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2021年2月14日日曜日

62週目:2月15日~21日のリーディングマラソン予定

 前週、61週;一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」、一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」、星新一「マイ国家」、辻村深月「スロウハイツの神様(上)」の計1,214ページ、61週目までの累計は69,274ページです。

 一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」は、名著と呼ばれる近代文学と古典文学のあらすじと読み方について一つ一つ丁寧に書かれている本でした。私は以前から知っていた本ですが、とても買ってみたくなったのは「とりかえばや物語」と言う物語です。登場人物は美男美女の双子です。この双子は面白いことに、女の方は男のような性格で男の方は女のような性格でした。これを見た両親は2人の性別を交換しようとします。初めは2人とも美男美女でものすごい出世をしとても順調に進んでいましたが、中宮に仕えている女官(男の方)やはりどうしても男なので仕えている中宮のことを好きになってしまったり、男(女の方)は同僚に怪しまれたりとだんだん複雑になっていきます。これは私の大好きな本で何回も読んでいます。今までは小学生向けしか読んだことがありませんでしたが、この本を読んで大人用の本も読んでみようと思いました。また、「とりかへばや物語」は本によって登場人物の名前や本の内容が少しずつ違うそうなのでそこの違いも楽しんでみたいです。近代文学、古典文学の名著といっても、その本が書かれた時代背景や作家の意図についてある程度知識がないと、読んでいてもよくわからないことがあります。名著のガイドブックのようなこの本をヒントに、興味を持った本がたくさんあったので、今後、ぜひ買って読んでみたいと思います。

 一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」は先ほどの本と同じシリーズですがさらに精選された必読書が紹介されていました。この紹介本の中からは「耳なし芳一のはなし」が一番気になりました。耳なし芳一は、すごく有名な話だと思います。しかし私は耳が取られると言う所までしか知りませんでした。しかしこの紹介本を読むともっとたくさんの話がありあることがわかりました。また書いた人や訳した人によって少しずつ内容が違うこともわかりました。国語の教科書だけでなく有名な著名人から海外の方が訳した本までの沢山の、の耳なし芳一を読んで違いを楽しんでみたいと思いました。小泉八雲さんにもとても興味がわいたので他の怪談も読んでみたいと思います。

 星新一「マイ国家」は31話が入った短編集でした。私が一番心に残った物語は「マイ国家」です。登場人物はすごく真面目な銀行の外勤係と一見普通の家に暮らしているけれどとても変わり者のおじさんです。物語は、銀行の外勤係の男がこの変わり者のおじさんの住んでいる家に行くところから始まります。インターホン鳴らしても誰も出てこなかったので、男は心配になっておじさんの家に勝手に上がってしまいます。するとこのおじさんは酒を振る舞うなどしてとても男を歓迎してくれました。しかしこの酒にはしびれ薬がはいっており男は逮捕されてしまいます。なぜ逮捕されたのかと言うとこのおじさんがマイ国家という自分の国を家に作っていた変わり者だったからです。この本の面白いところは、冗談や遊びで国を作っているのではなく、電話の国際線を切ったり凶器をを使ったりと本格的だというところです。裁判の話や刑罰の話を男おじさんから散々聞かされた後男は社会釈放されます。怖いし危ないけれど、自分の世界を持つ事は良い事だなぁと私は感じました。またこの男の人も外勤係として来ただけなのに、とんでもない災難に遭っていてとても面白い物語だと思いました。

 辻村深月「スロウハイツの神様(上)」はスロウハイツという現代版トキワ荘を舞台にした物語でした。スロウハイツはアパートです。このスロウハイツにクラス住民たちは皆作家や漫画家、画家などを目指す卵たちばかりです。
この物語には「コーキの天使」というものが出てきます。10年前山中でチヨダコーキの小説のせいで殺し合いが起きるという事件が起こり、登場人物の1人チヨダ・コーキは小説を書くことができなくなります。そんなチヨダ・コーキを救ったのが匿名で送られてきた手紙でした。この手紙の主を探しながら物語は進んでいきます。まだ上で結末までいっていないので私は「コーキの天使」は誰なのかすごく気になっています。次に続く下巻を早く読みたいです!!

62週目:2月15日~2月21日は次の本(計1,157ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・木原武一「要約世界文学全集1」(新潮文庫)P478
・木原武一「要約世界文学全集2」(新潮文庫)P487
・銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」 (角川文庫) P192