自己紹介

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2020年9月6日日曜日

39週目:9月7日~9月13日のリーディングマラソン予定

前週、38週:雨宮処凛「14歳からの原発問題」、神保哲夫、宮台真司、他「地震と原発 今からの危機」、ASIOS、アンドリュー・ウォールナー「検証 大震災の予言・陰謀論 “震災文化人たち”の情報は正しいか」、小出裕章「原発のウソ」、高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」の計1,210ページ、38週目までの累計は43,093ページです。

 雨宮処凛「14歳からの原発問題」は、学校の図書館から借りてきました。この本は私の知りたかった『なぜ日本に原子力発電所ができたのか』という疑問の答えがのっていました。まず日本の原発開発にはアメリカが大きく関わっています。そして元首相の中曽根康弘氏と正力松太郎氏がキーパーソンとなって日本へ原発が導入されました。アメリカから利権を引っ張ってきて原発を日本全国に広げていく過程で大きなメリットがあると感じていたのだと思います。1970年代のオイルショックとも関係し、資源の乏しい日本のエネルギー問題とも関係しています。次は、その点について詳しく調べようと思います。

 神保哲夫、宮台真司、他「地震と原発 今からの危機」を読んで、私は自分の頭で考えて、自分で判断することがとても大切だということを学びました。釜石市鵜住居というところがあります。そこには、通称「万里の長城」と呼ばれている堤防があったため津波は届かないと考えられていました。しかし、3.11の東日本大震災によって引き起こされた津波はその堤防を難なく超えてしまいます。そのとき、川沿いには小学校と中学校がありました。小学生は屋上に避難をしていたのですが、屋上まで津波が来ると予想していた隣の中学生に連れられて『ございしょの里』というところに逃げます。しかし、そこも水が到達してしまいます。中学生が隣のがけが崩れるのを見て別の場所に避難します。結果、小中学生含め、多くの人たちが無事でした。中学生が小学生を引き連れ、それを近所の保育園児が付いていく。そして子供たちが逃げていくのを見たお年寄りたちが逃げていたということです。まず、日ごろから防災訓練をしっかりやり、ハザードマップに目を通しておくことが大切だと思いました。また、子供たちも大人の言うことを聞くのは大切ですが、すべて大人の言うことに任せっきりにせず自分で判断する力がとても大切だと学びました。

 ASIOS、アンドリュー・ウォールナー「検証 大震災の予言・陰謀論 “震災文化人たち”の情報は正しいか」は、まず本のタイトルに惹かれました。この本を読んで、災害に際しては、正しい情報や当たっていることはありますが、デマが結構多いことに気づきました。一人か二人しかいないことでも少し言葉の言い方を変えるだけで受ける印象が変わります。記事にもメリットを言った後にデメリットを言う記事と、デメリットを言った後に『でも』というようにメリットで締めくくる記事とでは同じ内容でも印象が変わります。言葉は奥が深いと感じました。また何も考えずに読んでいると言葉に惑わされてしまうので、一つ一つその意味するところを考えて行動したり読んだりしようと思いました。

 小出裕章「原発のウソ」は、とても学ぶことがあるので再読しました。第四章の内容は毎回驚きます。死の灰が広島原爆の800,000発分。本当に恐ろしくすごいものだと思います。原爆の100万倍近い威力です。このことを責任者の方は知っていて再稼働しているのでしょうか。被爆したらひとたまりもありません。人間は、様々な能力を持っていますが、この本を読むと人間の体がとても弱いことに気づかされます。人間は忘れっぽく慣れやすいため同じ過ちを何度も繰り返すのだと思います。しかし、この原発の恐ろしさは忘れてはいけないと思います。私ももっと勉強をし、原子力に代わる被害の少ないエネルギーがないのか調べてみようと思います。
 高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」は、原子力に関わる歴史について触れられていました。ウランによる危険性や、ウランが自然界から消滅するまで時間など、原子力の恐ろしいことについて書かれていました。「原子力は無限のエネルギー源という神話」と、原子力を安全だと言う方たちの話は根拠のないことだと分かっています。なぜこんなに危険なものを扱っているのに専門家の意見を聞いたり本を読んだりして対策をしていなかったのか不思議です。まずその時点で無責任だと私は考えました。その地域には先祖代々長年暮らしていたのに、生活の場を失ってしまっている方々が大勢いらっしゃいます。その責任はしっかりととってもらいたいと思いました。

39週目:9月7日~9月13日は次の本(計1,194ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・川村 裕子「平安女子の楽しい!生活」(岩波ジュニア新書) P240
・瀬尾 まいこ「天国はまだ遠く」(新潮文庫)P183
・長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」(PHP文庫)P225 *2回目の再読
・長江優子「百年後、ぼくらはここにいないけど」(講談社)P226
・戸田山 和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで 」(NHK出版)P320