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2021年3月28日日曜日

68週目:3月29日~4月4日のリーディングマラソン予定

前週、67週;小出裕章、西尾正道「被ばく列島放射線医療と原子炉」、安冨歩「生きる技法」、山口絵理子「自分思考」、大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」、斗鬼正一「開幕! 世界あたりまえ会議-私の「ふつう」は、誰かの「ありえない」」、本郷和人(監修)「東大教授がおしえる やばい日本史」の計1,130ページ、67週目までの累計は76,115ページです。
 
  小出裕章、西尾正道「被ばく列島放射線医療と原子炉」は放射線医療と原子炉にていて詳しく書いてありました。この本で赤ちゃんが体内にいるうちに被爆してしまったり、生まれてきてしまったりすると何らかの障害を持って生まれてきたり、最悪の場合死んでしまったりすることを知りました。このように原子力は事故当時だけでなく。そのあとも様々な問題を抱えています。一刻も早くこのような人たちが少なくなってほしいと思いま
した。

 安冨歩「生きる技法」は自立したり自由になったりしたときの方法について書いてありました。私は、自分の生き方は自分で決めるということを学びました。他人の生き方を肯定してばかりではいつか矛盾が生まれてしまいます。自分で正しいと思ったことはよく考えて他人に流されずに行動のできるような人になりたいです。この本は時間がなくてさらっとしか読めなかったので今度もっと詳しく読みたいです。

 山口絵理子「自分思考」まず、自分思考とは「自分を見つめ、見つけ出し、あくまで自分の価値基準=主観をもって道を切り拓くこと」です。この本は作者・山口絵理子さんの体験をもとに人生のプラスになることについて書いてありました。山口絵理子さんは埼玉県出身の方です。小学校のころはいじめによって不登校だったそうです。そんな中、中学生の時柔道に出会います。そして「男子柔道部」に唯一の女子部員として所属し、全日本ジュニアオリンピックで7位になります。その後、慶應義塾大学総合政策学部に入学します。バングラデシュに興味をもち実際に訪問し、貧困や汚職といった現状を目の当たりにされます。そして貧困問題と現地の人々の生活を助けるために「マザー・ハウス」というお店を立ち上げバッグ、ジュエリーの販売などをバングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマー、日本、台湾、香港、シンガポールの直営38店舗で行っています。私がこの本を読んで学んだことは「一歩踏み出してみる」ことの大切さです。一歩踏み出さなければ何も始まりません。実際、山口絵理子さんも柔道にチャレンジしたり国際機関で働いたりと自ら行動をしています。私もこのことを見習って積極的に生活したいです。

 大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」は偉人の方々の失敗談について書かれていました。私は一番最後のページに書いてあった「父・母」の失敗談についてのお話が心に残りました。父・母の失敗は「愛しすぎる」だそうです。失敗の内容は怒りすぎた・叱りすぎたです。この本には、両親が怒りすぎてしまうときは私たちのことが好きだからだと書いてありました。好きだからこそ将来を心配して怒っていると書いてありました。最後のページにこの話を持ってくることが、少しほんわかしていていいなと思いました。この本で何度も出てきますが、人は失敗を何度も繰り返します。それを生かせるような人間になれるように努力したいです。

 斗鬼正一「開幕! 世界あたりまえ会議ー私の「ふつう」は、誰かの「ありえない」」は日本では当たり前だけどある国から見たら非常識、またその逆のしきたりについて紹介してある本でした。私が一番印象深かったのは「食事を食べているところを異性に見あれるのは裸を見られているのと同じくらい恥ずかしい」という国です。日本では性別関係なく食事を食べます。代わりに異性に裸を見られるのは恥ずかしいことです。しかし、この国では異性に食事を見られることは、裸を見られることよりも恥ずかしいらしいです。この国では男女格差がまだ残っているため、異性に食事を見られるのは恥ずかしいこととされているそうです。このほかにもたくさんの面白い国のマナーやしきたりが紹介されていました。

 本郷和人(監修)「東大教授がおしえる やばい日本史」は歴史上で有名な人物のすごいところとやばい、面白いところが書いてありました。すごいところは知ってる人も多いと思いますが、やばいところは豆知識のようであまり知らなかったのでとても勉強になり面白かったです。特に「李香蘭」の話が一番心に残りました。李香蘭は戦中、中国人女優として活躍していた日本人です。この李香蘭さんの知り合いに、川島芳子さんという方がいました。川島芳子さんは私も知っていたのですが、とてもかっこいい女性だったので李香蘭さんはお兄様と読んでいたそうです。これがやばい話として書かれていたのですが、私が印象に残ったのは川口芳子さんと仲が良かったということです。私の中では、川口芳子さんは亡くなってから時間がたっていて、しかも処刑された遠い存在のような方です。本や歴史の教科書で見るような名前の方と李香蘭さんがとても仲が良かったことがすこし新鮮でワクワクしました。李香蘭さんも遠い存在の方ですが、私が生まれているときにまだ生きていらしたのでそこだけ親近感がわいてます。他にも様々な人物の面白いところについて書いてありました。
 
68週目:3月29日~4月4日は次の本(計1,085ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・小出裕章「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」(創史社)P157
・日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか」(岩波書店)P224
・丸山貴史、今泉忠明 (監修)「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」(ダイヤモンド社)P192
・久留飛克明 「家の中のすごい生きもの図鑑」( 山と渓谷社)P176
・今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)P176
・今泉忠明(監修)「続ざんねんないきもの事典」(高橋書店)P160

2021年3月21日日曜日

67週目:3月22日~3月28日のリーディングマラソン予定

 前週、66週;金菱清(ゼミナール)編集「私の夢まで、会いに来てくれたー3.11 亡き人とのそれから」、若松丈太郎「福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年‐2011年」、小出裕章「この国は原発事故から何を学んだのか」(幻冬舎ルネッサンス)、宮台真司、飯田哲也「原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて」(講談社)、矢部太郎 「大家さんと僕」「大家さんと僕 これから」(新潮社)の計1,163ページ、66週目までの累計は74,985ページです。
 
  金菱清(ゼミナール)編集「私の夢まで、会いに来てくれたー3.11 亡き人とのそれから」は東日本大震災で大切な人を亡くした方々の夢に、その亡くなった人が出てくるという体験をされた方のお話がたくさん載っていました。私が最も心を動かされたのは、私立日和幼稚園に通っていた当時4歳の女の子を亡くした方のお話です。まず私は、この私立日和幼稚園で亡くなった子たちは人災ともいわれていたことを初めて知りました。この日、高台に残っていれば助かったのに、バスで園児たちは家に帰りました。またこの日は送迎の人数が少なかったこととから、いつもとは違う津波の直撃した場所を通りました。そして、園長にバスを戻すように言われ追いかけてきた保育士たちは、園児たちのことを見ないで自分たちだけ帰ってしまいます。また被災した後も助かったバスの運転手が、幼稚園側に被災したことを正直に伝えていれば、園児たちは津波のあとに起こった火災で亡くなったので助けられたかもしれませんでした。そして園児たちは横転したバスの車外で亡くなっていたそうです。そんな時、園児の母親はある夢を見ます。亡くなった子供が出てきて「バスはね、そもそも倒れてないよ」と言い事故の様子が流れてきました。母親はずっとバスが横転していたことに様々な矛盾と疑問を抱えていましたが、この夢の言葉ですべて理解できました。また震災から1年が経った頃にもう一度夢を見たそうです。その夢は亡くなった子が笑っていて抱きしめようとしても透明の壁が隔って近づけないという内容でした。東日本大震災の被災者の方々は、このように夢に亡くなった方が出てきたという方がたくさんいました。励ましの言葉、思い出、津波の時の怖い夢、別の世界に住んでいると感じさせる夢….など何かしらのメッセージをもって夢に現れてくれるそうです。経験をしたことにない私たちにとってはもう10年かぁと感じますが、被災した方はまだ10年かぁと昨日のことのように震災の記憶が残っていることを知りました。この大きな震災を私たちが忘れないように日々のお祈りを大切にしたいです。

