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2020年6月21日日曜日

28週目:6月22日~28日のリーディングマラソン予定

前週、27週:上橋菜穂子「鹿の王2」、安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」、レイチェル・カーソ「沈黙の春、キャスリン・カドリンスキー「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」の計1,103ページ、27週目までの累計は30,562ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王2」は、先週の1巻に引き続き読みました。今回は、王族たちが黒狼熱にかかり、たくさん亡くなりました。オタワル王国の末裔であるの天才医師ホッサルは、以前から東乎瑠の貴族の不治の病を治してきたためみんなから尊敬されていました。しかし、東乎瑠の医療方法は神様が基準のため話がホッサルと大きくずれてしまいます。また、襲ってきた黒狼が猟犬に見えたことから、誰かが仕組んだのではないかと疑いが出てきます。この後「ヴァン」がどうなるか、ホッサル達は黒狼熱に効く薬を開発できるのかなど次回の第3巻がとても楽しみです。

 安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」は、ヘイトスピーチやいじめについて筆者が実際に体験したことと共に書いてありました。私が心に刺さった部分はP111~の「噴き上がるネトウヨ」です。今までの本を読んだりニュースを見たりしてそのような人がいて「死ね」や「うざい」などと心無い言葉を平気で言っているということは知っていました。でも、普通は見知らぬ人や他人に平気で「消えろ」や「死ね」と発言することなんてできません。なぜ、この人たちは平気でそういう発言ができるんだろうと不思議でしょうがなかったです。ネット右翼の人たちには、様々な人がいますがみんな共通しているのは『奪われた感(被害者意識)』を持っていることです。「日本人の生活保護費を奪っているのは朝鮮や韓国の人だ!!」などです。でも実際は、生活保護費を受給している97%は日本人です。ただの偏見だと思います。私はこの話を読んで、朝鮮人が!韓国人が!などと批判をしている人たちは、生活に苦しんでいる日本人の方に何をしているのだろうと思いました。だいたいそういうことを言っている人たちは、家がしっかりある生活には不自由のない人たちです。また、「死ね」などと発言している人たちが、若い人だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんなど、高齢者が多いということに驚きました。その年齢の世代の方々の、ご両親は戦争を経験していて礼儀作法や言葉遣いに対しての考え方がたいへん厳しいと思っていたからです。少し発言が上品でない方もいると思いますが、さすがに「うざい」や「消えろ」「きもい」という今の汚い言葉は使わないと思っていたからです。注意しないといけない側の人が使ていることにショックを受けました。こういうことは、韓国人だからや日本人だからという問題ではなく、そういう人間だからだと思います。もう少し冷静になって考えてほしいです。少し、今の世の中に、大人にがっかりしました。私は、そのような言葉を使わないように心がけたいです。

 キャスリン・カドリンスキー、上遠恵子 訳「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」は、レイチェルカーソンの伝記でした。私は、レイチェルカーソンの生涯いてあまり詳しく知らなかったので、とても勉強になりました。まず私がすごいと思ったことは、レイチェルカーソンの物事に対しての考え方です。小学生のころから、先を見通して自分のやるべきことを実行し、他人に何を言われようが自分の意思を曲げない姿にとても尊敬しました。何事もまじめに取り組み、自分の好きなことを広げて、夢を実現させ、世界の役に立つ仕事をする。そのようなことを小さい時からわかっていたことに驚きました。レイチェルカーソンは自分の好きな生物学者を将来やりますが、才能を生かしてベストセラー本になる、本をたくさん書いていることは、すごく理想です。私も何をやっても完ぺきにこなし、自分の好きなことができるような大人になりたいです。

 レイチェル・カーソン「沈黙の春」は、全世界で起きている環境破壊について書かれた本でした。少し難しかったです。私の今年の研究テーマが「環境問題」で、私は「原子力」など人間と自然の関係について調べます。この本は、はっきりと人間のしてきた過ちが書いてあるのでとても参考になりました。レイチェルカーソンがこの本を出していなかったら、私たちがこの環境破壊について気付くのが数十年遅れていたかもしれないとも言われています。それほど全世界に大きな影響を与えた本なんだと実感しました。どの章も初めて知ることや人間の恐ろしさに驚き心に深く残っていますが、特に心に残った場面は、P205~の「空からの一斉爆撃」です。これは、1950年代後半にアメリカで起こった2つの大量スプレー計画を例に書いています。1950年代後半、外国から入ってきたマイマイガとヒアリを突然駆除しよう農務省防除局が発表します。私は、その駆除の仕方に驚きました。今まで使っていた薬よりもより強力な毒薬を、その適性量も他の生物の影響も調べずに上からただ闇雲にスプレーのようにまき散らしたというのです。当然、長年自然で生きているマイマイガとヒアリを完全に駆除できず失敗に終わってしまいます。しかし、ここでは終わらず、《マイマイガを1匹残らず根絶しよう》言い出します。何度もそのようなことを繰り返し、各地では、苦情の声が相次ぎます。そんな声も無視して毎年のようにやります。マイマイガは森林にすむため、都会や、畑、牧場にはいないのに一面無差別に毒薬を浴びせかけました。畑仕事をしていた主婦や、遊んでいる子供たちの体は殺虫剤で濡れ、自動車にしみが付き、鳥も馬もカニもすべて皆殺しになりました。また、スプレーをかけないと嘘をついてかけたり、裁判の訴えを無視したりしました。結果、目的であるマイマイガは、ほとんど死んでいません。私は本当にひどい話だと思いました。これが現実に行われたこととは信じられません。農務省の人たちは自分の住んでいる場所がもしそんな目にあったらどう思うのでしょう。無謀なことを自分たちとは全く関係のない場所でやってもなんとも思わない心がかわいそうになりました。そこには、都市などに作った農作物を打って生活している人がいるのに、もしその人たちが農作物を作れなくなったら困るのは食料の入ってこない都市なのに、と思いました。こんなことが平気で繰り返されていることを知らなかったので、とてもショックを受けました。発展した社会で車の排気ガスなど完全になくすことのできないものはあると思います。でも、このように人間の勝手でやっていることをなくせばもっと自然は豊かになると思います。本にも書いてありましたが、自然は、自然を傷つけた人間に対して復讐をします。必ず、いつか、するのです。人間はその愚かさと傲慢さ早く気づき、自然の前に謙虚になるべきだと思います。

28週目:6月22日~6月28日は次の本(計1,006ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王3」(角川文庫)P270
・ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)P252
・高木仁三郎「新版 元素の小辞典」(岩波ジュニア新書)P219
・左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」(PHP研究所)P265

2020年6月14日日曜日

27週目:6月15日~21日のリーディングマラソン予定

前週、26週:茨城のり子「ハングルへの旅」、上橋菜穂子「鹿の王1」、内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」、小出裕章「原発のウソ」、小出裕章「100年後の人々へ」の計1,103ページ、26週目までの累計は29,489ページです。

 茨城のり子「ハングルへの旅」は、詩人である茨木のり子さんの本です。ほとんどがエッセイでしたが、時々詩も出て来ました。私は、韓国の音楽や文化に興味があり韓国語について知りたいなと思っていたので、この本を手に取ってみました。私は、P83~の「日本とハングルの間~名詞くらべ~」というお話が面白かったです。この章では、日本語と韓国語の名詞を、音だけとって一覧にして並べてありました。するとあることに私は気が付きました。〈さくら→ポッコッ〉等と、全く似ていない音もありますが、〈なむあみだぶつ→ナムアミタブル〉等の文化、歴史に関わる言葉は発音が似ていたのです。隣国だからこそ、文化をお互い共有しあっているため、共通しているところがたくさんある、ということを改めて実感しました。また、当時ハングルを勉強することに対して、周囲の偏見のようなものを感じていたことが記されていて、今の時代の雰囲気につながるものだと感じました。私たちの世代はそういうものは全くないので隣国同士、良い関係を築いていけると信じたいです。

 上橋菜穂子「鹿の王1」は、すごくドキドキし続きが早く読みたくなるような本でした。主人公は、大帝国である東乎瑠から故郷を守るため、死兵として誕生した「独角」のリーダーである『ヴァン』です。1巻目は、ヴァンがどうして岩塩鉱に送られたのか、どうして、一人生き残り旅をすることになったのか、少女ユナとはどのようにして出会ったのかが描かれていました。私は、「鹿の王」の内容を全く知らないので、これからヴァンにどのようなことが起きるのか、まったくわかりません。この本が、こんなに面白いとは思っていなかったです。しかも、謎の病、古き疫病(黒狼病)の話など、今、私たちが直面している新型コロナウィルス感染症とつながります。次の第2巻がすごく楽しみです。

 内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」は、題名が面白そうだったので、手に取ってみました。1965年まではキツネと人間の物語がたくさんあったそうです。しかし、1965年を境にそのような物語は全く出てこなくなりました。理由は、1965年以前と1965年以降の日本の暮らしの変化です。歴史は、生命と結びつくからこそできます。すべてのものを自分の村の中でつくりかえながら生きてきた人達には、生命の継続、身体性の継続、知性の継続が必要でした。人々は、すべてのものの中に、生命の流れを感じていました。それが壊れていったのが1965年ごろでした。高度成長の展開、合理的な社会、都市の隆盛と村の衰弱、様々な変化が1960年代に起こりました。これにより、村でも身体性の歴史や、生命性の歴史が消耗していきました。私は、この本を読んで少し複雑な気持ちになりました。私たちは便利に暮らしていけるように、様々な経済的な変化を繰り返しています。しかし、その背景には、村の衰弱などの自然の長い歴史の衰えがありました。暮らしを便利にするのはとても良いことだが、むやみやたらに自然破壊をすることをもっと減らさなければいけないと、強く感じました。

