐2011年」、小出裕章「この国は原発事故から何を学んだのか」(幻冬舎ルネッサンス)、宮台真司、飯田哲也「原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて」(講談社)、矢部太郎 「大家さんと僕」「大家さんと僕 これから」(新潮社)の計1,163ページ、66週目までの累計は74,985ページです。
 
  金菱清(ゼミナール)編集「私の夢まで、会いに来てくれたー3.11 亡き人とのそれから」は東日本大震災で大切な人を亡くした方々の夢に、その亡くなった人が出てくるという体験をされた方のお話がたくさん載っていました。私が最も心を動かされたのは、私立日和幼稚園に通っていた当時4歳の女の子を亡くした方のお話です。まず私は、この私立日和幼稚園で亡くなった子たちは人災ともいわれていたことを初めて知りました。この日、高台に残っていれば助かったのに、バスで園児たちは家に帰りました。またこの日は送迎の人数が少なかったこととから、いつもとは違う津波の直撃した場所を通りました。そして、園長にバスを戻すように言われ追いかけてきた保育士たちは、園児たちのことを見ないで自分たちだけ帰ってしまいます。また被災した後も助かったバスの運転手が、幼稚園側に被災したことを正直に伝えていれば、園児たちは津波のあとに起こった火災で亡くなったので助けられたかもしれませんでした。そして園児たちは横転したバスの車外で亡くなっていたそうです。そんな時、園児の母親はある夢を見ます。亡くなった子供が出てきて「バスはね、そもそも倒れてないよ」と言い事故の様子が流れてきました。母親はずっとバスが横転していたことに様々な矛盾と疑問を抱えていましたが、この夢の言葉ですべて理解できました。また震災から1年が経った頃にもう一度夢を見たそうです。その夢は亡くなった子が笑っていて抱きしめようとしても透明の壁が隔って近づけないという内容でした。東日本大震災の被災者の方々は、このように夢に亡くなった方が出てきたという方がたくさんいました。励ましの言葉、思い出、津波の時の怖い夢、別の世界に住んでいると感じさせる夢….など何かしらのメッセージをもって夢に現れてくれるそうです。経験をしたことにない私たちにとってはもう10年かぁと感じますが、被災した方はまだ10年かぁと昨日のことのように震災の記憶が残っていることを知りました。この大きな震災を私たちが忘れないように日々のお祈りを大切にしたいです。

 若松丈太郎「福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年‐2011年」は福島第一原発が稼働した1971年から2011年までの詩などが書かれていました。筆者は原発事故から約40年前からすでに不安などを抱いていました。またチェルノブイリに事故後、視察に行っています。そして被災した地域のひどい姿を見て原子力発電所が本当に危険なものだと実感されます。早くから原発の危険性を身に感じていた若松さんは、ずっと危険性を告発していました。私はこの本を読みなぜこのように、危険性を訴えている方々の声を無視したのだろうと思います。他の事故の現地にも言っている筆者や、地震や原発の専門家が科学的に危険だと言っているにもかかわらずこのような大事故が起きてしまったのは、自然災害だけが原因ではないように思えました。

 小出裕章「この国は原発事故から何を学んだのか」の筆者小出さんは、どの意見も根拠がしっかりしているので、とても説得力がありました。私はこの本を読み一人ひとりが「生活様式」を変えることが大切だと学びました。私たちの使っている電気の中には原子力発電のものも含まれています。それでは原発という危険から逃れることはできません。そのためにはまず私たち自身が自らの電気の使い方など生活を見直すことが大切だと思いました。また、国は原子力発電所を私たち国民に安全だと説明していますが、なぜこのような事故があったにもかかわらずそのようなことを言っているのか不思議に思いました。この本には原子力発電所だけでなく政府や東電についても書かれていたので、責任者たちがどのような考えを持っているかというところまで知ることができました。そこで原子力発電所を再稼働しようとする理由は、一言でいえば「お金が儲かるから」だということも少し知ることができました。いろいろの本を読んで私自身も、原子力発電所に使われているウランは人間が扱えるものではないと実感してきています。そのような危険な物質を使って生活している自覚を持ち、生活を少し見直そうを思いました。