 若松丈太郎「福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年‐2011年」は福島第一原発が稼働した1971年から2011年までの詩などが書かれていました。筆者は原発事故から約40年前からすでに不安などを抱いていました。またチェルノブイリに事故後、視察に行っています。そして被災した地域のひどい姿を見て原子力発電所が本当に危険なものだと実感されます。早くから原発の危険性を身に感じていた若松さんは、ずっと危険性を告発していました。私はこの本を読みなぜこのように、危険性を訴えている方々の声を無視したのだろうと思います。他の事故の現地にも言っている筆者や、地震や原発の専門家が科学的に危険だと言っているにもかかわらずこのような大事故が起きてしまったのは、自然災害だけが原因ではないように思えました。

 小出裕章「この国は原発事故から何を学んだのか」の筆者小出さんは、どの意見も根拠がしっかりしているので、とても説得力がありました。私はこの本を読み一人ひとりが「生活様式」を変えることが大切だと学びました。私たちの使っている電気の中には原子力発電のものも含まれています。それでは原発という危険から逃れることはできません。そのためにはまず私たち自身が自らの電気の使い方など生活を見直すことが大切だと思いました。また、国は原子力発電所を私たち国民に安全だと説明していますが、なぜこのような事故があったにもかかわらずそのようなことを言っているのか不思議に思いました。この本には原子力発電所だけでなく政府や東電についても書かれていたので、責任者たちがどのような考えを持っているかというところまで知ることができました。そこで原子力発電所を再稼働しようとする理由は、一言でいえば「お金が儲かるから」だということも少し知ることができました。いろいろの本を読んで私自身も、原子力発電所に使われているウランは人間が扱えるものではないと実感してきています。そのような危険な物質を使って生活している自覚を持ち、生活を少し見直そうを思いました。

 宮台真司、飯田哲也「原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて」は原子力発電所についてのお二人の対談が書かれていました。まず私はこの本を通して「原発社会」という言葉について深く知ることができました。またこの本に出てくる「原発社会」は「原子力発電に電力の大部分を頼っている社会」ではなく「原子力がいけないものだと分かっていても同調圧力などによって変えることのできない、悪い心の習慣を持った悪い共同体」という意味を指していました。この本を読み大半の人は原子力発電所が危険なものだとわかっていることを知りました。しかし周りの「同調圧力」などによって、生活習慣を変えられないままでいるのです。私はこのことを知り一つ思ったことがありました。それは同調圧力を反原発側にもっていけばよいのではないかということです。難しいかもしれませんが、みんなが声を上げれば政府も少しは見直すのではないかと思いました。もちろん今もたくさんの方々が原子力発電所の危険を訴えています。それに私たちを含め反対している方や原子力発電所が危険だと思っている方々を集めれば、さすがに危機感を抱えてくれる人が増えるのではないかと思いました。この原子力発電所に頼って生活している習慣は少数の力では何も変わらない思うので、みんなで協力し合いながら積極的に取り組むことが大切だと思いました。また行動するには自分の考えを持っていないといけないと思うので、マスコミ委などの様々な報道に流されないようにしたいです。


 矢部太郎 「大家さんと僕」矢部太郎 「大家さんと僕 これから」この2冊は連作の漫画になっていて絵がとてもかわいかったです。筆者・矢部さんと大家さんのほっこりするお話でした。主人公の矢部さんは木造の2階建ての家に引っ越しました。1回はおばあちゃん大家さんが暮らしていて、2階が矢部さんの部屋です。この大家さんはとてもマイペースで、矢部さんが仕事から帰ってきて電気をつけると電話で「おかえり」と言ったり、雨が降っていると電話で「雨が降っているから洗濯物をしまいな」と言ったりととても距離感の近い少し変わった人だと思っていました。矢部さんは最初はこの距離感が新鮮で慣れませんでしたが、いつのまにかお互いかけがえのない存在になっていました。一つ一つのエピソードの空気感がとてもほんわりとしているので、元気のない日などに読んで癒されるのにいいと思いました💗

67週目:3月22日~3月28日は次の本(計1,130ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・小出裕章、西尾正道「被ばく列島放射線医療と原子炉」(KADOKAWA/角川学芸出版 )P208
・安冨歩「生きる技法」(青灯社)P187
・山口絵理子「自分思考」(講談社)P194
・大野正人「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(文響社)P176
・斗鬼正一「開幕! 世界あたりまえ会議-私の「ふつう」は、誰かの「ありえない」」(ワニブックス)P181
・本郷和人(監修)「東大教授がおしえる やばい日本史」(ダイヤモンド社)P184

2021年3月14日日曜日

66週目:3月15日~3月21日のリーディングマラソン予定

 前週、65週;石黒圭「論文レポートの基本」、アンドレス・ダンサ、エルネスト・トゥルボヴィッツ、大橋 美帆(翻訳)「ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領」、カルミネ・アバーテ、関口 英子(翻訳)「ふたつの海のあいだで」、河野 進「河野進詩集」、香山哲「ベルリンうわの空」の計1,130ページ、65週目までの累計は73,822ページです。

 石黒圭「論文レポートの基本」は先週に引き続き中学3年生の卒業研究に向けて読みました。この本は大学生の論文について書いてありましたが、テーマ決めや構成など参考になるところがたくさんありました。まず論文というものは、自分で問いを立てて自分でこたえるものだというレポートとの違いを学びました。論文は序列の1)問う、2)調べる、3)資料と方法を選ぶ、4)本論の結果と分析を確かめる、5)考察、結論、6)まとめる、という6つの基本構成で成り立っています。まず調べ学習をするときに大切なのは「問い(Research Question)」を明確にすることです。またテーマと問いの違いについても学びました。「~について」はテーマでありそこからもっとくわしく「・・・は***なのか」という形にしたものを問いといいます。まずテーマを決めたらそれに当てはまるキーワードをたくさん出していきます。そこで問いを小さくしていきます。研究のサイズを小さくすることで、見通しを立てることができるそうです。そして最後に問いを洗練させます。問いに使われている語を定義することによって、答えを出しやすくなります。私は、3番目の問を洗練させるということを初めて知りました。テーマはだいたい決めたので答えを1年で出せるかなどのことを踏まえて、問いを立てて研究を進められるようにしたいです。

 アンドレス・ダンサ、エルネスト・トゥルボブィッツ、大橋美帆「ホセ・ムヒカ 世界一番貧しい大統領」は南米ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ氏の生涯を描いた本でした。ムヒカさんは1935年に生まれ2010~2015まで大統領として就任していました。ムヒカさんは貧しい家庭で生まれ幼いころに父親は亡くなっています。そのため小さいころからパン屋さんとお花屋さんなどで働いていました。そして10代から政治活動を始めます。また、1960年代初期に独裁社会に反抗する非合法政治組織トゥパマロにも加わります。この時ムカヒさんは何度も投獄されています。そして出獄した数日後に「許すこと過去を盛り超えることがとても大切」だと説きました。1994年に下院議員に選出されトゥパマロ出身の初の国会議員になります。そして2012年の国連会議でのスピーチが世界中から注目され「世界で一番貧しい大統領」と話題になりました。いまムカヒさんは85歳です。今もなお月1000ドルで暮らしているそうです。私はムヒカさんの生涯を知り、投獄を何回も繰り返していたことに驚きました。貧しい家で生まれ育ったからこそ、大統領になっても生活に困っている方々の気持ちにより沿うことができたのだと思います。たくさんお金をもらえるような立場になっても、自分のことではなくすべての国民のことを考え行動しているムヒカさんを見習いたいです。

 カルミネ・アバーテ、関口英子「二つの海の間で」は、桜蔭中学校の入試問題で取り扱われていたため買った本です。この本では《いちじくの館》という所がキーワードになっています。昔、イタリア南部のティレニア海とイオニア海を見下ろす場所に《いちじくの館》という場所がありました。しかしこの《いちじくの館》は焼失してしまいます。この宿の再建を目指す祖父と孫がこの本の主人公になります。この《いちじくの館》の主の血を引くジョルジョ・ベッルーシはこの《いちじくの館》の債権を望んでいましたが、ある日突然逮捕されてしまいます。そんな祖父の孫フロリアンは祖父の行動や言動に反抗しながらも協力し心を動かされてきます。数世代かけていちじくの館を中心に物語は進んでいきます。私は《イチジクの館》が何度も何度も災難に見舞われながらも、辛抱強く完成してく姿が心に残りました。はじめはダイナマイトで爆破させられてします。また、祖父にお金を要求しに来た人によって壊されてしまったり、家の財政を支えていた食物や家畜が殺されてしまったりと、主人公たちの苦労が凄く伝わってきました。今回はあまり時間がなくて深く読むことができなかったので再度読み直したいです。