 小出裕章「原発のウソ」は、今年の私の研究テーマの資料として読みました。この本は、資料などを使った説明文でした。正直、少し難しかったです…。私は、第一章のお話にすごく共感しました。それは、福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射線に対しての、「楽観ムード」です。初めは、いつ解決するかもわからないこの事態に、多くの人が西日本や海外に逃げたり、ミネラルウォーターの買い占めをしたり、マスクをつけて歩いたりしていました。しかし、報道が少なくなったのもあり「何とかなりそうじゃないか」という感じが漂っています。この本が書かれたのは、2011年の6月です。事故があってから3か月しかたっていません。3ヶ月しかたっていないのに、こんなにも楽観的な感じが世の中に漂っていたことに驚きました。本当に忘れっぽいのか、慣れるのが早いのか…。こんな感じだから同じことを人間は何度も繰り返すのだなと思いました。大きな事件は、忘れたころにやってくると言われています。もうすぐで、10年がたちます。小学高学年以下の子達は、2011年にまだ生まれていないのです。私も、幼稚園生でその当時はよくわかっていませんでしたが、その時代に生きた人として、事故の正しいことを学び後世に伝えていきたいです。

 小出裕章「100年後の人々へ」も、今年の私の研究テーマとつながるところがあると思い読んでみました。東日本大震災から3年後に書かれた本です。私がこの本を読んで初めて知り、驚いたことは放射線と人間の間に横たわる「時間の差」です。原子力を動かすためのウラン量が半分になるには4,500,000,000(45億)年もかかるということ。東日本大震災で被害にあった福島第一原子力発電所から放出された、セシウム137とストロンチウム90は、100年たっても10分の1の量にならないこと。1,000分の1になるために300年もかかるということ。また、今から原子力を地下に埋めてなくそうとした場合100,000(10万)年も隔離しないといけないということ。父と一緒に、徳川幕府を基準に、セシウム137が残る1,000年という時間と人間の時間がどれほどなのか計算してみると、徳川15代将軍で約250年の治世だったのだから、1,000年だと約60代もの将軍が必要になります。日本の歴史にそんな時代はないです(天皇家の場合は謎ですが)。長生きした人や若くして亡くなった人などがいるため、誤差がありますが、数十世代かかるのは確かだと思います。1,000年で60世代です…。この0の数がすごくて何が何だかわからなくなりそうでした。人類は、自分たちで手に負えるはずのないものを管理しようとしていることを知りました。特に、東電の責任者は、責任をしっかりと取るべきだと思いました。この人類の過ちは、忘れてはいけないと思います。

27週目:6月15日~6月21日は次の本(計1,073ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王2」(角川文庫)P333
・安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」(皓星社)P221
・レイチェル・カーソン、青樹簗一 訳「沈黙の春」(新潮文庫)P394
・キャスリン・カドリンスキー、上遠恵子 訳「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」(祐学社)P125

2020年6月7日日曜日

26週目:6月8日~14日のリーディングマラソン予定

前週、25週:山田悠介「ニホンブンレツ」石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」、田向健一「生き物と向き合う仕事」、椋鳩十「命ということ 心ということ」、石黒浩「人間とロボットの法則」の計1,072ページ、25週目までの累計は28,386ページです。

 山田悠介「ニホンブンレツ」は、先週、外薗昌也「エマージング」を先に読んだので今週、リーディングマラソンしました。このお話は、静岡県浜松市を境に東と西に分かれてしまった日本が舞台です。東西に壁ができた時、たまたま東と西に分かれてしまった恵美と博文が主人公です。博文が恋人の恵美に会いたいがためにたいへん危険なことを侵してまで西日本に会いに行ったことに私は感動しました。しかし、行った先の西日本はとんでもない階級制度と独裁社会になっていました。読みながら登場人物の気持ちになってしまい、日本をこのような状況にした西日本の総統「横山」を殴りたくなりました。最後まで二人は一緒に生き延びようとしますが、捕まってしまい博文が殺されたことには、非常に驚きまた悲しくなりました。最後はハッピーエンドだと思っていたのでショックでした。もし、今の日本がこのような状況になったらと考えると恐ろしいです。監視社会、独裁社会…絶対に嫌です。でも、戦中のドイツなどは、ヒトラーの独裁でユダヤ人の人々を虐待していたことを考えると小説の中だけの話ではないのだなぁ、と感じました。日本がこんなことにならないと信じていますが、早く戦争のない平和な世界になることをお祈りしています。この本は怖い内容ですが、すごく感動するので是非読んでみてください。

 石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」は、何をやってもこなせるような人になるための技術の書いてある本です。イラスト付きでとても分かりやすかったです。何事も「~したい」という気持ちが大事だと学びました。もし、楽しんだり望んでやったりするような気持ちになれないことでも、「楽しい」「~したい」などと言い聞かせて取り組みたいです。何事も、楽しんでやることが大事だと改めて学ぶことができました。

 
 田向健一「生き物と向き合う仕事」は、獣医である方の書いた本です。田向健一さんは、アマゾンやガラパゴス、ボルネオなどに足を運び、そこに暮らす珍獣を診るという普通の獣医さんとは少し違った獣医さんです。もちろん、犬猫なども診ることができ、ほとんどの動物の治療をすることができます。私は将来、獣医になりたいのですが、ペットのお医者さんではなく、サバンナや熱帯雨林に暮らす動物を診ることのできるようになりたいです。田向さんのエッセイ本はとても将来のために参考になりました。

 
  椋鳩十「命ということ 心ということ」は、私の大好きな椋鳩十さんが書いた本です。1章が『命』、2章が『心』を大事にした物語が書いてありました。『命』に9話『心』に7話の短編が入っていました。私が心に残ったお話はP54~の「命の木」です。昭和39年、戦後すぐでまだアメリカに占領されていた頃の沖縄県が舞台のお話です。沖縄県猪垣という石垣があります。これはとても長い石垣で、沖縄の人はイノシシと人間の境界線だと思っているそうです。当時の薩摩(鹿児島)に支配されてから、ずっと税の取り立てなどで沖縄は、苦しい思いをしてきました。そんな中でも猪(動物)達には、のびのびと暮らしてほしいという思いから作られたそうです。また、名護市の、車のたくさん通っているところに大木があります。この大木も沖縄の人たちの心がこもっています。太平洋戦争当時、大勢の方が亡くなった沖縄県で生きぬくのはとても大変でした。その大木も県民の方たちとともに苦しい環境を経験しています。
そんな木を、交通の邪魔だからという理由で切り倒すわけにはいかないという思いが込められているそうです。戦争の悲惨さを後世に伝えてれるものを、壊さず大切にしていきたいと思いました。

 石黒浩「人間とロボットの法則」は、正直、内容が少し難しかったです。これからの社会にロボットは必ず出てくると思うし、話の内容が新鮮で面白かったです。ただ、この本にも書いてありましたが、ロボットにはできない、人間の持っているものがあります。それは「心・感情」です。ロボットにも感情は生まれるようになると思いますが、それはあくまでも、人間が作り、コンピューターを入れています。本を読んだ時の読解力や感情の変化は、人それぞれなのでロボットにはできないと思います。人間にしかできないことをすごく大切にしていかないといけないと思いました。ロボットがあるから何もしなくていいやではなく、ロボットを動かすための知識などにも興味を持ち、日々学んでいきたいです。

26週目:6月8日~6月14日は次の本(計1,103ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・茨城のり子「ハングルへの旅」(朝日文庫)P262
・上橋菜穂子「鹿の王1」(角川文庫)P296
・内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社現代新書)P178
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185

2020年5月31日日曜日

25週目:6月1日~7日のリーディングマラソン予定

前週、24週:左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」、高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」、河野進「ぞうきん」、外薗昌也「エマージング上・下」(講談社漫画文庫 P534)の計1.094ページ、24週目までの累計は27,314ページです。
*山田悠介「ニホンブンレツ」、石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」の代わりに「エマージング」を読んだので、来週のリーディングマラソンに移動します。

 左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」は、以前読んだことがありましたが、学校での研究レポートのテーマが「環境問題」となったので、もう一度読み返しました。
書いてあることすべてが、新鮮で驚きの内容でした。特に、P104~の「5本指は原始両生類から始まった?」という章が興味深かったです。人間の腕の骨のつくりをたどると、陸に上がったばかりの原始両生類と結びつくとのこと。例えば、原始両生類の中でも、よく調べられているイクチオステガは7本の指を持っているものや、5本の指を持っているものなどそれぞれ指の数が違ったそうです。その後、ある時点で、環境の変化によって抜きんでたのが5本指のイクチオステガだったのです。それが、陸上脊椎動物の祖先になりました。つまり、もし仮に、その時に抜きんでた種が7本の指のものだったら、今頃私たちの指は7本だったのかもしれないというのです!この本を読み、私は進化の不思議とその深さに更に興味がわきました。進化についてのリーディングマラソンでもっと取り上げていこう思います。

 高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」は、作者の動物との体験についてのエッセイを用いながら「野生動物と共存できるか」というテーマをわかりやすく説明している本でした。全部で6章あります。
私は、6章‐4「人間中心ということ」というお話が最も好きで、印象に残りました。ヨーロッパとアジアでは、動物に対しての価値観が少し違います。でも、人間が動物より強く、賢く、生物を利用して生きるという考えは、双方とも同じだと思います。人間が地球上で生きるためには、そのような考えを持ったとしても仕方がありません。では、なぜ近年、人間による自然破壊が問題視されているのでしょうか。それは、人口が急増し、生物に強い刺激を与えてしまっているからです。また、一部の人間がどう考えても無駄としか思えないようなことをやっているからです。私は、将来、野生動物に対して人間が侵してきた過ちについて詳しく学び解決できるよう貢献したいです。

 河野進「ぞうきん」は日本キリスト教団の河野牧師様による詩集でした。66個の詩が入っていました。私が好きな詩はP28~29の「花」です。
  花は
  自分の美しさに気がつかない
  自分のよい香りを知らない
  どうして人や虫が
  よろこぶかわからない
  花は自然のままに
  咲くだけ
  かおるだけ