 宮台真司、飯田哲也「原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて」は原子力発電所についてのお二人の対談が書かれていました。まず私はこの本を通して「原発社会」という言葉について深く知ることができました。またこの本に出てくる「原発社会」は「原子力発電に電力の大部分を頼っている社会」ではなく「原子力がいけないものだと分かっていても同調圧力などによって変えることのできない、悪い心の習慣を持った悪い共同体」という意味を指していました。この本を読み大半の人は原子力発電所が危険なものだとわかっていることを知りました。しかし周りの「同調圧力」などによって、生活習慣を変えられないままでいるのです。私はこのことを知り一つ思ったことがありました。それは同調圧力を反原発側にもっていけばよいのではないかということです。難しいかもしれませんが、みんなが声を上げれば政府も少しは見直すのではないかと思いました。もちろん今もたくさんの方々が原子力発電所の危険を訴えています。それに私たちを含め反対している方や原子力発電所が危険だと思っている方々を集めれば、さすがに危機感を抱えてくれる人が増えるのではないかと思いました。この原子力発電所に頼って生活している習慣は少数の力では何も変わらない思うので、みんなで協力し合いながら積極的に取り組むことが大切だと思いました。また行動するには自分の考えを持っていないといけないと思うので、マスコミ委などの様々な報道に流されないようにしたいです。


 矢部太郎 「大家さんと僕」矢部太郎 「大家さんと僕 これから」この2冊は連作の漫画になっていて絵がとてもかわいかったです。筆者・矢部さんと大家さんのほっこりするお話でした。主人公の矢部さんは木造の2階建ての家に引っ越しました。1回はおばあちゃん大家さんが暮らしていて、2階が矢部さんの部屋です。この大家さんはとてもマイペースで、矢部さんが仕事から帰ってきて電気をつけると電話で「おかえり」と言ったり、雨が降っていると電話で「雨が降っているから洗濯物をしまいな」と言ったりととても距離感の近い少し変わった人だと思っていました。矢部さんは最初はこの距離感が新鮮で慣れませんでしたが、いつのまにかお互いかけがえのない存在になっていました。一つ一つのエピソードの空気感がとてもほんわりとしているので、元気のない日などに読んで癒されるのにいいと思いました💗

67週目:3月22日~3月28日は次の本(計1,130ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・小出裕章、西尾正道「被ばく列島放射線医療と原子炉」(KADOKAWA/角川学芸出版 )P208
・安冨歩「生きる技法」(青灯社)P187
・山口絵理子「自分思考」(講談社)P194
・大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(文響社)P176
・斗鬼正一「開幕! 世界あたりまえ会議-私の「ふつう」は、誰かの「ありえない」」(ワニブックス)P181
・本郷和人(監修)「東大教授がおしえる やばい日本史」(ダイヤモンド社)P184

2021年3月14日日曜日

66週目:3月15日~3月21日のリーディングマラソン予定

 前週、65週;石黒圭「論文レポートの基本」、アンドレス・ダンサ、エルネスト・トゥルボヴィッツ、大橋 美帆(翻訳)「ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領」、カルミネ・アバーテ、関口 英子(翻訳)「ふたつの海のあいだで」、河野 進「河野進詩集」、香山哲「ベルリンうわの空」の計1,130ページ、65週目までの累計は73,822ページです。

 石黒圭「論文レポートの基本」は先週に引き続き中学3年生の卒業研究に向けて読みました。この本は大学生の論文について書いてありましたが、テーマ決めや構成など参考になるところがたくさんありました。まず論文というものは、自分で問いを立てて自分でこたえるものだというレポートとの違いを学びました。論文は序列の1)問う、2)調べる、3)資料と方法を選ぶ、4)本論の結果と分析を確かめる、5)考察、結論、6)まとめる、という6つの基本構成で成り立っています。まず調べ学習をするときに大切なのは「問い(Research Question)」を明確にすることです。またテーマと問いの違いについても学びました。「~について」はテーマでありそこからもっとくわしく「・・・は***なのか」という形にしたものを問いといいます。まずテーマを決めたらそれに当てはまるキーワードをたくさん出していきます。そこで問いを小さくしていきます。研究のサイズを小さくすることで、見通しを立てることができるそうです。そして最後に問いを洗練させます。問いに使われている語を定義することによって、答えを出しやすくなります。私は、3番目の問を洗練させるということを初めて知りました。テーマはだいたい決めたので答えを1年で出せるかなどのことを踏まえて、問いを立てて研究を進められるようにしたいです。

