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<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2020年9月20日日曜日

41週目:9月21日~27日のリーディングマラソン予定

前週、40週:鈴木るりか「さよなら、田中さん」、橋本武「橋本式国語勉強法」、梁川由香「中学の勉強のトリセツ」、高濱正伸、大塚剛史「中学生 中間・期末テストの勉強法」、高濱正伸、大塚剛史「だれもが直面することだけど人には言えない中学生の悩みごと」の計1,061ページ、40週目までの累計は、45,348ページです。


 鈴木るりか「さよなら、田中さん」は、中学2年生の鈴木るりかさんが書いた本です。中学2年でこんなに素晴らしい文章が書けることにとても尊敬しています。この本の主人公は田中花実という小学6年生です。暮らしは決して豊かでない(「ビンボー」と表現されています)母子家庭ですが、明るいお母さんと、毎日大笑いしながら暮らしています。そんな田中花実の周囲で起こる様々な出来事が5つの話にまとめられていました。何度読んでも面白いだけでなく、勇気をもらうのですが、今回も特に5話目の「さよなら、田中さん」。気の弱い男の子、三上くんと、この本の主人公で、男女ともに人気のある田中さんが主な登場人物です。三上くんがクラスのみんなにいじめられたり、からかわれると田中さんはいつもかばってくれます。しかし、田中花実は中学から山梨の学校に行ってしまうことを知ります。三上君は受験の失敗、お母さんとの仲など、苦しいことがたくさんあります。死にたくあった時もあります。悩みの尽きない年頃なのです!そんな友だちが困っている時に、寄り添って人を助けられる田中さんはとても素敵です!私も田中さんになりたい!と思いました。

 次の3冊は学校の期末試験が近いこの時期だからこそ!と思い読みました。
橋本武「橋本式国語勉強法」は、長年、灘中高等学校で「銀の匙」の国語授業をしていた先生が著者の本です。私は、文法で少し苦手な部分があるので文法の勉強法について書かれている部分がとても役に立ちました。文法は、中学、高校になっていくごとにややこしくなってきます。頭の中を整理するためにまずは、表などを書いて頭に入れるのが大切だそうです。確かに、『動詞』『形容詞』『品詞』などから『五段活用』『上一段活用』などまで、たくさんのことを一気に習い少しこんがらがっているところがあるかもしれません。橋本先生の言うように、まずは書いてお頭の中に入れようと思います。

 梁川由香「中学の勉強のトリセツ」は、普段の勉強習慣についてカラーでわかりやすくまとめられていました。初歩的なことですが、一番大切なことは「目標を持つこと」です。目標がなければ、ただただ鉛筆を持って手を動かしていることになってしまいます。私もなるべく毎日計画を立て、日記をつけるようにしています。続けることが大事だと言われるので継続したいです。また、裏紙などを使って目標を立てその目標をかなえるにはどうすればよいのか考えながら行動したいです。

 高濱正伸、大塚剛史「中学生 中間・期末テストの勉強法」。この本は、先ほどの本とは違い各教科別のアドバイスが書かれていました。私はこれから一番得意な科目にしていきたい「英語」の部分をしっかりと読みました。正しい勉強法などをあまり知らなかったとき、私は単語を単語のみで覚えていました。しかし、この本や父に教えてもらい、文章、例文と一緒に覚えるとすぐに頭の中に入ってきました。また、単語とともに文章も音読するので文章も暗記できるし、日本語に直すのがとても簡単になりました。これからも、このような(ハウツー)本も時々読んで正しい勉強法を学びつつ学校での勉強に活かしていきたいです。また、単語は辞書など面倒くさがらずに自分の手を使って調べようと思いました。

 高濱正伸、大塚剛史「だれもが直面することだけど人には言えない中学生の悩みごと」は、たくさん共感できるところがありました。今年は、新型コロナウイルスの影響で半年近く学校での対面授業がなかったので、中2らしい中だるみは今のところあまり感じられません。しかし、上下関係の問題などで新たに悩みを抱えている子や、オンライン授業に慣れてしまって学校に登校しようという気持ちになれない子がいます。そのような時どうすればよいのかと思い、この本を読みました。私も時々、友人関係が原因で色々なことを深く考え悩んでいる友達から相談されます。でも、このような本を読んでから、深く考えすぎてしまうなどの悩みは、その人の個性だと思うようになりました。短所ももちろんあると思いますが、深く考える人は慎重になるので客観的に物事を考えられるし、他の人とは違う別の視点が見えてくると思います。私も時々、友達関係などで悩むことがあります。でも、好きなことに没頭するなどして自分なりの解決法を発見することができました。これからの学校生活でもいろいろなことがあると思いますが、自分の個性を大切しながら何事も経験だ、と思って過ごしていけたらと思います。

41週目:9月21日~9月27日は次の本(計1,024ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・齋藤孝「理想の国語教科書」(文藝春秋) P331
・山﨑圭一「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」(SBクリエイティブ)P351
・芳沢光雄「生き抜くための中学数学」(日本図書センター)P342

2020年9月13日日曜日

40週目:9月14日~9月20日のリーディングマラソン予定

 わたしの「リーディング・マラソン」チャレンジを通じて、ユニセフ・フレンドネーションへの募金をしてくださって、どうもありがとうございます!!励みと勇気をいただいています!今年は、新型コロナウィルス感染症の拡大で学校が突然休校になったり、オンライン授業になったりと変則的になりました。今月末は新学年になって初めて、そして、いきなり前期の期末試験!引き続きリーディングマラソンもがんばります!

前週、39週:川村 裕子「平安女子の楽しい!生活」、瀬尾 まいこ「天国はまだ遠く」、長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」、長江優子「百年後、ぼくらはここにいないけど」、戸田山 和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで 」の計1,194ページ、39週目までの累計は、44,287ページです。

 川村 裕子「平安女子の楽しい!生活」は、1,000年前の平安女子たちのライフスタイルが面白く描かれていました。平安貴族の家の説明で、中門が出てきたときはそこが舞台になってい、『蜻蛉日記』の一部を学べたり、平安の恋バナでは有名な作品などから場所別に分けて和歌と共に昔の恋愛を学んだりすることができました。

 瀬尾 まいこ「天国はまだ遠く」は、短い小説したが物語の中にすごく入り込むことができました。主人公は23歳の千鶴です。物語の冒頭、千鶴は仕事などにうまくいかず会社を辞めて死のうと決意します。しかし、人目のつかないとこを求めてたどり着いた山奥の民宿で、大量の睡眠薬を飲んで千鶴は死のうとしますが失敗してしまいます。死にきれず、なんだか自殺する気持ちも薄れ自殺をあきらめた千鶴は、民宿の田村さんの言葉に元気をもらい大自然と共に生活していきます。ともに時間を過ごしているうちに千鶴は、田村さんから言われた言葉や体験したことによって考えを改め、また新しく生きようと決意します。途中、千鶴は自分の居場所がここではないと気づき東京に戻りますが、自殺をしようとしていた時とは180度違う千鶴の姿になり前向きに人生を生きようとする感動の物語でした。どうしようもなく生きることをつらく思うことがあっても、その場に留まらず、勇気をもってそこから離れて、違う場所、世界に行くことで、生きる力をもらい新しい一歩が踏み出せるのだな、と思いました。

 長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」は、とても面白くたくさん学ぶことのできた本でした。生命の誕生からDNA、体の仕組み、それぞれの生物の特徴など幅広い分野について書かれていました。今回私が一番面白いと思ったのは、P158~の『アリはバカなのになぜ一番いいものを選べる?』です。このタイトルを見た時、私もその答えがとても知りたくなりました。アリはコロニーという特殊なにおいで仲間に餌な場所などを伝えています。餌場を探すときアリはすべての候補場所を回らず、ほとんどの個体は一か所しか行きません。そのため、たくさんの候補場所が伝わります。そして、意識的に良いと思った場所にみんなを引き連れていきます。これは、コロニーの決定が個体の能力を超えていることを表しています。アリのアタマが悪くても、元々備わっているコロニーの能力が高いため、おいしいものにありつけるということを学びました。また、この話の続きで、虫がなぜ多数決をするのかなどについても書かれていました。皆さんもぜひ虫特有のおもろいと邑久町について調べてみてください!!

