自己紹介

<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2020年8月23日日曜日

37週目:8月24日~8月30日のリーディングマラソン予定

前週、36週:石井貴士「やってはいけない英語勉強法」、若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」、新潮日本文学アルバム6「石川啄木」、長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」、盛山正仁 著、福岡伸一 監修「生物多様性100問」の計1,017ページ、36週目までの累計は40,835ページです。

 石井貴士「やってはいけない英語勉強法」は、英語の成績が良い人の勉強法とやってはいけない勉強法の2つが分かりやすく書いてありました。学ぶことがたくさんありました。その中でも「英語の勉強が好きでやる」のではなく「気が付いたら英語の勉強をしている」という心構えで臨むことが大切ということが心に残りました。全国模試で1番を取る人は、勉強を好き嫌いという次元を超えています。模試などで知らない問題がほとんどなく知らない問題が出ると「この出題者はやるなぁ」という感覚なんだそうです。私も英語に限らずいつの間にか問題を解いているという感覚を得られるようになりたいです。そのために、自分の好きなことを見つけて習慣にします!!

 若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」は、東日本大震災によって被害を受けた福島県で作られた詩集です。この詩集の詩人である若松丈太郎さんは、東日本大震災の起きる18年前から福島の原子力発電所によって起きている被害を見通していました。1978年には原子力発電所から8キロほど離れたところに咲く花に斑点があらわれました。1980年にはホッキ貝からコバルト60を検出しました。同年1980年、小学校の校庭の空気からコバルト60が検出されました。1988年には、ある方の頭髪が一度の洗髪で茶碗一つ分抜けました。また、たびたび原子力発電の制御棒が脱落する事故がありました。このような事故を東京電力は、2007年になってようやく認めました。読んでいて胸が苦しくなりました。動物たちはだんだん戻ってきて生活をしていますが、そこに人間の声は一切聞こえないのです。また、生き物すら住めないところは生命の音がしません。同じ地球上に、日本にこのような土地があることがとても悲しく悔しいです。少しでも生物の暮らせる土地に戻ることをお祈りします。

 新潮日本文学アルバム6「石川啄木」は、石川啄木の生涯が写真つきでとても分かりやすく書かれていました。私は啄木の作品が好きですが、その生涯についてはあまり知りませんでした。知っていたのは若くして亡くなり、様々な苦労をしたということくらいです。啄木は中学生の頃までは首席で優等生でしたが高校に入ってから成績が少し落ちてしまったそうです。その後、母校で先生をしながら作品を書きます。高校の時につき合っていた女性と結婚をしますが啄木自身は女性にとてもモテるので浮気をしたり遊んだりしていました。そして、若くして病気で亡くなってしまいますが、私は啄木の作品は心に響くものがあると思います。生活が苦しい方や悩みを抱えている方の気持ちが伝わってきます。これから、石川啄木の他の作品を読んでみたいと思います。

 長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」の「面白くて眠れなくなる」シリーズはいくつかありますが、この本もとても面白かったです。生命の誕生からDNA、体の仕組み、それぞれの生物の特徴など幅広い分野について書かれていました。P179の『ヒトもミツバチも鬱になる』が面白かったです。「鬱」になる感情の動きが鈍麻し、特に喜びや嬉しさの感情や意欲が失われるため悲観的になり非常につらくなります。ザリガニ、ミツバチ、その他さまざまな生物も鬱になります。ミツバチにストレスを与え続けると、脳内神経伝達物質の分泌量が低下し悲観的になります。ザリガニもオス同士の戦いなどで負けたザリガニは、しばらく戦う意欲を失い悲観的になります。私は、とても面白く興味深く感じました。ほかにも人間と共通していることを調べて見たいです。

 盛山正仁 著、福岡伸一 監修「生物多様性100問」は、生物多様性について寄せられた100の質問と答えがまとめられた本でした。まず私は「生物多様性」という言葉の意味を知らなかったのでそこから学ぶことができました。生物多様性とは「生物の繋がりと個性」です。食物連鎖でのつながりや個体それぞれの特徴などが多様で、つり合いのとれた状態で維持されていることが重要です。この本には、生物多様性がなかったらどうなるかについてたくさん書いてありました。酸素やきれいな水が無くなるかもしれません。土砂崩れが起きてしまうかもしれません。ほかにも様々な問題が出てきます。バランスの取れたものから一つでもかけてしまうとバランスは崩れてしまいます。しかし、近年人間によってバランスが少し崩されそうになる時があります。生態系が崩れたら人間と地球の関係も崩れてしまいます。何事も人間中心ばかりに考えず、地球全体の生態系にやさしい生活をしていきたいです。

37週目:8月24日~8月30日は次の本(計1,048ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・吉岡斉「新版 原子力の社会史 - その日本的展開」(朝日新聞出版)P399
・日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見 - 東電・政府は何を隠したのか」(岩波書店)P205
・小出裕章「隠された原子力・核の真実 - 原子力の専門家が原発に反対するわけ」(創史社)P157
・新藤宗幸「原子力規制委員会 - 独立・中立という幻想」(岩波新書)P225
・福岡伸一「生命と食」(岩波ブックレット)P62

2020年8月16日日曜日

36週目:8月17日~8月23日のリーディングマラソン予定

前週、35週:星 新一「声の網」、早見和真「ひゃくはち」、岩井恭平「サマーウォーズ」、井上ひさし「少年口伝隊一九四五」の計1,044ページ、35週目までの累計は39,818ページです。

 星 新一「声の網」は、私が星新一さんの本が好きなので読みました。私が今まで読んだ星新一さんの本は、小さな物語ごとの繋がりがあまりなかったです。しかし、この本のお話には繋がりがありました。すべてで12の短編が入っていて、その物語すべてに共通していることは「なんでもできる便利な電話網」です。この不思議な電話網の秘密が12の物語を通して明かされます。初めあらすじを読んだ時、「この電話はとても便利だからみんな喜んで使っているんだろう」と思っていました。しかし、この電話は突然聞き覚えのない声でかかってきます。また、誰にも知られていないはずのことを、突然言われるため電話がかかってきた側はとても不安になっていました。少しミステリアスで怖いお話ですが、ぜひ読んでみてください。もしこんな電話があったら怖いけれど、少しだけ利用してみたくなりました。またこの本の解説者が、先週読んだ『夜のピクニック』の作者恩田陸さんなのでそこも面白かったです!

 早見和真「ひゃくはち」の主人公は青野雅人です。青野雅人は仕事の関係で、東京本社から徳島分局に異動することになってしまいます。雅人には佐知子という彼女がいました。彼女は東京に住んでいます。彼女に異動のことを言うと、「付き合うずっと前、高校生の時に2人が出会っていた」という意外なことを打ち明けられます。雅人は甲子園の常連校、京浜高校の補欠野球部員でした。記憶をめぐるうちに、封印したはずの過去が甦ります。京浜高校野球部員同士のぶつかり合いや選抜メンバーからのはずし、練習の時の思い出などがたくさん詰まって書いてありました。今年は、新型コロナウイルスの影響で甲子園ができませんでした。しかし、出場が決まっていた高校だけ今、交流試合が行われています。今、甲子園の交流試合をやっているというのも、この本を選んだ理由の一つです。実際この本とは違うことが多いと思いますが、3年間いや、その前から毎日練習をして、甲子園を目指していることがよくわかりました。毎日練習していても選抜メンバーに選ばれないかもしれないし、選ばれたとしても、それまでに様々な試練や葛藤の中、甲子園に出場していることは本当にすごいことだと思います。補欠や選抜に選ばれなかった仲間の支えがあるからこそ強いチームになるのだとも思います。中学や高校の思い出は、貴重なものになると思うので大切にしたいです。これからも甲子園球児たちを心から応援したいです!

 岩井恭平「サマーウォーズ」の主人公は、小磯健二です。健二はあこがれの先輩篠原夏樹に「4日間だけフィアンセのふりして!」と頼まれ、長野の田舎に同行することになります。夏希の曾祖母を中心に親戚に囲まれながら大役を果たそうとする健二のもとに、謎の数列が届きます。数学が得意な健二は答えを夢中で導き出します。しかし、これは世界でたくさんの人が利用している「OZ」というゲームアプリの管理IDだったのです。翌朝OZは、高校生の犯人に乗っ取られていました。この危機を救うため暗号を解いた健二と夏希、そして親戚が立ち上がります。健二も何も知らないまま暗号をといてしまったので、その罪悪感と戦いながら解決していきいます。協力しながらやっていて、とても情熱的かつ優しさを感じる物語でした。また、わたし自身は、もっともっと数学を頑張ろうとも思いました。少しでも知識があれば将来困ったときに数学の知識が助けてくれると思ったからです!