 アンドレス・ダンサ、エルネスト・トゥルボブィッツ、大橋美帆「ホセ・ムヒカ 世界一番貧しい大統領」は南米ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ氏の生涯を描いた本でした。ムヒカさんは1935年に生まれ2010~2015まで大統領として就任していました。ムヒカさんは貧しい家庭で生まれ幼いころに父親は亡くなっています。そのため小さいころからパン屋さんとお花屋さんなどで働いていました。そして10代から政治活動を始めます。また、1960年代初期に独裁社会に反抗する非合法政治組織トゥパマロにも加わります。この時ムカヒさんは何度も投獄されています。そして出獄した数日後に「許すこと過去を盛り超えることがとても大切」だと説きました。1994年に下院議員に選出されトゥパマロ出身の初の国会議員になります。そして2012年の国連会議でのスピーチが世界中から注目され「世界で一番貧しい大統領」と話題になりました。いまムカヒさんは85歳です。今もなお月1000ドルで暮らしているそうです。私はムヒカさんの生涯を知り、投獄を何回も繰り返していたことに驚きました。貧しい家で生まれ育ったからこそ、大統領になっても生活に困っている方々の気持ちにより沿うことができたのだと思います。たくさんお金をもらえるような立場になっても、自分のことではなくすべての国民のことを考え行動しているムヒカさんを見習いたいです。

 カルミネ・アバーテ、関口英子「二つの海の間で」は、桜蔭中学校の入試問題で取り扱われていたため買った本です。この本では《いちじくの館》という所がキーワードになっています。昔、イタリア南部のティレニア海とイオニア海を見下ろす場所に《いちじくの館》という場所がありました。しかしこの《いちじくの館》は焼失してしまいます。この宿の再建を目指す祖父と孫がこの本の主人公になります。この《いちじくの館》の主の血を引くジョルジョ・ベッルーシはこの《いちじくの館》の債権を望んでいましたが、ある日突然逮捕されてしまいます。そんな祖父の孫フロリアンは祖父の行動や言動に反抗しながらも協力し心を動かされてきます。数世代かけていちじくの館を中心に物語は進んでいきます。私は《イチジクの館》が何度も何度も災難に見舞われながらも、辛抱強く完成してく姿が心に残りました。はじめはダイナマイトで爆破させられてします。また、祖父にお金を要求しに来た人によって壊されてしまったり、家の財政を支えていた食物や家畜が殺されてしまったりと、主人公たちの苦労が凄く伝わってきました。今回はあまり時間がなくて深く読むことができなかったので再度読み直したいです。

 河野進「河野進詩集」は日常の何気ない行動や景色と母親への想いを書いた詩集でした。私が一番心に残ったのはP74の

『ほかに』という詩です。

何が楽しいといって
泣いても笑っても怒っても
おさなごの顔ほど
明るく微笑ませて
くれるものは
ほかにありますか
天の父さまの
最高の贈り物です

 まず「天の父さまの最高の贈り物です」という箇所がいいなと思いました。人間はみんな幼子という時期を体験しています。その幼子の顔が天からの贈り物ということは「一人一人の顔や個性は神様からの贈り物だよ」というメッセージが込められているのではないかと思いました。大きくなっていろいろな考えを持つようになっても、お互いの良いところを尊重しあえるような人になりたいです。また、この河野進さんはクリスチャンで牧師さんでもあります。ハンセン病療養所に約50年間貢献したりマザーテレサの〈おにぎり運動〉にも携わっています。牧師さんが書かれた詩なので、聖書や神様という言葉が出てきてとても心にしみました

 香山哲「ベルリンのうわの空」は漫画でとても面白い本でした。この本はベルリンの面白い生活や日本と違うところなどについて、筆者の体験とともに描かれていました。私が日本にはないベルリンでよいと思ったのは「人々の親切さ」です。お酒に酔っぱらっている人がいると声をかけて話を聞いてあげたり、スリなどにあうと周りの人が助けたりと人々のかかわりが凄く深いと感じました。また、動物の殺処分が禁止だったり、リサイクル制度が盛んだったりと、環境のためにも様々な工夫がされています。私はとくにこのリサイクル制度が面白いと思いました。空のペットボトルを入れるとその店で使える金券が出てくるというものです。リサイクルに出さなければ損をするという制度を作ることによって、リサイクルするということが日常になっているのです。また、無職で困っている方たちのためにわざと下に置いていくときもあるそうです。私はごみによって動物が苦しんでいたり、飼い主の無責任さによって殺されてしまう動物がいることがとても悲しかったです。それをベルリンでは禁止にしていたり、対策をしていたりととても貢献をしていて素晴らしいと思いました。ベルリンに行ってみたいという気持ちが強くなった本でした。