 長江優子「百年後、ぼくらはここにいないけど」は、主人公の健吾たちの所属している地理歴史部をめぐる物語でした。それは「楽で、上下関係が厳しくなく、存在感もなく、帰宅部よりオススメ」という緩い部活でした。しかし、健吾が中3になった春、熱血の新顧問によって〈百年前の渋谷〉というテーマでジオラマ作成をすることになります。ジオラマ作成に部員4名は賛成しますが、健吾はジオラマ作成を承諾した部長太陽への嫉妬とジオラマの苦い思い出から反発します。しかし、太陽の突然の転校により、新部長となってしまい、いやいや作成することになります。自分たちの住む町は、どのようにして今の姿になったのか等、過去を振りかえりながら、健吾やほかの部員たちが自分の過去とも向きあいながら、成長していく物語でした。地球上に生きている私たちは、必ずどこかでつながっているし、現在だけではなく過去に生きてきた人と、今を生きている人たちもつながっているということが描かれていました。様々な人がいるからこその世界だということに気づくことのできるとても素晴らしい物語でした。

 戸田山 和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」は、中学3年生になったら卒業研究を書くということもあり、今のうちに論文の書き方を学んでおくために読みました。論文を書くのにあたって難しいと思ったことの一つは「単語・言葉」です。話言葉、読書感想文などで使う言葉は日ごろから使っているので書きやすいです。しかし、論文は少し難しい正しい言葉遣いで書かなければいけません。例えば、「集まる」「固まる」を「凝集する」と書くなどです。このような言葉は普段使わないので、今からでも少しづつ辞書を引くようにしようと思いました。この本の読者の対象が大学生なので中学生のわたしには少し難しいと感じたのかもしれません。内容を理解するのが少し大変だったのでもう一度読もうと思いました。

40週目:9月14日~9月20日は次の本(計1,061ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・鈴木るりか「さよなら、田中さん」(小学館) P253 *2回目の再読
・橋本武「橋本式国語勉強法」(岩波ジュニア新書)P199
・梁川由香「中学の勉強のトリセツ」(学研プラス)P189
・高濱正伸、大塚剛史「中学生 中間・期末テストの勉強法」(実務教育出版)P184
・高濱正伸、大塚剛史「だれもが直面することだけど人には言えない中学生の悩みごと(実務教育出版)P236

2020年9月6日日曜日

39週目:9月7日~9月13日のリーディングマラソン予定

前週、38週:雨宮処凛「14歳からの原発問題」、神保哲夫、宮台真司、他「地震と原発 今からの危機」、ASIOS、アンドリュー・ウォールナー「検証 大震災の予言・陰謀論 “震災文化人たち”の情報は正しいか」、小出裕章「原発のウソ」、高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」の計1,210ページ、38週目までの累計は43,093ページです。

 雨宮処凛「14歳からの原発問題」は、学校の図書館から借りてきました。この本は私の知りたかった『なぜ日本に原子力発電所ができたのか』という疑問の答えがのっていました。まず日本の原発開発にはアメリカが大きく関わっています。そして元首相の中曽根康弘氏と正力松太郎氏がキーパーソンとなって日本へ原発が導入されました。アメリカから利権を引っ張ってきて原発を日本全国に広げていく過程で大きなメリットがあると感じていたのだと思います。1970年代のオイルショックとも関係し、資源の乏しい日本のエネルギー問題とも関係しています。次は、その点について詳しく調べようと思います。

 神保哲夫、宮台真司、他「地震と原発 今からの危機」を読んで、私は自分の頭で考えて、自分で判断することがとても大切だということを学びました。釜石市鵜住居というところがあります。そこには、通称「万里の長城」と呼ばれている堤防があったため津波は届かないと考えられていました。しかし、3.11の東日本大震災によって引き起こされた津波はその堤防を難なく超えてしまいます。そのとき、川沿いには小学校と中学校がありました。小学生は屋上に避難をしていたのですが、屋上まで津波が来ると予想していた隣の中学生に連れられて『ございしょの里』というところに逃げます。しかし、そこも水が到達してしまいます。中学生が隣のがけが崩れるのを見て別の場所に避難します。結果、小中学生含め、多くの人たちが無事でした。中学生が小学生を引き連れ、それを近所の保育園児が付いていく。そして子供たちが逃げていくのを見たお年寄りたちが逃げていたということです。まず、日ごろから防災訓練をしっかりやり、ハザードマップに目を通しておくことが大切だと思いました。また、子供たちも大人の言うことを聞くのは大切ですが、すべて大人の言うことに任せっきりにせず自分で判断する力がとても大切だと学びました。

 ASIOS、アンドリュー・ウォールナー「検証 大震災の予言・陰謀論 “震災文化人たち”の情報は正しいか」は、まず本のタイトルに惹かれました。この本を読んで、災害に際しては、正しい情報や当たっていることはありますが、デマが結構多いことに気づきました。一人か二人しかいないことでも少し言葉の言い方を変えるだけで受ける印象が変わります。記事にもメリットを言った後にデメリットを言う記事と、デメリットを言った後に『でも』というようにメリットで締めくくる記事とでは同じ内容でも印象が変わります。言葉は奥が深いと感じました。また何も考えずに読んでいると言葉に惑わされてしまうので、一つ一つその意味するところを考えて行動したり読んだりしようと思いました。

 小出裕章「原発のウソ」は、とても学ぶことがあるので再読しました。第四章の内容は毎回驚きます。死の灰が広島原爆の800,000発分。本当に恐ろしくすごいものだと思います。原爆の100万倍近い威力です。このことを責任者の方は知っていて再稼働しているのでしょうか。被爆したらひとたまりもありません。人間は、様々な能力を持っていますが、この本を読むと人間の体がとても弱いことに気づかされます。人間は忘れっぽく慣れやすいため同じ過ちを何度も繰り返すのだと思います。しかし、この原発の恐ろしさは忘れてはいけないと思います。私ももっと勉強をし、原子力に代わる被害の少ないエネルギーがないのか調べてみようと思います。
 高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」は、原子力に関わる歴史について触れられていました。ウランによる危険性や、ウランが自然界から消滅するまで時間など、原子力の恐ろしいことについて書かれていました。「原子力は無限のエネルギー源という神話」と、原子力を安全だと言う方たちの話は根拠のないことだと分かっています。なぜこんなに危険なものを扱っているのに専門家の意見を聞いたり本を読んだりして対策をしていなかったのか不思議です。まずその時点で無責任だと私は考えました。その地域には先祖代々長年暮らしていたのに、生活の場を失ってしまっている方々が大勢いらっしゃいます。その責任はしっかりととってもらいたいと思いました。

39週目:9月7日~9月13日は次の本(計1,194ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・川村 裕子「平安女子の楽しい!生活」(岩波ジュニア新書) P240
・瀬尾 まいこ「天国はまだ遠く」(新潮文庫)P183
・長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」(PHP文庫)P225 *2回目の再読
・長江優子「百年後、ぼくらはここにいないけど」(講談社)P226
・戸田山 和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで 」(NHK出版)P320

2020年8月30日日曜日

38週目:8月31日~9月6日のリーディングマラソン予定

前週、37週:吉岡斉「新版 原子力の社会史 - その日本的展開」、日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見 - 東電・政府は何を隠したのか」、小出裕章「隠された原子力・核の真実 - 原子力の専門家が原発に反対するわけ」、新藤宗幸「原子力規制委員会 - 独立・中立という幻想」、福岡伸一「生命と食」の計1,048ページ、37週目までの累計は41,883ページです。

 吉岡斉「新版 原子力の社会史 - その日本的展開」は読むのが大変でした。私は、日本がどのような経緯で原子力を国のエネルギー源の一つとして取り入れてきたのかについて興味を持ったため、この本を選びました。日本で原爆研究が進められたのは1939年頃でした。戦時研究から進めていましたが戦争などがありしばらく中断します。戦後、1954 年頃から研究が徐々に復活していき試行錯誤を繰り返します。そして出来上がった原子力発電所は、1994年頃までには安定してきました。しかし、1995年頃から事故や事件が続発してきます。その頃から日本は様々な問題を解決するために政治的にも経済的にも低迷してきます。そんな中の2011年、福島原発事故が起きてしまいます。この本を読んで学んだことは2011年以前からたくさんの事故や事件が起きていたということです。なぜ、同じ過ちを繰り返さないようにしっかりと対策をしてこなかったのかとても不思議に思いました。これからも繰り返し読み直したいと思う一冊でした。

