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2020年6月7日日曜日

26週目:6月8日~14日のリーディングマラソン予定

前週、25週:山田悠介「ニホンブンレツ」石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」、田向健一「生き物と向き合う仕事」、椋鳩十「命ということ 心ということ」、石黒浩「人間とロボットの法則」の計1,072ページ、25週目までの累計は28,386ページです。

 山田悠介「ニホンブンレツ」は、先週、外薗昌也「エマージング」を先に読んだので今週、リーディングマラソンしました。このお話は、静岡県浜松市を境に東と西に分かれてしまった日本が舞台です。東西に壁ができた時、たまたま東と西に分かれてしまった恵美と博文が主人公です。博文が恋人の恵美に会いたいがためにたいへん危険なことを侵してまで西日本に会いに行ったことに私は感動しました。しかし、行った先の西日本はとんでもない階級制度と独裁社会になっていました。読みながら登場人物の気持ちになってしまい、日本をこのような状況にした西日本の総統「横山」を殴りたくなりました。最後まで二人は一緒に生き延びようとしますが、捕まってしまい博文が殺されたことには、非常に驚きまた悲しくなりました。最後はハッピーエンドだと思っていたのでショックでした。もし、今の日本がこのような状況になったらと考えると恐ろしいです。監視社会、独裁社会…絶対に嫌です。でも、戦中のドイツなどは、ヒトラーの独裁でユダヤ人の人々を虐待していたことを考えると小説の中だけの話ではないのだなぁ、と感じました。日本がこんなことにならないと信じていますが、早く戦争のない平和な世界になることをお祈りしています。この本は怖い内容ですが、すごく感動するので是非読んでみてください。

 石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」は、何をやってもこなせるような人になるための技術の書いてある本です。イラスト付きでとても分かりやすかったです。何事も「~したい」という気持ちが大事だと学びました。もし、楽しんだり望んでやったりするような気持ちになれないことでも、「楽しい」「~したい」などと言い聞かせて取り組みたいです。何事も、楽しんでやることが大事だと改めて学ぶことができました。

 
 田向健一「生き物と向き合う仕事」は、獣医である方の書いた本です。田向健一さんは、アマゾンやガラパゴス、ボルネオなどに足を運び、そこに暮らす珍獣を診るという普通の獣医さんとは少し違った獣医さんです。もちろん、犬猫なども診ることができ、ほとんどの動物の治療をすることができます。私は将来、獣医になりたいのですが、ペットのお医者さんではなく、サバンナや熱帯雨林に暮らす動物を診ることのできるようになりたいです。田向さんのエッセイ本はとても将来のために参考になりました。

 
  椋鳩十「命ということ 心ということ」は、私の大好きな椋鳩十さんが書いた本です。1章が『命』、2章が『心』を大事にした物語が書いてありました。『命』に9話『心』に7話の短編が入っていました。私が心に残ったお話はP54~の「命の木」です。昭和39年、戦後すぐでまだアメリカに占領されていた頃の沖縄県が舞台のお話です。沖縄県猪垣という石垣があります。これはとても長い石垣で、沖縄の人はイノシシと人間の境界線だと思っているそうです。当時の薩摩(鹿児島)に支配されてから、ずっと税の取り立てなどで沖縄は、苦しい思いをしてきました。そんな中でも猪(動物)達には、のびのびと暮らしてほしいという思いから作られたそうです。また、名護市の、車のたくさん通っているところに大木があります。この大木も沖縄の人たちの心がこもっています。太平洋戦争当時、大勢の方が亡くなった沖縄県で生きぬくのはとても大変でした。その大木も県民の方たちとともに苦しい環境を経験しています。
そんな木を、交通の邪魔だからという理由で切り倒すわけにはいかないという思いが込められているそうです。戦争の悲惨さを後世に伝えてれるものを、壊さず大切にしていきたいと思いました。

 石黒浩「人間とロボットの法則」は、正直、内容が少し難しかったです。これからの社会にロボットは必ず出てくると思うし、話の内容が新鮮で面白かったです。ただ、この本にも書いてありましたが、ロボットにはできない、人間の持っているものがあります。それは「心・感情」です。ロボットにも感情は生まれるようになると思いますが、それはあくまでも、人間が作り、コンピューターを入れています。本を読んだ時の読解力や感情の変化は、人それぞれなのでロボットにはできないと思います。人間にしかできないことをすごく大切にしていかないといけないと思いました。ロボットがあるから何もしなくていいやではなく、ロボットを動かすための知識などにも興味を持ち、日々学んでいきたいです。

26週目:6月8日~6月14日は次の本(計1,103ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・茨城のり子「ハングルへの旅」(朝日文庫)P262
・上橋菜穂子「鹿の王1」(角川文庫)P296
・内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社現代新書)P178
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185