 井上ひさし「少年口伝隊一九四五」は戦争のお話です。短いですがとても心にしみた本です。先日の8月15日は、日本の終戦日、敗戦日でした。そのため、この本を読んで戦争について考えようと思いました。この本の舞台はヒロシマです。広島の原爆についてのお話です。英彦、勝利、正夫の3人が主人公です。この3人は通っていた学校は違いますが、家が近かったため顔は知っていました。3人とも家族皆原爆で亡くなりました。一人では生きていけないため、3人は一緒にいることにします。ある日3人は、中国新聞の記者花江さんと再会します。口伝隊をやっているうちに家族の消息がつかめるかもしれない、と考えた3人は『少年口伝隊』として活動し始めます。短い期間でしたが様々な日本の情報を知ることができました。私がこの本を読んで初めて知ったことがあります。それは、この当時命を多くの犠牲者を出した自然災害です。『山津波』です。戦争に夢中になっていた人は近くにある山々の手入れを怠っていました。その上、山々の土が原爆の熱で焼かれてもろくなっていたため、大量の雨を注ぎ込まれてはげ落ちた山土が杉木もろとも町めがけて滑り落ちていきました。また、町に注ぎ込まれようとしていた水が押し戻されて川へ逆流したため町は泥水と化しました。これにより、2,012名の命が湖に沈んだそうです。その中の一人が勝利でした。混乱している中、山津波が起きたらひとたまりもありません。このことを知った時はこんなことがあったんだと驚きました。また、正夫はその2日後に英彦は15年後に原爆症で亡くなっています。今年で戦後75年が経ちました。私を含め実際に戦争を経験した方、生きた方たちが減ってきています。それでも、日本はこの戦争のことを忘れてはいけないと思います。特攻兵もそうですが、大切な命がこんなにたくさん亡くなったことはとても悲しくなります。私も積極的に講演や現地に行って忘れないようにしたいです。アメリカの方にも真実を知ってもらいたいです。また戦争は、日本以外の国で今も起きています。子でもが大勢亡くなっていることもあります。私たちが平和に暮らしている時に、同じ地球には爆弾におびえながら暮らしている方がいることを忘れないようにしたいです。早く戦争がなくなることを祈り、そのために何をしたらいいか考え、行動したいです。

36週目:8月17日~8月23日は次の本(計1,017ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・石井貴士「やってはいけない英語勉強法」(きずな出版)P225
・若松丈太郎、アーサー・ビナード「ひとのあかし」(清流出版)P137
・新潮日本文学アルバム6「石川啄木」(新潮社)P111
・長谷川英祐「面白くて眠れなくなる生物学」(PHP文庫)P225
・盛山正仁 著、福岡伸一監修「生物多様性100問」(木楽舎)P319

2020年8月9日日曜日

35週目:8月10日~8月16日のリーディングマラソン予定

前週、34週:益田ミリ「言えないコトバ」、恩田陸「夜のピクニック」、山田悠介「モニタールーム」、中 勘助「銀の匙」の計1,153ページ、34週目までの累計は38,774ページです。

 益田ミリ「言えないコトバ」は、芦田愛菜ちゃんが紹介をしていて面白そうだったので読んでみました。世間でよく耳にするけれど、気恥ずかしかったり抵抗があったりして自分ではうまく使えない、そんなコトバでの日常の体験談を書いたエッセイ本です。見開き1ページ文章で、次の1ページは漫画で構成されています。著者の言えないコトバのうち半分くらいは普段の生活の中で普通に使っていますが、残りは私も使えないというような言葉がありました。また、新しい言葉も学びました。「お水」のことを別の言い方で「お冷」ということ自体は知っていました。初めて知って驚いたのがお酒を飲む「バー」ではお水のことを「チェイサー」というそうです。「おあいそ」が「お会計」を表す言葉だったことも学びました。使い方によって分けている言葉もあります。自転車などがそうです。自転車を使うときは、チャリではなく自転車と言います。でも、自転車通学のことは、「チャリ通」といって自転車通学とは言わないです。普段何気なく使っている言葉でも意識してみると、とても面白かったです。また、場所によって同じことを表していても全く違う言葉を使うことも学びました。普段自分の使っている言葉について深く考えてみると新しい発見があるだと感じました。

 恩田陸「夜のピクニック」も芦田愛菜ちゃんが紹介していた本です。甲田貴子の通う北高には伝統行事があります。高校生活を最後を飾るイベント「歩行祭」です。それは、全校生徒が夜を徹して80キロ歩きとおすというものでした。甲田貴子は、3年間誰にも言えなかった秘密を清算するため、密かな誓いを胸に抱いて「歩行祭」にのぞんでいました。学校生活の思い出や卒業後の夢などたくさんのことを話しながら歩いていきます。貴子にはアメリカに行ってしまったクラスメイトがいました。そのクラスメイトのことで、貴子は色々話したくても話せないことがありました。この夜のピクニック中に今までの誤解が解けたり、最後の最後で意気投合して仲良くなったりと様々な出来事があります。物語の最後、アメリカにいるクラスメイトの弟が現れ、貴子の悩みがすべて解決します。この本を読んでいて私はこの「歩行祭」にとても憧れました。今までの思い出を語ったり将来について語ったり、とても楽しそうです。いつか私もやってみたいと思いました。

 山田悠介「モニタールーム」は、私の好きな作家さんである山田悠介さんの本です。今回の物語は、少しミステリアスだと感じました。主人公は「徳井」という大学を卒業したばかりの男性です。徳井は難病の妹の治療費を稼ぐためすぐに大金が必要でした。そんな時、「おいしい仕事」を見つけます。それは、刑務所の地下の地下にあるモニタールームで、いくつものモニタールームをただ見るという簡単なものでした。月収はなんと100万という破格の仕事です。徳井は不審に思いながらその仕事始めます。モニターをのぞき込んでみるとそこには、無数の地雷で隔離された地帯に住む少年少女の姿が映し出されていました。別のモニターには、中年の女性の姿が映し出されていました。無数の地雷地帯に囲まれた所で暮らしている少年3人と少女1人の4人は、生まれた時からここにいたため世の中のことを全く知りません。初めのうちは謎だらけでしたが、なぜこのようなことをされているか後半になって次第に明らかになっていきます。別のモニターに映っている中年の女の人は、過去に自分の恋人を殺した殺人犯です。この人に下された判決は、15年間地雷地帯にすむこの少年少女たちを見続けるということだったのです。またこの子供たちの一人の女の子は、中年の女性の子供だと嘘を伝えてありました。15歳に子供たちがなったとき、子供たち、自分たちの住んでいる地域とは全く違う世界を見ます。そしてそこに行けと言われます。あるはずのない、場所へ地雷地帯をわざととおらせていかせることが最後の刑でした。最後は、女の子だけ生き残ります。この本はとても短く、終わりは読者に続きを想像させるかのように曖昧なままで終わっています。この本を読みながら、地雷が埋められている地域に住んでいる子たちがこの地球上にいるんだ、物語の世界の話ではないんだと悲しい気持ちになりました。

 中 勘助「銀の匙」は、前から興味があったので読んでみました。舞台は明治時代の東京の下町です。病弱で人見知りで臆病な主人公を愛し、育ててくれた伯母を通して主人公が成長していくお話です。『銀の匙』という題名は、伯母との宝物が由来です。主人公は、伯母が自分のために特別に探し出してきてくれた珍しい形の銀の小匙を大切に書斎の本箱の中の小箱にしまっています。そこからきています。この本は、夏目漱石が絶賛している作品です。このお話になかなか入り込めなかった私ですが、読んでいて同じ年代に書かれた本よりは読みやすいと感じていました。大人でないと書けない内容ですが、子供が日々感じている言葉だけを使って書かれている本だから、とても私たちに響くものがあるんだろうと思いました。初めて読み理解が難しいところもあり、まだすべての内容を掴み切れていないのでもう一度読んでみたいと思いました。