 日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見 - 東電・政府は何を隠したのか」は、原発事故についての日本は国としてどのような対策をとってきたのか知りたかったため選びました。作業員の被ばく、汚染水など様々問題について議論されました。これは私も以前からしていましたが、責任者は「想定外だった」と言い続けたそうです。しかし、関連書にも述べられていましたが、以前からたくさん事故が起きていて地震の専門家なども事故の可能性について再三警告をしていたそうです。「想定外」とは予想ができなかったことを表す表現だと思います。しかし、専門家の方々は、前から想定をして警告していたのであればそれは想定外ではないと思いました。想定されていたにもかかわらず対策をしっかりやっていなかった責任者の罪だと思いました。

 小出裕章「隠される原子力・核の真実 - 原子力の専門家が原発に反対するわけ」は、原子力の持ている力について書かれていました。第一章の『被爆の影響と恐ろしさ』を読んで私はとても怖くなりました。1999年に茨城県東海村で事故が起きました。核分裂の連鎖反応が突然始まり作業に当たっていた3名の方が被ばくしました。放射線の被ばく量は吸収したエネルギー量で決まり『グレイ』という単位を使います。4グレイの被ばくを受けると半数の人が死に8グレイ以上被ばくするとほぼ100%亡くなると言われています。事故で被ばくした3名の方はそれぞれ18グレイ、10グレイ、3グレイでした。18,10グレイをうけた2名の方は大きな病院で骨髄移植あ皮膚移植など様々な治療を受けましたが、皮膚の再生能力が徐々に奪われていったそうです。毎日10リットルを超える輸血や輸液をしましたが、亡くなってしまいました。8グレイで絶望的なのに18グレイも受けてしまったら・・・と考えると恐ろしいです。改めて、人間がこんなにも危険なものを扱っていることを学びました。

 新藤宗幸「原子力規制委員会 - 独立・中立という幻想」は、2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0の巨大地震が東日本地域を襲い、それによって引き起こされた大津波による福島原発重大事故の後に生まれた原子力規制委員会とは一体どんな組織なのか、その歴史や成り立ちが書かれた本です。1955年の原子力三法の制定から3.11までの原子力行政がどのように変わってきたのか、原子力規制委員会の組織はどのように作られているのか、「独立性」や「中立性」はどのように考えるべきなのか、委員会の専門家による知識と結論で本当に私たちの暮らしの安全性を審査できるのか、与えられた「使命」を果たせる仕組みになっているのかなどが議論されています。
驚いたのは、原発事故が起こった時の政権は今とは違い旧民主党で、「自主避難者」への対応が「勝手に逃げた」ようなものであったり、せっかく準備していた放射線物質の飛散状況をモニターするSPEEDIの情報が十分に活用されなかったり、当時の枝野官房長官が、確かな科学的裏付けもないまま「直ちに人体に影響はない」と無責任に繰り返して言っていたり、その後の安倍政権は原発事故の深刻さや「3.11」はまるで存在しなかったかのように避難指示区域の指定をつぎつぎに解除して高い放射線量のまま住民に安心して暮らせると言ったり、そして世界に対しても、汚染水など原発事故の処理は「アンダーコントロール」と実際とはぜんぜん異なることを言ったりと、一体何がどうなっているのか、ということでした。それを後押ししているのが原子力規制委員会でもあるようなので、これからもっともっと調べていきたいです。

 
 福岡伸一「生命と食」は、「生物と無生物のあいだ」の著者の福岡さんが、あの本に書ききれなかった「生きることと食べることの本質的な意味」について書かれています。私たちは、何も食べないとお腹が空きます。生きるためには食べないといけません。なぜ、食べる?生きるため?では生きるとは一体どんな状態?という具合に食べることの意味を考えるには、生きることの意味を探る必要がある、というわけです。「自己複製」「動的平衡」「分子と分子、細胞と細胞の相補性」「エントロピー増大の法則」の話から、危ういバランスをとりながら進んでいるES細胞(万能細胞)のような先端科学の話まで小さな小冊子に大きな話がたくさん詰まっています。「生命から部分は取り出せない」「経済効率を求めた末の狂牛病という人災」「スーパーで並べられている食品を食べるまでのプロセスが見えなくなったことで食の安全が失われた」と言ったキーワードが頭の中をかけめぐっています。鴨長明の「ゆく河のながれは、絶えずして、しかももとの水にあらず」のように生命は、絶え間なく分解と合成を繰り返すダイナミズムの中にある、という言葉が心に響きました。食物は他の生物の身体の一部であり、その食べ物をとおして私たちは生き、環境と直接つながり、交換しあっている、だから、私たちの健康を考えるとは、環境のことを考えることなのだということがストンと頭に入ってきました。

38週目:8月31日~9月6日は次の本(計1,210ページ)でリーディングマラソンの予定です。原発に関する本は難しくて何度か読み直さないと一度読んだだけでは頭に入ってこないです。
・雨宮処凛「14歳からの原発問題」(河出書房出版)P237
・神保哲夫、宮台真司、他「地震と原発 今からの危機」(扶桑社)P254
・ASIOS、アンドリュー・ウォールナー「検証 大震災の予言・陰謀論 “震災文化人たち”の情報は正しいか」(文芸社)P256
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182 *3回目の再読
・高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」(光文社)P281 *2回目の再読

2020年8月23日日曜日

37週目:8月24日~8月30日のリーディングマラソン予定

前週、36週:石井貴士「やってはいけない英語勉強法」、若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」、新潮日本文学アルバム6「石川啄木」、長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」、盛山正仁 著、福岡伸一 監修「生物多様性100問」の計1,017ページ、36週目までの累計は40,835ページです。

 石井貴士「やってはいけない英語勉強法」は、英語の成績が良い人の勉強法とやってはいけない勉強法の2つが分かりやすく書いてありました。学ぶことがたくさんありました。その中でも「英語の勉強が好きでやる」のではなく「気が付いたら英語の勉強をしている」という心構えで臨むことが大切ということが心に残りました。全国模試で1番を取る人は、勉強を好き嫌いという次元を超えています。模試などで知らない問題がほとんどなく知らない問題が出ると「この出題者はやるなぁ」という感覚なんだそうです。私も英語に限らずいつの間にか問題を解いているという感覚を得られるようになりたいです。そのために、自分の好きなことを見つけて習慣にします!!

 若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」は、東日本大震災によって被害を受けた福島県で作られた詩集です。この詩集の詩人である若松丈太郎さんは、東日本大震災の起きる18年前から福島の原子力発電所によって起きている被害を見通していました。1978年には原子力発電所から8キロほど離れたところに咲く花に斑点があらわれました。1980年にはホッキ貝からコバルト60を検出しました。同年1980年、小学校の校庭の空気からコバルト60が検出されました。1988年には、ある方の頭髪が一度の洗髪で茶碗一つ分抜けました。また、たびたび原子力発電の制御棒が脱落する事故がありました。このような事故を東京電力は、2007年になってようやく認めました。読んでいて胸が苦しくなりました。動物たちはだんだん戻ってきて生活をしていますが、そこに人間の声は一切聞こえないのです。また、生き物すら住めないところは生命の音がしません。同じ地球上に、日本にこのような土地があることがとても悲しく悔しいです。少しでも生物の暮らせる土地に戻ることをお祈りします。

 新潮日本文学アルバム6「石川啄木」は、石川啄木の生涯が写真つきでとても分かりやすく書かれていました。私は啄木の作品が好きですが、その生涯についてはあまり知りませんでした。知っていたのは若くして亡くなり、様々な苦労をしたということくらいです。啄木は中学生の頃までは首席で優等生でしたが高校に入ってから成績が少し落ちてしまったそうです。その後、母校で先生をしながら作品を書きます。高校の時につき合っていた女性と結婚をしますが啄木自身は女性にとてもモテるので浮気をしたり遊んだりしていました。そして、若くして病気で亡くなってしまいますが、私は啄木の作品は心に響くものがあると思います。生活が苦しい方や悩みを抱えている方の気持ちが伝わってきます。これから、石川啄木の他の作品を読んでみたいと思います。

