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2020年8月23日日曜日

37週目:8月24日~8月30日のリーディングマラソン予定

前週、36週:石井貴士「やってはいけない英語勉強法」、若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」、新潮日本文学アルバム6「石川啄木」、長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」、盛山正仁 著、福岡伸一 監修「生物多様性100問」の計1,017ページ、36週目までの累計は40,835ページです。

 石井貴士「やってはいけない英語勉強法」は、英語の成績が良い人の勉強法とやってはいけない勉強法の2つが分かりやすく書いてありました。学ぶことがたくさんありました。その中でも「英語の勉強が好きでやる」のではなく「気が付いたら英語の勉強をしている」という心構えで臨むことが大切ということが心に残りました。全国模試で1番を取る人は、勉強を好き嫌いという次元を超えています。模試などで知らない問題がほとんどなく知らない問題が出ると「この出題者はやるなぁ」という感覚なんだそうです。私も英語に限らずいつの間にか問題を解いているという感覚を得られるようになりたいです。そのために、自分の好きなことを見つけて習慣にします!!

 若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」は、東日本大震災によって被害を受けた福島県で作られた詩集です。この詩集の詩人である若松丈太郎さんは、東日本大震災の起きる18年前から福島の原子力発電所によって起きている被害を見通していました。1978年には原子力発電所から8キロほど離れたところに咲く花に斑点があらわれました。1980年にはホッキ貝からコバルト60を検出しました。同年1980年、小学校の校庭の空気からコバルト60が検出されました。1988年には、ある方の頭髪が一度の洗髪で茶碗一つ分抜けました。また、たびたび原子力発電の制御棒が脱落する事故がありました。このような事故を東京電力は、2007年になってようやく認めました。読んでいて胸が苦しくなりました。動物たちはだんだん戻ってきて生活をしていますが、そこに人間の声は一切聞こえないのです。また、生き物すら住めないところは生命の音がしません。同じ地球上に、日本にこのような土地があることがとても悲しく悔しいです。少しでも生物の暮らせる土地に戻ることをお祈りします。

 新潮日本文学アルバム6「石川啄木」は、石川啄木の生涯が写真つきでとても分かりやすく書かれていました。私は啄木の作品が好きですが、その生涯についてはあまり知りませんでした。知っていたのは若くして亡くなり、様々な苦労をしたということくらいです。啄木は中学生の頃までは首席で優等生でしたが高校に入ってから成績が少し落ちてしまったそうです。その後、母校で先生をしながら作品を書きます。高校の時につき合っていた女性と結婚をしますが啄木自身は女性にとてもモテるので浮気をしたり遊んだりしていました。そして、若くして病気で亡くなってしまいますが、私は啄木の作品は心に響くものがあると思います。生活が苦しい方や悩みを抱えている方の気持ちが伝わってきます。これから、石川啄木の他の作品を読んでみたいと思います。

 長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」の「面白くて眠れなくなる」シリーズはいくつかありますが、この本もとても面白かったです。生命の誕生からDNA、体の仕組み、それぞれの生物の特徴など幅広い分野について書かれていました。P179の『ヒトもミツバチも鬱になる』が面白かったです。「鬱」になる感情の動きが鈍麻し、特に喜びや嬉しさの感情や意欲が失われるため悲観的になり非常につらくなります。ザリガニ、ミツバチ、その他さまざまな生物も鬱になります。ミツバチにストレスを与え続けると、脳内神経伝達物質の分泌量が低下し悲観的になります。ザリガニもオス同士の戦いなどで負けたザリガニは、しばらく戦う意欲を失い悲観的になります。私は、とても面白く興味深く感じました。ほかにも人間と共通していることを調べて見たいです。

 盛山正仁 著、福岡伸一 監修「生物多様性100問」は、生物多様性について寄せられた100の質問と答えがまとめられた本でした。まず私は「生物多様性」という言葉の意味を知らなかったのでそこから学ぶことができました。生物多様性とは「生物の繋がりと個性」です。食物連鎖でのつながりや個体それぞれの特徴などが多様で、つり合いのとれた状態で維持されていることが重要です。この本には、生物多様性がなかったらどうなるかについてたくさん書いてありました。酸素やきれいな水が無くなるかもしれません。土砂崩れが起きてしまうかもしれません。ほかにも様々な問題が出てきます。バランスの取れたものから一つでもかけてしまうとバランスは崩れてしまいます。しかし、近年人間によってバランスが少し崩されそうになる時があります。生態系が崩れたら人間と地球の関係も崩れてしまいます。何事も人間中心ばかりに考えず、地球全体の生態系にやさしい生活をしていきたいです。

37週目:8月24日~8月30日は次の本(計1,048ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・吉岡斉「新版 原子力の社会史 - その日本的展開」(朝日新聞出版)P399
・日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見 - 東電・政府は何を隠したのか」(岩波書店)P205
・小出裕章「隠された原子力・核の真実 - 原子力の専門家が原発に反対するわけ」(創史社)P157
・新藤宗幸「原子力規制委員会 - 独立・中立という幻想」(岩波新書)P225
・福岡伸一「生命と食」(岩波ブックレット)P62