という詩です。
この詩は、人間に関係づけられると思います。私も自分自身について知らないところがたくさんあります。友達に言われて初めて気づくことが、これまで何度もありました。人が私の良いところを見つけてくれているように、私も人の良いところをたくさん見つけたいです。改善すべきところも、共有して成長していきたいと思いました!
ほかにも、わかりやすくて心に響く詩が、たくさん入っている詩集です。ぜひ、皆さんも読んでみてください。
 
  外薗昌也「エマージング上・下」は感染症のマンガです。約10年前の作品なのに当に今の状況と似ている、と思いました。やはり、新型の感染症と最初に出会うのは医療機関で働く医療者です。そのため、はじめしっかりと感染症専門医の話を聞いて判断することが、とても大事なことだと思いました。また、マンガでも描かれていましたが、不安な心や恐怖心で感染していない人でもパニック障害をおこしてしまうそうです。感染している人以外にも苦しい思いをしている方のことも心に留めておきたいです。このマンガに出てくる感染症は、空気感染や、汚い手で目をさわるなどして感染する設定で、今の新型コロナウイルスの感染の広がり方と同じだと思いました。このマンガを読んで今以上に感染防止の意識を高く持って、注意深く過ごしたいです。こんな危険な中で、毎日働いてくださっている医療従事者の方やライフラインを支えてくださっている方々には本当に感謝しています。早く終息するようにお祈りしたいです。この本は本当にタイムリーな本だと思います。ぜひ読んでみてください。

25週目:6月1日~6月7日は次の本(計1,072ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ニホンブンレツ」(文芸社文庫)P341 *先週から引き続き
・石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」(まる出版)P189 *先週から引き続き
・田向健一「生き物と向き合う仕事」(ちくまプリマー新書)P207
・椋鳩十「命ということ 心ということ」(家の光協会)P206
・石黒浩「人間とロボットの法則」(日本工業新聞社)P129
*今回記事をアップしようと保存したはずの文書を開くと、なんと記事が前のままで新たに入力したデータが全て消えてしまっていました・・・改めて、書いた内容を思い出しながら入力し直しました。「パソコン初心者あるある」を早速経験しました。でも、挫けず、夜中までかかってなんとか仕上げました。マイナスをプラスに!次から気をつけます。

2020年5月24日日曜日

24週目:5月25日~31日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」、山田悠介「スイッチを押すとき」、瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」、鶴見俊輔「大切にしたいものは何?ーみんなで考えよう1」の計1,191ページ、23週目までの累計は26,220ページです。

 有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」は、結婚をした郁と堂上教官の暮らしと、郁が図書隊に入る前の堂上教官や小牧の様子について描かれていました。私がとても面白いと思ったお話は、P64からの「昔の話を聞かせて」、郁が図書隊に入る前の堂上教官の様子がたくさん書いてある章です。堂上教官は図書隊になるために図書大学に入学します。大学在学中は二人の間に何か特別な関係があったわけではなく、成績でいうと堂上教官は次席、小牧は首席で卒業しました。2人が知り合ったのは、卒業後、同じ防護部に配属されたからでした。初め堂上教官は、小牧が首席だったためライバル心を持っていました。しかし、最初の任務で一緒になり少し仲が深まります。それ以降、なぜかよく同じところに配属され付き合いが長くなってきます。その中で印象的な逸話が出てきます。ある日、爆弾が仕掛けられているとの情報が入り図書隊は出動します。そこで、堂上教官は怪しい人物を見つけ、小牧と一緒に追いかけます。しかし、まだ未熟だったため怪しい人物に気づかれてしまい、犯人に見つかった上、動けない状態にされてしまいます。幸い、すぐに他の隊員が助けてくれたものの、今の郁のようで、教官の言われている人も、最初はこのような恥ずかしい失敗を色々としてきたのだなと思いました!これで図書館戦争シリーズは終わり。またいつか改めて読みなおしてみたいと思わせる小説でした。

 山田悠介「スイッチを押すとき」は、少しミステリーな小説でした。2007年が舞台です。物語の場所は「青少年自殺抑制プロジェクトセンター」というところ。近年若い人たちの自殺が増えているため、自殺を減らすため実験の対象となった子ども達の精神状態を調べるために作られた施設です。ここには、たくさんの少年少女が収容されています。ここにいる子ども達には「赤いスイッチ」が持たされます。このスイッチは、自らの命を絶つことのできるというスイッチです。たった一人で小さな部屋に入り、決められた時間にご飯を食べる。外に出てもいいが敷地内だけで遊具も何もない状態、という極限状態で軟禁され、孤独に勝てず、子どもたちは次々にボタンを押して死んでいきます。毎日、身体チェックをし、万が一、病気があれば子どもに知らせます。それも実験の対象になるからです。しかし、たくさんの子たちが死んでいく中、4人の少年少女達だけは7年間もスイッチを押さないのです。異例のことでした。監視員として勤務する「南 洋平」は、このような状況下でどうして自殺したくならないのかを4人に聞きます。実は、その4人には「願い」がありました。南たちは、その子たちの願いを聞き入れるため脱出を図りますがこのことが警察に知られていまい、追いかけられます。最終的にみんな死んでしまうのですが、ほかの子達とは違い最後だけでも理想の生活が出きました。この本は自殺のつらさや大変さを世の中に訴えているのだと思います。、この本に出てくる子供たちは、置かれた世界に対して絶望的になり、生まれ変わりたいと強く願って自殺をしてしまっている子どもたちが多かったです。世の中でこういう思いを日々感じていることを心に留めながら、自分の置かれた場で精一杯生きていきたいと思います。

 瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」は、陸上部の部員が駅伝を目指す青春物語です。市野中学に通う設楽という少年が主人公です。入部する部活に悩んでいた時、小学校の頃に陸上をやっていたことから強引に陸上部に入部させられます。顧問の満田先生は、熱血で追い込みがすごいため、本格的に走れる部員がほとんどいないにも関わらず、何とかギリギリで県大会に出場していました。しかし、満田先生は学校を異動してしまいます。代わりに顧問として赴任したのは、陸上について何の知識もない美術部の上原先生でした。美術部は部員が足りなく廃部になり、どこにも所属しなくなった女の上原先生をとりあえず陸上の顧問にしたのでした。そんな不安な状態で始まった一年、特に心に残った場面を紹介します。P114の「2区‐6」です。この本は章が1~6区まであり試合でそれぞれの区を走る人目線で同じ出来事について書かれていました。1区は設楽が走るので設楽目線。2区は大田が走るので大田目線、という構成です。2区の大田目線、大田は小学校のころからヤンキーでみんなから怖がられている存在でした。駅伝に誘われた時も他のメンバーからは怖がられていました。時間が経つにつれ、徐々になじんでいきましたが、メンバーの間ではそれぞれ壁がありました。この2区‐6は、駅伝の前日に全校で開かれる壮行会での出来事です。みんなの前に立ち校長や代表者が「生徒の代表だ」「明日は全校で応援する」などと言っている時、大田はみんなの視線を感じていました。自分だけ金髪で乱暴者でみんなの誇りに思うような人間ではない、みんな心の中できっと馬鹿にしている、と考えるとじっとしていられず出口に向かって歩き出します。そして、注意をする他の部員に怒りをぶつけます。その時、「いい加減にしろ」という声が響きます。声の主は、普段はどんなことでも引き受けてしまう気の少し弱いジローでした。ジローは、どんなに大田が威嚇しても全く動じませんでした。ばつが悪くなり大田はその場から走り去ります。これだけ見ると大田が一方的な気持ちしかわかりません。でも、この本は3区でジロー視点でこの出来事が書いてありました。ジローはなぜ大田が怒っているのかわからないため、前日に投げ出した大田にとても腹が立ちます。大田に抗議している時少しも怖くありませんでした。壮行会が終わった後、みんななぜか、あの場で大田を怒らせてしまったジローを責めます。ジローの言っていることが100%正しいのに、と思っていると、ジローのライバルである渡辺がフォローをしてくれみんなの中が少し深まります。この場面が印象に残った理由は、一つの大変な出来事の裏に、仲が深まったり心を入れ替えたりと様々な成長があったからです。瀬尾まいこさんの本への関心も深まりました。他の著書も読んでみたいと思います。

 鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」は、鶴見俊介さんと中学生13人の話し合いがまとめられた本です。「むかつくことって何?」「塾って何?」「マンガって何?」「大切にしたいものって何?」の第4章に分けられて書いてありました。私がすごく共感した章は1章の「むかつくことって何?」です。すべてが共感できました。一つ目は、「今の若者は」という口調についてです。お話の中には、いくつか例がありましたが、『おじさんがタクシーに一人で乗ってきた私に対して自分の自慢話をし今の若者はとブツブツ言う』『痴漢にあったときそんな恰好で歩いているからだと、被害者が責められる』などでした。一つ目の例については、もちろん昔のほうが今よりもしっかりしている部分があったとは思うけれど、時代も流行りも環境も変化してきている中で、年長の人々が生きた時代と同じように今を生きている私たちにはできないことを理解してほしいと思いました。言葉遣いや目上の方への態度などは見習う点がたくさんあるけれど、すべてを今の年長の時代を基準にされても経済が発展しないし困るなぁと思いました。2つ目の例については、確かにこんな時間に遊んでいたらと思うことは最近多いです。しかし、この本で書いてあったこの例は、真夏の昼間ワンピースで歩いていた時にあったそうです。仮に、その女の子が露出のある服を着ていても痴漢は絶対にやってはいけないことだと思います。その子の警戒心が薄かったのも原因ですが、露出のある服を着ているか着ていないかや、警戒心があるない関係ないのではないかと正直思いました。女の子がどんな服を着ていようが自由だし、しっかりとした服装を着ていれば痴漢に合わないというわけではないので周りの人や警察官も考えてあげてほしいです。痴漢にあったことだけでも深い傷を負ったのに勘違いや偏見で周りから、噂されたりいじめを受けるたりするのはおかしいです。本当はそういう被害者の心に寄り添ってあげるべきなのにと思いました。私が色々なことについて意見を持ち始めたころ、SNS上や駅やバスで「これだからキッズは」「これだから若者は」というような発言を耳にします。正直、そういうことを言っている大人の人よりも、もっとしっかりとした若い人はたくさんいると思うこともあります。年齢は大事だけど、それに見合った精神年齢を自分で成長させなければならないことを学びました!