 長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」の「面白くて眠れなくなる」シリーズはいくつかありますが、この本もとても面白かったです。生命の誕生からDNA、体の仕組み、それぞれの生物の特徴など幅広い分野について書かれていました。P179の『ヒトもミツバチも鬱になる』が面白かったです。「鬱」になる感情の動きが鈍麻し、特に喜びや嬉しさの感情や意欲が失われるため悲観的になり非常につらくなります。ザリガニ、ミツバチ、その他さまざまな生物も鬱になります。ミツバチにストレスを与え続けると、脳内神経伝達物質の分泌量が低下し悲観的になります。ザリガニもオス同士の戦いなどで負けたザリガニは、しばらく戦う意欲を失い悲観的になります。私は、とても面白く興味深く感じました。ほかにも人間と共通していることを調べて見たいです。

 盛山正仁 著、福岡伸一 監修「生物多様性100問」は、生物多様性について寄せられた100の質問と答えがまとめられた本でした。まず私は「生物多様性」という言葉の意味を知らなかったのでそこから学ぶことができました。生物多様性とは「生物の繋がりと個性」です。食物連鎖でのつながりや個体それぞれの特徴などが多様で、つり合いのとれた状態で維持されていることが重要です。この本には、生物多様性がなかったらどうなるかについてたくさん書いてありました。酸素やきれいな水が無くなるかもしれません。土砂崩れが起きてしまうかもしれません。ほかにも様々な問題が出てきます。バランスの取れたものから一つでもかけてしまうとバランスは崩れてしまいます。しかし、近年人間によってバランスが少し崩されそうになる時があります。生態系が崩れたら人間と地球の関係も崩れてしまいます。何事も人間中心ばかりに考えず、地球全体の生態系にやさしい生活をしていきたいです。

37週目:8月24日~8月30日は次の本(計1,048ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・吉岡斉「新版 原子力の社会史 - その日本的展開」(朝日新聞出版)P399
・日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見 - 東電・政府は何を隠したのか」(岩波書店)P205
・小出裕章「隠された原子力・核の真実 - 原子力の専門家が原発に反対するわけ」(創史社)P157
・新藤宗幸「原子力規制委員会 - 独立・中立という幻想」(岩波新書)P225
・福岡伸一「生命と食」(岩波ブックレット)P62

2020年8月16日日曜日

36週目:8月17日~8月23日のリーディングマラソン予定

前週、35週:星 新一「声の網」、早見和真「ひゃくはち」、岩井恭平「サマーウォーズ」、井上ひさし「少年口伝隊一九四五」の計1,044ページ、35週目までの累計は39,818ページです。

 星 新一「声の網」は、私が星新一さんの本が好きなので読みました。私が今まで読んだ星新一さんの本は、小さな物語ごとの繋がりがあまりなかったです。しかし、この本のお話には繋がりがありました。すべてで12の短編が入っていて、その物語すべてに共通していることは「なんでもできる便利な電話網」です。この不思議な電話網の秘密が12の物語を通して明かされます。初めあらすじを読んだ時、「この電話はとても便利だからみんな喜んで使っているんだろう」と思っていました。しかし、この電話は突然聞き覚えのない声でかかってきます。また、誰にも知られていないはずのことを、突然言われるため電話がかかってきた側はとても不安になっていました。少しミステリアスで怖いお話ですが、ぜひ読んでみてください。もしこんな電話があったら怖いけれど、少しだけ利用してみたくなりました。またこの本の解説者が、先週読んだ『夜のピクニック』の作者恩田陸さんなのでそこも面白かったです!

 早見和真「ひゃくはち」の主人公は青野雅人です。青野雅人は仕事の関係で、東京本社から徳島分局に異動することになってしまいます。雅人には佐知子という彼女がいました。彼女は東京に住んでいます。彼女に異動のことを言うと、「付き合うずっと前、高校生の時に2人が出会っていた」という意外なことを打ち明けられます。雅人は甲子園の常連校、京浜高校の補欠野球部員でした。記憶をめぐるうちに、封印したはずの過去が甦ります。京浜高校野球部員同士のぶつかり合いや選抜メンバーからのはずし、練習の時の思い出などがたくさん詰まって書いてありました。今年は、新型コロナウイルスの影響で甲子園ができませんでした。しかし、出場が決まっていた高校だけ今、交流試合が行われています。今、甲子園の交流試合をやっているというのも、この本を選んだ理由の一つです。実際この本とは違うことが多いと思いますが、3年間いや、その前から毎日練習をして、甲子園を目指していることがよくわかりました。毎日練習していても選抜メンバーに選ばれないかもしれないし、選ばれたとしても、それまでに様々な試練や葛藤の中、甲子園に出場していることは本当にすごいことだと思います。補欠や選抜に選ばれなかった仲間の支えがあるからこそ強いチームになるのだとも思います。中学や高校の思い出は、貴重なものになると思うので大切にしたいです。これからも甲子園球児たちを心から応援したいです!

 岩井恭平「サマーウォーズ」の主人公は、小磯健二です。健二はあこがれの先輩篠原夏樹に「4日間だけフィアンセのふりして!」と頼まれ、長野の田舎に同行することになります。夏希の曾祖母を中心に親戚に囲まれながら大役を果たそうとする健二のもとに、謎の数列が届きます。数学が得意な健二は答えを夢中で導き出します。しかし、これは世界でたくさんの人が利用している「OZ」というゲームアプリの管理IDだったのです。翌朝OZは、高校生の犯人に乗っ取られていました。この危機を救うため暗号を解いた健二と夏希、そして親戚が立ち上がります。健二も何も知らないまま暗号をといてしまったので、その罪悪感と戦いながら解決していきいます。協力しながらやっていて、とても情熱的かつ優しさを感じる物語でした。また、わたし自身は、もっともっと数学を頑張ろうとも思いました。少しでも知識があれば将来困ったときに数学の知識が助けてくれると思ったからです!

 井上ひさし「少年口伝隊一九四五」は戦争のお話です。短いですがとても心にしみた本です。先日の8月15日は、日本の終戦日、敗戦日でした。そのため、この本を読んで戦争について考えようと思いました。この本の舞台はヒロシマです。広島の原爆についてのお話です。英彦、勝利、正夫の3人が主人公です。この3人は通っていた学校は違いますが、家が近かったため顔は知っていました。3人とも家族皆原爆で亡くなりました。一人では生きていけないため、3人は一緒にいることにします。ある日3人は、中国新聞の記者花江さんと再会します。口伝隊をやっているうちに家族の消息がつかめるかもしれない、と考えた3人は『少年口伝隊』として活動し始めます。短い期間でしたが様々な日本の情報を知ることができました。私がこの本を読んで初めて知ったことがあります。それは、この当時命を多くの犠牲者を出した自然災害です。『山津波』です。戦争に夢中になっていた人は近くにある山々の手入れを怠っていました。その上、山々の土が原爆の熱で焼かれてもろくなっていたため、大量の雨を注ぎ込まれてはげ落ちた山土が杉木もろとも町めがけて滑り落ちていきました。また、町に注ぎ込まれようとしていた水が押し戻されて川へ逆流したため町は泥水と化しました。これにより、2,012名の命が湖に沈んだそうです。その中の一人が勝利でした。混乱している中、山津波が起きたらひとたまりもありません。このことを知った時はこんなことがあったんだと驚きました。また、正夫はその2日後に英彦は15年後に原爆症で亡くなっています。今年で戦後75年が経ちました。私を含め実際に戦争を経験した方、生きた方たちが減ってきています。それでも、日本はこの戦争のことを忘れてはいけないと思います。特攻兵もそうですが、大切な命がこんなにたくさん亡くなったことはとても悲しくなります。私も積極的に講演や現地に行って忘れないようにしたいです。アメリカの方にも真実を知ってもらいたいです。また戦争は、日本以外の国で今も起きています。子でもが大勢亡くなっていることもあります。私たちが平和に暮らしている時に、同じ地球には爆弾におびえながら暮らしている方がいることを忘れないようにしたいです。早く戦争がなくなることを祈り、そのために何をしたらいいか考え、行動したいです。

36週目:8月17日~8月23日は次の本(計1,017ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・石井貴士「やってはいけない英語勉強法」(きずな出版)P225
・若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」(清流出版)P137
・新潮日本文学アルバム6「石川啄木」(新潮社)P111
・長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」(PHP文庫)P225
・盛山正仁 著、福岡伸一監修「生物多様性100問」(木楽舎)P319

