自己紹介

<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2020年5月31日日曜日

25週目:6月1日~7日のリーディングマラソン予定

前週、24週:左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」、高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」、河野進「ぞうきん」、外薗昌也「エマージング上・下」(講談社漫画文庫 P534)の計1.094ページ、24週目までの累計は27,314ページです。
*山田悠介「ニホンブンレツ」、石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」の代わりに「エマージング」を読んだので、来週のリーディングマラソンに移動します。

 左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」は、以前読んだことがありましたが、学校での研究レポートのテーマが「環境問題」となったので、もう一度読み返しました。
書いてあることすべてが、新鮮で驚きの内容でした。特に、P104~の「5本指は原始両生類から始まった?」という章が興味深かったです。人間の腕の骨のつくりをたどると、陸に上がったばかりの原始両生類と結びつくとのこと。例えば、原始両生類の中でも、よく調べられているイクチオステガは7本の指を持っているものや、5本の指を持っているものなどそれぞれ指の数が違ったそうです。その後、ある時点で、環境の変化によって抜きんでたのが5本指のイクチオステガだったのです。それが、陸上脊椎動物の祖先になりました。つまり、もし仮に、その時に抜きんでた種が7本の指のものだったら、今頃私たちの指は7本だったのかもしれないというのです!この本を読み、私は進化の不思議とその深さに更に興味がわきました。進化についてのリーディングマラソンでもっと取り上げていこう思います。

 高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」は、作者の動物との体験についてのエッセイを用いながら「野生動物と共存できるか」というテーマをわかりやすく説明している本でした。全部で6章あります。
私は、6章‐4「人間中心ということ」というお話が最も好きで、印象に残りました。ヨーロッパとアジアでは、動物に対しての価値観が少し違います。でも、人間が動物より強く、賢く、生物を利用して生きるという考えは、双方とも同じだと思います。人間が地球上で生きるためには、そのような考えを持ったとしても仕方がありません。では、なぜ近年、人間による自然破壊が問題視されているのでしょうか。それは、人口が急増し、生物に強い刺激を与えてしまっているからです。また、一部の人間がどう考えても無駄としか思えないようなことをやっているからです。私は、将来、野生動物に対して人間が侵してきた過ちについて詳しく学び解決できるよう貢献したいです。

 河野進「ぞうきん」は日本キリスト教団の河野牧師様による詩集でした。66個の詩が入っていました。私が好きな詩はP28~29の「花」です。
  花は
  自分の美しさに気がつかない
  自分のよい香りを知らない
  どうして人や虫が
  よろこぶかわからない
  花は自然のままに
  咲くだけ
  かおるだけ

という詩です。
この詩は、人間に関係づけられると思います。私も自分自身について知らないところがたくさんあります。友達に言われて初めて気づくことが、これまで何度もありました。人が私の良いところを見つけてくれているように、私も人の良いところをたくさん見つけたいです。改善すべきところも、共有して成長していきたいと思いました!
ほかにも、わかりやすくて心に響く詩が、たくさん入っている詩集です。ぜひ、皆さんも読んでみてください。
 
  外薗昌也「エマージング上・下」は感染症のマンガです。約10年前の作品なのに当に今の状況と似ている、と思いました。やはり、新型の感染症と最初に出会うのは医療機関で働く医療者です。そのため、はじめしっかりと感染症専門医の話を聞いて判断することが、とても大事なことだと思いました。また、マンガでも描かれていましたが、不安な心や恐怖心で感染していない人でもパニック障害をおこしてしまうそうです。感染している人以外にも苦しい思いをしている方のことも心に留めておきたいです。このマンガに出てくる感染症は、空気感染や、汚い手で目をさわるなどして感染する設定で、今の新型コロナウイルスの感染の広がり方と同じだと思いました。このマンガを読んで今以上に感染防止の意識を高く持って、注意深く過ごしたいです。こんな危険な中で、毎日働いてくださっている医療従事者の方やライフラインを支えてくださっている方々には本当に感謝しています。早く終息するようにお祈りしたいです。この本は本当にタイムリーな本だと思います。ぜひ読んでみてください。