24週目:5月25日~5月31日は次の本(計1,090ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ニホンブンレツ」(文芸社文庫)P341
・左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」(PHP研究所)P205
・高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」(岩波ジュニア新書)P209
・石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」(まる出版)P189
・河野進「ぞうきん」(幻冬社)P146

2020年5月17日日曜日

23週目:5月18日~24日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」、山田悠介「パズル」、仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」、小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」の計1,390ページ、22週目までの累計は25,029ページです。

 有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」は、つき合い始めた後の郁と堂上教官のお話でした。2人に関する5つのお話がのっています。私は、物語のはじめの頃、堂上教官はあまり女性とのコミュニケーションに慣れていないのかと思いましたが、そうでもないことがわかってきたり、郁の不器用さに振り回される堂上教官が面白かったです。手塚と柴咲がしばしば邪魔してくるのも仲がいいなぁとほっこりしました。まだまだ続く「図書館戦争 別冊シリーズ」の次回も楽しみです!

 
 山田悠介「パズル」は、全国の中でも超エリートたちが通う私立徳明館学校に通う「湯浅茂央」が主人公の物語です。湯浅茂央が所属している3年A組は、その進学校の中でも特に成績の良い子たちが集まっているクラスです。あまりにもレベルが高すぎるので退学をしていく子たちがたくさんいるような状況です。クラスメートのほとんどは、他の誰ともほとんどしゃべることがなく、自分以外の存在は自分の成績を邪魔する敵だと思っています。そんな子どもたちの通う私立徳明館学校に、ある日、覆面集団が襲ってきます。そして、3年A組の安田先生を人質に取り、3年A組の生徒だけを学校に残させます。犯人たちは、2日間で学校内にある2,000個のパズルを完成させろと言います。完成できなかったら人質を殺すという条件で2日間を提示するのです。事件が起きた当初は、自分勝手なことをいう人がいたり、逃げてしまう人がいたりして、なかなか意見が合いませんでした。しかし、そうこうしているうちに時間ばかりが過ぎてしまっていることに気づき、パズルを探し始めます。そういう中でも最後の最後まで嫌味を言い続ける人がいましたが、みんな少しずつお互いの本当の姿がわかってきて協力していきました。そして、パズルのピースは次第に見つかっていきますが、残り200ピースぐらいになると、だんだんと難しくわからなくなってきます。本当に大丈夫か、とドキドキしました。結局、犯人グループは、3年A組のスピードに着いていけず学校を辞めた子たちだったことがわかります。安田先生は茂央のように成績がトップの生徒に対してはすごく親切でした。なぜなら、クラスの成績を伸ばせば校長先生に気に入られるからです。しかし、自分の評判を落とすような下の子たちには毎日のように「この学校に必要ない」「学校辞めろ!」といったひどい言葉を使い、生徒たちに反感をかっていました。山田悠介さんの本はびっくりするような結末が多く、最初から最後までとてもドキドキしました。

 仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」は、全部で3巻あります。ある高校の生物の先生でみんなから不気味と嫌われている「対馬先生」が生徒の「鯉住のぞみ」に、ヒドラという小さな動物をあげるところからストーリーは始まります。のぞみはヒドラに何も変化がなかったため無関心でした。しかし、次第にヒドラの面白い性質に気づいていき、その飼育にハマっていきます。のぞみはその性格に少し天然なところがあります。例えばヒドラがバク転をしたときの感想を「アイドルみたい。しかも不老不死だから永遠のアイドル!!」という
など表現力がユニークで豊かです。のぞみは、
不思議な水中生物の飼育をとおして生物への興味が次第にわいていきます。しかし、対馬先生は、のぞみのそういう性格を最初から想定していたのです。そして、「のぞみの反応や成長を観察」し、ノートに記録していたのです。しかも、のぞみが最初の生徒ではなく、過去にも同じように生徒の観察をしていました。自分が「生物を飼っているのか」、自分が「生物として飼われているのか」、不思議な感覚になるストーリーです。


 小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」は、中学3年で卒業研究があるので、そのための参考として父が薦めてくれた本です。これから卒業研究を始めるにあたり、今の段階で私が最もしっかりと読まなければ、と思った章は「最初の準備」と「テーマ決め」です。「準備」の中で、パソコンを準備すること、そして、ブラインドタッチを身につけておくといいと書かれていました。次に「テーマ決め」でまず重要なことは疑問形式にすること、すなわち「~について」ではなく「~か?」と書いていきます。また、研究テーマとして望ましくないテーマも書かれていました。心理学、トリックアートなどの錯覚、無気力の深層心理などは資料が複雑すぎて途中で研究をあきらめてしまう人が多いそうです。また、歯列矯正、習い事、アニメ全般、例えば『寄生虫』などは資料が少ないため難しいそうです。特に『寄生虫』などの漫画は漫画だけでなく「その漫画について書かれた参考図書を必ず読む必要がある」とされています。しかし、そのような図書を見つけるのが困難なのでテーマとしては向いていないとされています。さらに、広すぎるテーマもよくありません。例えば、1時間でそのテーマと研究について発表できるものよいと書かれていあました。研究では、「最初のテーマ決め」が最も重要だと思います。まず私の興味のあることを書き出し、そこから絞っていきたいと思います。

23週目:5月18日~5月24日は次の本(計1,191ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」(角川文庫)P322
・山田悠介「スイッチを押すとき」(角川文庫)P373
・瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」(新潮文庫)P361
・鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」(晶文社)P135

2020年5月10日日曜日

22週目:5月11日~5月17日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」、山田悠介「スピン」、ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」、東後勝明「英語ひとすじの道」の計1,195ページ、21週目までの累計は、23,639ページです。

 有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」は、これまで読み進めてきたシリーズ最終巻でした。でも、「別巻」へとまだまだ続いていくみたいです!今回の事件はテロです。テロの内容が「当麻蔵人」という、人気作家の本の内容に似ていることから、当麻蔵人の身柄確保を求め、「瞭花袋」が追いかけてきます。しかし、当麻を捕まえるための策が出されている中、状況が悪化していきます。それに対し、図書隊も参加し、この悪い状況を一発逆転するため秘策を打ちます。でも、その秘策を実行中、堂上教官はひどいけがを負ってしまいます。計画は実行しないといけないのに、教官が重傷を負っています。郁たちは戸惑いました。そんな郁たちに「お前はやれる!」と堂上教官が言い、任務を任せます。そして、危険をくぐり抜けながら、何とか任務を成功させることができました。私は、この場面が一番ハラハラドキドキし、本の世界にすごく引き込まれました。最後に郁は、高校生の時であった堂上教官のことは関係なく今の堂上教官が好きだ、と告白します。そして仲良く2人でお茶をします。堂上教官は郁の言葉には答えなかったけれど、たぶん両思いです(笑)ただ、これが本の最後ではなく手塚と柴咲のエピソードが最後になります。柴咲が手塚の首に付けた後を隠すための絆創膏を手塚は痕が消えるまで外さなかった、という感じで物語は終わります。この2人もお互い告白はしてませんが、きっと両想いになると思います!

 山田悠介「スピン」は、新年早々バイトを辞めさせられ、コンビニで万引きをした「奥野修一」が主人公です。奥野修一は、万引きをしたところを店員に見られてしまい、ちょうどそこにいたバスに逃げ込みます。しかし、乗り込んだバスは何とハイジャックされてしまいます。そのハイジャックは、様々な悩みを抱えた男の子6人がネットで知り合い、東京タワー集合で全国の各場所でバスをハイジャックするというものでした。物語は、6つの視点で進んでいきます。

私が心に残った場面は、銚子->東京行のバスをハイジャックした「定岡道彦」という男の子の出来事です。このバスには「桜木亜弥」という20歳の女の子が乗っていました。道彦は亜弥に一目ぼれしてしまい、亜弥だけをバスに残し他の乗客を全員降ろさせます。道彦は亜弥に怖がらせてしまったことを謝り、普通に話し始めます。最初から最後までぎこちなかった2人ですが、ゲームをしたりお話したりして悪い子ではないことに亜弥は気がついていきます。私が最も心に残ったのは、ハイジャックしたバスが東京タワーにつき亜弥と道彦が別れるときです。道彦は、最後に亜弥へ「僕と別れてから開いて」と言ってパソコンを渡します。そこには「アヤさんとはもう二度と会えないでしょう。でも僕はずっと、アヤさんを好きでいます。一緒にいてくれてありがとう。さようなら」と書いてありました。普通の心の優しい男の子が家庭内の暴力などに巻き込まれとんどもない事件を起こしてしまい、ネットなどの餌食にされることが悲しくなりました。世の中のこのような子たちを共に支えてことが大切だと思いました。

 ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」は、本の題名のとおり、すごく、とんでもない死に方をした偉人や、死んだ後にひどい目にあった偉人について書かれていました。すごくおもしろかったです。私が最も印象に残ったのは「カエサル」です。カエサルは紀元前100年ー4年の共和制ローマに生きた政治家、軍人です。クレオパトラの恋人としても有名です。知っている方も多いと思いますが、カエサルは23人の人にめった刺しにされ、殺されてしまいます。私がこの本を読んで新たに知ったことは、カエサルがもし胸のところを刺されていなかったら生きていたかもしれないということです。カエサルを刺した23人は全員が平等にさせるように1人1か所を刺すことにしていました。私は、23か所もナイフで刺されたら、胸に刺されていようがいまいが、人間は死んでしまうのではないか、と思っていました。しかし、23か所のうち命を落とす致命傷になったのは胸の部分の一か所だけだったということが、近年の研究でわかってきたそうです。もし胸に刺した人が別のところに刺していたらカエサルはその時死なず、その後の歴史が大きく変わっていたんだと想像すると、「歴史の偶然」ってすごいなぁと思いました。