2020年8月9日日曜日

35週目:8月10日~8月16日のリーディングマラソン予定

前週、34週:益田ミリ「言えないコトバ」、恩田陸「夜のピクニック」、山田悠介「モニタールーム」、中 勘助「銀の匙」の計1,153ページ、34週目までの累計は38,774ページです。

 益田ミリ「言えないコトバ」は、芦田愛菜ちゃんが紹介をしていて面白そうだったので読んでみました。世間でよく耳にするけれど、気恥ずかしかったり抵抗があったりして自分ではうまく使えない、そんなコトバでの日常の体験談を書いたエッセイ本です。見開き1ページ文章で、次の1ページは漫画で構成されています。著者の言えないコトバのうち半分くらいは普段の生活の中で普通に使っていますが、残りは私も使えないというような言葉がありました。また、新しい言葉も学びました。「お水」のことを別の言い方で「お冷」ということ自体は知っていました。初めて知って驚いたのがお酒を飲む「バー」ではお水のことを「チェイサー」というそうです。「おあいそ」が「お会計」を表す言葉だったことも学びました。使い方によって分けている言葉もあります。自転車などがそうです。自転車を使うときは、チャリではなく自転車と言います。でも、自転車通学のことは、「チャリ通」といって自転車通学とは言わないです。普段何気なく使っている言葉でも意識してみると、とても面白かったです。また、場所によって同じことを表していても全く違う言葉を使うことも学びました。普段自分の使っている言葉について深く考えてみると新しい発見があるだと感じました。

 恩田陸「夜のピクニック」も芦田愛菜ちゃんが紹介していた本です。甲田貴子の通う北高には伝統行事があります。高校生活を最後を飾るイベント「歩行祭」です。それは、全校生徒が夜を徹して80キロ歩きとおすというものでした。甲田貴子は、3年間誰にも言えなかった秘密を清算するため、密かな誓いを胸に抱いて「歩行祭」にのぞんでいました。学校生活の思い出や卒業後の夢などたくさんのことを話しながら歩いていきます。貴子にはアメリカに行ってしまったクラスメイトがいました。そのクラスメイトのことで、貴子は色々話したくても話せないことがありました。この夜のピクニック中に今までの誤解が解けたり、最後の最後で意気投合して仲良くなったりと様々な出来事があります。物語の最後、アメリカにいるクラスメイトの弟が現れ、貴子の悩みがすべて解決します。この本を読んでいて私はこの「歩行祭」にとても憧れました。今までの思い出を語ったり将来について語ったり、とても楽しそうです。いつか私もやってみたいと思いました。

 山田悠介「モニタールーム」は、私の好きな作家さんである山田悠介さんの本です。今回の物語は、少しミステリアスだと感じました。主人公は「徳井」という大学を卒業したばかりの男性です。徳井は難病の妹の治療費を稼ぐためすぐに大金が必要でした。そんな時、「おいしい仕事」を見つけます。それは、刑務所の地下の地下にあるモニタールームで、いくつものモニタールームをただ見るという簡単なものでした。月収はなんと100万という破格の仕事です。徳井は不審に思いながらその仕事始めます。モニターをのぞき込んでみるとそこには、無数の地雷で隔離された地帯に住む少年少女の姿が映し出されていました。別のモニターには、中年の女性の姿が映し出されていました。無数の地雷地帯に囲まれた所で暮らしている少年3人と少女1人の4人は、生まれた時からここにいたため世の中のことを全く知りません。初めのうちは謎だらけでしたが、なぜこのようなことをされているか後半になって次第に明らかになっていきます。別のモニターに映っている中年の女の人は、過去に自分の恋人を殺した殺人犯です。この人に下された判決は、15年間地雷地帯にすむこの少年少女たちを見続けるということだったのです。またこの子供たちの一人の女の子は、中年の女性の子供だと嘘を伝えてありました。15歳に子供たちがなったとき、子供たち、自分たちの住んでいる地域とは全く違う世界を見ます。そしてそこに行けと言われます。あるはずのない、場所へ地雷地帯をわざととおらせていかせることが最後の刑でした。最後は、女の子だけ生き残ります。この本はとても短く、終わりは読者に続きを想像させるかのように曖昧なままで終わっています。この本を読みながら、地雷が埋められている地域に住んでいる子たちがこの地球上にいるんだ、物語の世界の話ではないんだと悲しい気持ちになりました。

 中 勘助「銀の匙」は、前から興味があったので読んでみました。舞台は明治時代の東京の下町です。病弱で人見知りで臆病な主人公を愛し、育ててくれた伯母を通して主人公が成長していくお話です。『銀の匙』という題名は、伯母との宝物が由来です。主人公は、伯母が自分のために特別に探し出してきてくれた珍しい形の銀の小匙を大切に書斎の本箱の中の小箱にしまっています。そこからきています。この本は、夏目漱石が絶賛している作品です。このお話になかなか入り込めなかった私ですが、読んでいて同じ年代に書かれた本よりは読みやすいと感じていました。大人でないと書けない内容ですが、子供が日々感じている言葉だけを使って書かれている本だから、とても私たちに響くものがあるんだろうと思いました。初めて読み理解が難しいところもあり、まだすべての内容を掴み切れていないのでもう一度読んでみたいと思いました。

35週目:8月10日~8月16日は次の本(計1,044ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・星 新一「声の網」(角川文庫)P270
・早見和真「ひゃくはち」(集英社文庫)P366 
・岩井恭平「サマーウォーズ」(角川文庫)P328
・井上ひさし「少年口伝隊一九四五」(講談社)P80

2020年8月2日日曜日

34週目:8月3日~8月9日のリーディングマラソン予定

前週、33週:山田悠介「ライヴ」、森下典子「日日是好日」、美輪明宏「ああ 正負の法則」、伊坂幸太郎「逆ソクラテス」の計1,061ページ、33週目までの累計は、37,621ページです。

 山田悠介「ライヴ」の主人公は大学生の直人です。物語の舞台は日本、そこでは感染すると必ず死に至るウイルスが流行していました。このウイルスを直すための薬は見つかっていません。直人の母親もこのウイルスに感染していました。

ある日、『未認可の特効薬が手に入った』という情報をネットで見つけます。そして、その薬を取りに行くため指定場所である区立スポーツセンターに足を運びます。感染者の家族の人々は、みんな平等に薬をもらえると思い集まっていました。しかし、薬の交換は謎の主催者によるトライアスロンレースの完走と引き換えだったのです。車いすの子や高齢者が何百キロもあるトライアスロンを完走できるわけありません。しかし、やらなければ薬は一生手に入らないのです。直人は挑戦することにしました。途中から、話になかった競技やガスなど命に関わる仕掛けも出てきます。私がこの本で好きな場面は、後半部分です。前半レースのスタート地点に向かうバスの中で、直人は2人の男女に出会います。一人は明るい同い年の男の人、もう一人はクールな女の人です。後半の部分は、この二人と再会し合流します。3人は助け合いながらゴールへと向かいます。この2人がいなかったら、直人の完走は難しかったと思います。3人のファインプレーがあったからこそ、薬を手に入れることができたんだと思います。直人の話だけをしましたが、トライアスロンに参加している選手の中には、薬を打ってお金持ちになろうとする人、自分の犯した犯罪によって親を苦しめてきたから親孝行がしたい犯罪者、その犯罪者を捕まえるために来た警察官・・・など様々な人が登場します。また、主催者がなぜこんな無意味なことをしたのかの理由も少し切なくなりました。

 森下典子「日日是好日」は、お茶、「茶道」についての物語でした。この本は映画にもなっています。私が一番心に残った言葉は、P61からの第3章『「今」に気持ちを集中すること』です。この場面では、「夏のお茶」と「冬のお茶」が出てきます。私もお茶をやったことがありますが、「夏のお茶」と「冬のお茶」ではお点前が全く異なります。一番大きく変わるのは「お釜の場所」です。夏は外に出ていますが、冬は炉という穴のようなところの中にあります。そのため、体の向きも違います。他にも使う道具や新しい道具が冬になると出てきます。主人公とミチコは、振出しに戻った気分で毎回お稽古を受けます。そして半年後、夏がやってきました。しかし、「夏のお茶」の方法を忘れてしまっているのです。また振り出しに戻った気持ちになってしまいました。そんな主人公たちに先生は「気持ちを切り替えて今、目の前にあることをしなさい。『今』に気持ちを集中するの」と言います。私も、この言葉を見習って過去にとらわれて、うじうじしているのではなく、気持ちを切り替えて何事も取り組みたいです。