 河野進「河野進詩集」は日常の何気ない行動や景色と母親への想いを書いた詩集でした。私が一番心に残ったのはP74の

『ほかに』という詩です。

何が楽しいといって
泣いても笑っても怒っても
おさなごの顔ほど
明るく微笑ませて
くれるものは
ほかにありますか
天の父さまの
最高の贈り物です

 まず「天の父さまの最高の贈り物です」という箇所がいいなと思いました。人間はみんな幼子という時期を体験しています。その幼子の顔が天からの贈り物ということは「一人一人の顔や個性は神様からの贈り物だよ」というメッセージが込められているのではないかと思いました。大きくなっていろいろな考えを持つようになっても、お互いの良いところを尊重しあえるような人になりたいです。また、この河野進さんはクリスチャンで牧師さんでもあります。ハンセン病療養所に約50年間貢献したりマザーテレサの〈おにぎり運動〉にも携わっています。牧師さんが書かれた詩なので、聖書や神様という言葉が出てきてとても心にしみました

 香山哲「ベルリンのうわの空」は漫画でとても面白い本でした。この本はベルリンの面白い生活や日本と違うところなどについて、筆者の体験とともに描かれていました。私が日本にはないベルリンでよいと思ったのは「人々の親切さ」です。お酒に酔っぱらっている人がいると声をかけて話を聞いてあげたり、スリなどにあうと周りの人が助けたりと人々のかかわりが凄く深いと感じました。また、動物の殺処分が禁止だったり、リサイクル制度が盛んだったりと、環境のためにも様々な工夫がされています。私はとくにこのリサイクル制度が面白いと思いました。空のペットボトルを入れるとその店で使える金券が出てくるというものです。リサイクルに出さなければ損をするという制度を作ることによって、リサイクルするということが日常になっているのです。また、無職で困っている方たちのためにわざと下に置いていくときもあるそうです。私はごみによって動物が苦しんでいたり、飼い主の無責任さによって殺されてしまう動物がいることがとても悲しかったです。それをベルリンでは禁止にしていたり、対策をしていたりととても貢献をしていて素晴らしいと思いました。ベルリンに行ってみたいという気持ちが強くなった本でした。

66週目:3月15日~3月21日は次の本(計1,163ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・金菱清(ゼミナール)編集「私の夢まで、会いに来てくれたー3.11 亡き人とのそれから」(朝日新聞出版)P271
・若松丈太郎「福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年‐2011年」(コールサック社)P158
・小出裕章「この国は原発事故から何を学んだのか」(幻冬舎ルネッサンス)P224
・宮台真司、飯田哲也「原発社会からの離脱 自然エネルギーと共同体自治に向けて」(講談社)P208
・矢部太郎 「大家さんと僕」(新潮社)P128
・矢部太郎 「大家さんと僕 これから」(新潮社)P174

2021年3月7日日曜日

65週目:3月8日~3月14日のリーディングマラソン予定

 前週、64週;小笠原喜康「中高生からの論文入門」、戸田山和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」、辻村深月「傲慢と善良」、白川義員「聖書の世界」の計1,105ページ、64週目までの累計は72,692ページです。

 小笠原喜康「中高生からの論文入門」は中学3年生で行う卒業研究のために読みました。特にフィールドワークについて書かれている箇所をじっくりと読みました。フィールドワークをするときは、取材先・連絡先を調べ取材申し込みをする=>取材をする=>記録をする=>お礼をする、という手順で行います。取材も直接ではなく、メール取材や電話取材というものがあることを知りました。手紙は、メールより手書きのほうが気持ちが伝わりやすいそうです。遠方の場合もあるので必ずメールアドレスを送付することも忘れないようにしたいです。またフィールドワークは研究へ生かせるだけでなく、中高生がリアルに社会と接することのできる大切な時間だということも知りました。ぜひ勇気をもってインタビューをしようと思います。

 戸田山和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」も同じく中学3年生の卒業研究のために読みました。この本では〈わかりやすい文章を書くために〉という章をじっくりと読みました。わかりにくい・読みにくい文章の特徴としては「主語がない」「体言止めがない」「文頭に対応した文尾がない」などです。主語がないと何に対していっているのかが分からなくなってしまいます。会話などでは主語がなくても伝わるときがありますが、実際に書いてみると内容が全く分からないことがあります。また、体言止めがないことによって理解が損なわれるわけではありませんが、時間や年月の場合は著者がその時の流れが速いと感じたのか遅いと感じたのかなど、どのような感覚で書いたのかが分かりやすくなります。また、文頭と文尾をそろえることは大切だと学びました。私も小学生の時の国語のテストで時々やってしまっていましたが、文頭を文尾とそろえることはとても大切だと学びました。「なぜなら」とかいたら「から」で終わらなければ不自然です。話がそれているように感じてしまうので推敲を何度もしてこのような間違いが起こらないように気を付けたいです。

 辻村深月「傲慢と善良」は恋愛小説でした。登場人物は西澤架とその恋人である坂庭真実です。真美は前からストーカーにつけられているという理由で架と同棲していました。そんなある日真美はストーカーが家にいるから助けてほしいという電話をし姿を消してしまいます。そして真美を助けるため架は尽力を尽くします。その間に真美の驚くべき過去を知ることになります。2人の出会いは婚活アプリですが信用したり疑ったりする人間の本質的なことは変わりません。だからこそこの真美のように嘘をつくなどの行動が描かれているのだと思いました

 白川義員「聖書の世界」は聖書の流れに沿ってその場面ごとに世界遺産や聖地の写真が載っている写真集でした。私が一番行きたいと思ったところはヨルダン川西岸地区のエリコの近くにあるジェベル・カランタール(誘惑の山)と修道院です。これはイエスが受礼後、荒野に入り40日間の断食修行をした際に記念して作られたものです。なぜ「誘惑の山」といわれるかというと子の断食をイエスがしているときずっと悪魔に誘惑されていたからだそうです。この修道院はなんと絶壁にあります。

私は歴史的建造物などを見ると「(歴史上の有名な出来事の)***をみてきたのだな」、「(歴史上の人物の)***もこの柱を触ったのだな」とすごく想像を膨らませてワクワクしてしまいます。ヨーロッパの教会などに入ったことがあるのですが、あまりイスラエルの聖地に入ったことがないので将来行ってみたいと夢がふくらみました。
 
65週目:3月8日~3月14日は次の本(計1,130ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・石黒圭「論文レポートの基本」(日本実業出版社)P222
・アンドレス・ダンサ、エルネスト・トゥルボヴィッツ、大橋 美帆(翻訳)「ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領」(角川文庫)P336
・ カルミネ・アバーテ、、関口 英子(翻訳)「ふたつの海のあいだで」(新潮社)P229
・河野 進「河野進詩集」P185
・香山哲「ベルリンうわの空」(イースト・プレス)P168

2021年2月27日土曜日

64週目:3月1日~3月7日のリーディングマラソン予定

前週、63週;辻村深月「スロウハイツの神様(下)」、マララ・ユスフザイ「わたしはマララ」、水樹涼子、文星芸術大学「まんが田中正造:渡良瀬に生きる」の計1,156ページ、63週目までの累計は71,587ページです。

 辻村深月「スロウハイツの神様(下)」は62週目で読んだ上巻の続きです。この間ではついに『コーキの天使』が誰だったのかがわかります。私がこの本を読んで感じたのは、『夢』をかなえることの難しさです。この本では成功をしている環などの苦労も描かれていました。とても仲の良い住人でも作品のすべてを肯定してくれるわけではなく否定的な意見もありました。その意見と戦う環が印象的でした。でもよい作品はたくさんの意見を出し合ってできていくものだと思うので、すべての作品をほめて肯定するよりも正直に否定的な意見があり、思ったことを伝えてくれる友達は素晴らしいと思いました。すごくリアルで夢に向かって走っている学生たちには、勇気を与える本だと思いました。私もたくさんの試行錯誤をしながら自分を高めていきたいです。