66週目:3月15日~3月21日は次の本(計1,163ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・金菱清(ゼミナール)編集「私の夢まで、会いに来てくれたー3.11 亡き人とのそれから」(朝日新聞出版)P271
・若松丈太郎「福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年‐2011年」(コールサック社)P158
・小出裕章「この国は原発事故から何を学んだのか」(幻冬舎ルネッサンス)P224
・宮台真司、飯田哲也「原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて」(講談社)P208
・矢部太郎 「大家さんと僕」(新潮社)P128
・矢部太郎 「大家さんと僕 これから」(新潮社)P174

2021年3月7日日曜日

65週目:3月8日~3月14日のリーディングマラソン予定

 前週、64週;小笠原喜康「中高生からの論文入門」、戸田山和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」、辻村深月「傲慢と善良」、白川義員「聖書の世界」の計1,105ページ、64週目までの累計は72,692ページです。

 小笠原喜康「中高生からの論文入門」は中学3年生で行う卒業研究のために読みました。特にフィールドワークについて書かれている箇所をじっくりと読みました。フィールドワークをするときは、取材先・連絡先を調べ取材申し込みをする=>取材をする=>記録をする=>お礼をする、という手順で行います。取材も直接ではなく、メール取材や電話取材というものがあることを知りました。手紙は、メールより手書きのほうが気持ちが伝わりやすいそうです。遠方の場合もあるので必ずメールアドレスを送付することも忘れないようにしたいです。またフィールドワークは研究へ生かせるだけでなく、中高生がリアルに社会と接することのできる大切な時間だということも知りました。ぜひ勇気をもってインタビューをしようと思います。

 戸田山和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」も同じく中学3年生の卒業研究のために読みました。この本では〈わかりやすい文章を書くために〉という章をじっくりと読みました。わかりにくい・読みにくい文章の特徴としては「主語がない」「体言止めがない」「文頭に対応した文尾がない」などです。主語がないと何に対していっているのかが分からなくなってしまいます。会話などでは主語がなくても伝わるときがありますが、実際に書いてみると内容が全く分からないことがあります。また、体言止めがないことによって理解が損なわれるわけではありませんが、時間や年月の場合は著者がその時の流れが速いと感じたのか遅いと感じたのかなど、どのような感覚で書いたのかが分かりやすくなります。また、文頭と文尾をそろえることは大切だと学びました。私も小学生の時の国語のテストで時々やってしまっていましたが、文頭を文尾とそろえることはとても大切だと学びました。「なぜなら」とかいたら「から」で終わらなければ不自然です。話がそれているように感じてしまうので推敲を何度もしてこのような間違いが起こらないように気を付けたいです。

 辻村深月「傲慢と善良」は恋愛小説でした。登場人物は西澤架とその恋人である坂庭真実です。真美は前からストーカーにつけられているという理由で架と同棲していました。そんなある日真美はストーカーが家にいるから助けてほしいという電話をし姿を消してしまいます。そして真美を助けるため架は尽力を尽くします。その間に真美の驚くべき過去を知ることになります。2人の出会いは婚活アプリですが信用したり疑ったりする人間の本質的なことは変わりません。だからこそこの真美のように嘘をつくなどの行動が描かれているのだと思いました

 白川義員「聖書の世界」は聖書の流れに沿ってその場面ごとに世界遺産や聖地の写真が載っている写真集でした。私が一番行きたいと思ったところはヨルダン川西岸地区のエリコの近くにあるジェベル・カランタール(誘惑の山)と修道院です。これはイエスが受礼後、荒野に入り40日間の断食修行をした際に記念して作られたものです。なぜ「誘惑の山」といわれるかというと子の断食をイエスがしているときずっと悪魔に誘惑されていたからだそうです。この修道院はなんと絶壁にあります。

私は歴史的建造物などを見ると「(歴史上の有名な出来事の)***をみてきたのだな」、「(歴史上の人物の)***もこの柱を触ったのだな」とすごく想像を膨らませてワクワクしてしまいます。ヨーロッパの教会などに入ったことがあるのですが、あまりイスラエルの聖地に入ったことがないので将来行ってみたいと夢がふくらみました。
 
65週目:3月8日~3月14日は次の本(計1,130ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・石黒圭「論文レポートの基本」(日本実業出版社)P222
・アンドレス・ダンサ、エルネスト・トゥルボヴィッツ、大橋 美帆(翻訳)「ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領」(角川文庫)P336
・ カルミネ・アバーテ、、関口 英子(翻訳)「ふたつの海のあいだで」(新潮社)P229
・河野 進「河野進詩集」P185
・香山哲「ベルリンうわの空」(イースト・プレス)P168