35週目:8月10日~8月16日は次の本(計1,044ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・星 新一「声の網」(角川文庫)P270
・早見和真「ひゃくはち」(集英社文庫)P366 
・岩井恭平「サマーウォーズ」(角川文庫)P328
・井上ひさし「少年口伝隊一九四五」(講談社)P80

2020年8月2日日曜日

34週目:8月3日~8月9日のリーディングマラソン予定

前週、33週:山田悠介「ライヴ」、森下典子「日日是好日」、美輪明宏「ああ 正負の法則」、伊坂幸太郎「逆ソクラテス」の計1,061ページ、33週目までの累計は、37,621ページです。

 山田悠介「ライヴ」の主人公は大学生の直人です。物語の舞台は日本、そこでは感染すると必ず死に至るウイルスが流行していました。このウイルスを直すための薬は見つかっていません。直人の母親もこのウイルスに感染していました。

ある日、『未認可の特効薬が手に入った』という情報をネットで見つけます。そして、その薬を取りに行くため指定場所である区立スポーツセンターに足を運びます。感染者の家族の人々は、みんな平等に薬をもらえると思い集まっていました。しかし、薬の交換は謎の主催者によるトライアスロンレースの完走と引き換えだったのです。車いすの子や高齢者が何百キロもあるトライアスロンを完走できるわけありません。しかし、やらなければ薬は一生手に入らないのです。直人は挑戦することにしました。途中から、話になかった競技やガスなど命に関わる仕掛けも出てきます。私がこの本で好きな場面は、後半部分です。前半レースのスタート地点に向かうバスの中で、直人は2人の男女に出会います。一人は明るい同い年の男の人、もう一人はクールな女の人です。後半の部分は、この二人と再会し合流します。3人は助け合いながらゴールへと向かいます。この2人がいなかったら、直人の完走は難しかったと思います。3人のファインプレーがあったからこそ、薬を手に入れることができたんだと思います。直人の話だけをしましたが、トライアスロンに参加している選手の中には、薬を打ってお金持ちになろうとする人、自分の犯した犯罪によって親を苦しめてきたから親孝行がしたい犯罪者、その犯罪者を捕まえるために来た警察官・・・など様々な人が登場します。また、主催者がなぜこんな無意味なことをしたのかの理由も少し切なくなりました。

 森下典子「日日是好日」は、お茶、「茶道」についての物語でした。この本は映画にもなっています。私が一番心に残った言葉は、P61からの第3章『「今」に気持ちを集中すること』です。この場面では、「夏のお茶」と「冬のお茶」が出てきます。私もお茶をやったことがありますが、「夏のお茶」と「冬のお茶」ではお点前が全く異なります。一番大きく変わるのは「お釜の場所」です。夏は外に出ていますが、冬は炉という穴のようなところの中にあります。そのため、体の向きも違います。他にも使う道具や新しい道具が冬になると出てきます。主人公とミチコは、振出しに戻った気分で毎回お稽古を受けます。そして半年後、夏がやってきました。しかし、「夏のお茶」の方法を忘れてしまっているのです。また振り出しに戻った気持ちになってしまいました。そんな主人公たちに先生は「気持ちを切り替えて今、目の前にあることをしなさい。『今』に気持ちを集中するの」と言います。私も、この言葉を見習って過去にとらわれて、うじうじしているのではなく、気持ちを切り替えて何事も取り組みたいです。

 美輪明宏「ああ 正負の法則」は、父の本棚にあって以前から気になっていた本でした。第一章に『自分自身の〈正〉と〈負〉を知る』という章があります。顔が美しく整っていて、頭もよくて、何でもこなせる、いわゆる皆から完璧と言われ羨ましがられる人も、実はとても大きな欠点を抱えていたり、一見普通に見える人でも秀でた才能が有ったりと、人には必ず正(長所)と負(短所)があるということを具体例を用いてわかりやすく書いてありました。また、負が正に働くこともある、と書いてありました。私もどうして私はこうなんだろうと思うことがあります。どうしても、他人を羨ましく思ってしまう時があります。でも、あこがれの人を目標にしながらも自分自身の長所を伸ばしていきたいと思いました。目標にしている人も、誰だって短所があり、人知れず悩んでいることもあることを忘れないようにしたいです。また自分の長所を伸ばして増やしていきたいです。

 伊坂幸太郎「逆ソクラテス」は、父が強く薦めてくれた本でした。5つの物語が語られています。どれもとても面白かったです。その中でも私は、一番初めのお話『逆ソクラテス』が面白かったです。主人公が小学生だった時の場面と、大学生になった主人公が未来になって「その時」のことを先生や同級生と話す場面があります。主人公の加賀、気弱な性格の草壁、転校生の安斎、優等生の女の子、佐久間、先入観にとらわれている久留米先生が主な登場人物です。1話は、久留米先生の先入観を崩すために生徒たちが協力して立ち向かうお話です。久留米先生は、特定の生徒に対して先入観だけで判断をし、みんなの前でいじったりします。草壁は、成績は特別目立つほどではなく運動も苦手、おまけに気がとても弱い子です。これだけでも、草壁がからかわれる理由の一つなのですが、いじめを受ける上で大きな影響を与えているのは、久留米先生の草壁に対する態度や言動があります。例えば、草壁が薄いピンクのセーターを学校に来て来た時、久留米先生は「お前は女子みたいな恰好をしているな」というのです。それが原因で草壁はクラスのみんなから『クサ子』と呼ばれてしまいます。久留米先生は、勝手に人を決めつけることが多い先生、自分が常に正しい、と思い込んでいる先生なのです。この先生に自分の考えが本当に正しいのかと先入観を壊すために、安斎を中心に計画を考えます。物語の最後、完全ではありませんが少しだけ草壁のことを見直していたような気がします。この本を通して、全体的な偏見で物事を決めつけたりすることが世の中には、よくあるなと感じました。安斎のように、『僕(私)は、そうは、思わない』と意見を言える人間になりたいです。人それぞれ価値観が違うことを心にとめて発言や行動をしたいです。

34週目:8月3日~8月9日は次の本(計1,153ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・益田ミリ「言えないコトバ」(集英社文庫)P165 *芦田愛菜さんの推薦
・恩田陸「夜のピクニック」(新潮文庫)P455 *芦田愛菜さんの推薦
・山田悠介「モニタールーム」(角川文庫)P311
・中 勘助「銀の匙」(角川文庫)P222

2020年7月26日日曜日

33週目:7月27日~8月2日のリーディングマラソン予定

前週、32週:来本昌平「地球環境問題とは何か」、青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」、辻村深月「ツナグ」、童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」、そして予定に加えて、山田悠介「リアル鬼ごっこ」(幻冬舎文庫)P310の計1,520ページ、32週目までの累計は、36,560ページです。

 来本昌平「地球環境問題とは何か」は、先週読めなかったため今週読みました。今年の「私の研究テーマ」の資料として使うため、この本を選びました。とても詳しく書いてあったのですが少し難しかったです。地球環境問題に関する条約など歴史についても書かれていました。書いてある事が、原子力ではなく地球環境問題という大きな枠だったのですが、改めて環境問題の深刻化さを感じました。難しい単位などがあり、分からないところもありましたが、どのグラフや表でも近年は過去に比べてとても増加傾向でした。少し増加ではなく、急激に増加しているグラフもありました。今回は、内容があまり理解できず、さらっと読んでしまったので、次は線を引きながら詳しく細かく読んでいこうと思います。

 青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」は、『一寸法師』『花咲か爺さん』『つるの恩返し』『浦島太郎』『桃太郎』の有名な日本昔話を、推理系にした本でした。『浦島太郎』のお話では、竜宮城に行ったときに起こった事件に浦島太郎が巻き込まれてしまいます。カメを助けたお礼で、竜宮城に招待され大宴会をしている時、「伊勢海老のおいせ」が殺されてしまいます。浦島太郎は、犯人を見つけ出し人間の世界に帰り年をとってしまいます。そこで初めて、色々な謎が解けたのです。ひとつひとつの話はそこまで長くはなく推理もとても簡単ですが、後から一気に謎が解けていくので、とても面白かったです。