 マララ・ユスフザイ「わたしはマララ」はマララさんの活動していることが詳しく書いてありました。私はまず、マララさんは11歳からタリバンの考えは間違っていると主張していたことに驚きました。小学生で思ったことをはっきりと主張できる勇気などが素晴らしいと思いました。またとても有名な事件ですが、16歳の若さでテロにあっています。タリバンはマララさんが国際的に有名になることを恐れていたそうです。しかし、このテロによってマララさんは一躍有名になります。また14歳で国際平和賞の候補になり16歳で受賞されています。この本に載っていたマララさんの言葉で印象深かったのは『本とペンこそが私たちの武器である。一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変える。教育こそ解決策』です。小学生で自分の考えを主張し続け、私とほぼ年齢の変わらない16歳の時テロにあい国際平和賞を受賞したマララさんは私の尊敬する人です。マララさんとあまり年が変わらないことはとてもうれしく誇りです。私もマララさんを見習い身近なところからでも少しずつ社会に貢献できるような人になりたいです。

 水樹涼子、文星芸術大学「まんが田中正造:渡良瀬に生きる」は田中正造の障害が漫画で描かれていました。田中正造は明治時代に活躍した日本の衆議院議員です。足尾鉱毒事件の解決に力を注いだことで有名だと思います。田中正造は政治家になったばかりのころから様々な運動に参加をしています。逮捕された時もありました。この本を読んで田中正造も自分の考えをはっきりと勇気をもって主張できる方だと感じました。田中正造が衆議院議員として働いていたそんな時、自分の出身でもある栃木県の渡良瀬川付近で鉱毒事件が起こります。しかし政府は何度も田中正造が現状を訴えても積極的な鉱毒対策は行いませんでした。そのことに見かねた田中正造は、天皇に直接直訴をします。その他にも渡良瀬川の農産を復活させようと尽力したり、村の復興に貢献したりと全力を注ぎました。私は何度も何度もあきらめずに訴え続けるその覚悟を見習いたいです。地域のことだけを考え、自分の利益は全く考えずに行動することは本当にあるべき姿だと思いました。

64週目:3月1日~3月7日は次の本(計1,105ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・小笠原喜康「中高生からの論文入門」(講談社現代新書)P244 
・戸田山和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」(NHKブックス)P320
 *上の2冊は中学校の卒業論文準備に向けて再読します。
・辻村深月「傲慢と善良」(朝日新聞出版) P416
・白川義員「聖書の世界」(新潮社)P125

2021年2月20日土曜日

63週目:2月22日~28日のリーディングマラソン予定

 前週、62週;木原武一「要約世界文学全集1」、木原武一「要約世界文学全集2」、銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」の計1,157ページ、62週目までの累計は70,431ページです。

 木原武一「要約世界文学全集1」は世界の有名な文学が紹介されている本でした。この本の中で私が一番興味を持ったのはマルタン・デュ・ガールの『チボー家の人々』です。この本にはジャック、ダニエル、アントワーヌという3人の少年が出てきます。ジャックとアントワーヌはチボー家の子息で兄弟です。ダニエルはこの2人の友達です。この本は3人の青春を戦前から戦中にかけて描いています。このチボー家はとても厳しい家で、規律正しく育てられたアントワーヌは医者に、逆に反抗児だったジャックは革命運動に身を投げ、ダニエルは享楽家になります。しかし戦争がこの3人の運命を揺るがしていきます。早く本編を読んでみたいです。
 
 木原武一「要約世界文学全集2」も世界の有名な文学が紹介されていました。この本で私が気になった本は、E・アラン・ポーの『ウィリアム・ウィルソン』です。この本は僕から見たウィルソンについて書かれた物語でした。私がこの本を機になった理由は物語の内容よりも作者にあります。このE・アラン・ポーさんんはすごく不思議な人だったそうです。破滅型の人間ですごく斬新な本が多いそうです。そんなE・アラン・ポーさんの世界観に触れてみたいと思いこの本を選びました。

 
銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」 、はじめは静かな詩や弁駁による悲しみの市が多いなと感じましたが最後のほうになると支えてくれた友達への感謝や未来への希望となるような詩集でした。
私は、
『感情はコントロールできなくても
 行動はできる
 我慢するのは意志の力だ
 望みをかなえるのは行動力だ』

という箇所が共感しとても心に響きました。
感情に任せて進んでいくこともできるけれど、すべては自分の意志だということに気づかされました。正しい事なのかを判断し努力して行動すれば夢がかなうことを忘れないようにしたいです。
 
63週目:2月22日~2月28日は次の本(計1,156ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「スロウハイツの神様(下)」(講談社文庫)P488
・マララ・ユスフザイ「わたしはマララ」(学研プラス)P429
・水樹涼子、文星芸術大学「まんが田中正造:渡良瀬に生きる」 (下野新聞社) P239

2021年2月14日日曜日

62週目:2月15日~21日のリーディングマラソン予定

 前週、61週;一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」、一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」、星新一「マイ国家」、辻村深月「スロウハイツの神様(上)」の計1,214ページ、61週目までの累計は69,274ページです。

 一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」は、名著と呼ばれる近代文学と古典文学のあらすじと読み方について一つ一つ丁寧に書かれている本でした。私は以前から知っていた本ですが、とても買ってみたくなったのは「とりかえばや物語」と言う物語です。登場人物は美男美女の双子です。この双子は面白いことに、女の方は男のような性格で男の方は女のような性格でした。これを見た両親は2人の性別を交換しようとします。初めは2人とも美男美女でものすごい出世をしとても順調に進んでいましたが、中宮に仕えている女官(男の方)やはりどうしても男なので仕えている中宮のことを好きになってしまったり、男(女の方)は同僚に怪しまれたりとだんだん複雑になっていきます。これは私の大好きな本で何回も読んでいます。今までは小学生向けしか読んだことがありませんでしたが、この本を読んで大人用の本も読んでみようと思いました。また、「とりかへばや物語」は本によって登場人物の名前や本の内容が少しずつ違うそうなのでそこの違いも楽しんでみたいです。近代文学、古典文学の名著といっても、その本が書かれた時代背景や作家の意図についてある程度知識がないと、読んでいてもよくわからないことがあります。名著のガイドブックのようなこの本をヒントに、興味を持った本がたくさんあったので、今後、ぜひ買って読んでみたいと思います。

 一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」は先ほどの本と同じシリーズですがさらに精選された必読書が紹介されていました。この紹介本の中からは「耳なし芳一のはなし」が一番気になりました。耳なし芳一は、すごく有名な話だと思います。しかし私は耳が取られると言う所までしか知りませんでした。しかしこの紹介本を読むともっとたくさんの話がありあることがわかりました。また書いた人や訳した人によって少しずつ内容が違うこともわかりました。国語の教科書だけでなく有名な著名人から海外の方が訳した本までの沢山の、の耳なし芳一を読んで違いを楽しんでみたいと思いました。小泉八雲さんにもとても興味がわいたので他の怪談も読んでみたいと思います。

 星新一「マイ国家」は31話が入った短編集でした。私が一番心に残った物語は「マイ国家」です。登場人物はすごく真面目な銀行の外勤係と一見普通の家に暮らしているけれどとても変わり者のおじさんです。物語は、銀行の外勤係の男がこの変わり者のおじさんの住んでいる家に行くところから始まります。インターホン鳴らしても誰も出てこなかったので、男は心配になっておじさんの家に勝手に上がってしまいます。するとこのおじさんは酒を振る舞うなどしてとても男を歓迎してくれました。しかしこの酒にはしびれ薬がはいっており男は逮捕されてしまいます。なぜ逮捕されたのかと言うとこのおじさんがマイ国家という自分の国を家に作っていた変わり者だったからです。この本の面白いところは、冗談や遊びで国を作っているのではなく、電話の国際線を切ったり凶器をを使ったりと本格的だというところです。裁判の話や刑罰の話を男おじさんから散々聞かされた後男は社会釈放されます。怖いし危ないけれど、自分の世界を持つ事は良い事だなぁと私は感じました。またこの男の人も外勤係として来ただけなのに、とんでもない災難に遭っていてとても面白い物語だと思いました。

 辻村深月「スロウハイツの神様(上)」はスロウハイツという現代版トキワ荘を舞台にした物語でした。スロウハイツはアパートです。このスロウハイツにクラス住民たちは皆作家や漫画家、画家などを目指す卵たちばかりです。
この物語には「コーキの天使」というものが出てきます。10年前山中でチヨダコーキの小説のせいで殺し合いが起きるという事件が起こり、登場人物の1人チヨダ・コーキは小説を書くことができなくなります。そんなチヨダ・コーキを救ったのが匿名で送られてきた手紙でした。この手紙の主を探しながら物語は進んでいきます。まだ上で結末までいっていないので私は「コーキの天使」は誰なのかすごく気になっています。次に続く下巻を早く読みたいです!!