 美輪明宏「ああ 正負の法則」は、父の本棚にあって以前から気になっていた本でした。第一章に『自分自身の〈正〉と〈負〉を知る』という章があります。顔が美しく整っていて、頭もよくて、何でもこなせる、いわゆる皆から完璧と言われ羨ましがられる人も、実はとても大きな欠点を抱えていたり、一見普通に見える人でも秀でた才能が有ったりと、人には必ず正(長所)と負(短所)があるということを具体例を用いてわかりやすく書いてありました。また、負が正に働くこともある、と書いてありました。私もどうして私はこうなんだろうと思うことがあります。どうしても、他人を羨ましく思ってしまう時があります。でも、あこがれの人を目標にしながらも自分自身の長所を伸ばしていきたいと思いました。目標にしている人も、誰だって短所があり、人知れず悩んでいることもあることを忘れないようにしたいです。また自分の長所を伸ばして増やしていきたいです。

 伊坂幸太郎「逆ソクラテス」は、父が強く薦めてくれた本でした。5つの物語が語られています。どれもとても面白かったです。その中でも私は、一番初めのお話『逆ソクラテス』が面白かったです。主人公が小学生だった時の場面と、大学生になった主人公が未来になって「その時」のことを先生や同級生と話す場面があります。主人公の加賀、気弱な性格の草壁、転校生の安斎、優等生の女の子、佐久間、先入観にとらわれている久留米先生が主な登場人物です。1話は、久留米先生の先入観を崩すために生徒たちが協力して立ち向かうお話です。久留米先生は、特定の生徒に対して先入観だけで判断をし、みんなの前でいじったりします。草壁は、成績は特別目立つほどではなく運動も苦手、おまけに気がとても弱い子です。これだけでも、草壁がからかわれる理由の一つなのですが、いじめを受ける上で大きな影響を与えているのは、久留米先生の草壁に対する態度や言動があります。例えば、草壁が薄いピンクのセーターを学校に来て来た時、久留米先生は「お前は女子みたいな恰好をしているな」というのです。それが原因で草壁はクラスのみんなから『クサ子』と呼ばれてしまいます。久留米先生は、勝手に人を決めつけることが多い先生、自分が常に正しい、と思い込んでいる先生なのです。この先生に自分の考えが本当に正しいのかと先入観を壊すために、安斎を中心に計画を考えます。物語の最後、完全ではありませんが少しだけ草壁のことを見直していたような気がします。この本を通して、全体的な偏見で物事を決めつけたりすることが世の中には、よくあるなと感じました。安斎のように、『僕(私)は、そうは、思わない』と意見を言える人間になりたいです。人それぞれ価値観が違うことを心にとめて発言や行動をしたいです。

34週目:8月3日~8月9日は次の本(計1,153ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・益田ミリ「言えないコトバ」(集英社文庫)P165 *芦田愛菜さんの推薦
・恩田陸「夜のピクニック」(新潮文庫)P455 *芦田愛菜さんの推薦
・山田悠介「モニタールーム」(角川文庫)P311
・中 勘助「銀の匙」(角川文庫)P222

2020年7月26日日曜日

33週目:7月27日~8月2日のリーディングマラソン予定

前週、32週:来本昌平「地球環境問題とは何か」、青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」、辻村深月「ツナグ」、童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」、そして予定に加えて、山田悠介「リアル鬼ごっこ」(幻冬舎文庫)P310の計1,520ページ、32週目までの累計は、36,560ページです。

 来本昌平「地球環境問題とは何か」は、先週読めなかったため今週読みました。今年の「私の研究テーマ」の資料として使うため、この本を選びました。とても詳しく書いてあったのですが少し難しかったです。地球環境問題に関する条約など歴史についても書かれていました。書いてある事が、原子力ではなく地球環境問題という大きな枠だったのですが、改めて環境問題の深刻化さを感じました。難しい単位などがあり、分からないところもありましたが、どのグラフや表でも近年は過去に比べてとても増加傾向でした。少し増加ではなく、急激に増加しているグラフもありました。今回は、内容があまり理解できず、さらっと読んでしまったので、次は線を引きながら詳しく細かく読んでいこうと思います。

 青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」は、『一寸法師』『花咲か爺さん』『つるの恩返し』『浦島太郎』『桃太郎』の有名な日本昔話を、推理系にした本でした。『浦島太郎』のお話では、竜宮城に行ったときに起こった事件に浦島太郎が巻き込まれてしまいます。カメを助けたお礼で、竜宮城に招待され大宴会をしている時、「伊勢海老のおいせ」が殺されてしまいます。浦島太郎は、犯人を見つけ出し人間の世界に帰り年をとってしまいます。そこで初めて、色々な謎が解けたのです。ひとつひとつの話はそこまで長くはなく推理もとても簡単ですが、後から一気に謎が解けていくので、とても面白かったです。

 辻村深月「ツナグ」は、俳優の芦田愛菜ちゃんが「まなの本棚」の中でお勧めしていたので買ってみました。5つの物語が入っていました。一生に一度だけ死者との再会をかなえてくれる「使者(ツナグ)」が、どの短編集にも共通してでてくる登場人物です。ツナグに依頼すると、一晩だけ亡くなってしまった人に会うことができます。私が一番感動したのは3話の『親友の心得』です。主人公は、嵐という女の子です。嵐は、中学生のころまで友達も特にいないクールな子でした。そんな嵐に高校に入ってから「御園」という親友ができます。嵐と同じ演劇部だったことから、仲が良くなりました。今まで嵐のオタク話についてこれる人がいなかったのですが、御園も同じくらい詳しくて二人は意気投合します。嵐は、可愛く演技がうまいため演劇部で主役をよくやっていました。嵐を支えてくれるのはいつも御園でした。そんな高校ライフを送っていた二人にとって最後の演劇の大会がやってきます。主役決めには嵐が当然、立候補しました。しかし御園も立候補しました。少し気まずくなった二人でしたが、学校ではいつも一緒にいました。ある日、御園が「私には適わないよ」と言っているのを嵐は聞いてしまいます。裏切られた気持ちなどが入り混じって、二人の仲はこじれてしまします。嵐は、悔しくて御園のいつも通る坂に水をかけてしまいます。その翌日の朝、御園が交通事故にあって死んでしまいます。嵐は、自分がかけた水にが凍り滑ったのだと思いショックと後悔でいっぱいになります。そして、ツナグに依頼して御園に会います。御園は、嵐が水をかけたことを知っているのにもかかわらず、普通に接してくれました。最後には仲直りをして御園と別れます。また、御園からツナグの伝言で交通事故にあった時には、水は止まっていて自転車のブレーキの故障が原因だということもわかりました。嵐が傷ついた「私には適わないよ」という言葉は「嵐にはかなわないよ」の聞き間違えだったことも知ります。仲がすごくこじれた時に訪れる突然の別れに涙が出ました。友達は大切に一生後悔しないように過ごしたいです。

 童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」は、来年のNHK大河ドラマが「渋沢栄一」だったり、もうすぐ紙幣が「渋沢栄一」に変わるので少しでも「渋沢栄一」について知っておこうと思い読みました。渋沢栄一は、江戸時代末期に生まれ昭和の初期にかけて活躍した官僚、実業家、慈善家です。あの時代に90歳を過ぎるまで長生きをしていることに、まず驚きました。この本も、もう一度読んで細かく理解したいと思いましたが、今回読んで学んだことの一つは「平岡円四郎」という人についてです。平岡円四郎は、渋沢栄一を過激な尊王攘夷派から開国思想家に変えた人です。また、渋沢栄一の『理財』に関する能力を掘り起こしました。もし、平岡円四郎がいなかったら、私たちの知っている渋沢栄一は生まれなかったのです。私は、この平岡円四郎についてとても興味がわきました。調べてみると43歳で暗殺されており、詳しいことがあまり書いてありませんでした。渋沢栄一の本を読んで、平岡円四郎について学びたいと思いました。大河ドラマも楽しみです。

