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2020年7月26日日曜日

33週目:7月27日~8月2日のリーディングマラソン予定

前週、32週:来本昌平「地球環境問題とは何か」、青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」、辻村深月「ツナグ」、童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」、そして予定に加えて、山田悠介「リアル鬼ごっこ」(幻冬舎文庫)P310の計1,520ページ、32週目までの累計は、36,560ページです。

 来本昌平「地球環境問題とは何か」は、先週読めなかったため今週読みました。今年の「私の研究テーマ」の資料として使うため、この本を選びました。とても詳しく書いてあったのですが少し難しかったです。地球環境問題に関する条約など歴史についても書かれていました。書いてある事が、原子力ではなく地球環境問題という大きな枠だったのですが、改めて環境問題の深刻化さを感じました。難しい単位などがあり、分からないところもありましたが、どのグラフや表でも近年は過去に比べてとても増加傾向でした。少し増加ではなく、急激に増加しているグラフもありました。今回は、内容があまり理解できず、さらっと読んでしまったので、次は線を引きながら詳しく細かく読んでいこうと思います。

 青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」は、『一寸法師』『花咲か爺さん』『つるの恩返し』『浦島太郎』『桃太郎』の有名な日本昔話を、推理系にした本でした。『浦島太郎』のお話では、竜宮城に行ったときに起こった事件に浦島太郎が巻き込まれてしまいます。カメを助けたお礼で、竜宮城に招待され大宴会をしている時、「伊勢海老のおいせ」が殺されてしまいます。浦島太郎は、犯人を見つけ出し人間の世界に帰り年をとってしまいます。そこで初めて、色々な謎が解けたのです。ひとつひとつの話はそこまで長くはなく推理もとても簡単ですが、後から一気に謎が解けていくので、とても面白かったです。

 辻村深月「ツナグ」は、俳優の芦田愛菜ちゃんが「まなの本棚」の中でお勧めしていたので買ってみました。5つの物語が入っていました。一生に一度だけ死者との再会をかなえてくれる「使者(ツナグ)」が、どの短編集にも共通してでてくる登場人物です。ツナグに依頼すると、一晩だけ亡くなってしまった人に会うことができます。私が一番感動したのは3話の『親友の心得』です。主人公は、嵐という女の子です。嵐は、中学生のころまで友達も特にいないクールな子でした。そんな嵐に高校に入ってから「御園」という親友ができます。嵐と同じ演劇部だったことから、仲が良くなりました。今まで嵐のオタク話についてこれる人がいなかったのですが、御園も同じくらい詳しくて二人は意気投合します。嵐は、可愛く演技がうまいため演劇部で主役をよくやっていました。嵐を支えてくれるのはいつも御園でした。そんな高校ライフを送っていた二人にとって最後の演劇の大会がやってきます。主役決めには嵐が当然、立候補しました。しかし御園も立候補しました。少し気まずくなった二人でしたが、学校ではいつも一緒にいました。ある日、御園が「私には適わないよ」と言っているのを嵐は聞いてしまいます。裏切られた気持ちなどが入り混じって、二人の仲はこじれてしまします。嵐は、悔しくて御園のいつも通る坂に水をかけてしまいます。その翌日の朝、御園が交通事故にあって死んでしまいます。嵐は、自分がかけた水にが凍り滑ったのだと思いショックと後悔でいっぱいになります。そして、ツナグに依頼して御園に会います。御園は、嵐が水をかけたことを知っているのにもかかわらず、普通に接してくれました。最後には仲直りをして御園と別れます。また、御園からツナグの伝言で交通事故にあった時には、水は止まっていて自転車のブレーキの故障が原因だということもわかりました。嵐が傷ついた「私には適わないよ」という言葉は「嵐にはかなわないよ」の聞き間違えだったことも知ります。仲がすごくこじれた時に訪れる突然の別れに涙が出ました。友達は大切に一生後悔しないように過ごしたいです。