62週目:2月15日~2月21日は次の本(計1,157ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・木原武一「要約世界文学全集1」(新潮文庫)P478
・木原武一「要約世界文学全集2」(新潮文庫)P487
・銀色夏生「詩集 散リユク夕ベ」 (角川文庫) P192

2021年2月6日土曜日

61週目:2月8日~14日のリーディングマラソン予定

 前週、60週;井伏鱒二「黒い雨」、三浦綾子「道ありき<青春編>」、伊坂幸太郎「仙台ぐらし」の計1,056ページ、60週目までの累計は68,060ページです。

 井伏鱒二「黒い雨」は、8月6日に起きた原子力爆弾投下」を題材に描かれている物語でした。まず重明の姪、矢須子の縁談がなかなか決まらないところから始まります。縁談が決まらなかったのは矢須子が原爆病を患っていると地元で噂になっていたからでした。8月6日、その日、矢須子は少し離れた場所へ荷物疎開に行っていたため被爆しているはずがないと思い、重明は証拠として矢須子の書いた日記を読んでもらおうと清書しだします。しかし、その日記には黒い雨について書かれているところがありました。本当は、矢須子は重松たちが無事を確かめるため広島市に向かうときに黒い雨を浴びていたのです。また、重松たちと再会した後、市内を逃げ回ったためたくさんの放射線を浴びていました。このことを縁談相手への手紙に書くべきか重明はすごく悩みます。そんな時、矢須子が原爆症を発症し病気が悪化してしまいます。私はこの本を読み被爆してしまった方の後の苦しみを少しですが知ることができました。広島市にいた人はもちろんそれ以外の市にも被害が及んでいることはあまり知らなかったです。福島第一原子力発電所の事故もそうですが空気や水は隙間からもれると思います。漏れた放射線や汚染された水によって少しずつ私たちの体に悪影響を及ぼしていると考えると恐ろしいです。今までも放射線に関する本は読んできましたが、今本を通しても新たな知識を深めることができたと思います。また『黒い雨』は映画にもなっているので見てみたいです。

 三浦綾子「道ありき<青春編>」は三浦綾子さんの人生が書かれた本でした。まず私は、三浦綾子さんが17歳という若さで教員となりそれからすぐに肺結核にかかったことを知りました。三浦綾子さんの闘病生活については少し知っていましたがこんなに若くでなられていたことに驚きました。そして13年間、病院での長い闘病生活をされたそうです。また、三浦綾子さんが教員を辞められた後、酒やたばこに手を出したり2人の男性と婚約したりしていたことを知りとても驚きました。また結核で倒れた日はの結納の日の日だったそうです。その後、13年間もの闘病生活中に幼馴染で同じ結核と戦っている前川正さんと再会し人生が変わります。三浦綾子さんが苦しくて自殺しようとしたときも前川さんがいつも励ましていました。また、前川さんの影響を受けて三浦綾子さんは洗礼を受けられます。前川さんは三浦綾子さんと再会した5年後に病気が回復せず亡くなってしまいますが前川さんの遺言書がこれからの三浦綾子さんの人生の支えなっていました。この本は三浦綾子さんが三浦光世さんとご結婚される場面で終わります。この本には三浦綾子さんの人生がとても細かく書いてありつらい経験を沢山なさっていたことを実感しました。また、前川さんという方にも感銘を受けました。前川さんは三浦綾子さんの人生にキーパーソンだと思います。私もいつも周りで私のことを支えてくれる人たちへ感謝し大切にしながら過ごしたいと強く思いました。

 伊坂幸太郎「仙台ぐらし」はエッセイ本でした。この本は著者が仙台で体験したことが面白く書いてありました。「タクシーが多すぎる」「機械任せが多すぎる」などです。また2011年になってからのエッセイには「震災」についても書いてありました。私が一番面白くて心に残ったのは「映画化が多すぎる」です。著者がある夫人と話をしているところから始まります。婦人は『ゴールデンスランバー』という映画のロケのせいで街が渋滞だったと愚痴をこぼします。この『ゴールデンスランバー』は著者の書いた本で幸太郎さんはロケには関わっていないのですが、彼は少し申し訳なく思っていました。するとまた婦人が『重力ピエロ』という映画を見たと話してきました。この『重力ピエロ』も著者の作品です。ふじんはこの作品について「暗い話で嫌になっちゃった」とこの本を書いた本人に言いました。もちろん婦人は伊坂幸太郎さん本人だとは気づいてはいません。これでまた幸太郎さんは申し訳ない気持ちになっているという冒頭の場面から面白かったです。伊坂さんはこのように小説作品が映画化されることが多いそうです。作者の約10年に及ぶ仙台での様々な体験や感じたことが細かく書いてあり、私もそこで生活していたような気持になりました。伊坂さんの優しい人格にも触れられた気持ちになり、もっとほかの本も読んでみたいと思いました。

61週目:2月8日~2月14日は次の本(計1,214ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ」 (コスモ文庫)P255
・一校舎国語研究会「日本・名著のあらすじ―精選40冊 」(コスモ文庫) P255
・星新一「マイ国家」(新潮文庫) P336
・辻村深月「スロウハイツの神様(上)」(講談社文庫)P368

2021年1月31日日曜日

60週目:2月1日~7日のリーディングマラソン予定

 前週、59週;星新一「きまぐれ星のメモ」、星新一「妖精配給会社」、ジャクリーン・ケリー、斎藤倫子(訳)「ダーウィンと出会った夏」の計1,100ページ、57週目までの累計は67,004ページです。
 
 星新一「きまぐれ星のメモ」は、いつもの短編集ではなく章ごとに分けた随筆でした。『1.生活する』『2.仕事場』『3.旅をする』『4.あれこれ考える』『5.味わう』『6.ちょっと頭に浮かぶ』『7.思い出』の7章で章に関連した話がそれぞれ書かれた短編集でした。私は『生活する』の『夏の日の事件』が印象に残りました。出前のソバ屋で起きた事件の事でした。出前でそばを頼んだら代金の器をあとで返すのが当たり前です。しかしこの話では、家内はお金を出したといい蕎麦屋さんは貰っていないという可笑しなことが起こります。そして家内がお金を渡した相手は詐欺師だったことが分かりました。ここから著者が推測した犯人の動機がとても面白かったです。私はこの集金詐欺というものを初めて知りました。面白いのがこの話の詐欺師さんは200円だけしか手に入っていないということです。本にも書いてありましたが、集金詐欺は出前の家まで待ち伏せし顔もばれるリスクの高い実行するのが大変なものだそうです。ここまでして200円しか手に入らなかった詐欺師さんの行動が面白かったです。また蕎麦屋の出前だけでない場面でも詐欺はいるので気を付けたいと思いました。
 