 山田悠介「リアル鬼ごっこ」は、山田さんの本を購入し、すぐに読んでみたくて予定に加えて読みました。「リアル鬼ごっこ」は映画化もされている山田さんのデビュー作です。映画では、女子高生やB型が被害者ですが、この本(原作)では、苗字が「佐藤」の人が被害者です。西暦3,000年、未来の日本が舞台です。西暦3,000年の日本には「国王」がいます。この時の国王は世間から「バカ王」といわれていました。王様は、21歳で「佐藤」という苗字です。日本には「佐藤」が約500万人もいました。自分と同じ苗字の人間がたくさんいることが気に食わなかった王様は、7日間にわたって「佐藤」の大量虐殺を決行します。鬼ごっこをして捕まったら最後です。この本の主人公は、「佐藤翼」です。翼はとても足の速い陸上選手で将来がとても有望でした。そんな翼には、両親の離婚によって生き別れとなった「愛」という妹がいました。そして、自分勝手な王様によって「佐藤」の大量虐殺が始まります。目の前で父を殺された翼は絶対に生き延びて愛と再会すると誓います。鬼ごっこ中の7日間で、中学校時代の親友や勇気を与えてくれた女の子、そして愛に出会います。でも結局最後は、翼だけが生き残ります。王様は、7日間生き延びた人には願いを一つかなえるという約束をしていました。翼は王様に願い事を聞かれます。私は、翼の願い事にとても驚きました。でも、私がもし翼だったら同じことを願ったかもしれないと思いました。また、私の友達にも「佐藤」がたくさんいるので、もしこんなことが、現実になったらとんでもないことだと、思いました。将来日本で、このようなことは起きないと思います。ですが、無能な指導者のために無駄な命などが失われることがないようにお祈りしたいです。また、この本はとても面白かったので、映画もぜひ見てみたいです。

33週目:7月27日~8月2日は次の本(計1,061ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ライヴ」(幻冬舎文庫)P334
・森下典子「日日是好日」(新潮社)P252 **新潮文庫の100冊
・美輪明宏「ああ正負の法則」(PARCO出版)P187
・伊坂幸太郎「逆ソクラテス」(集英社)P288

2020年7月19日日曜日

32週目:7月20日~7月26日のリーディングマラソン予定

前週、31週:高山一実「トラペジウム」、池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」、小出裕章「原発のウソ」、山田悠介「アバター」(角川文庫:P245 *来本昌平「地球環境問題とは何か」の代わりに読みました。今週、本屋で購入し読むのが楽しみすぎて、こちらを先に開いて読んでしまいました)の1,085ページ、31週目までの累計は、35,040ページです。

 高山一実「トラペジウム」は、乃木坂46のメンバー、高山一美さんが書いた本です。主人公は、「東ゆう」という女の子です。ゆうは、アイドルになろうと決心します。そのために4つのことを決めます。「SNSはやらない」「学校では目立たない」「彼氏は作らない」そして、「東西南北の美女を仲間にする」です。ゆうは、4つ目の「東西南北の美女を仲間にする」を実行するために様々な学校に足を運びます。そこで出会った美女たち。しかし、アイドルの世界はそんなに容易ではなく、オーディションにはことごとく落ちてしまいます。また、みんなそれぞれの中に「本当にアイドルになりたいのか?問題」が出てきて結局別々の道を歩んでいきます。このお話で私が心に響いたことは、「挑戦することの大切さ」と「努力すること」です。何事も挑戦しないと始まらないのだ、と。これから、どうしようと悩んだら、とりあえずやってみる、行動してみたいと思いました。そして、やり始めたことは、あきらめずに毎日コツコツ少しずつでも続ける努力をしようとも思いました。私は、今この「リーディングマラソン」を含めてやっていることが、いくつかあります。正直、今日はやりたくないな、・・・と、やる気がなくなるときもあります。そういう時はこの本を思い出して励みにしたいです。とても勇気をもらえる本でした。

 池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」は、写真を使って朝鮮について分かりやすく説明されている本でした。読んでいてそれぞれの国に文化と歴史があるということに改めて気づきました。私は、ニュースで韓国や北朝鮮について報道されていることで、なぜ、そういうことをしているのだろう?と疑問を感じることはいくつもあります。でも、それだけで、例えば「韓国全般」を嫌いになったりはしません。同じ問題でもどちら側から見るかという観点の違いによっても意見は変わりますし、おかしな意見だと思っても、それが韓国のすべてではないと思うからです。「・・・人」という大雑把なひとくくりの考えを持つ前に、一人一人の人間として、仲良く意見を分かち合ってほしいです。見た目や、根拠のない噂などですべてを決めつける人間にならないようにしたいです。

 小出裕章「原発のウソ」は、今年の私の研究テーマの資料として使っているためもう一度読み直しました。今回は、第四章の内容に驚きました。「原発の“常識”は非常識」という題名の章です。驚いたのは、原発の生み出した死の灰が広島原爆の800,000(80万)発分ということです。びっくりしました、考えただけでも恐ろしくなりました。広島に落とされた原爆があれほどの威力を持っているのに、その100万倍近い威力というのを想像するだけで、すごく怖かったです。また当時のアメリカという国が、さらには私たち人類が犯したこの過ちを無かったことにするのは絶対におかしい、と本当に思います。しっかりと正しい知識を身に着け正しい真実を後世に伝えていかなければならないと思います。

 山田悠介「アバター」は、私の好きな作家山田悠介さんの本です。阿武隈道子という地味な女この子が主人公です。道子のいる世界では「アバター」というサイトがあります。アバターの中では理想の自分の姿になれるため、道子もその世界にどんどん没入していきました。しかし、道子が頂点に立つにつれ、性格が変わってきます。頂点に立てばたつほど欲が出てしまいます。最後の結末を読んで、結局最後には自分のしたことは全て自分に帰ってくるのだと学びました。また、すぐに伝染するアバターと同じようにSNSの使い方にも十分注意したいです。自分にとって恥じぬ行動を心がけて毎日の生活を送りたいと思います。

32週目:7月20日~7月26日は次の本(計1,210ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・来本昌平「地球環境問題とは何か」(岩波新書)P262 *先週からの繰り越し
・青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」(双葉社)P242 *2020年本屋大賞ノミネート本
・辻村深月「ツナグ」(新潮社)P441 *新潮文庫の100冊
・童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」(集英社文庫)P265 *ナツイチ(集英社、夏の一冊)

2020年7月12日日曜日

31週目:7月13日~7月19日のリーディングマラソン予定

前週、30週:上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」、瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」、芦田愛菜「まなの本棚」、小出裕章「100年後の人々へ」の計1,155ページ、30週目までの累計は、33,955ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」は、先週まで読んでいた『鹿の王』の続編です。黒狼病が去ってから数年、そして数十年後が舞台です。今回の主人公は、ヴァンではなくホッサルです。ホッサルとミラルが恋人になっていたり、呂那の弟子だった真那が祭司医になっていたり、と登場人物の関係が少し変化、発展しています。ホッサル達は真那に連れられて清心教医術の発祥地に来ていました。そこで、驚くべく清心教医術の歴史を発見していました。その頃、東乎瑠帝国では後継者争いが起こっていました。そして、たまたまホッサル達のいた安房那領で皇帝候補の一人の暗殺未遂事件が起こってしまします。そのことがきっかけで、ホッサル達は後継者争いに巻き込まれていってしまします。今回の巻は、一冊にまとめられていたため少し厚い本でした。そのため、少しパラパラと軽く読んでしまったところがあるので、もう一度時間がある夏休みに詳しく読み直してみます。

 瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」は、美輪明宏さんと瀬戸内寂聴さんの対談をまとめた本です。お二人の話から、友人であった三島由紀夫さんの話、世の中の経済についての話など、様々な内容で対談していました。中でも私の心に残った章は、P176 ~191の「川端康成の自殺をもたらした?ノーベル賞受賞」です。川端康成さんのことももちろん出ていましたが、三島由紀夫さんについての話も載っていました。川端康成さんが美輪さんにしか話していないことや、三島由紀夫さんの当時の心境などが書かれていました。美輪さんや三島由紀夫さん、瀬戸内寂聴さんなど、とても立派で尊敬している方たちが知り合いだということを知り驚きました。また、この方たちが亡くなったら日本はどうなるのだろう、これからも長生きしてほしいな・・・と強く感じました。瀬戸内寂聴は、1922年生まれで、様々な著名作品を残している尼さんです。美輪明宏さんのことは前から知っていましたが、瀬戸内寂聴さんのことは知らなかったです。この本を通して瀬戸内寂聴さんのことを知ったので、寂聴さんの本も読んでみたいと思います。