25週目:6月1日~6月7日は次の本(計1,072ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ニホンブンレツ」(文芸社文庫)P341 *先週から引き続き
・石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」(まる出版)P189 *先週から引き続き
・田向健一「生き物と向き合う仕事」(ちくまプリマー新書)P207
・椋鳩十「命ということ 心ということ」(家の光協会)P206
・石黒浩「人間とロボットの法則」(日本工業新聞社)P129
*今回記事をアップしようと保存したはずの文書を開くと、なんと記事が前のままで新たに入力したデータが全て消えてしまっていました・・・改めて、書いた内容を思い出しながら入力し直しました。「パソコン初心者あるある」を早速経験しました。でも、挫けず、夜中までかかってなんとか仕上げました。マイナスをプラスに!次から気をつけます。

2020年5月24日日曜日

24週目:5月25日~31日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」、山田悠介「スイッチを押すとき」、瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」、鶴見俊輔「大切にしたいものは何?ーみんなで考えよう1」の計1,191ページ、23週目までの累計は26,220ページです。

 有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」は、結婚をした郁と堂上教官の暮らしと、郁が図書隊に入る前の堂上教官や小牧の様子について描かれていました。私がとても面白いと思ったお話は、P64からの「昔の話を聞かせて」、郁が図書隊に入る前の堂上教官の様子がたくさん書いてある章です。堂上教官は図書隊になるために図書大学に入学します。大学在学中は二人の間に何か特別な関係があったわけではなく、成績でいうと堂上教官は次席、小牧は首席で卒業しました。2人が知り合ったのは、卒業後、同じ防護部に配属されたからでした。初め堂上教官は、小牧が首席だったためライバル心を持っていました。しかし、最初の任務で一緒になり少し仲が深まります。それ以降、なぜかよく同じところに配属され付き合いが長くなってきます。その中で印象的な逸話が出てきます。ある日、爆弾が仕掛けられているとの情報が入り図書隊は出動します。そこで、堂上教官は怪しい人物を見つけ、小牧と一緒に追いかけます。しかし、まだ未熟だったため怪しい人物に気づかれてしまい、犯人に見つかった上、動けない状態にされてしまいます。幸い、すぐに他の隊員が助けてくれたものの、今の郁のようで、教官の言われている人も、最初はこのような恥ずかしい失敗を色々としてきたのだなと思いました!これで図書館戦争シリーズは終わり。またいつか改めて読みなおしてみたいと思わせる小説でした。

 山田悠介「スイッチを押すとき」は、少しミステリーな小説でした。2007年が舞台です。物語の場所は「青少年自殺抑制プロジェクトセンター」というところ。近年若い人たちの自殺が増えているため、自殺を減らすため実験の対象となった子ども達の精神状態を調べるために作られた施設です。ここには、たくさんの少年少女が収容されています。ここにいる子ども達には「赤いスイッチ」が持たされます。このスイッチは、自らの命を絶つことのできるというスイッチです。たった一人で小さな部屋に入り、決められた時間にご飯を食べる。外に出てもいいが敷地内だけで遊具も何もない状態、という極限状態で軟禁され、孤独に勝てず、子どもたちは次々にボタンを押して死んでいきます。毎日、身体チェックをし、万が一、病気があれば子どもに知らせます。それも実験の対象になるからです。しかし、たくさんの子たちが死んでいく中、4人の少年少女達だけは7年間もスイッチを押さないのです。異例のことでした。監視員として勤務する「南 洋平」は、このような状況下でどうして自殺したくならないのかを4人に聞きます。実は、その4人には「願い」がありました。南たちは、その子たちの願いを聞き入れるため脱出を図りますがこのことが警察に知られていまい、追いかけられます。最終的にみんな死んでしまうのですが、ほかの子達とは違い最後だけでも理想の生活が出きました。この本は自殺のつらさや大変さを世の中に訴えているのだと思います。、この本に出てくる子供たちは、置かれた世界に対して絶望的になり、生まれ変わりたいと強く願って自殺をしてしまっている子どもたちが多かったです。世の中でこういう思いを日々感じていることを心に留めながら、自分の置かれた場で精一杯生きていきたいと思います。

 瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」は、陸上部の部員が駅伝を目指す青春物語です。市野中学に通う設楽という少年が主人公です。入部する部活に悩んでいた時、小学校の頃に陸上をやっていたことから強引に陸上部に入部させられます。顧問の満田先生は、熱血で追い込みがすごいため、本格的に走れる部員がほとんどいないにも関わらず、何とかギリギリで県大会に出場していました。しかし、満田先生は学校を異動してしまいます。代わりに顧問として赴任したのは、陸上について何の知識もない美術部の上原先生でした。美術部は部員が足りなく廃部になり、どこにも所属しなくなった女の上原先生をとりあえず陸上の顧問にしたのでした。そんな不安な状態で始まった一年、特に心に残った場面を紹介します。P114の「2区‐6」です。この本は章が1~6区まであり試合でそれぞれの区を走る人目線で同じ出来事について書かれていました。1区は設楽が走るので設楽目線。2区は大田が走るので大田目線、という構成です。2区の大田目線、大田は小学校のころからヤンキーでみんなから怖がられている存在でした。駅伝に誘われた時も他のメンバーからは怖がられていました。時間が経つにつれ、徐々になじんでいきましたが、メンバーの間ではそれぞれ壁がありました。この2区‐6は、駅伝の前日に全校で開かれる壮行会での出来事です。みんなの前に立ち校長や代表者が「生徒の代表だ」「明日は全校で応援する」などと言っている時、大田はみんなの視線を感じていました。自分だけ金髪で乱暴者でみんなの誇りに思うような人間ではない、みんな心の中できっと馬鹿にしている、と考えるとじっとしていられず出口に向かって歩き出します。そして、注意をする他の部員に怒りをぶつけます。その時、「いい加減にしろ」という声が響きます。声の主は、普段はどんなことでも引き受けてしまう気の少し弱いジローでした。ジローは、どんなに大田が威嚇しても全く動じませんでした。ばつが悪くなり大田はその場から走り去ります。これだけ見ると大田が一方的な気持ちしかわかりません。でも、この本は3区でジロー視点でこの出来事が書いてありました。ジローはなぜ大田が怒っているのかわからないため、前日に投げ出した大田にとても腹が立ちます。大田に抗議している時少しも怖くありませんでした。壮行会が終わった後、みんななぜか、あの場で大田を怒らせてしまったジローを責めます。ジローの言っていることが100%正しいのに、と思っていると、ジローのライバルである渡辺がフォローをしてくれみんなの中が少し深まります。この場面が印象に残った理由は、一つの大変な出来事の裏に、仲が深まったり心を入れ替えたりと様々な成長があったからです。瀬尾まいこさんの本への関心も深まりました。他の著書も読んでみたいと思います。

 鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」は、鶴見俊介さんと中学生13人の話し合いがまとめられた本です。「むかつくことって何?」「塾って何?」「マンガって何?」「大切にしたいものって何?」の第4章に分けられて書いてありました。私がすごく共感した章は1章の「むかつくことって何?」です。すべてが共感できました。一つ目は、「今の若者は」という口調についてです。お話の中には、いくつか例がありましたが、『おじさんがタクシーに一人で乗ってきた私に対して自分の自慢話をし今の若者はとブツブツ言う』『痴漢にあったときそんな恰好で歩いているからだと、被害者が責められる』などでした。一つ目の例については、もちろん昔のほうが今よりもしっかりしている部分があったとは思うけれど、時代も流行りも環境も変化してきている中で、年長の人々が生きた時代と同じように今を生きている私たちにはできないことを理解してほしいと思いました。言葉遣いや目上の方への態度などは見習う点がたくさんあるけれど、すべてを今の年長の時代を基準にされても経済が発展しないし困るなぁと思いました。2つ目の例については、確かにこんな時間に遊んでいたらと思うことは最近多いです。しかし、この本で書いてあったこの例は、真夏の昼間ワンピースで歩いていた時にあったそうです。仮に、その女の子が露出のある服を着ていても痴漢は絶対にやってはいけないことだと思います。その子の警戒心が薄かったのも原因ですが、露出のある服を着ているか着ていないかや、警戒心があるない関係ないのではないかと正直思いました。女の子がどんな服を着ていようが自由だし、しっかりとした服装を着ていれば痴漢に合わないというわけではないので周りの人や警察官も考えてあげてほしいです。痴漢にあったことだけでも深い傷を負ったのに勘違いや偏見で周りから、噂されたりいじめを受けるたりするのはおかしいです。本当はそういう被害者の心に寄り添ってあげるべきなのにと思いました。私が色々なことについて意見を持ち始めたころ、SNS上や駅やバスで「これだからキッズは」「これだから若者は」というような発言を耳にします。正直、そういうことを言っている大人の人よりも、もっとしっかりとした若い人はたくさんいると思うこともあります。年齢は大事だけど、それに見合った精神年齢を自分で成長させなければならないことを学びました!