 星新一「妖精配給会社」は短編集でした。どの物語も面白くてドキドキしましたがP244の『友だち』が一番印象に残りました。ある男が医者のもとに自分の子供について相談をする話です。この男の娘は5歳です。5歳の娘はある日突然妖精と遊んでいると言い出しました。私はまず、男がお医者さんに相談する内容が個性的で物語の設定が面白いと思いました。5歳の女の子は妖精に教えてもらったことを両親に話します。しかし、5歳の子してはあまりにも大人びたことを言うので、男は不思議に思いお医者さんに相談しました。するとこのお医者さんは子供は両親の影響を受けやすいと考え、男を催眠術にかけ5歳の時の気持ちをよみがえらせます。すると男にも小さいとき娘のように友達がいたことが思い出されました。この物語は小さい時は、みんな純粋な心を持っていたということを伝えていると思いました。嫌なことがあったら小さい時の思い出や空想をして気持ちを静めるのもいいと思いました。

 ジャクリーン・ケリー、斎藤倫子(訳)「ダーウィンと出会った夏」は1899年のアメリカ・テキサス州の田舎村が舞台です。主人公は7人兄弟で唯一の女の子キャルバーニです。あらすじを簡単に紹介するとこのキャーバニアがダーウィンの本に興味を持ち、書斎にいた祖父の協力のもと研究に目覚めていく物語です。まず時代背景に女性への偏見があります。今から約100年まえまではまだまだ女性と男性の区別がはっきりとしていた時代、男性が多くなる研究者をキャーバニアは目指しています。私はまずこのキャーバニアを支えた変わり者の祖父に感動しました。孫の夢のために森に行ったり植物を採取したり、実験の失敗談や楽しさなどの様々な知識を与えてくっれる祖父は素晴らしいと思いました。また、厳しい母や周りの目の描写からこの時代の厳しさも少し実感することができました。私も生物にとても興味があり研究者になりたいと考えていたので参考になりました。また、最初キャーバニアが探していたダーウィンの本とは『種の起源』でこの本は私もリーディングマラソンfor チルドレンを通して読んでいたのでとても読みやすかったです。この本を読んでもっと研究者というものに興味がわきました。

60週目:2月1日~2月7日は次の本(計1,056ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・井伏鱒二「黒い雨」(新潮文庫) P416
・三浦綾子「道ありき<青春編>」(新潮文庫)P384
・伊坂幸太郎「仙台ぐらし」(集英社文庫) P256

2021年1月24日日曜日

59週目:1月25日~31日のリーディングマラソン予定

 前週、58週;辻村深月「家族シアター」、辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」、星新一「かぼちゃの馬車」、星新一「おせっかいな神々」の計1,164ページ、57週目までの累計は65,904ページです。

 辻村深月「家族シアター」は家族に関する物語が7話入っている短編集でした。私は一番最初の「妹」という物語が一番面白く最後の締めもほっこりと感動しました。この物語の主人公は2人の姉妹、由紀枝と亜季です。由紀枝が結婚式の日に100人近い招待客一人一人に手紙を書き、亜季が自分宛に書かれた手紙を読んで高校生時代を振り返ります。由紀枝はファッションやメイクに疎くいつも目立たない子でした。亜季はそんな姉と比べられるのが嫌で可愛くおしゃれでいることを大切にしていました。小さい頃は3人は仲がよかったですが今は良くありません。この物語のクライマックスは亜季に彼氏ができることから始まります。亜季に彼氏がちょうどできた時期由紀枝は友達関係で色々あり元気がありませんでした。また、由紀枝が怖い同級生(亜季の先輩)と喧嘩をします。この普段はあまり目立たずおとなしい由紀枝が喧嘩した理由を亜季は知り誤解を解いていきます。怖い先輩は亜季の彼氏に告白して振られており彼女になった亜季を恨みます。そのことで由紀は妹の亜季をかばい喧嘩し友達にも嫌われてしまいます。亜季はいつもひどいことを言っていた姉に対して考え方がかわります。結婚式の手紙には「高校生の時の勇逸の自慢は可愛いくて人気者の亜季だった」と書いてありました。私は、一人っ子で兄弟がいませんがこの物語を読むと2人それぞれの気持ちが少しわかり感情移入がしやすかったです。ずっと姉のことが好きではなく喧嘩ばかりしていた妹も姉の優しさをり心を開いたところはほっこりしました。短いお話で色々な感情を体験することができてよかったです。
 
 辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」は辻村深月さんの本で2018年に本屋大賞を受賞された作品です。この本は4つの中短編中です。この物語は共感する箇所がいくつかありました。この本にはいってる4話とも題名通り過去について話していたらそれぞれ噛み合わなくて亀裂が入ってしまうような話でした。「ママ・はは」では友人二人が成人式の着物について話しているのが主ですが、一人の方は自分の好きな着物を着たかったけれどレンタルで先に借りられてしまっていました。成人式ではきたい着物が着れればベストです。しかし、もう一人の方は全てを親が決めていました。着物をいとこから借りることを決めクーリングオフしたお金を中古車を買うのに使うということを勝手に決めていたもです。このように親としては良かれとやっていることが本ににとってはすごく嫌だったということです。このように他の3話も過去のことを話しているうちに実は嫌だったということを言われやっていた方が初めて余計なお世話だったことに気がついています。私が辻村深月さんの本で面白いと思うところはハッピーエンドで終わるお話と少し暗い感じで終わる作品があることです。幅広いジャンルで書かれているから色々な本を読むことができます。この物語のように良かれと思っていたことが秘湯を傷つけてしまったいる可能性も心に留めておきたいと思いました。

 星新一「かぼちゃの馬車」は私が好きな星新一さんが書いた本です。この本で面白いと思った物語はP56からの「外見」です。ある会社の社長が交通事故を起こしてしまい瀕死状態になります。医者は人工内蔵に置き換えて右手両足を義手、義足に付け替えなければ死んでしまうと社員にいいます。すると社員は「会社の存続の方が大事だ。お金はいくらでも出すから命を取り止めてくれ」と頼みます。そして社長jは一命を取り留めますがそこからが大変でした。義手義足を金色に変え、声もカナリアのような高い綺麗な声にし、人間離れしてしまったため疲れることもありません。そのため社員は24時間丸一日社長の自慢話を聞かされノイローゼ状態になってきます。今では社長の手術を担当した医者の元へノイローゼ状態になった社員が押し寄せています。医者は当初、社長が突然人間離れした体を持ちショックを受けることを心配していましたが逆の結果になって戸惑います。まず会社の経営のために社長を助けたのは良かったが会社を支えている社員が動かなくなってしまったというオチが面白かったです。また、医者が理由は違うけど終始心配して困っているのもすごく面白くて印象に残りました。

 星新一「おせっかいな神々」は星新一さんが書いた短編集です。この本では、「笑い顔の神」という物語の結末に驚きました。昔、小さな村に住む男がある木彫りの笑った顔の像を拾います。するとこの像が喋りだし「自分は神だ。」願いを叶えてやろう」と言います。この男はお金が欲しかったのでお金が欲しいことを頼みます。すると台風が来ても運良く作物を取り入れていたり作った作物がよく売れたりなどと周りの人々と差をどんどんつけてみるみるうちにお金持ちになりました。人にお金を貸し一帯の畑や山林を全て手に入れます。そして男は木彫りの像に「福の神様、ありがとうございました」と言います。すると像は「福の神ではない」と言います。そして数日後、男の家は荒らされガラクタの木彫りの像は川に捨てられてしまいました。この木彫りの像が何の神様だったのかぜひ本よんでみてください。まさかの結末で私はすごく驚きました!! 
 