 辻村深月「ツナグ」は、俳優の芦田愛菜ちゃんが「まなの本棚」の中でお勧めしていたので買ってみました。5つの物語が入っていました。一生に一度だけ死者との再会をかなえてくれる「使者(ツナグ)」が、どの短編集にも共通してでてくる登場人物です。ツナグに依頼すると、一晩だけ亡くなってしまった人に会うことができます。私が一番感動したのは3話の『親友の心得』です。主人公は、嵐という女の子です。嵐は、中学生のころまで友達も特にいないクールな子でした。そんな嵐に高校に入ってから「御園」という親友ができます。嵐と同じ演劇部だったことから、仲が良くなりました。今まで嵐のオタク話についてこれる人がいなかったのですが、御園も同じくらい詳しくて二人は意気投合します。嵐は、可愛く演技がうまいため演劇部で主役をよくやっていました。嵐を支えてくれるのはいつも御園でした。そんな高校ライフを送っていた二人にとって最後の演劇の大会がやってきます。主役決めには嵐が当然、立候補しました。しかし御園も立候補しました。少し気まずくなった二人でしたが、学校ではいつも一緒にいました。ある日、御園が「私には適わないよ」と言っているのを嵐は聞いてしまいます。裏切られた気持ちなどが入り混じって、二人の仲はこじれてしまします。嵐は、悔しくて御園のいつも通る坂に水をかけてしまいます。その翌日の朝、御園が交通事故にあって死んでしまいます。嵐は、自分がかけた水にが凍り滑ったのだと思いショックと後悔でいっぱいになります。そして、ツナグに依頼して御園に会います。御園は、嵐が水をかけたことを知っているのにもかかわらず、普通に接してくれました。最後には仲直りをして御園と別れます。また、御園からツナグの伝言で交通事故にあった時には、水は止まっていて自転車のブレーキの故障が原因だということもわかりました。嵐が傷ついた「私には適わないよ」という言葉は「嵐にはかなわないよ」の聞き間違えだったことも知ります。仲がすごくこじれた時に訪れる突然の別れに涙が出ました。友達は大切に一生後悔しないように過ごしたいです。

 童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」は、来年のNHK大河ドラマが「渋沢栄一」だったり、もうすぐ紙幣が「渋沢栄一」に変わるので少しでも「渋沢栄一」について知っておこうと思い読みました。渋沢栄一は、江戸時代末期に生まれ昭和の初期にかけて活躍した官僚、実業家、慈善家です。あの時代に90歳を過ぎるまで長生きをしていることに、まず驚きました。この本も、もう一度読んで細かく理解したいと思いましたが、今回読んで学んだことの一つは「平岡円四郎」という人についてです。平岡円四郎は、渋沢栄一を過激な尊王攘夷派から開国思想家に変えた人です。また、渋沢栄一の『理財』に関する能力を掘り起こしました。もし、平岡円四郎がいなかったら、私たちの知っている渋沢栄一は生まれなかったのです。私は、この平岡円四郎についてとても興味がわきました。調べてみると43歳で暗殺されており、詳しいことがあまり書いてありませんでした。渋沢栄一の本を読んで、平岡円四郎について学びたいと思いました。大河ドラマも楽しみです。

 山田悠介「リアル鬼ごっこ」は、山田さんの本を購入し、すぐに読んでみたくて予定に加えて読みました。「リアル鬼ごっこ」は映画化もされている山田さんのデビュー作です。映画では、女子高生やB型が被害者ですが、この本(原作)では、苗字が「佐藤」の人が被害者です。西暦3,000年、未来の日本が舞台です。西暦3,000年の日本には「国王」がいます。この時の国王は世間から「バカ王」といわれていました。王様は、21歳で「佐藤」という苗字です。日本には「佐藤」が約500万人もいました。自分と同じ苗字の人間がたくさんいることが気に食わなかった王様は、7日間にわたって「佐藤」の大量虐殺を決行します。鬼ごっこをして捕まったら最後です。この本の主人公は、「佐藤翼」です。翼はとても足の速い陸上選手で将来がとても有望でした。そんな翼には、両親の離婚によって生き別れとなった「愛」という妹がいました。そして、自分勝手な王様によって「佐藤」の大量虐殺が始まります。目の前で父を殺された翼は絶対に生き延びて愛と再会すると誓います。鬼ごっこ中の7日間で、中学校時代の親友や勇気を与えてくれた女の子、そして愛に出会います。でも結局最後は、翼だけが生き残ります。王様は、7日間生き延びた人には願いを一つかなえるという約束をしていました。翼は王様に願い事を聞かれます。私は、翼の願い事にとても驚きました。でも、私がもし翼だったら同じことを願ったかもしれないと思いました。また、私の友達にも「佐藤」がたくさんいるので、もしこんなことが、現実になったらとんでもないことだと、思いました。将来日本で、このようなことは起きないと思います。ですが、無能な指導者のために無駄な命などが失われることがないようにお祈りしたいです。また、この本はとても面白かったので、映画もぜひ見てみたいです。

33週目:7月27日~8月2日は次の本(計1,061ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ライヴ」(幻冬舎文庫)P334
・森下典子「日日是好日」(新潮社)P252 **新潮文庫の100冊
・美輪明宏「ああ正負の法則」(PARCO出版)P187
・伊坂幸太郎「逆ソクラテス」(集英社)P288

2020年7月19日日曜日

32週目:7月20日~7月26日のリーディングマラソン予定

前週、31週:高山一実「トラペジウム」、池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」、小出裕章「原発のウソ」、山田悠介「アバター」(角川文庫:P245 *来本昌平「地球環境問題とは何か」の代わりに読みました。今週、本屋で購入し読むのが楽しみすぎて、こちらを先に開いて読んでしまいました)の1,085ページ、31週目までの累計は、35,040ページです。

 高山一実「トラペジウム」は、乃木坂46のメンバー、高山一美さんが書いた本です。主人公は、「東ゆう」という女の子です。ゆうは、アイドルになろうと決心します。そのために4つのことを決めます。「SNSはやらない」「学校では目立たない」「彼氏は作らない」そして、「東西南北の美女を仲間にする」です。ゆうは、4つ目の「東西南北の美女を仲間にする」を実行するために様々な学校に足を運びます。そこで出会った美女たち。しかし、アイドルの世界はそんなに容易ではなく、オーディションにはことごとく落ちてしまいます。また、みんなそれぞれの中に「本当にアイドルになりたいのか?問題」が出てきて結局別々の道を歩んでいきます。このお話で私が心に響いたことは、「挑戦することの大切さ」と「努力すること」です。何事も挑戦しないと始まらないのだ、と。これから、どうしようと悩んだら、とりあえずやってみる、行動してみたいと思いました。そして、やり始めたことは、あきらめずに毎日コツコツ少しずつでも続ける努力をしようとも思いました。私は、今この「リーディングマラソン」を含めてやっていることが、いくつかあります。正直、今日はやりたくないな、・・・と、やる気がなくなるときもあります。そういう時はこの本を思い出して励みにしたいです。とても勇気をもらえる本でした。

 池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」は、写真を使って朝鮮について分かりやすく説明されている本でした。読んでいてそれぞれの国に文化と歴史があるということに改めて気づきました。私は、ニュースで韓国や北朝鮮について報道されていることで、なぜ、そういうことをしているのだろう?と疑問を感じることはいくつもあります。でも、それだけで、例えば「韓国全般」を嫌いになったりはしません。同じ問題でもどちら側から見るかという観点の違いによっても意見は変わりますし、おかしな意見だと思っても、それが韓国のすべてではないと思うからです。「・・・人」という大雑把なひとくくりの考えを持つ前に、一人一人の人間として、仲良く意見を分かち合ってほしいです。見た目や、根拠のない噂などですべてを決めつける人間にならないようにしたいです。

 小出裕章「原発のウソ」は、今年の私の研究テーマの資料として使っているためもう一度読み直しました。今回は、第四章の内容に驚きました。「原発の“常識”は非常識」という題名の章です。驚いたのは、原発の生み出した死の灰が広島原爆の800,000(80万)発分ということです。びっくりしました、考えただけでも恐ろしくなりました。広島に落とされた原爆があれほどの威力を持っているのに、その100万倍近い威力というのを想像するだけで、すごく怖かったです。また当時のアメリカという国が、さらには私たち人類が犯したこの過ちを無かったことにするのは絶対におかしい、と本当に思います。しっかりと正しい知識を身に着け正しい真実を後世に伝えていかなければならないと思います。

