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2020年5月3日日曜日

21週目:5月4日~5月10日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」、山田悠介「オール」、チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅生物図誌」、齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」の計1,151ページ、20週目までの累計は、22,444ページです。

 有川浩「図書館戦争ー図書館戦争シリーズ3」は、先週に引き続きシリーズ第3巻です。郁は、堂上教官が自分の「あこがれの王子様」だったことを知ります。知ってしまった郁は、驚きでぎこちない態度をとってしまいます。堂上も郁が変な態度をとるため距離を置き、次第に2人の関係に溝ができてしまいました。そんな時、人気俳優のインタビューで美術展の最優秀賞作品没収されてしまうことがわかります。それを阻止するために、郁や堂上教官の所属する特殊部隊も出動します。しかし、最近、関係がギクシャクしていた郁と堂上教官の意見が合わず喧嘩をしてしまいます。美術展の作品のテーマが「自由」ということもあり、今回は「自由について論争」が行われます。またまた続きが気になるところで終わってしまったので次回が楽しみです。

 山田悠介「オール」は、何でも引き受ける「何でも屋」で働き始めた荻原健太郎が主人公のお話です。健太郎は高知から東京に来て、アパレル関係の一流企業に勤めますが、あまり刺激がなく1年で辞めてしまいます。母には会社を辞めたことは黙っていました。その後もずっとアルバイトで生活をしていました。そのアルバイトもつまらなくアパレル会社の時と同じようにやめてしまいました。そんなやることがなく、暇だと思っていたときに、「何でも屋」のアルバイト募集という看板を見つけます。健太郎は、電話をし会社に行きます。そして、刺激があると思い働くことにしました。この本の中で「何でも屋」には、5つの仕事の依頼が来ます。「ゴミ屋敷」「運び屋」「政略結婚」「母」「最後の仕事」の5つです。私が一番面白いと思った章は、「ゴミ屋敷」です。このお話は、健太郎がアルバイトを始めて最初にやってきた「大きな依頼」です。健太郎の他に社長の「花田」、見た目は怖いが根は優しい「大熊」、少しチャラい「長崎」が会社にはいます。ある日、「何でも屋」にこんなメールが届きます。題名『私を見つけて』本文『ごみ屋敷となっている私の自宅を片付けに来てはもらえませんか。報酬として500万円を支払いいたします。そのかわり、午後の5時までに終わらせてほしいのです……』という依頼でした。最初は戸惑っていた「何でも屋」ですが、報酬500万円に惹かれて、メールの内容は半信半疑で依頼を引き受けることになりました。行ってみると部屋は想像以上にひどく異臭が漂っています。3人で午後5時までに終わるのかと不安になりながらも片づけを進めていると、この家の奇妙なことに気が付きます。机にウジ虫が湧いていたり、骨壺が見つかったりしました。あまりにも家の片づけが大変で午後5時を回ってしまったとき大熊が悲鳴をあげます。大熊の目の先にはなんと棒のように細い二の腕が見えていたのです。まさか!と思い、近づいてみてみると、そこには死んでいるおばあさんが横たわっていました。その老婆は手の中に大事そうに「小さなカギ」を持っていました。そうこうしているうちに「ある女の人」が帰ってきました。その人は、ゴミ屋敷を片付けるという依頼を自分は頼んでないと言い「何でも屋」を追い返そうとします。しかし、死体を見てしまった以上そのまま帰るわけにはいきません。すると女の人は健太郎が持っている「カギ」を見ると顔色を変え、そのカギを手渡すように言いました。でもそんな怪しい人に渡せるわけがありません。そこで、長崎が女の人にどうして死体があるのか問いただすと、その女は「あんたたちには関係ない」といい、3人のいる部屋に火をつけます。ごみ一杯に囲まれた部屋は、火が一気に燃え広がっていきます。3人は何とか逃げて助かりました。この事件の4日後、「中越冬子」というあの謎の女が警察に捕まります。亡くなったおばあちゃんは「中越光子」という冬子の義母だったそうです。実は、光子の夫が亡くなってから光子はだんだんと心身に支障が出て、家が荒れていったのでした。最初は実の息子の啓治が光子の世話をしていましたが、不幸なことに啓治も父親の後を追うように亡くなってしまい、冬子と光子だけになってしまいます。そんな冬子は、光子のお金に目がいき、金庫のカギを探すため家は片付けず光子の食事の世話だけをしに毎日通っていました。しかし、冬子の思惑を知っていた光子がカギを隠していたためなかなか見つからずイライラしてきた冬子は、光子にご飯をあげなくなります。そして光子は、「何でも屋」に依頼する3日前に亡くなってしまいました。最後に健太郎が「あること」に気が付きました。「3日前」におばあさんは亡くなっていたのに、依頼メールが届いたのは「2日前」ということです。その後、健太郎はお辞儀をするおばあさんを見てご冥福をお祈りするという感動で終わります。私は、このお話が一番スリルがあったと思いました。ストーリーの結末は感動するものでしたが、そこに至るまではこわい、コワイ、怖い!でした。それにしても、山田悠介さんの本は面白いなぁと改めて思いました。