 東後勝明「英語ひとすじの道」は、父が薦めてくれた本です(父が中学生の時に購入し読んだ、その時の本です)。東後勝明先生の人生をつづった随筆風の本でした。私が最も心に残ったところは、第2部の「英語会話の上達法」です。どれも参考になるものばかりで、ここにまとめるのが大変でした。特に参考になったのは、第2章の『通じる英語会話のために』です。まず、聞くことから始めると良いそうです。私は、洋楽の歌手なら「アリアナ・グランデ」と「ABBA」が好きです。アリアナ・グランデは、リズムにはまりますが、ABBAは発音がわかりやすいので一緒に歌いやすい曲だと思いました。ほかに「カーペンターズ」や「ビートルズ」も時々聴いています。話すときに注意するポイントが「リズム」だということは初めて知りました。東後勝明先生は、ある時、外国の方に「Would you pass potatoes?」の〈p〉〈t〉を〈m〉〈n〉に変えて「リズムだけ正しく」言ったそうですすると外国の方にははっきりと意味が通じました。しかし、同じ「Would you pass potatoes?」でリズムを変えて話すともう一度お願いしますと言われ、相手に通じなかったそうです。リズムは、たくさん聞けば身につくと思うので英会話や歌などを普段からリスニングしていきたいと思いました。また、「イントネーションも大切だ」と書いてありました。イントネーションはたくさん発音して身に着けたいです。ほかにも、もっとたくさんの学びがありました。それにしても、普段、父が私にアドバイスしている英語の学習方法のほとんどはここに書いてあることに気づきました!私もこの本から学んだことをこれからの英語の学習に活かして、将来、英語や他の外国語でコミュニケーションできるようになりたいです!

22週目:5月11日~5月17日は次の本(計1,390ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」(角川文庫)P317
・山田悠介「パズル」(角川文庫)P299
・仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」(講談社)P552
 *マンガ本ですが、父から「『本格的な生物飼育マンガ』でとても勉強になるからいいと思うよ」と言われたのでリーディング・マラソンに入れてみました。
・小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」(講談社現代新書)P222

2020年5月3日日曜日

21週目:5月4日~5月10日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」、山田悠介「オール」、チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅生物図誌」、齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」の計1,151ページ、20週目までの累計は、22,444ページです。

 有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」は、先週に引き続きシリーズ第3巻です。郁は、堂上教官が自分の「あこがれの王子様」だったことを知ります。知ってしまった郁は、驚きでぎこちない態度をとってしまいます。堂上も郁が変な態度をとるため距離を置き、次第に2人の関係に溝ができてしまいました。そんな時、人気俳優のインタビューで美術展の最優秀賞作品没収されてしまうことがわかります。それを阻止するために、郁や堂上教官の所属する特殊部隊も出動します。しかし、最近、関係がギクシャクしていた郁と堂上教官の意見が合わず喧嘩をしてしまいます。美術展の作品のテーマが「自由」ということもあり、今回は「自由について論争」が行われます。またまた続きが気になるところで終わってしまったので次回が楽しみです。

 山田悠介「オール」は、何でも引き受ける「何でも屋」で働き始めた荻原健太郎が主人公のお話です。健太郎は高知から東京に来て、アパレル関係の一流企業に勤めますが、あまり刺激がなく1年で辞めてしまいます。母には会社を辞めたことは黙っていました。その後もずっとアルバイトで生活をしていました。そのアルバイトもつまらなくアパレル会社の時と同じようにやめてしまいました。そんなやることがなく、暇だと思っていたときに、「何でも屋」のアルバイト募集という看板を見つけます。健太郎は、電話をし会社に行きます。そして、刺激があると思い働くことにしました。この本の中で「何でも屋」には、5つの仕事の依頼が来ます。「ゴミ屋敷」「運び屋」「政略結婚」「母」「最後の仕事」の5つです。私が一番面白いと思った章は、「ゴミ屋敷」です。このお話は、健太郎がアルバイトを始めて最初にやってきた「大きな依頼」です。健太郎の他に社長の「花田」、見た目は怖いが根は優しい「大熊」、少しチャラい「長崎」が会社にはいます。ある日、「何でも屋」にこんなメールが届きます。題名『私を見つけて』本文『ごみ屋敷となっている私の自宅を片付けに来てはもらえませんか。報酬として500万円を支払いいたします。そのかわり、午後の5時までに終わらせてほしいのです……』という依頼でした。最初は戸惑っていた「何でも屋」ですが、報酬500万円に惹かれて、メールの内容は半信半疑で依頼を引き受けることになりました。行ってみると部屋は想像以上にひどく異臭が漂っています。3人で午後5時までに終わるのかと不安になりながらも片づけを進めていると、この家の奇妙なことに気が付きます。机にウジ虫が湧いていたり、骨壺が見つかったりしました。あまりにも家の片づけが大変で午後5時を回ってしまったとき大熊が悲鳴をあげます。大熊の目の先にはなんと棒のように細い二の腕が見えていたのです。まさか!と思い、近づいてみてみると、そこには死んでいるおばあさんが横たわっていました。その老婆は手の中に大事そうに「小さなカギ」を持っていました。そうこうしているうちに「ある女の人」が帰ってきました。その人は、ゴミ屋敷を片付けるという依頼を自分は頼んでないと言い「何でも屋」を追い返そうとします。しかし、死体を見てしまった以上そのまま帰るわけにはいきません。すると女の人は健太郎が持っている「カギ」を見ると顔色を変え、そのカギを手渡すように言いました。でもそんな怪しい人に渡せるわけがありません。そこで、長崎が女の人にどうして死体があるのか問いただすと、その女は「あんたたちには関係ない」といい、3人のいる部屋に火をつけます。ごみ一杯に囲まれた部屋は、火が一気に燃え広がっていきます。3人は何とか逃げて助かりました。この事件の4日後、「中越冬子」というあの謎の女が警察に捕まります。亡くなったおばあちゃんは「中越光子」という冬子の義母だったそうです。実は、光子の夫が亡くなってから光子はだんだんと心身に支障が出て、家が荒れていったのでした。最初は実の息子の啓治が光子の世話をしていましたが、不幸なことに啓治も父親の後を追うように亡くなってしまい、冬子と光子だけになってしまいます。そんな冬子は、光子のお金に目がいき、金庫のカギを探すため家は片付けず光子の食事の世話だけをしに毎日通っていました。しかし、冬子の思惑を知っていた光子がカギを隠していたためなかなか見つからずイライラしてきた冬子は、光子にご飯をあげなくなります。そして光子は、「何でも屋」に依頼する3日前に亡くなってしまいました。最後に健太郎が「あること」に気が付きました。「3日前」におばあさんは亡くなっていたのに、依頼メールが届いたのは「2日前」ということです。その後、健太郎はお辞儀をするおばあさんを見てご冥福をお祈りするという感動で終わります。私は、このお話が一番スリルがあったと思いました。ストーリーの結末は感動するものでしたが、そこに至るまではこわい、コワイ、怖い!でした。それにしても、山田悠介さんの本は面白いなぁと改めて思いました。

 チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅動物図鑑」は、アノマリカリス時代から現代までの絶滅した動物の図鑑でした。カラーでとても分かりやすかったです。また大きさなども詳しく書かれていて想像しながら読むことができました。私が一番驚き、そして笑ってしまった動物は「カリコテリウム」です。体長は約2m、2,300万年~500万年前まで中世期にいたといわれています。頭は馬ですが体はモリモリ筋肉マッチョです。足は蹄ではなくカギ爪です。歩くときゴリラのように前足のカギ爪を内側に曲げ斜め姿勢に歩く「ナックルウォーク」でした。体の大きい立派な筋肉マッチョの顔が馬のような感じです(是非、インターネットで検索してみてください)。「カリコテリウム」の姿がわかるようになったのは2016年、これまでサイの大腿骨だと思われていた1800万年前の化石が実は「カリコテリウム」のものだったと判明したからです。絶滅した理由には当時、寒冷化で森林が縮小し草原化が進んでいたためその環境変化に適応できなかったからと考えられています。ほかにも不思議な動物たちがたくさん載っていました。この本にも出てきましたが、「ジュラシックパーク」も今の休校期間を活用して観てみたいです。

 齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」は、リィーディングマラソンの感想文を書いている私のために父が用意してくれた本です。
「本を読むのが苦手だから書くまでが大変」「本は好きだけど書くのが苦手」「どっちも嫌い」の3つのパターンの人それぞれに分かりやすく書かれていました。私は、どちらかというと「本は好きだけど書くのが苦手」だと思います。読んでいて私に足りないことに気が付けました。構成の順番などは、小学校の時に習ったこともありしっかりしていたと思います。でも、最初の気持ちの心構えがしっかりしていないからいい文章が書けないことに気が付きました。この本には、やらされてる感を捨てようと書いてありました。私ははじめも言った通り、読むのは好きですが書くのはあまり好きではありません。「これは自分のミッションだ」と取り組めるようにしたいです。今後の学校での授業や卒業研究などに生かしたいです。

21週目:5月4日~5月10日は次の本(計1,195ページ)でリーディングマラソンの予定です。休校期間が5月末まで延長されました。「非日常」が「日常」になりつつあります。一日も早く「みんなの日常」が戻ってきて欲しいです。
・有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」(角川文庫)P385
・山田悠介「スピン」(角川文庫)P347
・ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」(河出文庫)P204
・東後勝明「英語ひとすじの道」(日本放送出版協会)P259