24週目:5月25日~5月31日は次の本(計1,090ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ニホンブンレツ」(文芸社文庫)P341
・左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」(PHP研究所)P205
・高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」(岩波ジュニア新書)P209
・石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」(まる出版)P189
・河野進「ぞうきん」(幻冬社)P146

2020年5月17日日曜日

23週目:5月18日~24日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」、山田悠介「パズル」、仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」、小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」の計1,390ページ、22週目までの累計は25,029ページです。

 有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」は、つき合い始めた後の郁と堂上教官のお話でした。2人に関する5つのお話がのっています。私は、物語のはじめの頃、堂上教官はあまり女性とのコミュニケーションに慣れていないのかと思いましたが、そうでもないことがわかってきたり、郁の不器用さに振り回される堂上教官が面白かったです。手塚と柴咲がしばしば邪魔してくるのも仲がいいなぁとほっこりしました。まだまだ続く「図書館戦争 別冊シリーズ」の次回も楽しみです!

 
 山田悠介「パズル」は、全国の中でも超エリートたちが通う私立徳明館学校に通う「湯浅茂央」が主人公の物語です。湯浅茂央が所属している3年A組は、その進学校の中でも特に成績の良い子たちが集まっているクラスです。あまりにもレベルが高すぎるので退学をしていく子たちがたくさんいるような状況です。クラスメートのほとんどは、他の誰ともほとんどしゃべることがなく、自分以外の存在は自分の成績を邪魔する敵だと思っています。そんな子どもたちの通う私立徳明館学校に、ある日、覆面集団が襲ってきます。そして、3年A組の安田先生を人質に取り、3年A組の生徒だけを学校に残させます。犯人たちは、2日間で学校内にある2,000個のパズルを完成させろと言います。完成できなかったら人質を殺すという条件で2日間を提示するのです。事件が起きた当初は、自分勝手なことをいう人がいたり、逃げてしまう人がいたりして、なかなか意見が合いませんでした。しかし、そうこうしているうちに時間ばかりが過ぎてしまっていることに気づき、パズルを探し始めます。そういう中でも最後の最後まで嫌味を言い続ける人がいましたが、みんな少しずつお互いの本当の姿がわかってきて協力していきました。そして、パズルのピースは次第に見つかっていきますが、残り200ピースぐらいになると、だんだんと難しくわからなくなってきます。本当に大丈夫か、とドキドキしました。結局、犯人グループは、3年A組のスピードに着いていけず学校を辞めた子たちだったことがわかります。安田先生は茂央のように成績がトップの生徒に対してはすごく親切でした。なぜなら、クラスの成績を伸ばせば校長先生に気に入られるからです。しかし、自分の評判を落とすような下の子たちには毎日のように「この学校に必要ない」「学校辞めろ!」といったひどい言葉を使い、生徒たちに反感をかっていました。山田悠介さんの本はびっくりするような結末が多く、最初から最後までとてもドキドキしました。

 仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」は、全部で3巻あります。ある高校の生物の先生でみんなから不気味と嫌われている「対馬先生」が生徒の「鯉住のぞみ」に、ヒドラという小さな動物をあげるところからストーリーは始まります。のぞみはヒドラに何も変化がなかったため無関心でした。しかし、次第にヒドラの面白い性質に気づいていき、その飼育にハマっていきます。のぞみはその性格に少し天然なところがあります。例えばヒドラがバク転をしたときの感想を「アイドルみたい。しかも不老不死だから永遠のアイドル!!」という
など表現力がユニークで豊かです。のぞみは、
不思議な水中生物の飼育をとおして生物への興味が次第にわいていきます。しかし、対馬先生は、のぞみのそういう性格を最初から想定していたのです。そして、「のぞみの反応や成長を観察」し、ノートに記録していたのです。しかも、のぞみが最初の生徒ではなく、過去にも同じように生徒の観察をしていました。自分が「生物を飼っているのか」、自分が「生物として飼われているのか」、不思議な感覚になるストーリーです。


 小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」は、中学3年で卒業研究があるので、そのための参考として父が薦めてくれた本です。これから卒業研究を始めるにあたり、今の段階で私が最もしっかりと読まなければ、と思った章は「最初の準備」と「テーマ決め」です。「準備」の中で、パソコンを準備すること、そして、ブラインドタッチを身につけておくといいと書かれていました。次に「テーマ決め」でまず重要なことは疑問形式にすること、すなわち「~について」ではなく「~か?」と書いていきます。また、研究テーマとして望ましくないテーマも書かれていました。心理学、トリックアートなどの錯覚、無気力の深層心理などは資料が複雑すぎて途中で研究をあきらめてしまう人が多いそうです。また、歯列矯正、習い事、アニメ全般、例えば『寄生虫』などは資料が少ないため難しいそうです。特に『寄生虫』などの漫画は漫画だけでなく「その漫画について書かれた参考図書を必ず読む必要がある」とされています。しかし、そのような図書を見つけるのが困難なのでテーマとしては向いていないとされています。さらに、広すぎるテーマもよくありません。例えば、1時間でそのテーマと研究について発表できるものよいと書かれていあました。研究では、「最初のテーマ決め」が最も重要だと思います。まず私の興味のあることを書き出し、そこから絞っていきたいと思います。

23週目:5月18日~5月24日は次の本(計1,191ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」(角川文庫)P322
・山田悠介「スイッチを押すとき」(角川文庫)P373
・瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」(新潮文庫)P361
・鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」(晶文社)P135

2020年5月10日日曜日

22週目:5月11日~5月17日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」、山田悠介「スピン」、ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」、東後勝明「英語ひとすじの道」の計1,195ページ、21週目までの累計は、23,639ページです。

 有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」は、これまで読み進めてきたシリーズ最終巻でした。でも、「別巻」へとまだまだ続いていくみたいです!今回の事件はテロです。テロの内容が「当麻蔵人」という、人気作家の本の内容に似ていることから、当麻蔵人の身柄確保を求め、「瞭花袋」が追いかけてきます。しかし、当麻を捕まえるための策が出されている中、状況が悪化していきます。それに対し、図書隊も参加し、この悪い状況を一発逆転するため秘策を打ちます。でも、その秘策を実行中、堂上教官はひどいけがを負ってしまいます。計画は実行しないといけないのに、教官が重傷を負っています。郁たちは戸惑いました。そんな郁たちに「お前はやれる!」と堂上教官が言い、任務を任せます。そして、危険をくぐり抜けながら、何とか任務を成功させることができました。私は、この場面が一番ハラハラドキドキし、本の世界にすごく引き込まれました。最後に郁は、高校生の時であった堂上教官のことは関係なく今の堂上教官が好きだ、と告白します。そして仲良く2人でお茶をします。堂上教官は郁の言葉には答えなかったけれど、たぶん両思いです(笑)ただ、これが本の最後ではなく手塚と柴咲のエピソードが最後になります。柴咲が手塚の首に付けた後を隠すための絆創膏を手塚は痕が消えるまで外さなかった、という感じで物語は終わります。この2人もお互い告白はしてませんが、きっと両想いになると思います!