 チョー・ヒカル、森乃おと「絶滅動物図鑑」は、アノマリカリス時代から現代までの絶滅した動物の図鑑でした。カラーでとても分かりやすかったです。また大きさなども詳しく書かれていて想像しながら読むことができました。私が一番驚き、そして笑ってしまった動物は「カリコテリウム」です。体長は約2m、2,300万年~500万年前まで中世期にいたといわれています。頭は馬ですが体はモリモリ筋肉マッチョです。足は蹄ではなくカギ爪です。歩くときゴリラのように前足のカギ爪を内側に曲げ斜め姿勢に歩く「ナックルウォーク」でした。体の大きい立派な筋肉マッチョの顔が馬のような感じです(是非、インターネットで検索してみてください)。「カリコテリウム」の姿がわかるようになったのは2016年、これまでサイの大腿骨だと思われていた1800万年前の化石が実は「カリコテリウム」のものだったと判明したからです。絶滅した理由には当時、寒冷化で森林が縮小し草原化が進んでいたためその環境変化に適応できなかったからと考えられています。ほかにも不思議な動物たちがたくさん載っていました。この本にも出てきましたが、「ジュラシックパーク」も今の休校期間を活用して観てみたいです。

 齋藤孝「だれでも書ける最高の読書感想文」は、リィーディングマラソンの感想文を書いている私のために父が用意してくれた本です。
「本を読むのが苦手だから書くまでが大変」「本は好きだけど書くのが苦手」「どっちも嫌い」の3つのパターンの人それぞれに分かりやすく書かれていました。私は、どちらかというと「本は好きだけど書くのが苦手」だと思います。読んでいて私に足りないことに気が付けました。構成の順番などは、小学校の時に習ったこともありしっかりしていたと思います。でも、最初の気持ちの心構えがしっかりしていないからいい文章が書けないことに気が付きました。この本には、やらされてる感を捨てようと書いてありました。私ははじめも言った通り、読むのは好きですが書くのはあまり好きではありません。「これは自分のミッションだ」と取り組めるようにしたいです。今後の学校での授業や卒業研究などに生かしたいです。

21週目:5月4日~5月10日は次の本(計1,195ページ)でリーディングマラソンの予定です。休校期間が5月末まで延長されました。「非日常」が「日常」になりつつあります。一日も早く「みんなの日常」が戻ってきて欲しいです。
・有川浩「図書館革命ー図書館戦争シリーズ4」(角川文庫)P385
・山田悠介「スピン」(角川文庫)P347
・ジョージア・ブラック「偉人たちのあんまりの死に方-ツタンカーメンからアインシュタインまで」(河出文庫)P204
・東後勝明「英語ひとすじの道」(日本放送出版協会)P259