2020年4月26日日曜日

20週目:4月27日~5月3日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ2」、山田悠介「僕はロボットごしの君に恋をする」、アーネスト・T・シートン、今泉吉晴 訳「シートン動物記 オオカミ王ロボ」、佐治晴夫「14歳からの時間論」の計1,079ページ、19週目までの累計は、21,093ページです。

 有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ2」は、先週に引き続き「図書館戦争シリーズ」の第2巻です。今回は「恋愛」が主なテーマとして書かれていました。郁は仕事で手塚という人に出会います。はじめ手塚は冷たく不愛想でした。そのため郁との関係はあまりうまくいっていませんでした。しかし、ある時に起きた事件で郁は手塚に足りないことに気づきアドバイスをします。このことがきっかけで手塚は、郁のことが好きになります。しかし、郁は手塚の兄の考えた策に引っかかってしまいます。手塚も兄のことが好きでなかったので郁のことを助けようとします。でも最後に郁を助けたのは、あの「堂上教官」でした。ここで三角関係が生まれてしまいます。つづきは、3巻で楽しみにしています。この巻では、手塚と郁の恋愛が主なのかな、と私は思って読み進めていました。しかし、恋愛の話は次なる展開で続いていきます。
今度は、優しくてみんなから人気のえう王子様キャラである小牧教官の恋愛話にうつっていきます。「中澤鞠江」という耳の不自由な女の子がいました。鞠江は耳が不自由なこともあり、小さい時から小牧教官に面倒を見てもらっていました。いつも優しくしてくれる小牧教官のことが好きでした。しかし、良化隊という検閲機関の人たちが図書隊を襲撃します。そして無罪の毬江を連行していきます。図書隊は、毬江を取り戻すために戦いに行くのです。途中、ハラハラさせられましたが、結局のところ、最後はハッピーエンドになるお話だったのでホッとしました。シリーズはまだ続いていきますが、毬江ちゃんの恋が実るといいです。

 山田悠介「僕はロボットごしの君に恋をする」は、友達に勧められて読んだ本です。この本の舞台は今から40年後の未来、「2060年の東京」です。この物語の主人公は、「大沢健」という社会人です。健には「陽一郎」という幼馴染がいます。健は、陽一郎と同じ会社で仕事をしています。陽一郎は、健と正反対で頭がよくスーポーツ万能でイケメンで完璧です。だから、健と陽一郎は、同じ会社の中でも全く別の仕事をする課に所属しています。そんな陽一郎には「咲」という妹がいます。陽一郎と咲は、中高生の時に両親を飛行機の事故で亡くしています。そのため、陽一郎が咲きの親のように過ごしてきました。健は、咲のことが昔から好きでした。そんな中、健と咲と陽一郎の暮らす「2060年の東京はオリンピック開催」を控えていました。そして、その東京では「人型ロボットを使った国家的極秘プロジェクト」が進められていました。健と陽一郎はその開発プロジェクトに関わっていました。健の担当しているロボットは、3号という名前です。2060年は、ロボットの開発がそれまでよりも進んでいました。そのため、お店などではアンドロイドを使っているのをよく見かけます。ある日、健はロボットを使って咲のところに行っていました。その時、3号のいた場所付近で爆発が起こります。それはテロリストによるものでした。しかも、テロリストの予告先出会った会社は、なんと陽一郎の妹で健の想い人咲の勤めている世界的スポーツメーカーのアテネ社だったのです。3号も壊れてしまったため4号で翼という名前になります。健は、アテネ社の警備につきます。翼(4号)を通して健は咲のためにいろいろ気遣ってくれます。そしてテロ予告の日になります。そこで、アテネ社を守るために号は壊れてしまいます。そして犯人を捕まえるために警察が動き出します。私は、こんな結末だとは思っていなかったのでとてもショックでした。咲は翼がロボットでないと思っていたので、優しく励ましてくれる翼のことが好きでした。しかし、テロがきっかけで翼(4号)がロボットだということに気が付きます。咲はショックを受けます。しかし、翼のかけてくれた言葉はすべて健がモニター越しにかけてくれた言葉だと気づきます。ここから私は、咲と健が両思いになりハッピーエンドで終わると思っていました。しかし、話はそうではなく、私は思わず読みながら涙をこぼしてしまいました。山田悠介さんの本は未来を舞台に書いてあることが多いです。山田悠介さんの他の本も買ってもらったのでもっと読んでいきたいです。

 アーネスト・T・シートン「シートン動物記 オオカミ王ロボ」はとても有名な本です。私も小学生のころ何回も読んだことがあります。何回読んでも、その度に違った感動があります。低学年のときは、正直なぜ動物のことが好きなシートンがロボを殺したのかわかりませんでした。ひどい人たちだと思っていました。でも、中学生になって読み返してみると、牧場の人にとっては大切な家畜だし、ロボを捕まえないと代わりに家畜たちが殺されてしまうことを考えると仕方なかったのかもしれない、と思うようになりました。この本は最後に60ページぐらいでロボは本当にいたのか、シートンは絵がうまいが画家なのか、などのQ&Aが載っています。私は、ロボが本当にいるのかについて気になっていたので興味深く読みました。ロボという名前ではないのですが、昔、頭の良い狼がいたことは本当の事実のようです。ロボのモデルはいたということです。
私は動物のお話が大好きなのでシートンの他のシリーズも読んでみたいです。

 佐治晴夫「14歳からの時間論」は、数字を使った時間の使い方について書かれた本でした。私が一番心に残ったお話はP143の『人類は大震災によって生み出された』です。まず地球の上に住んでいる人間にとって『地震は常に私たちとともにある自然現象』ということ最初に理解しなければなりません。遥か大昔アフリカ大陸をとても大きな地震が襲いました。その地震によって地面が浮き上がり、山ができました。山によって雨が降り雨によって森ができました。しかし、平面の土地には雨が降らず乾燥してしまいました。ここに取り残された人間の先祖は、四足歩行から二足歩行になり、乾燥地帯でも生き抜くために頭が大きくなりたくさんの知識を持つようになります。こうして進化していきました。いろいろな自然が関連して進化をしてきたように見えますが、最初は地震によるものだということがとても詳しく、またわかりやすく書いてありました。自然現象によって命を失い、犠牲になる人々が出てしまいます。それは、とても悲しいことです。でも、わたしたち人間が地球上に暮らしている以上、時としてどうしても避けられないことでもあります。自然があるからこそたくさんの生き物が生きることができ、私たちが進化することができたと考えると、まずは自然に感謝し、一日一日を大切にしていきたいと思いました。

20週目:4月27日~5月3日は次の本(計1,151ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」(角川文庫)P394
・山田悠介「オール」(角川文庫)P318
・チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅生物図誌」(雷鳥社)P185
・齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」(角川文庫)P254

2020年4月19日日曜日

19週目:4月20日~4月26日のリーディングマラソン予定

前週:堀本裕樹「俳句の図書館」、有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ1」、ヴィクトルト・リプチンスキ「ねじとねじ回しーこの千年で最高の発明をめぐる物語」、土屋健「古生物たちのふしぎな世界」の計1,036ページ、18週目までの累計は、20,014ページです。

 堀本裕樹「俳句の図書館」は、「書庫」「季語」「技法」「暗唱」の4章にわかれて書かれていました。この本は五・七・五で書かれた俳句とその時の情景や作者の気持ちなどが見開き1ページに解説されています。その中で私が最も印象に残った詩を2つ紹介します。
1つ目は、P194の『おでん屋のがんもどき似の主かな』です。この詩を書いた又吉直樹さんは、人間の顔には個性が際立ち多様に変化するから面白いと言っています。おでんの具はそれぞれ形や味が異なります。人間1人1人の個性をおでんに例える発想がユニークだなぁと思いました。また、あるおでん屋の主人の顔が、「がんもどき」に似ていたため、顔(がん)と、おでんの(「がん」もどき)とかけたところも目の付け所がおもしろいと思いました。
2つ目は、P46の『ずぶぬれて犬ころ』です。たった9音の詩です。この詩の作者は住宅顕信さんです。岡山県に生まれ、調理師の専門学校を出た後飲食店で働きます。そのあと市役所に勤めます。市役所に勤めている間に、仏教書に関心を持ち出家をします。そして詩を書き始めるのです。結婚もするのですが、急性骨髄性白血病にかかってしまい子供を引き取って離婚してしまいます。住宅さんは、生涯で281句を残しながらも25歳の若さで亡くなってしまいます。住宅さんは、心のどこかで孤独を感じた一生を送りました。その気持ちは、詩から感じとることができます。この『ずぶぬれて犬ころ』は映画化もされています。2019年6月1日から2020年2月26日まで全国で上映されていましたそうです。わたしは、その時に残念ながら観ていませんでしたが、この本を読んで是非観てみたいと興味がわいたので、ビデオなどで見つけたら観てみたいです。

 有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ1」の世界には、行き過ぎた検閲から本を守るためにできた組織である『図書隊』というものが登場します。このお話は、以前、漫画で読んだことがあったので内容をつかみやすく読みやすかったです。
この本の主人公は「笠原郁」という女の子です。高校時代に自分の身を守ってくれた、王子様を探すために図書隊に入ります。少しボーイッシュで気が強く不器用ですがエリート部隊の図書隊特殊部隊に配属されます。そこには、「堂上篤教官」というイケメンだけど怖い鬼教官がいました。郁と教官はいつも喧嘩ばかりします。そこに本を盗もうとする人が現れます。皆で出動しますが、郁は危ない目にあいます。その時に郁を助けてくれたのはあの鬼教官でした。郁は、だんだん堂上教官の優しさにひかれていきます。この本は、全4巻と別冊が2巻のシリーズです。友情や恋など色々なことがあるのでこの先どうなっていくのかが楽しみです。来週も読みます!