 山田悠介「スピン」は、新年早々バイトを辞めさせられ、コンビニで万引きをした「奥野修一」が主人公です。奥野修一は、万引きをしたところを店員に見られてしまい、ちょうどそこにいたバスに逃げ込みます。しかし、乗り込んだバスは何とハイジャックされてしまいます。そのハイジャックは、様々な悩みを抱えた男の子6人がネットで知り合い、東京タワー集合で全国の各場所でバスをハイジャックするというものでした。物語は、6つの視点で進んでいきます。

私が心に残った場面は、銚子->東京行のバスをハイジャックした「定岡道彦」という男の子の出来事です。このバスには「桜木亜弥」という20歳の女の子が乗っていました。道彦は亜弥に一目ぼれしてしまい、亜弥だけをバスに残し他の乗客を全員降ろさせます。道彦は亜弥に怖がらせてしまったことを謝り、普通に話し始めます。最初から最後までぎこちなかった2人ですが、ゲームをしたりお話したりして悪い子ではないことに亜弥は気がついていきます。私が最も心に残ったのは、ハイジャックしたバスが東京タワーにつき亜弥と道彦が別れるときです。道彦は、最後に亜弥へ「僕と別れてから開いて」と言ってパソコンを渡します。そこには「アヤさんとはもう二度と会えないでしょう。でも僕はずっと、アヤさんを好きでいます。一緒にいてくれてありがとう。さようなら」と書いてありました。普通の心の優しい男の子が家庭内の暴力などに巻き込まれとんどもない事件を起こしてしまい、ネットなどの餌食にされることが悲しくなりました。世の中のこのような子たちを共に支えてことが大切だと思いました。

 ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」は、本の題名のとおり、すごく、とんでもない死に方をした偉人や、死んだ後にひどい目にあった偉人について書かれていました。すごくおもしろかったです。私が最も印象に残ったのは「カエサル」です。カエサルは紀元前100年ー4年の共和制ローマに生きた政治家、軍人です。クレオパトラの恋人としても有名です。知っている方も多いと思いますが、カエサルは23人の人にめった刺しにされ、殺されてしまいます。私がこの本を読んで新たに知ったことは、カエサルがもし胸のところを刺されていなかったら生きていたかもしれないということです。カエサルを刺した23人は全員が平等にさせるように1人1か所を刺すことにしていました。私は、23か所もナイフで刺されたら、胸に刺されていようがいまいが、人間は死んでしまうのではないか、と思っていました。しかし、23か所のうち命を落とす致命傷になったのは胸の部分の一か所だけだったということが、近年の研究でわかってきたそうです。もし胸に刺した人が別のところに刺していたらカエサルはその時死なず、その後の歴史が大きく変わっていたんだと想像すると、「歴史の偶然」ってすごいなぁと思いました。

 東後勝明「英語ひとすじの道」は、父が薦めてくれた本です(父が中学生の時に購入し読んだ、その時の本です)。東後勝明先生の人生をつづった随筆風の本でした。私が最も心に残ったところは、第2部の「英語会話の上達法」です。どれも参考になるものばかりで、ここにまとめるのが大変でした。特に参考になったのは、第2章の『通じる英語会話のために』です。まず、聞くことから始めると良いそうです。私は、洋楽の歌手なら「アリアナ・グランデ」と「ABBA」が好きです。アリアナ・グランデは、リズムにはまりますが、ABBAは発音がわかりやすいので一緒に歌いやすい曲だと思いました。ほかに「カーペンターズ」や「ビートルズ」も時々聴いています。話すときに注意するポイントが「リズム」だということは初めて知りました。東後勝明先生は、ある時、外国の方に「Would you pass potatoes?」の〈p〉〈t〉を〈m〉〈n〉に変えて「リズムだけ正しく」言ったそうですすると外国の方にははっきりと意味が通じました。しかし、同じ「Would you pass potatoes?」でリズムを変えて話すともう一度お願いしますと言われ、相手に通じなかったそうです。リズムは、たくさん聞けば身につくと思うので英会話や歌などを普段からリスニングしていきたいと思いました。また、「イントネーションも大切だ」と書いてありました。イントネーションはたくさん発音して身に着けたいです。ほかにも、もっとたくさんの学びがありました。それにしても、普段、父が私にアドバイスしている英語の学習方法のほとんどはここに書いてあることに気づきました!私もこの本から学んだことをこれからの英語の学習に活かして、将来、英語や他の外国語でコミュニケーションできるようになりたいです!