 山田悠介「アバター」は、私の好きな作家山田悠介さんの本です。阿武隈道子という地味な女この子が主人公です。道子のいる世界では「アバター」というサイトがあります。アバターの中では理想の自分の姿になれるため、道子もその世界にどんどん没入していきました。しかし、道子が頂点に立つにつれ、性格が変わってきます。頂点に立てばたつほど欲が出てしまいます。最後の結末を読んで、結局最後には自分のしたことは全て自分に帰ってくるのだと学びました。また、すぐに伝染するアバターと同じようにSNSの使い方にも十分注意したいです。自分にとって恥じぬ行動を心がけて毎日の生活を送りたいと思います。

32週目:7月20日~7月26日は次の本(計1,210ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・来本昌平「地球環境問題とは何か」(岩波新書)P262 *先週からの繰り越し
・青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」(双葉社)P242 *2020年本屋大賞ノミネート本
・辻村深月「ツナグ」(新潮社)P441 *新潮文庫の100冊
・童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」(集英社文庫)P265 *ナツイチ(集英社、夏の一冊)

2020年7月12日日曜日

31週目:7月13日~7月19日のリーディングマラソン予定

前週、30週:上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」、瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」、芦田愛菜「まなの本棚」、小出裕章「100年後の人々へ」の計1,155ページ、30週目までの累計は、33,955ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」は、先週まで読んでいた『鹿の王』の続編です。黒狼病が去ってから数年、そして数十年後が舞台です。今回の主人公は、ヴァンではなくホッサルです。ホッサルとミラルが恋人になっていたり、呂那の弟子だった真那が祭司医になっていたり、と登場人物の関係が少し変化、発展しています。ホッサル達は真那に連れられて清心教医術の発祥地に来ていました。そこで、驚くべく清心教医術の歴史を発見していました。その頃、東乎瑠帝国では後継者争いが起こっていました。そして、たまたまホッサル達のいた安房那領で皇帝候補の一人の暗殺未遂事件が起こってしまします。そのことがきっかけで、ホッサル達は後継者争いに巻き込まれていってしまします。今回の巻は、一冊にまとめられていたため少し厚い本でした。そのため、少しパラパラと軽く読んでしまったところがあるので、もう一度時間がある夏休みに詳しく読み直してみます。

 瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」は、美輪明宏さんと瀬戸内寂聴さんの対談をまとめた本です。お二人の話から、友人であった三島由紀夫さんの話、世の中の経済についての話など、様々な内容で対談していました。中でも私の心に残った章は、P176 ~191の「川端康成の自殺をもたらした?ノーベル賞受賞」です。川端康成さんのことももちろん出ていましたが、三島由紀夫さんについての話も載っていました。川端康成さんが美輪さんにしか話していないことや、三島由紀夫さんの当時の心境などが書かれていました。美輪さんや三島由紀夫さん、瀬戸内寂聴さんなど、とても立派で尊敬している方たちが知り合いだということを知り驚きました。また、この方たちが亡くなったら日本はどうなるのだろう、これからも長生きしてほしいな・・・と強く感じました。瀬戸内寂聴は、1922年生まれで、様々な著名作品を残している尼さんです。美輪明宏さんのことは前から知っていましたが、瀬戸内寂聴さんのことは知らなかったです。この本を通して瀬戸内寂聴さんのことを知ったので、寂聴さんの本も読んでみたいと思います。

 芦田愛菜「まなの本棚」は、芦田愛菜ちゃんのおすすめする本の紹介分が載っていました。また、山中伸弥さんや作家の辻村深月と愛菜ちゃんの対談も載っていました。愛菜ちゃんは幼い頃から本が大好きだったそうです。愛菜ちゃんは本を読み始めるとその世界に入ってしまうそうです。また、本の登場人物になりきったりその登場人物に感情移入してしまいます。私は、そんな愛菜ちゃんにとても共感しました。私も同じようなことがあるからです。本を読み始めると周りが見えなくなってしまうことが度々あります。本やドラマの登場人物の世界に入って夢中になってしまいます。読んだり見たりしているだけでも、登場人物の気持ちを深く感じてしまいますが、成りきると涙がすぐに出てきます。愛菜ちゃんの紹介している本の中には、既に読んだものもあって、何だかちょっぴりうれしかったです。もちろん、まだ読んでないものもあったので、本に印をたくさんつけておきました。近いうちに本屋さんに行くので早速探してみたいと思います。私も愛菜ちゃんを見習って、勉強をして知識を身に着けていきたいです。

 小出裕章「100年後の人々へ」は、最近読んだばかりですが、今週、学校の「総合」の時間の研究で使ったので改めて読み直しました。前回読んだ時は、ただ目で追ってさらっと読んだだけでしたが、今回は研究に使ったので線を引いたりメモを取ったりと細かく読みました。私がたくさんメモをしたところは、政治家や東電のトップの責任者についてのことです。驚いたのは、オリンピック招致のIOC総会での安倍首相の発言です。各国の代表が来ている総会で大ウソをついたのです。正直、逆の意味で「すごい!」と思いました。もし人前に立つととても緊張する私がその立場だったら、各国の代表が集まっている会議でウソは絶対につけないです。緊張するし、何よりも言ったことに対して責任を感じるからです。国の代表として発言をするという責任重大なことをしているというプレッシャーで、正しく、しっかりとした発言しかできないと思います。言葉を慎重に選びます。汚染水をブロックするなんてことは物理的には無理だと、原子力発電に関する知識のあまりない中学生の私でさえも普通に考えたらわかります。そんな大ウソを国の代表がついたことが恥ずかしいですし、言ってしまったことは取り返しのつかないのに、どのようにして責任を取るのだろうと思ってしまいました。

31週目:7月13日~7月19日は次の本(計1,102ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・高山一実「トラペジウム」(角川文庫)P277
・池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」(集英社文庫)P381
・来本昌平「地球環境問題とは何か」(岩波新書)P262
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182 *「100年後の人々へ」と同様、第27週目に読んだのですが、再読したいので今回改めて入れました。

2020年7月5日日曜日

30週目:7月6日~7月12日のリーディングマラソン予定

前週、29週:上橋菜穂子「鹿の王4」、湊かなえ「高校入試」、久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」、高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」の計1,232ページ、29週目までの累計は、32,800ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王4」は、ヴァンとホッサルがついに対面します。ヴァンと話をし、ホッサルは黒狼熱の秘密に気づきます。また、国の方では犬たちを操っていた人が死んだ以上、もう安心だと思われていました。そんな矢先、11歳の小さな子供が襲われて亡くなります。ほかの集落も襲われました。その頃、仲間を失った《火馬の民》のオーファンたちは、故郷を取り戻すために最後の賭けに挑もうとしていました。ヴァンは、病む者の哀れを見過ごすことができない性格です。《火馬の民》たちの苦しみを知っていたヴァンは、判断に迷います。最後ヴァンは犬たちとともに姿を消します。犬を一つにまとめたことで襲われる人もいなくなり、国は平和になりました。移住民、動物、東乎瑠の人・・・皆、平等に差別をしないで意見を聞き、悩んだヴァンがとても素晴らしいと思いました。「鹿の王」これで終わりではなく、最新刊「鹿の王 - 水底の橋 -」が発表されました。来週は、そちらを読みたいと思います‼