 ヴィクトルト・リプチンスキ「ねじとねじ回しーこの千年で最高の発明をめぐる物語」は、現代様々な機械で使われている「ねじの歴史」をたどった歴史物語でした。この本を読むまで気づきませんでしたが、ねじは机や椅子などの小物から携帯電話などの精密機械まで私たちの身近な生活の広い範囲で使われています。そんなねじの歴史について書いてある本でした。
私がこの本を読んで一番驚いたのは、P149からの『第7章 ねじの父』というお話です。この章には、ギリシア人について書かれていました。今から120年前の1900年、約2000年前の古代の船が見つかってから、それまで、ギリシア人といえば哲学や芸術の分野で有名、という世界のギリシアに対する見方が大きく変わります。その年、海綿採りの船がギリシアとクレタ島に挟まれた場所で、突風のため航路を外れてしまい無人島で風を避けていました。嵐がやみ漁師たちは知らない海で海綿採りを始めます。40メートル以上潜ったところで漁師たちは「あるもの」を見つけます。それは、古代の船の残がいでした。漁師たちは急いで役場に知らせ考古学者が調査をした結果、この船が沈没したのは、紀元前80から50年の間だということがわかりました。引き上げられた数多くの破片は、2000年分の堆積物に覆われていました。そのため、考古学者たちは彫像のほうばかり注目していました。しかし、8か月後堆積物の1つが割れたのです。そこから現れたのは、彫像の破片ではなく腐食して崩れかけた青銅の円盤でした。青銅の円盤には歯車のようなものもついていました。これまで、世界で発見された歯車仕掛けで紀元前1000年以上前のものは見つかっていませんでした。それが、さらに1000年以上も前に、ギリシア人が歯車仕掛けを知っていたことになります。このことによりギリシア人は機械技術に対しても秀でていたということが証明されたのです。私はこの本を読んで「古代の機械」にとても興味がわきました。

 土屋健「古生物たちのふしぎな世界」は、名古屋市科学館で買いました。この本は、恐竜の時代の一世代前である『カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀』に生きていた古生物について書かれていました。イラストがカラー付きで、古生物のイメージが浮かべやすく、内容も分かりやすかったです。
この本を読んで私は気づいたことがあります。それは、この時代に生きていた古生物たちは、大方が貝類と三葉虫やアノマリカリスのように固い甲羅でおおわれているもの、そして、サメのような大型の肉食魚だということです。また、どの生き物もその色彩が想像以上にカラフルです。目が緑だったり、体がオレンジだったりと、今ではあまり見たことのないような色をしています。この時代の生き物は、虫と魚を合わせたようなものだと思います。三葉虫やアノマリカリスなどは、どちらかというと虫っぽいです。昔と言ったら恐竜などが思い浮かぶためこの時代の生物はあまり知りませんでした。この本を読んで様々な生き物の違いや進化について気づくことができました。

 4月20日~4月26日は次の本(計1,079ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ2」(角川文庫)P410
・山田悠介「僕はロボットごしの君に恋をする」(河出書房新書)P252
・アーネスト・T・シートン、今泉吉晴 訳「シートン動物記 オオカミ王ロボ」(童心社)P175
・佐治晴夫「14歳からの時間論」(春秋社)P242

2020年4月12日日曜日

18週目:4月13日~4月19日のリーディングマラソン予定

前週:森 絵都「カラフル」、オリヴァー・サックス「タングステンおじさんー化学と過ごした私の少年時代」、エラ・フランシス・サンダース「翻訳できない世界のことば」、誉田哲也「武士道エイティーン」の計1,183ページ、17週目までの累計は、18,978ページです。

 森 絵都「カラフル」の主人公は、生前犯した罪によって二度と生まれ変わることのできない魂になっていました。ところが、天使の業界の抽選に当たり、生まれ変わることのできるチャンスをつかみます。生まれ変わるには、いくつかの条件がありました。一つ目は、最近死んだ人の体に入り下界でもう一度ホームステイという形で生活をすること。二つ目は、下界でホームステイをしている間に、生前犯した罪を完璧に思い出すことです。ホームステイする体は生前の罪によって決められます。ホームステイをしている最中に抽選に当たったと報告した天使がガイドとして付き添います。主人公の天使は「プラプラ」という名前で、「小林真」という大量の薬を飲んで自殺した少年の体に入ります。ホームステイ先の家族構成は、母、父そして兄の4人家族です。はじめは家族みんな優しそうでほっとしていた主人公ですが、家族の本当の姿を知ることになっていきます。プラプラによると、父は、上司の犯した犯罪によって出世し喜んでいる、自分さえよければいいという人間、母はフラメンコ教室の先生と不倫をしていて、兄は弟の顔を見るたびに身長のことなどをからかって嫌味を言う性格の悪い人間、だったのです。小林真は学校でも内気で友達がほとんどいませんでした。しかし、一つ下の「桑原ひろか」という女の子だけは真に普通の人と同じように接してくれました。そんな「ひろか」は、「真」の初恋の人でもありました。プラプラは主人公に、真の自殺をする前の記録を見せます。「塾の帰りに、桑原寛果が中年の男と腕を組んで歩いているのを目撃した。二人はラブホテルに入っていった。また、同じホテルの出入り口から、真の母とフラメンコの先生が出てきた。その夜、真が家に帰ると兄が青ざめてテレビの前に立っていた。テレビについさっきまで、父親の会社が悪徳商法の容疑で社長と数人の重役が検挙されたと出ていたらしい。兄の満と真は、とても優しい父親のことだからとても落ち込んでいるだろうと思って心配している、と大事な上司が逮捕されたおかげで出世できたと喜んで帰ってきた」と記録には書いてありました。今までいろいろなことがあったけれど、そのことがショックで真は自殺をします。そのことを知ってから真の体に入った主人公は、家族に冷たい態度をとってしまうようになります。また、真は高校三年生ということもあり高校受験を控えていました。真の自殺未遂を知っているのは担任の沢田だけです。しかも、真の成績は、クラスで最下位ぐらいでした。主人公は悩みます。また、真が学校に復帰したときに話しかけてきた同じ美術部員の佐野唱子という女の子がいます。唱子は、真が変わったと仕切りに何をしていたのか聞いてきます。そんな唱子が主人公は苦手になってしまいます。そんなときも主人公は、ホームステイ先の家族になれず冷たい態度をとります。ある日、主人公は、家出まがいのことをし公園で横になっていると、数人の男に襲われ暴力を受け財布などを取られてしまいます。そこに駆け付けたのは兄の満でした。このことがきっかけで、真は家族の本当の気持ちを知ります。私はこの本を読んでいて最後のページのほうまで読み進んでいくうちに、この本の主人公の生前に犯した罪は何だったのか、両親との仲は元に戻るのか、この主人公のホームステイの期間は決まっているから、その時真の家族はどうなるのだろう、と様々な疑問が出てきました。真が両親と兄の本当の気持ちが分かった後に、プラプラがあと24時間で生前の罪を思い出さなければいけないと言います。真は、身近なものを頼りにしながら思い出そうとします。そして、佐野唱子と昔の真と今の真について話していた時に、生前の記憶を思い出します。私は、その結果にびっくりしました。またそういうことだったのか!と納得しました。また、両親が本当は悪い人ではないということに気づけたので本当に良かったと思いました。読後、じんわりと心に沁みてくる本でした。みなさんも是非読んでみてください。

 オリヴァー・サックス「タングステンおじさんー化学と過ごした私の少年時代」は、作者であるオリヴァー・サックスさんの少年時代のエッセイでした。本の大きさの割には字が小さくて少し難しかったです。初めのページのほうにオリヴァー・サックスさんの小さい頃の写真が載っていました。私が一番心に残った場面は、『15 家庭生活――身内の死と発狂した兄』です。目次でこの題名を見た時から内容がすごそうだと思いました。すごく心に残った場面はあまりにも衝撃で今の自分には具体的にイメージがつかめませんでした。それは、サックス少年にとってとてもかけがえのない存在になっていたバーディーおばさんが亡くなるシーンです。バーディーおばさんは、夜中によく急性心不全による心臓性喘息の発作を起こしていました。発作が起きると息が切れ症状を和らげるために半身を起こさないといけません。初めのうちは症状が軽かったものの、だんだん重くなりベッドの横にベルを置き少しでも苦しかったら鳴らすようになっていきました。ある日ベルが鳴りサックスさんの両親がバーディーおばさんのもとへ駆け寄ります。しかし、この日の発作はとても重く口から肺に水がたまり、おぼれかけている状態でした。酸素やモルヒネも聞かずサックスさんのお母さんは、バーディーおばさんの腕を切って瀉血を行いました。サックス少年が部屋に入ったときには、部屋が血で赤く染まっていました。このことは、サックス少年につらいしこりを残します。私は、人間は必ず大切な人とのつらい別れをしないといけない、でもそのつらさを乗り越えて人間が成長していくことをこの本を通じて改めて思いました。今回、内容を理解するのはまだまだ大変だったので、また改めて読みたいです。

 エラ・フランシス・サンダース「翻訳できない世界のことば」は、日本語に翻訳することのできない世界の言語が絵とともに描いてありました。世界の言語では、一つの単語で表せるものが日本語では表せない。また、日本語では一つの単語で表せられるのに世界の言語では表せない。そのような言語がたくさんあることをこの本を読んで初めて知りました。とても面白いと思いました。一番面白いと思ったのは、マレー語のpisang zapra(ピサンザプラ)という言葉です。バナナを食べるときの所要時間を表しています。これは、人やバナナによって変わると思いますが、だいたい一般では2分くらいとされています。つまりマレー語では2分を表すときに、このバナナを食べるときの所要時間であるpisang zapra (ピサンザプラ)と言うのです。すごく面白いと思いました。一つの言語として表せると便利です。だけど、言い表せない感情などを様々な表現で表すのもいいことだと思いました。言語一つ一つにエピソードがあり勉強になりました。