22週目:5月11日~5月17日は次の本(計1,390ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」(角川文庫)P317
・山田悠介「パズル」(角川文庫)P299
・仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」(講談社)P552
 *マンガ本ですが、父から「『本格的な生物飼育マンガ』でとても勉強になるからいいと思うよ」と言われたのでリーディング・マラソンに入れてみました。
・小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」(講談社現代新書)P222

2020年5月3日日曜日

21週目:5月4日~5月10日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」、山田悠介「オール」、チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅生物図誌」、齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」の計1,151ページ、20週目までの累計は、22,444ページです。

 有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」は、先週に引き続きシリーズ第3巻です。郁は、堂上教官が自分の「あこがれの王子様」だったことを知ります。知ってしまった郁は、驚きでぎこちない態度をとってしまいます。堂上も郁が変な態度をとるため距離を置き、次第に2人の関係に溝ができてしまいました。そんな時、人気俳優のインタビューで美術展の最優秀賞作品没収されてしまうことがわかります。それを阻止するために、郁や堂上教官の所属する特殊部隊も出動します。しかし、最近、関係がギクシャクしていた郁と堂上教官の意見が合わず喧嘩をしてしまいます。美術展の作品のテーマが「自由」ということもあり、今回は「自由について論争」が行われます。またまた続きが気になるところで終わってしまったので次回が楽しみです。

 山田悠介「オール」は、何でも引き受ける「何でも屋」で働き始めた荻原健太郎が主人公のお話です。健太郎は高知から東京に来て、アパレル関係の一流企業に勤めますが、あまり刺激がなく1年で辞めてしまいます。母には会社を辞めたことは黙っていました。その後もずっとアルバイトで生活をしていました。そのアルバイトもつまらなくアパレル会社の時と同じようにやめてしまいました。そんなやることがなく、暇だと思っていたときに、「何でも屋」のアルバイト募集という看板を見つけます。健太郎は、電話をし会社に行きます。そして、刺激があると思い働くことにしました。この本の中で「何でも屋」には、5つの仕事の依頼が来ます。「ゴミ屋敷」「運び屋」「政略結婚」「母」「最後の仕事」の5つです。私が一番面白いと思った章は、「ゴミ屋敷」です。このお話は、健太郎がアルバイトを始めて最初にやってきた「大きな依頼」です。健太郎の他に社長の「花田」、見た目は怖いが根は優しい「大熊」、少しチャラい「長崎」が会社にはいます。ある日、「何でも屋」にこんなメールが届きます。題名『私を見つけて』本文『ごみ屋敷となっている私の自宅を片付けに来てはもらえませんか。報酬として500万円を支払いいたします。そのかわり、午後の5時までに終わらせてほしいのです……』という依頼でした。最初は戸惑っていた「何でも屋」ですが、報酬500万円に惹かれて、メールの内容は半信半疑で依頼を引き受けることになりました。行ってみると部屋は想像以上にひどく異臭が漂っています。3人で午後5時までに終わるのかと不安になりながらも片づけを進めていると、この家の奇妙なことに気が付きます。机にウジ虫が湧いていたり、骨壺が見つかったりしました。あまりにも家の片づけが大変で午後5時を回ってしまったとき大熊が悲鳴をあげます。大熊の目の先にはなんと棒のように細い二の腕が見えていたのです。まさか!と思い、近づいてみてみると、そこには死んでいるおばあさんが横たわっていました。その老婆は手の中に大事そうに「小さなカギ」を持っていました。そうこうしているうちに「ある女の人」が帰ってきました。その人は、ゴミ屋敷を片付けるという依頼を自分は頼んでないと言い「何でも屋」を追い返そうとします。しかし、死体を見てしまった以上そのまま帰るわけにはいきません。すると女の人は健太郎が持っている「カギ」を見ると顔色を変え、そのカギを手渡すように言いました。でもそんな怪しい人に渡せるわけがありません。そこで、長崎が女の人にどうして死体があるのか問いただすと、その女は「あんたたちには関係ない」といい、3人のいる部屋に火をつけます。ごみ一杯に囲まれた部屋は、火が一気に燃え広がっていきます。3人は何とか逃げて助かりました。この事件の4日後、「中越冬子」というあの謎の女が警察に捕まります。亡くなったおばあちゃんは「中越光子」という冬子の義母だったそうです。実は、光子の夫が亡くなってから光子はだんだんと心身に支障が出て、家が荒れていったのでした。最初は実の息子の啓治が光子の世話をしていましたが、不幸なことに啓治も父親の後を追うように亡くなってしまい、冬子と光子だけになってしまいます。そんな冬子は、光子のお金に目がいき、金庫のカギを探すため家は片付けず光子の食事の世話だけをしに毎日通っていました。しかし、冬子の思惑を知っていた光子がカギを隠していたためなかなか見つからずイライラしてきた冬子は、光子にご飯をあげなくなります。そして光子は、「何でも屋」に依頼する3日前に亡くなってしまいました。最後に健太郎が「あること」に気が付きました。「3日前」におばあさんは亡くなっていたのに、依頼メールが届いたのは「2日前」ということです。その後、健太郎はお辞儀をするおばあさんを見てご冥福をお祈りするという感動で終わります。私は、このお話が一番スリルがあったと思いました。ストーリーの結末は感動するものでしたが、そこに至るまではこわい、コワイ、怖い!でした。それにしても、山田悠介さんの本は面白いなぁと改めて思いました。

 チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅動物図鑑」は、アノマリカリス時代から現代までの絶滅した動物の図鑑でした。カラーでとても分かりやすかったです。また大きさなども詳しく書かれていて想像しながら読むことができました。私が一番驚き、そして笑ってしまった動物は「カリコテリウム」です。体長は約2m、2,300万年~500万年前まで中世期にいたといわれています。頭は馬ですが体はモリモリ筋肉マッチョです。足は蹄ではなくカギ爪です。歩くときゴリラのように前足のカギ爪を内側に曲げ斜め姿勢に歩く「ナックルウォーク」でした。体の大きい立派な筋肉マッチョの顔が馬のような感じです(是非、インターネットで検索してみてください)。「カリコテリウム」の姿がわかるようになったのは2016年、これまでサイの大腿骨だと思われていた1800万年前の化石が実は「カリコテリウム」のものだったと判明したからです。絶滅した理由には当時、寒冷化で森林が縮小し草原化が進んでいたためその環境変化に適応できなかったからと考えられています。ほかにも不思議な動物たちがたくさん載っていました。この本にも出てきましたが、「ジュラシックパーク」も今の休校期間を活用して観てみたいです。

 齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」は、リィーディングマラソンの感想文を書いている私のために父が用意してくれた本です。
「本を読むのが苦手だから書くまでが大変」「本は好きだけど書くのが苦手」「どっちも嫌い」の3つのパターンの人それぞれに分かりやすく書かれていました。私は、どちらかというと「本は好きだけど書くのが苦手」だと思います。読んでいて私に足りないことに気が付けました。構成の順番などは、小学校の時に習ったこともありしっかりしていたと思います。でも、最初の気持ちの心構えがしっかりしていないからいい文章が書けないことに気が付きました。この本には、やらされてる感を捨てようと書いてありました。私ははじめも言った通り、読むのは好きですが書くのはあまり好きではありません。「これは自分のミッションだ」と取り組めるようにしたいです。今後の学校での授業や卒業研究などに生かしたいです。

21週目:5月4日~5月10日は次の本(計1,195ページ)でリーディングマラソンの予定です。休校期間が5月末まで延長されました。「非日常」が「日常」になりつつあります。一日も早く「みんなの日常」が戻ってきて欲しいです。
・有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」(角川文庫)P385
・山田悠介「スピン」(角川文庫)P347
・ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」(河出文庫)P204
・東後勝明「英語ひとすじの道」(日本放送出版協会)P259