59週目:1月25日~1月31日は次の本(計1,100ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・星新一「きまぐれ星のメモ」(角川文庫) P383
・星新一「妖精配給会社」(新潮文庫) P305
・ジャクリーン・ケリー、斎藤倫子(訳)「ダーウィンと出会った夏」(ほるぷ出版)P412

2021年1月17日日曜日

58週目:1月18日~24日のリーディングマラソン予定

 前週、57週;辻村深月「クローバーナイト」、辻村深月「きのうの影踏み」、井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」の計1,042ページ、57週目までの累計は64,740ページです。

 辻村深月「クローバーナイト」は、様々な家庭内の日常茶飯事を通して鶴峯家が成長していく話です。登場人物は会計事務所で働く裕、裕の妻でアパレルショップを経営している志保、5歳の長女莉枝未、2歳の長男琉大です。志保はママ友の不倫疑惑や誤解、小学受験などアパレルショップを経営しながら育児に精を尽くします。また裕は志保の頑張りを見習いながら会社の社長夫人の悩みなどを聞いたり、仲を取り持ったりとあわただしい生活を送っています。読んでいてこの物語のような家庭は日本にたくさんありそうだなと感じました。一人一人悩みがありながらも協力し合いながら家族というものを作っているのだなと思いました。また、この本を読んで私の知らない大人の悩みも少し感じました。私も家族のためにお手伝いなど仕事をしたいと思いました。

 辻村深月「きのうの影踏み」は、少し怖いお話が13話入っている短編集でした。私はP7からの『十円参り』が一番ドキドキしました。団地の子供たちの間で都市伝説が流行っていました。それは、団地の裏山にある神社に消したい人の名前が書いてある神と10円玉を10日間誰にも見られないように入れ続けると紙が赤くなり願いが叶ってその人が本当に消えるというものです。ミサキとマヤは神社の前でいつも一緒に遊んでいた「なっちゃん」が消えたことについて話していました。いくら考えても答えが出ないので賽銭箱を開けて紙を確かめることにしました。すると中には真っ赤になった紙が10枚見つかり中には「高城ミサキ、濱野マヤ」と書いてありました。この話はほかの13話の中でも一番怖かったです。この話は作者である辻村深月さんが友人である「なっちゃん」から直接聞いた話として描かれておりさらにドキドキしました。もしこの話が本当だとしたらミサキとマヤはどうなってしまったのかとても気になりました。

 井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」は私の好きな作家、井上ひさしさんと平田オリザさんの対談の様子が書かれていました。私はP69からの『「敬語」の使い方・使われ方』がとても参考になりました。まず言葉は同じことを伝えていても、語尾や言い方によって話す相手やとらえ方が全く異なります。また敬語の中にもいろいろな種類があり、手紙を書いたりメールを送ったりする時に、どの言葉を使えば失礼に当たらないか迷うときがあります。敬語には七大敬語というものがあることを知りました。「いらっしゃいませ」「はい、かしこまりました」「少々お待ちくださいませ」「お待たせいたしました」「申し訳ございません」「ありがとうございました」です。また「あの人」「あなた」「やります」「やれません」「わかりません」は絶対使ってはいけないものだということもわかりました。敬語の使い分け方などがお二人の対談から少しわかりました。「わかりません」などはメールなどで使ってしまいそうなので気を付けたいと思います。言葉は実践していかないと見につかないと思うので普段からもっと目上の方に手紙を書こうと思いました。

58週目:1月18日~1月24日は次の本(計1,164ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「家族シアター」(講談社文庫) P384
・辻村深月「噛み合わない会話と、ある過去について」(講談社)P210
・星新一「かぼちゃの馬車」(新潮文庫) P288
・星新一「おせっかいな神々」(新潮文庫) P282

2021年1月10日日曜日

57週目:1月11日~1月17日のリーディングマラソン予定

前週、56週目:辻村深月「島はぼくらと」、辻村深月「光待つ場所へ」、辻村深月「本日は大安なり」の 計1,283ページ、56週目までの累計は63,698ページです。

 辻村深月「島はぼくらと」は5章に分かれていました。私は1章が一番面白かったと思いました。舞台は瀬戸内海の小さな島、冴島です。この島は島を活性化させるためによそからの移住「Iターン」を積極的に受け入れていました。主人公は朱里、衣花、新、源樹の四人の高校2年生です。朱里たちは本土の高校へフェリーで通っています。ある日、4人はフェリーの中で作家の霧崎ハイジに出会います。霜崎ハイジは冴島に存在するという『幻の脚本』を探すためにやってきました。初めは警戒していた四人ですが、幻の脚本に興味を持ち、探すのを協力することにします。しかし、島の人たちは怪しみ、不穏な空気が流れてしまいます。そこで源樹は偽の脚本を作り、幻の脚本と偽って渡し、島から出て行ってもらうという提案をします。源樹は演劇部所属の新に脚本を書くように頼み小学校の倉庫で見つけたと嘘をついて霧崎ハイジに渡します。すると霧崎ハイジは興奮してそれを持ち帰り帰っていきました。3か月後、霧崎ハイジは4人の渡した偽物の脚本を自分のものとして応募しコンクールで最優秀賞を受賞します。この偽の脚本を書いた新は自分が評価されたことに大喜びします。霜崎ハイジのマイペースさや、島の不穏な空気をなくすために偽物を作ろうとした大胆な源樹の考えにどうなるのかとドキドキしました。最後、新の書いた偽物が最優秀賞に選ばれてしまったところも面白かったです。霜崎ハイジが盗作紛いなことをしているところも霜崎ハイジの性格を表していてよかったです。他にもIターンでこの島にやってきた母子家庭の子の悩みや、朱里の母親が経営している会社のこと、行方が分からなくなっていたもう一人の同級生のことなどほかの章にはもっと内容の深いお話がありましたが私はこの章のオチが心に残っていたので選びました。最後の方には「スロウハイツ」の赤羽環もでてくるので「スロウハイツの神様」も読みたいと思います。

 辻村深月「光待つ場所へ」は短編集でした。「冷たい光の通学路1、2」「しわせのこみち」「アスファルト」「チハラトーコの物語」「樹氷の町」の5つのお話が入っていました。この本は私の好きなスピンオフ作品でした。他の作品ではわき役だった子たちがもう一つの物語では主人公になり同じ出来事を違う目線からみているためいろいろな立場から話を理解できるので好きです。私は「アスファルト」が一番心に残りました。主人公は大学をもうすぐ卒業する藤本昭彦です。物語の舞台はドイツのベルリンです。このベルリンへの旅行は本来なら彼女と二人で来るはずでした。この物語は彼女と付き合っていた時のことや友人関係のことなどをベルリンという地で思い出している様子が描かれています。自分が良かれと思ったことがそうでないなど一人が心地よいと感じてしまう藤本昭彦はベルリンの街で人と人が触れ合うことによって生じる心地よさを感じ、自分の世界に戻ることを決意します。この物語の主人公は大学生で舞台もドイツですが、藤本昭彦のの心情はどの人も経験したことがあると思いました。私も悩みがあったり一人になりたいなと思ったときは、少し普段と違うものに触れてみて新しい世界を発見してみようと思いました。

 辻村深月「本日は大安なり」では4つの結婚式に関する物語が入っていました。私が一番面白いと思った物語は相馬家・加賀山家の結婚式です。まず主な登場人物は新郎の相馬英一、新婦の加賀山妃美佳、新婦の双子の姉の鞠香です。妃美佳と鞠香は一卵性双生児なのでよく顔や姿が似ています。逆にお互いを意識しているため、相手の大事にするものや人を欲しがったり些細なことで優越感を感じるところもありました。新郎の相馬映一はそんな妃美佳のややこしいところに惚れて結婚をします。しかし、結婚前に一度だけ鞠香と妃美佳を間違えたことがあり妃美佳はそんな英一に少し不満を持っていました。そこで妃美佳は鞠香とともにある計画を考えます。それは、結婚式当日2人が入れ替わるということです。妃美佳はもし映一が最後まで見抜けなかったら別れるつもりでした。一方、鞠香は鞠香で考えがありました。妃美佳と鞠香を英一が間違えたというのは鞠香が妃美佳にいったデマで本当は英一は一目で気づいていました。これにより鞠香のプライドは傷つけられたため、この結婚を許せば映一以上の男性を見つけなければならないと密かに対抗心を燃やしていました。だから入れ替わって映一を騙すことで英一が妃美佳と鞠香の違いに一目で気が付いたあの日のことは間違いだと証明し優越感に浸ろうとしていました。しかし、結婚式の途中で火災を知らせる警報が鳴ってしまいます。すると映一は参列席にいた妃美佳の手を取ります。その後、鞠香が映一に声を掛けると、『勘弁してよ』と英一は言いました。英一は今日だけは新婦の妃美佳の好きにさせようと入れ替わっていることに気が付いていながらもそのままにしていたのです。つまり映一は本当に妃美佳のややこしい部分に気が付いていて、彼女たち以上にややこしい男性なのです。また鞠香は映一と妃美香の二人に負けを認め、もっとややこしい相手を見つけなければならないと意気込みます。私はこの物語を読み終えた後、すごくややこしい設定だと思いました。でも、一人一人の個性が際立っていて、とても面白いと思いました。また、妃美香のややこしさを超える鞠香よりもややこしい英一と、その栄一以上の男を探そうと頑張る鞠香の姿に笑ってしまいました。他の物語も同じようにとても楽しく読めました。内容に辻村深月さんの他の作品に登場する人物が出てくることがあったので、もっとたくさん辻村さんの本を読みたいです。