 湊かなえ「高校入試」は、県の中でも有数の公立進学校「橘第一(通称:一高)」が舞台の物語です。この地域では、どこの大学を出たかよりも、この一高を卒業したほうが世間に認められる社会でした。一高に落ちたけれど、一流大学に行き就職をした人よりも一高を出てフリーターになった人のほうがすごい、とされていました。私はこの時点で「おかしな世の中」だと思いました。高校で失敗しても、そのあと努力をし一流企業についた人よりも、高校受験の結果だけで高く評価され、後をだらけた人のほうが優遇されるのはとてもヘンだと思います。そんなその後の人生を決定づけてしまうような高校の入試で、採点ミスが見つかってしまいます。そして、数年後、そのことによってつらい思いをした人の家族が『入試をぶっつぶす!!』という予告の紙を学校に置きます。その翌日、迎えた入試当日。試験の内容や様子がネットの掲示板に匿名で、実況中継されていきます。様々な問題が発生し対応が遅れる学校と、自分勝手な保護者の要求、そんな中でも、掲示版には極秘の情報などが次々と書き込まれていきます。この物語は、匿名ですることのできるネット掲示板についてと、過去の自分をいつまでも称賛する人について表現しているんだと思います。このお話では事実でしたが、ネットに書いてあることを真に受け匿名で騒ぎ立てる人、それによって、学校に行きづらくなり不登校になる人、また、本にも出てきましたが匿名のだれかわからない人から、たくさんの中傷的な言葉を浴びせられると、知らず知らずのうちに心に辛い、悲しい気持ちがたまっていくそうです。また、この事件を起こした人々の動機は一高にいつまでも執着している人たちの行動に、不満を持ったからでした。以前、父から日本の地方では、どこの高校を卒業したかでいい意味でも悪い意味でもいつまでも評価がつきまとい、その上にあぐらをかいている残念な人もいれば、悔しい思いをしている人もいるのではないか、という話を聞いたことがあります。過去の自分を称賛するのはいいけれど、そこに留まっているのではなく、次のステージに続かねば意味がないと感じました。

 久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」は、題名にもある通り、人と共に生活をしている身近にいる虫についての本でした。説明の内容が紹介している虫になりきっていて、とても分かりやすかったです。どれも面白かったのですが、特に印象に残った虫は、P128~129の「トビムシの仲間」です。よく散歩をしていると、草むらから、小さな何かが飛び出していくのをよく見ます。いつも動きが早くて、それが何かわかりませんでしたが、トビムシだったということを学びました。お腹のところに跳躍器が折りたたまれており、敵に襲われたら、跳躍器のストッパーを外して跳ぶそうです。ばねのような仕組みになっているため、あんなに素早く飛べるんだと思いました。こんなに小さくてどこにでもいるような虫ですが、結構虫の中では変わっているそうです。また、世界各国に、いろいろな種類がいるそうなので調べてみます‼

 高木仁三郎「原子力神話からの解放 -日本を滅ぼす9つの呪縛-」は、今年の私の研究テーマの資料として読みました。この本は原子力にかかわる歴史について触れられていました。内容は少し難しかったです。東日本大震災の11年前、2000年に発行されている本です。ウランによる危険性や、ウランがなくなるまでの気の遠くなるような時間など、すでに原子力の怖さについて書かれていました。また、いまだに東京電力の責任者たちは「想定外だった」というようなことを言っていますが、この本には「原子力は安全という神話」「原子力は無限のエネルギー源という神話」など、原子力を安全だと言っている人たちの話は計算などをした上で根拠のないことだと分かっており「原子力事故は必ず起きることを前提」に考えたほうが良いと書いてありました。もし、この本に書いてあるようなことを守って対策をしていたら、あんな事故は防げただろし、事故による犠牲もなかったと思います。この本には『神話』という言葉が出ています。『神話』とは「比喩的に根拠もないのに絶対的なものと信じられている事柄」だと広辞苑に書いてありました。原子力が安全だというようなことは、すべて根拠がないのです。そのことを自覚して、次同じ過ちを繰り返すことがないようにお祈りしたいです。また、他人事としてではなく、自分にできること、すべきことを積極的に見つけて行動していきたいです。

30週目:7月6日~7月12日は次の本(計1,155ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」(角川文庫)P463
・瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」(集英社文庫)P268
・芦田愛菜「まなの本棚」(小学館)P239
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185 
    *第26週目に読んだのですが、改めて再読したいので今回入れました。

2020年6月28日日曜日

29週目:6月29日~7月5日のリーディングマラソン予定

前週、28週:上橋菜穂子「鹿の王3」、ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」、高木仁三郎「新版 元素の小辞典」、左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」の計1,006ページ、28週目までの累計は31,568ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王3」は、前週から引き続き第3巻を読みました。今回は、ヴァンとともに奇跡的に生き残った『ユナ』という幼子が攫われたところから物語は始まります。ヴァンは『ユナ』を探します。そして、『ユナ』をさらったのが、〈火馬の民〉だと知ります。〈火馬の民〉になぜ『ユナ』をさらったのか聞くと、ヴァンと話したかったからと答えます。その話とは、「なぜ黒狼熱に罹って死ぬものと死なないものがいるのか」、ということでした。ヴァンは、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ戸惑います。また、ホッサルは黒狼熱から皆を守るために一人の男を追い始めます。次回は最後の巻(2014年発刊)ですが、どんな結末になるのかとても楽しみです。(「鹿の王」シリーズは、「鹿の王-水底の橋-」が2019年に発表されました。すでに手元にありますので続けて読んでいきたいです)

 ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、昨年2019年の「ノンフィクション本大賞」を受賞した本です。この本の主人公の男の子は、作者であるブレイディみかこさんの息子さんが、モデルになっています。主人公の、住んでいる地域はいわゆる「いいところ」ではありませんが、男の子はクリスチャンだったのもあり、国の中でもトップクラスの小学校に通っていました。この学校に行ったら、エスカレーター式でまたまたトップクラスの中学校に行くことになっています。学年のほぼ100%が、そのまま系列の学校に進学します。しかし、男の子は仲の良い友達が「(元)底辺学校」に行くことになったため急遽、進学する学校を変更します。この学校は、昔、白人労働者の子が通ってた「(元)底辺学校」です。主人公のような見た目が白人じゃない子はほんのわずかでした。この学校には「人種差別丸出しの子」「ジェンダーを気にする子」など様々な子がいて「いじめ」もありました。そんな一つ一つの出来事を家族で乗り越えていくお話でした。こんな人種差別をするんだ!と驚いたり、今の自分には全く理解できない場面もありましたが、息子と母親であるブレディみかこ3の乗り越え方がすごく前向きで面白かったです!!少しでも多くの人が、声をあげて人種差別的な発言をする人がなくなることをお祈りしたいです。

 高木仁三郎「新版 元素の小辞典」は、元素一つ一つについて見開きでわかりやすく書いてありました。その中で私が興味を持ったのは、「42 モリブデンMo」です。「モリブデリン」の地上の存在度はあまり高くありません。しかし、空気中の質素を生物が固定するのにとても重要な役割を担っています。この分子は、分子量が20万を超える大きなもので構造はまだわかっていません。また、日本語名の「モブデリン」は英語名の「molybdenum」からではなく、ドイツ名の「Molybda”n」からきているそうです。ごくわずかしかないのに、質素を生物が固定するための、大きな役割を担っていることに、興味がわきました。ほかにも初めて聞くようなものが沢山あるので詳しく調べてみます。

 左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」は、高木仁三郎「新版 元素の小辞典」と合わせて読みました。重要な元素は、たくさんのページを使って書いてありましたが、2ページで収まるものは見開きでした。こちらの本のほうが、それぞれの元素の特徴をさらに別の観点から書いてありました。高木仁三郎「新版 元素の小辞典」で興味があると書いた「42 モリブデンMo」について、この本を読んで新たなことを知ることができました。まず、融点が2,620度ということです。とても高いです。また、あらゆる生物にとって必須元素で、人間の体重1㎏あたり0.1g含まれているそうです。2つの本には、同じ元素について多様な観点から情報が書いてあり、「42 モリブデンMo」についてより詳しく知ることができました。ほかの物質についてもたくさんの本を読み深めていきたいです。

29週目:6月29日~7月5日は次の本(計1,232ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王4」(角川文庫)P350
・湊かなえ「高校入試」(角川文庫)P427 *カドフェス2020
・久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」(山と渓谷社)P174
・高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」(光文社)P281

2020年6月21日日曜日

28週目:6月22日~28日のリーディングマラソン予定

前週、27週:上橋菜穂子「鹿の王2」、安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」、レイチェル・カーソ「沈黙の春、キャスリン・カドリンスキー「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」の計1,103ページ、27週目までの累計は30,562ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王2」は、先週の1巻に引き続き読みました。今回は、王族たちが黒狼熱にかかり、たくさん亡くなりました。オタワル王国の末裔であるの天才医師ホッサルは、以前から東乎瑠の貴族の不治の病を治してきたためみんなから尊敬されていました。しかし、東乎瑠の医療方法は神様が基準のため話がホッサルと大きくずれてしまいます。また、襲ってきた黒狼が猟犬に見えたことから、誰かが仕組んだのではないかと疑いが出てきます。この後「ヴァン」がどうなるか、ホッサル達は黒狼熱に効く薬を開発できるのかなど次回の第3巻がとても楽しみです。

