自己紹介

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2020年5月17日日曜日

23週目:5月18日~24日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」、山田悠介「パズル」、仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」、小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」の計1,390ページ、22週目までの累計は25,029ページです。

 有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」は、つき合い始めた後の郁と堂上教官のお話でした。2人に関する5つのお話がのっています。私は、物語のはじめの頃、堂上教官はあまり女性とのコミュニケーションに慣れていないのかと思いましたが、そうでもないことがわかってきたり、郁の不器用さに振り回される堂上教官が面白かったです。手塚と柴咲がしばしば邪魔してくるのも仲がいいなぁとほっこりしました。まだまだ続く「図書館戦争 別冊シリーズ」の次回も楽しみです!

 
 山田悠介「パズル」は、全国の中でも超エリートたちが通う私立徳明館学校に通う「湯浅茂央」が主人公の物語です。湯浅茂央が所属している3年A組は、その進学校の中でも特に成績の良い子たちが集まっているクラスです。あまりにもレベルが高すぎるので退学をしていく子たちがたくさんいるような状況です。クラスメートのほとんどは、他の誰ともほとんどしゃべることがなく、自分以外の存在は自分の成績を邪魔する敵だと思っています。そんな子どもたちの通う私立徳明館学校に、ある日、覆面集団が襲ってきます。そして、3年A組の安田先生を人質に取り、3年A組の生徒だけを学校に残させます。犯人たちは、2日間で学校内にある2,000個のパズルを完成させろと言います。完成できなかったら人質を殺すという条件で2日間を提示するのです。事件が起きた当初は、自分勝手なことをいう人がいたり、逃げてしまう人がいたりして、なかなか意見が合いませんでした。しかし、そうこうしているうちに時間ばかりが過ぎてしまっていることに気づき、パズルを探し始めます。そういう中でも最後の最後まで嫌味を言い続ける人がいましたが、みんな少しずつお互いの本当の姿がわかってきて協力していきました。そして、パズルのピースは次第に見つかっていきますが、残り200ピースぐらいになると、だんだんと難しくわからなくなってきます。本当に大丈夫か、とドキドキしました。結局、犯人グループは、3年A組のスピードに着いていけず学校を辞めた子たちだったことがわかります。安田先生は茂央のように成績がトップの生徒に対してはすごく親切でした。なぜなら、クラスの成績を伸ばせば校長先生に気に入られるからです。しかし、自分の評判を落とすような下の子たちには毎日のように「この学校に必要ない」「学校辞めろ!」といったひどい言葉を使い、生徒たちに反感をかっていました。山田悠介さんの本はびっくりするような結末が多く、最初から最後までとてもドキドキしました。

 仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」は、全部で3巻あります。ある高校の生物の先生でみんなから不気味と嫌われている「対馬先生」が生徒の「鯉住のぞみ」に、ヒドラという小さな動物をあげるところからストーリーは始まります。のぞみはヒドラに何も変化がなかったため無関心でした。しかし、次第にヒドラの面白い性質に気づいていき、その飼育にハマっていきます。のぞみはその性格に少し天然なところがあります。例えばヒドラがバク転をしたときの感想を「アイドルみたい。しかも不老不死だから永遠のアイドル!!」という
など表現力がユニークで豊かです。のぞみは、
不思議な水中生物の飼育をとおして生物への興味が次第にわいていきます。しかし、対馬先生は、のぞみのそういう性格を最初から想定していたのです。そして、「のぞみの反応や成長を観察」し、ノートに記録していたのです。しかも、のぞみが最初の生徒ではなく、過去にも同じように生徒の観察をしていました。自分が「生物を飼っているのか」、自分が「生物として飼われているのか」、不思議な感覚になるストーリーです。


 小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」は、中学3年で卒業研究があるので、そのための参考として父が薦めてくれた本です。これから卒業研究を始めるにあたり、今の段階で私が最もしっかりと読まなければ、と思った章は「最初の準備」と「テーマ決め」です。「準備」の中で、パソコンを準備すること、そして、ブラインドタッチを身につけておくといいと書かれていました。次に「テーマ決め」でまず重要なことは疑問形式にすること、すなわち「~について」ではなく「~か?」と書いていきます。また、研究テーマとして望ましくないテーマも書かれていました。心理学、トリックアートなどの錯覚、無気力の深層心理などは資料が複雑すぎて途中で研究をあきらめてしまう人が多いそうです。また、歯列矯正、習い事、アニメ全般、例えば『寄生虫』などは資料が少ないため難しいそうです。特に『寄生虫』などの漫画は漫画だけでなく「その漫画について書かれた参考図書を必ず読む必要がある」とされています。しかし、そのような図書を見つけるのが困難なのでテーマとしては向いていないとされています。さらに、広すぎるテーマもよくありません。例えば、1時間でそのテーマと研究について発表できるものよいと書かれていあました。研究では、「最初のテーマ決め」が最も重要だと思います。まず私の興味のあることを書き出し、そこから絞っていきたいと思います。

23週目:5月18日~5月24日は次の本(計1,191ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」(角川文庫)P322
・山田悠介「スイッチを押すとき」(角川文庫)P373
・瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」(新潮文庫)P361
・鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」(晶文社)P135