57週目:1月11日~1月17日は次の本(計1,042ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「クローバーナイト」(光文社文庫) P429
・辻村深月「きのうの影踏み」(角川文庫)P256
・井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」(新潮文庫) P357

2021年1月3日日曜日

56週目:1月4日~1月10日のリーディングマラソン予定

前週、55週目:磯田道史「無私の日本人」、村岡恵理「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」、辻村深月「盲目的な恋と友情」の計1,117ページ、55週目までの累計は62,415ページです。

 磯田道史「無私の日本人」は、「穀田屋十三郎」「中根東里」「大田垣蓮月」の3話が入っています。その中でも1話目が一番面白かったです。舞台は東北の奥州街道沿いの仙台藩吉岡宿です。吉岡宿の人々は、普通の農民のように年貢だけではなく、藩が街道を往来するときに「伝馬役」という荷物や人を運ぶための課役がにより負担がかかっていました。藩主伊達家も宿場町がなくなってしまうと困るため「伝馬御合力」という制度を作りましたが、吉岡宿は但木家の領民であって伊達の領民ではないため、殿様から支援がもらえないということで、吉岡宿には支払われることがありませんでした。そこで主人公の穀田屋十三郎はこのままでは吉岡宿がつぶれてしまうと思い菅原篤平治という茶師に相談します。菅原篤平治は吉岡宿で一番頭がいい人でした。菅原篤平治は「藩はお金に困っているため、まとまった金子を作りそれを藩に差し上げ、ご利息を頂く」という秘策を考えます。この『穀田屋十三郎』は『殿、利息でござる!』という映画にもなっています。ぜひ見てみたいです。また、ほかの2遍もすべて実在した人物がモデルになっています。あまり有名ではない無名の日本人にこんな方たちがいたことを知りとても興味深いと思いました。いろいろな本を探してもっと詳しく知りたいです。

 村岡恵理「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」は、モンゴメリの描いた赤毛のアンを翻訳した人の生涯を描いた本です。『花子とアン』というNHKの連続テレビ小説にもなりました。村岡花子さんの旧名は安中はなです。山梨県の甲府市で1893年に産まれました。元々、父親がクリスチャンで村岡花子さんも洗礼を受けます。村岡花子さんは小さい時から成績は優秀でした。その後、村岡花子さんは9歳で東洋英和女学院に入学します。家は貧しかったのですがクリスチャンのみ学費が免除される制度がありそれを利用して入学しました。ただしこの制度には今の奨学金のように奉仕活動の義務や、一定以上の成績を保つというような条件があります。ここでの生活がものすごく私はこの場面が一番印象的でした。初め村岡花子さんはアルファベットも読むことができませんでした。それに比べ周りの子は英語がペラペラでした。ここで10年間もの猛勉強をします。その後、村岡花子さんは柳原あき子さんに出会います。柳原あき子さんは名家・柳原家の次女でした。村岡花子さんはこの柳原あき子さんととても親しくなります。卒業後、村岡花子さんは『日本女性の過去、現在、将来』を卒業論文で書き称賛を受けます。その後、5年間山梨英和女学校の英語教師として勤務します。ここで、教師生活をしながら文芸雑誌に原稿を載せるなど活動の幅を広げていました。1919年の時、村岡敬三と恋に落ち結婚します。1921年、親友だった柳原あき子が社会運動家の宮崎龍介と駆け落ちをします。このことは世間に『白蓮事件』として知れ渡ります。しかし、村岡花子さんは柳原あき子さんの初めの結婚が政略によるものだと知っていたので、駆け落ちするほど好きな人ができたことに喜びを感じ10年ぶりに再会を果たします。しかし、1922年から悲しいことが続きます。まず、村岡敬三の父が亡くなります。1923年、関東大震災で村岡敬三の弟・村岡斎と水上家に養子に行っていた妹・雪子が亡くなります。また、水上家には村岡敬三の前妻との子・嘉男がおりその訃報も伝えられました。その3年後の1926年、夫・村岡敬三が当時はやっていた疫痢にかかり急死します。この続く不幸により村岡花子さんは、なかなか立ち直れなくなります。そんな村岡花子さんを支えたのは『マーク・トウェイン作 ザ・プリンス・アンド・ザ・ポーパー』です。これをきっかけに翻訳家になることを目指します。その後、婦人参政権獲得運動にお力を入れながら「子どもの時間」に出たり、歌人や小説家と親交を深めていきます。そんな中、花子の友達でカナダ婦人宣教師のミス・ショーが帰国します。このミス・ショーを通して村岡花子さんはモンゴメリ作の『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』に出会います。そして戦争が終わった1945年頃翻訳版が完成します。ドラマで一度村岡花子さんの生涯をみて少し知ってはいましたが、この本を通して細かいところや様々な苦難があったことを学びました。たくさんの人の協力が合ってからこそ今この世の中に『赤毛のアン』という素晴らしい作品が知れ渡ったのだとかんじました。時間があればまたドラマ『花子とアン』も見返してみようと思います。

 辻村深月「盲目的な恋と友情」の主人公は一ノ瀬蘭花です。小さいころからバイオリンを習っていた一ノ瀬蘭花は大学生になってからもアマチュアのオーケストラに参加していました。指揮者の茂美星近は彼氏です。一ノ瀬蘭花の母親は元タカラジェンヌでその影響を受けてバイオリンをやっていました。中学・高校にオーケストラ部はなかったためずっとソロで弾いてきました。大学生になってからアマチュアオーケストラに入部し、大きなホールで演奏をし始めます。第一バイオリンの中で蘭花が仲良くなったのが傘沼留利絵でした。彼氏の茂美は実力派指揮者・室井稔の下で勉強をしていました。室井の渡航に付き合うこともありベルギーとの間を行ったり来たりしていました。しかし、茂美は室井の妻・奈々子と過ちを犯し仕事を干されてしまいます。働かなくなった茂美は蘭花のことを金銭的に頼るようになります。この様子を見た留利絵は別れるよう勧めますが、未練がある蘭化には聞き入れてもらえませんでした。また、茂美のスマフォの中に蘭花の盗撮動画がありばらされる危険もありました。それから間もなくして茂美が自宅の近くにある橋から転落しました。茂美自身が酔っていて現場の柵ももろくなっていました。この事件は『死にたい』というメモが見つかったことから自殺として処理されます。茂美が亡くなってから1年間病気を理由にして会社を休んでいた蘭花ですが気力を取り戻していきます。やがて1つ年下の乙田と親しくなり結婚をします。この結婚に留利絵も招待されます。そして友人代表としてスピーチを始めようとしたときふたりの刑事が会場内に入ってきました。じつは茂美は自殺ではなく事故(殺人)で死んでいたです。あの日、茂美にお金を要求された蘭花は茂美のことを突き飛ばしてしまいます。その後蘭花がパニックになり逃げだした後に茂美のスマホを留利絵は持ち去ります。秘密を守り抜く覚悟をしていた留利絵でしたが蘭花が親友よりも結婚を選択したため留利絵はスマホを警察に送り付け共犯者のして蘭花と一緒にいることを誓います。最後に留利絵がどんでん返しをしたことに驚きました。初め裏表紙のあらすじを読んだときは、蘭花が彼氏を親友に奪われたり騙されたりされるのかと思っていましたが、全く違いとても楽しくハラハラドキドキしながら読むことができました。

56週目:1月4日~1月10日は次の本(計1,283ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「島はぼくらと」(講談社文庫) P432
・辻村深月「光待つ場所へ」(講談社文庫)P432
・辻村深月「本日は大安なり」(角川文庫) P419