 安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」は、ヘイトスピーチやいじめについて筆者が実際に体験したことと共に書いてありました。私が心に刺さった部分はP111~の「噴き上がるネトウヨ」です。今までの本を読んだりニュースを見たりしてそのような人がいて「死ね」や「うざい」などと心無い言葉を平気で言っているということは知っていました。でも、普通は見知らぬ人や他人に平気で「消えろ」や「死ね」と発言することなんてできません。なぜ、この人たちは平気でそういう発言ができるんだろうと不思議でしょうがなかったです。ネット右翼の人たちには、様々な人がいますがみんな共通しているのは『奪われた感(被害者意識)』を持っていることです。「日本人の生活保護費を奪っているのは朝鮮や韓国の人だ!!」などです。でも実際は、生活保護費を受給している97%は日本人です。ただの偏見だと思います。私はこの話を読んで、朝鮮人が!韓国人が!などと批判をしている人たちは、生活に苦しんでいる日本人の方に何をしているのだろうと思いました。だいたいそういうことを言っている人たちは、家がしっかりある生活には不自由のない人たちです。また、「死ね」などと発言している人たちが、若い人だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんなど、高齢者が多いということに驚きました。その年齢の世代の方々の、ご両親は戦争を経験していて礼儀作法や言葉遣いに対しての考え方がたいへん厳しいと思っていたからです。少し発言が上品でない方もいると思いますが、さすがに「うざい」や「消えろ」「きもい」という今の汚い言葉は使わないと思っていたからです。注意しないといけない側の人が使ていることにショックを受けました。こういうことは、韓国人だからや日本人だからという問題ではなく、そういう人間だからだと思います。もう少し冷静になって考えてほしいです。少し、今の世の中に、大人にがっかりしました。私は、そのような言葉を使わないように心がけたいです。

 キャスリン・カドリンスキー、上遠恵子 訳「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」は、レイチェルカーソンの伝記でした。私は、レイチェルカーソンの生涯いてあまり詳しく知らなかったので、とても勉強になりました。まず私がすごいと思ったことは、レイチェルカーソンの物事に対しての考え方です。小学生のころから、先を見通して自分のやるべきことを実行し、他人に何を言われようが自分の意思を曲げない姿にとても尊敬しました。何事もまじめに取り組み、自分の好きなことを広げて、夢を実現させ、世界の役に立つ仕事をする。そのようなことを小さい時からわかっていたことに驚きました。レイチェルカーソンは自分の好きな生物学者を将来やりますが、才能を生かしてベストセラー本になる、本をたくさん書いていることは、すごく理想です。私も何をやっても完ぺきにこなし、自分の好きなことができるような大人になりたいです。

 レイチェル・カーソン「沈黙の春」は、全世界で起きている環境破壊について書かれた本でした。少し難しかったです。私の今年の研究テーマが「環境問題」で、私は「原子力」など人間と自然の関係について調べます。この本は、はっきりと人間のしてきた過ちが書いてあるのでとても参考になりました。レイチェルカーソンがこの本を出していなかったら、私たちがこの環境破壊について気付くのが数十年遅れていたかもしれないとも言われています。それほど全世界に大きな影響を与えた本なんだと実感しました。どの章も初めて知ることや人間の恐ろしさに驚き心に深く残っていますが、特に心に残った場面は、P205~の「空からの一斉爆撃」です。これは、1950年代後半にアメリカで起こった2つの大量スプレー計画を例に書いています。1950年代後半、外国から入ってきたマイマイガとヒアリを突然駆除しよう農務省防除局が発表します。私は、その駆除の仕方に驚きました。今まで使っていた薬よりもより強力な毒薬を、その適性量も他の生物の影響も調べずに上からただ闇雲にスプレーのようにまき散らしたというのです。当然、長年自然で生きているマイマイガとヒアリを完全に駆除できず失敗に終わってしまいます。しかし、ここでは終わらず、《マイマイガを1匹残らず根絶しよう》言い出します。何度もそのようなことを繰り返し、各地では、苦情の声が相次ぎます。そんな声も無視して毎年のようにやります。マイマイガは森林にすむため、都会や、畑、牧場にはいないのに一面無差別に毒薬を浴びせかけました。畑仕事をしていた主婦や、遊んでいる子供たちの体は殺虫剤で濡れ、自動車にしみが付き、鳥も馬もカニもすべて皆殺しになりました。また、スプレーをかけないと嘘をついてかけたり、裁判の訴えを無視したりしました。結果、目的であるマイマイガは、ほとんど死んでいません。私は本当にひどい話だと思いました。これが現実に行われたこととは信じられません。農務省の人たちは自分の住んでいる場所がもしそんな目にあったらどう思うのでしょう。無謀なことを自分たちとは全く関係のない場所でやってもなんとも思わない心がかわいそうになりました。そこには、都市などに作った農作物を打って生活している人がいるのに、もしその人たちが農作物を作れなくなったら困るのは食料の入ってこない都市なのに、と思いました。こんなことが平気で繰り返されていることを知らなかったので、とてもショックを受けました。発展した社会で車の排気ガスなど完全になくすことのできないものはあると思います。でも、このように人間の勝手でやっていることをなくせばもっと自然は豊かになると思います。本にも書いてありましたが、自然は、自然を傷つけた人間に対して復讐をします。必ず、いつか、するのです。人間はその愚かさと傲慢さ早く気づき、自然の前に謙虚になるべきだと思います。

28週目:6月22日~6月28日は次の本(計1,006ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王3」(角川文庫)P270
・ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)P252
・高木仁三郎「新版 元素の小辞典」(岩波ジュニア新書)P219
・左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」(PHP研究所)P265

2020年6月14日日曜日

27週目:6月15日~21日のリーディングマラソン予定

前週、26週:茨城のり子「ハングルへの旅」、上橋菜穂子「鹿の王1」、内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」、小出裕章「原発のウソ」、小出裕章「100年後の人々へ」の計1,103ページ、26週目までの累計は29,489ページです。

 茨城のり子「ハングルへの旅」は、詩人である茨木のり子さんの本です。ほとんどがエッセイでしたが、時々詩も出て来ました。私は、韓国の音楽や文化に興味があり韓国語について知りたいなと思っていたので、この本を手に取ってみました。私は、P83~の「日本とハングルの間~名詞くらべ~」というお話が面白かったです。この章では、日本語と韓国語の名詞を、音だけとって一覧にして並べてありました。するとあることに私は気が付きました。〈さくら→ポッコッ〉等と、全く似ていない音もありますが、〈なむあみだぶつ→ナムアミタブル〉等の文化、歴史に関わる言葉は発音が似ていたのです。隣国だからこそ、文化をお互い共有しあっているため、共通しているところがたくさんある、ということを改めて実感しました。また、当時ハングルを勉強することに対して、周囲の偏見のようなものを感じていたことが記されていて、今の時代の雰囲気につながるものだと感じました。私たちの世代はそういうものは全くないので隣国同士、良い関係を築いていけると信じたいです。

 上橋菜穂子「鹿の王1」は、すごくドキドキし続きが早く読みたくなるような本でした。主人公は、大帝国である東乎瑠から故郷を守るため、死兵として誕生した「独角」のリーダーである『ヴァン』です。1巻目は、ヴァンがどうして岩塩鉱に送られたのか、どうして、一人生き残り旅をすることになったのか、少女ユナとはどのようにして出会ったのかが描かれていました。私は、「鹿の王」の内容を全く知らないので、これからヴァンにどのようなことが起きるのか、まったくわかりません。この本が、こんなに面白いとは思っていなかったです。しかも、謎の病、古き疫病(黒狼病)の話など、今、私たちが直面している新型コロナウィルス感染症とつながります。次の第2巻がすごく楽しみです。