 誉田哲也「武士道エイティーン」は、先週と、先々週に読んだ「武士道シックスティーン」「武士道セブンティーン」の最終巻です。「強さは力」という考えの積極的な香織と、「お気楽不動心」の早苗は高校が離れた後も、良きライバルであり続けていました。しかし、高校3年生になり卒業後の進路に不安を感じ始めます。この最終巻では、最後のインターハイとして決戦での対戦を目指す二人の姿が描かれていました。香織の所属する東松高校と早苗や黒岩伶那の所属する福岡南高校は決勝にコマを進めます。私が心に残った場面はやっぱり決闘のシーンでした。今回の心に残った決闘は、東松高校の磯山香織と福岡南高校の黒岩伶那です。この二人は、どちらも強くて私はどちらが勝つのかとてもドキドキしました。今回の決闘は、香織視点で書いてありました。決闘の中で一番心に残ったのが早苗との出会いや思い出が決闘中に回想として描かれていたところです。青春だなぁと思いました。香織は、3年前の大会で伶那に負けていました。そのおかげで、横浜市民秋季剣道大会に出場し早苗に出会います。香織と全く戦いに対しての考えが違う早苗は、香織に戦う意味とは何かということを教えてくれます。早苗は、香織がどんなつらい経験をした時もいつもそばにいてくれました。離れ離れになってからも早苗の存在は香織の中にあり続けました。香織は、そんな早苗に会う機会をくれた伶那に感謝しています。だからこそ、香織は、伶那に勝とうとします。結果は香織の勝ちでした。しかしどちらも悔いが残っておらず、お互いがこの勝負をやってよかったと思っていることが素晴らしいなと思いました。また、この本を一から読み直したいです。

 4月13日~4月19日は次の本(計1,036ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・堀本裕樹「俳句の図書館」(角川文庫)P215
・有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ1」(角川文庫)P398
・ヴィクトルト・リプチンスキ 春日井晶子 訳「ねじとねじ回しーこの千年で最高の発明をめぐる物語」(早川書房)P191
・土屋健「古生物たちのふしぎな世界」(講談社ブルーバックス)P232 

2020年4月5日日曜日

17週目:4月6日~4月12日のリーディングマラソン予定

前週:レマルク「西部戦線異状なし」、石川洋「13歳からの人間学」、椋鳩十「椋鳩十の名犬物語」、誉田哲也「武士道セブンティーン」の計1,166ページ、16周目までの累計は、17,795ページです。

 レマルク「西部戦線異状なし」は、先週読めなかったので今週読みました。正直、読むのにとても時間がかかりました。本文の解釈が難しかったからです。また、登場人物の名前が難しく、ややこしかったです。外国文学を日本語に翻訳された文章を理解することに、私自身がまだ慣れていないからかもしれません。
この本を読んだきっかけは、NHK番組『映像の世紀 第2集:大量殺戮の完成 塹壕の兵士たちは凄まじい兵器の出現を見た』です。この番組に第一次世界大戦中の塹壕での戦いの様子が出てきて、父が「こんな本があるよ」と紹介してくれました。私がこの本ので最も衝撃だったのは「主人公が戦死したこと」です。また主人公だけでなく共に暮らしていた戦友たちのほとんどが亡くなっていったことです。はじめ本を読んだ時に出てきた人たちは、読み進むうちに全員亡くなってしまうのです。また、このお話が映画化されているのもすごいことだと思いました。私は、本を読むときにその本の舞台を想像しながら読んでいます。でも、この本はあまりにも悲惨な場面が多く、そこで行われる兵士同士の休憩や喧嘩などが入り混じっている様子を想像するのがとても大変でした。「映像の世紀」を観た時にも思いましたが、戦争がはじまった1914年7月当初は、みんな「クリスマスまでには帰ってこれるだろう」と思っていて、戦争に行くときの顔が何だか楽しそうでした。この「西部戦線異状なし」にも、はじめ先生たちに口説かれて遊び半分で戦争に出兵していました。私は、戦争は本当にいけないものだと改めて思いました。人間は、時間が経つとその時の気持ちを忘れてしまうと思います。今年、日本にとって先の戦争が終結してから75年目を迎えます。あの時代に生きていた方たちもだんだんと亡くなってきて、あの時の後悔や恐ろしさの記憶が社会の中でだんだんとうすれてきていると思います。核開発も進んでとても危険なものなってきています。私たちは戦争についての本を定期的に読んで、戦争の恐ろしさを忘れないようにしなければいけない、と思いました。

 石川洋「13歳からの人間学」は、4つの章に分かれて書いてありました。第1章から3章は、3つの学校での講演で話した内容が書かれていました。第1章は、樹徳中学・高等学校。第2章は、京陵中学校。第3章は、東野中学校での講演内容でした。私が、この本を読み終えた後に一番心に残っているのは、第3章、P118の『中学時代は自分の色を作り出すとき』です。目次を最初に見ていた時から気になっていたお話です。まず初めに《青》について書かれていました。日本人は、空や海、信号機の色も青といいます。青のことを「アオシ」といいます。アオシとは、判然としないこれから自らの色になっていく色のことです。だから青年という言葉には「これから成長していく」という意味が込められている、と書いてありました。青年といえば「初々しい」「若い」というようなイメージがあり、そこまで深い意味まで考えたことはありませんでした。
さらに中学時代のことを「青雲の志」といいます。この本には、「一生の基礎作りの時期」だと書いてありました。そして、私たち中学生は「緑が濃くなってくる状態」だと書いてありました。ここから自分をどう作っていくかは自分次第です。
最後に、生まれた以上は死ぬまで学び、次世代の人のために尽くしていくものだと書いてありました。私も今、たくさんの知識を身につけ将来社会に貢献できる人になりたいと思いました。

 椋鳩十「椋鳩十の名犬物語」は、全部で5話の名犬の話が載っていました。最後には、椋鳩十さんと名犬のお話が少し書いてありました。私はこの本を読んで心に残ったお話が2つあります。1つ目は、最初のお話である「犬塚」です。鹿児島の紫尾山が舞台です。ある猟師が犬塚を見つけるところから始まります。お話は、そこから60年前にさかのぼります。ある村に「清どん」という猟師がいました。清どんは「アカ」という日本犬を飼っていました。アカの母親はとても姿の良い日本犬でした。アカの兄弟犬たちは生まれてすぐ犬好きの人にもらわれていきました。しかし、アカをもらっていった人は犬好きではなく、良い日本犬を育てて高い値段で売り付けてお金儲けをしようと考えている人でした。アカは成長するにつれ尾がしっかりと巻いていなかったり、耳が片方垂れ下がっていたりと、変な犬になってしまいました。そこでアカは子犬の頃に捨てられ、野良犬になったためとても汚い犬になり、みんなから嫌われるようになりました。ある日、アカはお腹がとても空き清どんお家の庭に潜り込みます。清どんはとても汚いアカにとても優しくしてくれます。そして、アカは清どんに飼われることになります。清どんは、他にもイノシシ犬の「ロク」という犬を飼っていました。ロクは、アカに色々なことを教えてくれました。3年後、アカは立派な「イノシシ犬」になっていました。普通イノシシ狩りは何人もの猟師と犬がいないとできません。しかし、アカがとても優秀だったため清どんはいつも1人で大きなイノシシを捕まえてきました。
この町には、カタヅメというとても大きく賢い歳を取ったイノシシがいました。清どんは、アカとともにカタヅメを狩りに行きます。カタヅメの住処を見つけ、あと一歩というところまで追い詰めます。しかし、怒ったカタヅメからの攻撃をよけた拍子に清どんは足を滑らせ崖の下に落ちてしまいます。意識はあるものの体が動きません。アカは、清どんの危機を感じ急いで家に帰りおばあさんに知らせようとします。しかし、家には清どんの孫が来ていてその孫が高熱を出しバタバタしていました。そんな時にアカがやってきて吠えるのでおばあさんは叱りつけて返してしまいます。清どんとアカは、3日たっても帰ってきません。おばあさんは、その時初めてアカが何かを知らせに来たんだと知ります。大捜索をしますが清どんとアカは見つかりませんでした。2年後、ある猟師が崖の下を歩いていると、人の白骨とそれに横たわる犬の白骨を見つけます。清どんとアカの姿でした。村の人たちは、この犬のために石を積み重ねた塔を作りました。私は、アカが動けなくなった主人のために、最後まで見守り続けて死んでいったことに強く心を打たれました。人間も動物もこの世界に生きる仲間です。私も生き物には優しくしたいと思いました。

 誉田哲也「武士道セブンティーン」は、先週読んだ「武士道シックスティーン」の続きでした。「強さは力」という考えの積極的な香織と「お気楽不動心」の早苗は、自分の目指す剣道に向かって練習をしています。私が一番心に残った場面は、P375からの『24 決闘を申し込みます』です。この章は一番最後の章です。主人公の早苗が剣道のとても強い黒岩伶那に決闘を申し込みます。早苗は、通っている福岡南高校の剣道の指導が自分に合っていないと感じていました。そのため、その前に通っていた東松高校に戻ろうと考えます。しかし、東松高校の磯山さんにまた戻ってもいいかと聞くと「黒岩伶那に負けっぱなしで、尻尾を巻いて逃げてくるような奴は、入れてやらない」と言われてしまいます。そこで、伶那に「果たし状」を書き、決闘を申し込みます。私がなぜこの場面が一番に残ったのかというと、実力に大きな差のある2人の決闘の様子が約5ページにわたって細かく書かれていたからです。伶那の剣が有利な時と、早苗があと一歩というところが繰り返されてどちらが勝つのだろうとドキドキしました。私は、早苗を応援していましたが負けると思っていました。でも最後の最後に勝ってびっくりしました。来週は、最終巻の「武士道エイティーン」を読んでいこうと思います。

4月6日~4月12日は次の本(計1,183ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・森 絵都「カラフル」(文春文庫)P259
・オリヴァー・サックス 斉藤隆央 訳「タングステンおじさんー化学と過ごした私の少年時代」(早川書房)P386
・エラ・フランシス・サンダース 前田まゆみ 訳「翻訳できない世界のことば」(創元社)P110
・誉田哲也「武士道エイティーン」(文春文庫)P428