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2020年4月26日日曜日

20週目:4月27日~5月3日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ2」、山田悠介「僕はロボットごしの君に恋をする」、アーネスト・T・シートン、今泉吉晴 訳「シートン動物記 オオカミ王ロボ」、佐治晴夫「14歳からの時間論」の計1,079ページ、19週目までの累計は、21,093ページです。

 有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ2」は、先週に引き続き「図書館戦争シリーズ」の第2巻です。今回は「恋愛」が主なテーマとして書かれていました。郁は仕事で手塚という人に出会います。はじめ手塚は冷たく不愛想でした。そのため郁との関係はあまりうまくいっていませんでした。しかし、ある時に起きた事件で郁は手塚に足りないことに気づきアドバイスをします。このことがきっかけで手塚は、郁のことが好きになります。しかし、郁は手塚の兄の考えた策に引っかかってしまいます。手塚も兄のことが好きでなかったので郁のことを助けようとします。でも最後に郁を助けたのは、あの「堂上教官」でした。ここで三角関係が生まれてしまいます。つづきは、3巻で楽しみにしています。この巻では、手塚と郁の恋愛が主なのかな、と私は思って読み進めていました。しかし、恋愛の話は次なる展開で続いていきます。
今度は、優しくてみんなから人気のえう王子様キャラである小牧教官の恋愛話にうつっていきます。「中澤鞠江」という耳の不自由な女の子がいました。鞠江は耳が不自由なこともあり、小さい時から小牧教官に面倒を見てもらっていました。いつも優しくしてくれる小牧教官のことが好きでした。しかし、良化隊という検閲機関の人たちが図書隊を襲撃します。そして無罪の毬江を連行していきます。図書隊は、毬江を取り戻すために戦いに行くのです。途中、ハラハラさせられましたが、結局のところ、最後はハッピーエンドになるお話だったのでホッとしました。シリーズはまだ続いていきますが、毬江ちゃんの恋が実るといいです。

 山田悠介「僕はロボットごしの君に恋をする」は、友達に勧められて読んだ本です。この本の舞台は今から40年後の未来、「2060年の東京」です。この物語の主人公は、「大沢健」という社会人です。健には「陽一郎」という幼馴染がいます。健は、陽一郎と同じ会社で仕事をしています。陽一郎は、健と正反対で頭がよくスーポーツ万能でイケメンで完璧です。だから、健と陽一郎は、同じ会社の中でも全く別の仕事をする課に所属しています。そんな陽一郎には「咲」という妹がいます。陽一郎と咲は、中高生の時に両親を飛行機の事故で亡くしています。そのため、陽一郎が咲きの親のように過ごしてきました。健は、咲のことが昔から好きでした。そんな中、健と咲と陽一郎の暮らす「2060年の東京はオリンピック開催」を控えていました。そして、その東京では「人型ロボットを使った国家的極秘プロジェクト」が進められていました。健と陽一郎はその開発プロジェクトに関わっていました。健の担当しているロボットは、3号という名前です。2060年は、ロボットの開発がそれまでよりも進んでいました。そのため、お店などではアンドロイドを使っているのをよく見かけます。ある日、健はロボットを使って咲のところに行っていました。その時、3号のいた場所付近で爆発が起こります。それはテロリストによるものでした。しかも、テロリストの予告先出会った会社は、なんと陽一郎の妹で健の想い人咲の勤めている世界的スポーツメーカーのアテネ社だったのです。3号も壊れてしまったため4号で翼という名前になります。健は、アテネ社の警備につきます。翼(4号)を通して健は咲のためにいろいろ気遣ってくれます。そしてテロ予告の日になります。そこで、アテネ社を守るために号は壊れてしまいます。そして犯人を捕まえるために警察が動き出します。私は、こんな結末だとは思っていなかったのでとてもショックでした。咲は翼がロボットでないと思っていたので、優しく励ましてくれる翼のことが好きでした。しかし、テロがきっかけで翼(4号)がロボットだということに気が付きます。咲はショックを受けます。しかし、翼のかけてくれた言葉はすべて健がモニター越しにかけてくれた言葉だと気づきます。ここから私は、咲と健が両思いになりハッピーエンドで終わると思っていました。しかし、話はそうではなく、私は思わず読みながら涙をこぼしてしまいました。山田悠介さんの本は未来を舞台に書いてあることが多いです。山田悠介さんの他の本も買ってもらったのでもっと読んでいきたいです。

 アーネスト・T・シートン「シートン動物記 オオカミ王ロボ」はとても有名な本です。私も小学生のころ何回も読んだことがあります。何回読んでも、その度に違った感動があります。低学年のときは、正直なぜ動物のことが好きなシートンがロボを殺したのかわかりませんでした。ひどい人たちだと思っていました。でも、中学生になって読み返してみると、牧場の人にとっては大切な家畜だし、ロボを捕まえないと代わりに家畜たちが殺されてしまうことを考えると仕方なかったのかもしれない、と思うようになりました。この本は最後に60ページぐらいでロボは本当にいたのか、シートンは絵がうまいが画家なのか、などのQ&Aが載っています。私は、ロボが本当にいるのかについて気になっていたので興味深く読みました。ロボという名前ではないのですが、昔、頭の良い狼がいたことは本当の事実のようです。ロボのモデルはいたということです。
私は動物のお話が大好きなのでシートンの他のシリーズも読んでみたいです。

 佐治晴夫「14歳からの時間論」は、数字を使った時間の使い方について書かれた本でした。私が一番心に残ったお話はP143の『人類は大震災によって生み出された』です。まず地球の上に住んでいる人間にとって『地震は常に私たちとともにある自然現象』ということ最初に理解しなければなりません。遥か大昔アフリカ大陸をとても大きな地震が襲いました。その地震によって地面が浮き上がり、山ができました。山によって雨が降り雨によって森ができました。しかし、平面の土地には雨が降らず乾燥してしまいました。ここに取り残された人間の先祖は、四足歩行から二足歩行になり、乾燥地帯でも生き抜くために頭が大きくなりたくさんの知識を持つようになります。こうして進化していきました。いろいろな自然が関連して進化をしてきたように見えますが、最初は地震によるものだということがとても詳しく、またわかりやすく書いてありました。自然現象によって命を失い、犠牲になる人々が出てしまいます。それは、とても悲しいことです。でも、わたしたち人間が地球上に暮らしている以上、時としてどうしても避けられないことでもあります。自然があるからこそたくさんの生き物が生きることができ、私たちが進化することができたと考えると、まずは自然に感謝し、一日一日を大切にしていきたいと思いました。

20週目:4月27日~5月3日は次の本(計1,151ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」(角川文庫)P394
・山田悠介「オール」(角川文庫)P318
・チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅生物図誌」(雷鳥社)P185
・齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」(角川文庫)P254