自己紹介

<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2020年9月13日日曜日

40週目:9月14日~9月20日のリーディングマラソン予定

 わたしの「リーディング・マラソン」チャレンジを通じて、ユニセフ・フレンドネーションへの募金をしてくださって、どうもありがとうございます!!励みと勇気をいただいています!今年は、新型コロナウィルス感染症の拡大で学校が突然休校になったり、オンライン授業になったりと変則的になりました。今月末は新学年になって初めて、そして、いきなり前期の期末試験!引き続きリーディングマラソンもがんばります!

前週、39週:川村 裕子「平安女子の楽しい!生活」、瀬尾 まいこ「天国はまだ遠く」、長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」、長江優子「百年後、ぼくらはここにいないけど」、戸田山 和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで 」の計1,194ページ、39週目までの累計は、44,287ページです。

 川村 裕子「平安女子の楽しい!生活」は、1,000年前の平安女子たちのライフスタイルが面白く描かれていました。平安貴族の家の説明で、中門が出てきたときはそこが舞台になってい、『蜻蛉日記』の一部を学べたり、平安の恋バナでは有名な作品などから場所別に分けて和歌と共に昔の恋愛を学んだりすることができました。

 瀬尾 まいこ「天国はまだ遠く」は、短い小説したが物語の中にすごく入り込むことができました。主人公は23歳の千鶴です。物語の冒頭、千鶴は仕事などにうまくいかず会社を辞めて死のうと決意します。しかし、人目のつかないとこを求めてたどり着いた山奥の民宿で、大量の睡眠薬を飲んで千鶴は死のうとしますが失敗してしまいます。死にきれず、なんだか自殺する気持ちも薄れ自殺をあきらめた千鶴は、民宿の田村さんの言葉に元気をもらい大自然と共に生活していきます。ともに時間を過ごしているうちに千鶴は、田村さんから言われた言葉や体験したことによって考えを改め、また新しく生きようと決意します。途中、千鶴は自分の居場所がここではないと気づき東京に戻りますが、自殺をしようとしていた時とは180度違う千鶴の姿になり前向きに人生を生きようとする感動の物語でした。どうしようもなく生きることをつらく思うことがあっても、その場に留まらず、勇気をもってそこから離れて、違う場所、世界に行くことで、生きる力をもらい新しい一歩が踏み出せるのだな、と思いました。

 長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」は、とても面白くたくさん学ぶことのできた本でした。生命の誕生からDNA、体の仕組み、それぞれの生物の特徴など幅広い分野について書かれていました。今回私が一番面白いと思ったのは、P158~の『アリはバカなのになぜ一番いいものを選べる?』です。このタイトルを見た時、私もその答えがとても知りたくなりました。アリはコロニーという特殊なにおいで仲間に餌な場所などを伝えています。餌場を探すときアリはすべての候補場所を回らず、ほとんどの個体は一か所しか行きません。そのため、たくさんの候補場所が伝わります。そして、意識的に良いと思った場所にみんなを引き連れていきます。これは、コロニーの決定が個体の能力を超えていることを表しています。アリのアタマが悪くても、元々備わっているコロニーの能力が高いため、おいしいものにありつけるということを学びました。また、この話の続きで、虫がなぜ多数決をするのかなどについても書かれていました。皆さんもぜひ虫特有のおもろいと邑久町について調べてみてください!!

 長江優子「百年後、ぼくらはここにいないけど」は、主人公の健吾たちの所属している地理歴史部をめぐる物語でした。それは「楽で、上下関係が厳しくなく、存在感もなく、帰宅部よりオススメ」という緩い部活でした。しかし、健吾が中3になった春、熱血の新顧問によって〈百年前の渋谷〉というテーマでジオラマ作成をすることになります。ジオラマ作成に部員4名は賛成しますが、健吾はジオラマ作成を承諾した部長太陽への嫉妬とジオラマの苦い思い出から反発します。しかし、太陽の突然の転校により、新部長となってしまい、いやいや作成することになります。自分たちの住む町は、どのようにして今の姿になったのか等、過去を振りかえりながら、健吾やほかの部員たちが自分の過去とも向きあいながら、成長していく物語でした。地球上に生きている私たちは、必ずどこかでつながっているし、現在だけではなく過去に生きてきた人と、今を生きている人たちもつながっているということが描かれていました。様々な人がいるからこその世界だということに気づくことのできるとても素晴らしい物語でした。

 戸田山 和久「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」は、中学3年生になったら卒業研究を書くということもあり、今のうちに論文の書き方を学んでおくために読みました。論文を書くのにあたって難しいと思ったことの一つは「単語・言葉」です。話言葉、読書感想文などで使う言葉は日ごろから使っているので書きやすいです。しかし、論文は少し難しい正しい言葉遣いで書かなければいけません。例えば、「集まる」「固まる」を「凝集する」と書くなどです。このような言葉は普段使わないので、今からでも少しづつ辞書を引くようにしようと思いました。この本の読者の対象が大学生なので中学生のわたしには少し難しいと感じたのかもしれません。内容を理解するのが少し大変だったのでもう一度読もうと思いました。

40週目:9月14日~9月20日は次の本(計1,061ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・鈴木るりか「さよなら、田中さん」(小学館) P253 *2回目の再読
・橋本武「橋本式国語勉強法」(岩波ジュニア新書)P199
・梁川由香「中学の勉強のトリセツ」(学研プラス)P189
・高濱正伸、大塚剛史「中学生 中間・期末テストの勉強法」(実務教育出版)P184
・高濱正伸、大塚剛史「だれもが直面することだけど人には言えない中学生の悩みごと(実務教育出版)P236