 芦田愛菜「まなの本棚」は、芦田愛菜ちゃんのおすすめする本の紹介分が載っていました。また、山中伸弥さんや作家の辻村深月と愛菜ちゃんの対談も載っていました。愛菜ちゃんは幼い頃から本が大好きだったそうです。愛菜ちゃんは本を読み始めるとその世界に入ってしまうそうです。また、本の登場人物になりきったりその登場人物に感情移入してしまいます。私は、そんな愛菜ちゃんにとても共感しました。私も同じようなことがあるからです。本を読み始めると周りが見えなくなってしまうことが度々あります。本やドラマの登場人物の世界に入って夢中になってしまいます。読んだり見たりしているだけでも、登場人物の気持ちを深く感じてしまいますが、成りきると涙がすぐに出てきます。愛菜ちゃんの紹介している本の中には、既に読んだものもあって、何だかちょっぴりうれしかったです。もちろん、まだ読んでないものもあったので、本に印をたくさんつけておきました。近いうちに本屋さんに行くので早速探してみたいと思います。私も愛菜ちゃんを見習って、勉強をして知識を身に着けていきたいです。

 小出裕章「100年後の人々へ」は、最近読んだばかりですが、今週、学校の「総合」の時間の研究で使ったので改めて読み直しました。前回読んだ時は、ただ目で追ってさらっと読んだだけでしたが、今回は研究に使ったので線を引いたりメモを取ったりと細かく読みました。私がたくさんメモをしたところは、政治家や東電のトップの責任者についてのことです。驚いたのは、オリンピック招致のIOC総会での安倍首相の発言です。各国の代表が来ている総会で大ウソをついたのです。正直、逆の意味で「すごい!」と思いました。もし人前に立つととても緊張する私がその立場だったら、各国の代表が集まっている会議でウソは絶対につけないです。緊張するし、何よりも言ったことに対して責任を感じるからです。国の代表として発言をするという責任重大なことをしているというプレッシャーで、正しく、しっかりとした発言しかできないと思います。言葉を慎重に選びます。汚染水をブロックするなんてことは物理的には無理だと、原子力発電に関する知識のあまりない中学生の私でさえも普通に考えたらわかります。そんな大ウソを国の代表がついたことが恥ずかしいですし、言ってしまったことは取り返しのつかないのに、どのようにして責任を取るのだろうと思ってしまいました。

31週目:7月13日~7月19日は次の本(計1,102ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・高山一実「トラペジウム」(角川文庫)P277
・池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」(集英社文庫)P381
・来本昌平「地球環境問題とは何か」(岩波新書)P262
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182 *「100年後の人々へ」と同様、第27週目に読んだのですが、再読したいので今回改めて入れました。

2020年7月5日日曜日

30週目:7月6日~7月12日のリーディングマラソン予定

前週、29週:上橋菜穂子「鹿の王4」、湊かなえ「高校入試」、久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」、高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」の計1,232ページ、29週目までの累計は、32,800ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王4」は、ヴァンとホッサルがついに対面します。ヴァンと話をし、ホッサルは黒狼熱の秘密に気づきます。また、国の方では犬たちを操っていた人が死んだ以上、もう安心だと思われていました。そんな矢先、11歳の小さな子供が襲われて亡くなります。ほかの集落も襲われました。その頃、仲間を失った《火馬の民》のオーファンたちは、故郷を取り戻すために最後の賭けに挑もうとしていました。ヴァンは、病む者の哀れを見過ごすことができない性格です。《火馬の民》たちの苦しみを知っていたヴァンは、判断に迷います。最後ヴァンは犬たちとともに姿を消します。犬を一つにまとめたことで襲われる人もいなくなり、国は平和になりました。移住民、動物、東乎瑠の人・・・皆、平等に差別をしないで意見を聞き、悩んだヴァンがとても素晴らしいと思いました。「鹿の王」これで終わりではなく、最新刊「鹿の王 - 水底の橋 -」が発表されました。来週は、そちらを読みたいと思います‼

 湊かなえ「高校入試」は、県の中でも有数の公立進学校「橘第一(通称:一高)」が舞台の物語です。この地域では、どこの大学を出たかよりも、この一高を卒業したほうが世間に認められる社会でした。一高に落ちたけれど、一流大学に行き就職をした人よりも一高を出てフリーターになった人のほうがすごい、とされていました。私はこの時点で「おかしな世の中」だと思いました。高校で失敗しても、そのあと努力をし一流企業についた人よりも、高校受験の結果だけで高く評価され、後をだらけた人のほうが優遇されるのはとてもヘンだと思います。そんなその後の人生を決定づけてしまうような高校の入試で、採点ミスが見つかってしまいます。そして、数年後、そのことによってつらい思いをした人の家族が『入試をぶっつぶす!!』という予告の紙を学校に置きます。その翌日、迎えた入試当日。試験の内容や様子がネットの掲示板に匿名で、実況中継されていきます。様々な問題が発生し対応が遅れる学校と、自分勝手な保護者の要求、そんな中でも、掲示版には極秘の情報などが次々と書き込まれていきます。この物語は、匿名ですることのできるネット掲示板についてと、過去の自分をいつまでも称賛する人について表現しているんだと思います。このお話では事実でしたが、ネットに書いてあることを真に受け匿名で騒ぎ立てる人、それによって、学校に行きづらくなり不登校になる人、また、本にも出てきましたが匿名のだれかわからない人から、たくさんの中傷的な言葉を浴びせられると、知らず知らずのうちに心に辛い、悲しい気持ちがたまっていくそうです。また、この事件を起こした人々の動機は一高にいつまでも執着している人たちの行動に、不満を持ったからでした。以前、父から日本の地方では、どこの高校を卒業したかでいい意味でも悪い意味でもいつまでも評価がつきまとい、その上にあぐらをかいている残念な人もいれば、悔しい思いをしている人もいるのではないか、という話を聞いたことがあります。過去の自分を称賛するのはいいけれど、そこに留まっているのではなく、次のステージに続かねば意味がないと感じました。

 久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」は、題名にもある通り、人と共に生活をしている身近にいる虫についての本でした。説明の内容が紹介している虫になりきっていて、とても分かりやすかったです。どれも面白かったのですが、特に印象に残った虫は、P128~129の「トビムシの仲間」です。よく散歩をしていると、草むらから、小さな何かが飛び出していくのをよく見ます。いつも動きが早くて、それが何かわかりませんでしたが、トビムシだったということを学びました。お腹のところに跳躍器が折りたたまれており、敵に襲われたら、跳躍器のストッパーを外して跳ぶそうです。ばねのような仕組みになっているため、あんなに素早く飛べるんだと思いました。こんなに小さくてどこにでもいるような虫ですが、結構虫の中では変わっているそうです。また、世界各国に、いろいろな種類がいるそうなので調べてみます‼

 高木仁三郎「原子力神話からの解放 -日本を滅ぼす9つの呪縛-」は、今年の私の研究テーマの資料として読みました。この本は原子力にかかわる歴史について触れられていました。内容は少し難しかったです。東日本大震災の11年前、2000年に発行されている本です。ウランによる危険性や、ウランがなくなるまでの気の遠くなるような時間など、すでに原子力の怖さについて書かれていました。また、いまだに東京電力の責任者たちは「想定外だった」というようなことを言っていますが、この本には「原子力は安全という神話」「原子力は無限のエネルギー源という神話」など、原子力を安全だと言っている人たちの話は計算などをした上で根拠のないことだと分かっており「原子力事故は必ず起きることを前提」に考えたほうが良いと書いてありました。もし、この本に書いてあるようなことを守って対策をしていたら、あんな事故は防げただろし、事故による犠牲もなかったと思います。この本には『神話』という言葉が出ています。『神話』とは「比喩的に根拠もないのに絶対的なものと信じられている事柄」だと広辞苑に書いてありました。原子力が安全だというようなことは、すべて根拠がないのです。そのことを自覚して、次同じ過ちを繰り返すことがないようにお祈りしたいです。また、他人事としてではなく、自分にできること、すべきことを積極的に見つけて行動していきたいです。

30週目:7月6日~7月12日は次の本(計1,155ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」(角川文庫)P463
・瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」(集英社文庫)P268
・芦田愛菜「まなの本棚」(小学館)P239
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185 
    *第26週目に読んだのですが、改めて再読したいので今回入れました。