 内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」は、題名が面白そうだったので、手に取ってみました。1965年まではキツネと人間の物語がたくさんあったそうです。しかし、1965年を境にそのような物語は全く出てこなくなりました。理由は、1965年以前と1965年以降の日本の暮らしの変化です。歴史は、生命と結びつくからこそできます。すべてのものを自分の村の中でつくりかえながら生きてきた人達には、生命の継続、身体性の継続、知性の継続が必要でした。人々は、すべてのものの中に、生命の流れを感じていました。それが壊れていったのが1965年ごろでした。高度成長の展開、合理的な社会、都市の隆盛と村の衰弱、様々な変化が1960年代に起こりました。これにより、村でも身体性の歴史や、生命性の歴史が消耗していきました。私は、この本を読んで少し複雑な気持ちになりました。私たちは便利に暮らしていけるように、様々な経済的な変化を繰り返しています。しかし、その背景には、村の衰弱などの自然の長い歴史の衰えがありました。暮らしを便利にするのはとても良いことだが、むやみやたらに自然破壊をすることをもっと減らさなければいけないと、強く感じました。

 小出裕章「原発のウソ」は、今年の私の研究テーマの資料として読みました。この本は、資料などを使った説明文でした。正直、少し難しかったです…。私は、第一章のお話にすごく共感しました。それは、福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射線に対しての、「楽観ムード」です。初めは、いつ解決するかもわからないこの事態に、多くの人が西日本や海外に逃げたり、ミネラルウォーターの買い占めをしたり、マスクをつけて歩いたりしていました。しかし、報道が少なくなったのもあり「何とかなりそうじゃないか」という感じが漂っています。この本が書かれたのは、2011年の6月です。事故があってから3か月しかたっていません。3ヶ月しかたっていないのに、こんなにも楽観的な感じが世の中に漂っていたことに驚きました。本当に忘れっぽいのか、慣れるのが早いのか…。こんな感じだから同じことを人間は何度も繰り返すのだなと思いました。大きな事件は、忘れたころにやってくると言われています。もうすぐで、10年がたちます。小学高学年以下の子達は、2011年にまだ生まれていないのです。私も、幼稚園生でその当時はよくわかっていませんでしたが、その時代に生きた人として、事故の正しいことを学び後世に伝えていきたいです。

 小出裕章「100年後の人々へ」も、今年の私の研究テーマとつながるところがあると思い読んでみました。東日本大震災から3年後に書かれた本です。私がこの本を読んで初めて知り、驚いたことは放射線と人間の間に横たわる「時間の差」です。原子力を動かすためのウラン量が半分になるには4,500,000,000(45億)年もかかるということ。東日本大震災で被害にあった福島第一原子力発電所から放出された、セシウム137とストロンチウム90は、100年たっても10分の1の量にならないこと。1,000分の1になるために300年もかかるということ。また、今から原子力を地下に埋めてなくそうとした場合100,000(10万)年も隔離しないといけないということ。父と一緒に、徳川幕府を基準に、セシウム137が残る1,000年という時間と人間の時間がどれほどなのか計算してみると、徳川15代将軍で約250年の治世だったのだから、1,000年だと約60代もの将軍が必要になります。日本の歴史にそんな時代はないです(天皇家の場合は謎ですが)。長生きした人や若くして亡くなった人などがいるため、誤差がありますが、数十世代かかるのは確かだと思います。1,000年で60世代です…。この0の数がすごくて何が何だかわからなくなりそうでした。人類は、自分たちで手に負えるはずのないものを管理しようとしていることを知りました。特に、東電の責任者は、責任をしっかりと取るべきだと思いました。この人類の過ちは、忘れてはいけないと思います。

27週目:6月15日~6月21日は次の本(計1,073ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王2」(角川文庫)P333
・安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」(皓星社)P221
・レイチェル・カーソン、青樹簗一 訳「沈黙の春」(新潮文庫)P394
・キャスリン・カドリンスキー、上遠恵子 訳「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」(祐学社)P125

2020年6月7日日曜日

26週目:6月8日~14日のリーディングマラソン予定

前週、25週:山田悠介「ニホンブンレツ」石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」、田向健一「生き物と向き合う仕事」、椋鳩十「命ということ 心ということ」、石黒浩「人間とロボットの法則」の計1,072ページ、25週目までの累計は28,386ページです。

 山田悠介「ニホンブンレツ」は、先週、外薗昌也「エマージング」を先に読んだので今週、リーディングマラソンしました。このお話は、静岡県浜松市を境に東と西に分かれてしまった日本が舞台です。東西に壁ができた時、たまたま東と西に分かれてしまった恵美と博文が主人公です。博文が恋人の恵美に会いたいがためにたいへん危険なことを侵してまで西日本に会いに行ったことに私は感動しました。しかし、行った先の西日本はとんでもない階級制度と独裁社会になっていました。読みながら登場人物の気持ちになってしまい、日本をこのような状況にした西日本の総統「横山」を殴りたくなりました。最後まで二人は一緒に生き延びようとしますが、捕まってしまい博文が殺されたことには、非常に驚きまた悲しくなりました。最後はハッピーエンドだと思っていたのでショックでした。もし、今の日本がこのような状況になったらと考えると恐ろしいです。監視社会、独裁社会…絶対に嫌です。でも、戦中のドイツなどは、ヒトラーの独裁でユダヤ人の人々を虐待していたことを考えると小説の中だけの話ではないのだなぁ、と感じました。日本がこんなことにならないと信じていますが、早く戦争のない平和な世界になることをお祈りしています。この本は怖い内容ですが、すごく感動するので是非読んでみてください。

 石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」は、何をやってもこなせるような人になるための技術の書いてある本です。イラスト付きでとても分かりやすかったです。何事も「~したい」という気持ちが大事だと学びました。もし、楽しんだり望んでやったりするような気持ちになれないことでも、「楽しい」「~したい」などと言い聞かせて取り組みたいです。何事も、楽しんでやることが大事だと改めて学ぶことができました。

 
 田向健一「生き物と向き合う仕事」は、獣医である方の書いた本です。田向健一さんは、アマゾンやガラパゴス、ボルネオなどに足を運び、そこに暮らす珍獣を診るという普通の獣医さんとは少し違った獣医さんです。もちろん、犬猫なども診ることができ、ほとんどの動物の治療をすることができます。私は将来、獣医になりたいのですが、ペットのお医者さんではなく、サバンナや熱帯雨林に暮らす動物を診ることのできるようになりたいです。田向さんのエッセイ本はとても将来のために参考になりました。

 
  椋鳩十「命ということ 心ということ」は、私の大好きな椋鳩十さんが書いた本です。1章が『命』、2章が『心』を大事にした物語が書いてありました。『命』に9話『心』に7話の短編が入っていました。私が心に残ったお話はP54~の「命の木」です。昭和39年、戦後すぐでまだアメリカに占領されていた頃の沖縄県が舞台のお話です。沖縄県猪垣という石垣があります。これはとても長い石垣で、沖縄の人はイノシシと人間の境界線だと思っているそうです。当時の薩摩(鹿児島)に支配されてから、ずっと税の取り立てなどで沖縄は、苦しい思いをしてきました。そんな中でも猪(動物)達には、のびのびと暮らしてほしいという思いから作られたそうです。また、名護市の、車のたくさん通っているところに大木があります。この大木も沖縄の人たちの心がこもっています。太平洋戦争当時、大勢の方が亡くなった沖縄県で生きぬくのはとても大変でした。その大木も県民の方たちとともに苦しい環境を経験しています。
そんな木を、交通の邪魔だからという理由で切り倒すわけにはいかないという思いが込められているそうです。戦争の悲惨さを後世に伝えてれるものを、壊さず大切にしていきたいと思いました。

 石黒浩「人間とロボットの法則」は、正直、内容が少し難しかったです。これからの社会にロボットは必ず出てくると思うし、話の内容が新鮮で面白かったです。ただ、この本にも書いてありましたが、ロボットにはできない、人間の持っているものがあります。それは「心・感情」です。ロボットにも感情は生まれるようになると思いますが、それはあくまでも、人間が作り、コンピューターを入れています。本を読んだ時の読解力や感情の変化は、人それぞれなのでロボットにはできないと思います。人間にしかできないことをすごく大切にしていかないといけないと思いました。ロボットがあるから何もしなくていいやではなく、ロボットを動かすための知識などにも興味を持ち、日々学んでいきたいです。

26週目:6月8日~6月14日は次の本(計1,103ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・茨城のり子「ハングルへの旅」(朝日文庫)P262
・上橋菜穂子「鹿の王1」(角川文庫)P296
・内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社現代新書)P178
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185