 童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」は、来年のNHK大河ドラマが「渋沢栄一」だったり、もうすぐ紙幣が「渋沢栄一」に変わるので少しでも「渋沢栄一」について知っておこうと思い読みました。渋沢栄一は、江戸時代末期に生まれ昭和の初期にかけて活躍した官僚、実業家、慈善家です。あの時代に90歳を過ぎるまで長生きをしていることに、まず驚きました。この本も、もう一度読んで細かく理解したいと思いましたが、今回読んで学んだことの一つは「平岡円四郎」という人についてです。平岡円四郎は、渋沢栄一を過激な尊王攘夷派から開国思想家に変えた人です。また、渋沢栄一の『理財』に関する能力を掘り起こしました。もし、平岡円四郎がいなかったら、私たちの知っている渋沢栄一は生まれなかったのです。私は、この平岡円四郎についてとても興味がわきました。調べてみると43歳で暗殺されており、詳しいことがあまり書いてありませんでした。渋沢栄一の本を読んで、平岡円四郎について学びたいと思いました。大河ドラマも楽しみです。

 山田悠介「リアル鬼ごっこ」は、山田さんの本を購入し、すぐに読んでみたくて予定に加えて読みました。「リアル鬼ごっこ」は映画化もされている山田さんのデビュー作です。映画では、女子高生やB型が被害者ですが、この本(原作)では、苗字が「佐藤」の人が被害者です。西暦3,000年、未来の日本が舞台です。西暦3,000年の日本には「国王」がいます。この時の国王は世間から「バカ王」といわれていました。王様は、21歳で「佐藤」という苗字です。日本には「佐藤」が約500万人もいました。自分と同じ苗字の人間がたくさんいることが気に食わなかった王様は、7日間にわたって「佐藤」の大量虐殺を決行します。鬼ごっこをして捕まったら最後です。この本の主人公は、「佐藤翼」です。翼はとても足の速い陸上選手で将来がとても有望でした。そんな翼には、両親の離婚によって生き別れとなった「愛」という妹がいました。そして、自分勝手な王様によって「佐藤」の大量虐殺が始まります。目の前で父を殺された翼は絶対に生き延びて愛と再会すると誓います。鬼ごっこ中の7日間で、中学校時代の親友や勇気を与えてくれた女の子、そして愛に出会います。でも結局最後は、翼だけが生き残ります。王様は、7日間生き延びた人には願いを一つかなえるという約束をしていました。翼は王様に願い事を聞かれます。私は、翼の願い事にとても驚きました。でも、私がもし翼だったら同じことを願ったかもしれないと思いました。また、私の友達にも「佐藤」がたくさんいるので、もしこんなことが、現実になったらとんでもないことだと、思いました。将来日本で、このようなことは起きないと思います。ですが、無能な指導者のために無駄な命などが失われることがないようにお祈りしたいです。また、この本はとても面白かったので、映画もぜひ見てみたいです。

33週目:7月27日~8月2日は次の本(計1,061ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ライヴ」(幻冬舎文庫)P334
・森下典子「日日是好日」(新潮社)P252 **新潮文庫の100冊
・美輪明宏「ああ正負の法則」(PARCO出版)P187
・伊坂幸太郎「逆ソクラテス」(集英社)P288

2020年7月19日日曜日

32週目:7月20日~7月26日のリーディングマラソン予定

前週、31週:高山一実「トラペジウム」、池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」、小出裕章「原発のウソ」、山田悠介「アバター」(角川文庫:P245 *来本昌平「地球環境問題とは何か」の代わりに読みました。今週、本屋で購入し読むのが楽しみすぎて、こちらを先に開いて読んでしまいました)の1,085ページ、31週目までの累計は、35,040ページです。

 高山一実「トラペジウム」は、乃木坂46のメンバー、高山一美さんが書いた本です。主人公は、「東ゆう」という女の子です。ゆうは、アイドルになろうと決心します。そのために4つのことを決めます。「SNSはやらない」「学校では目立たない」「彼氏は作らない」そして、「東西南北の美女を仲間にする」です。ゆうは、4つ目の「東西南北の美女を仲間にする」を実行するために様々な学校に足を運びます。そこで出会った美女たち。しかし、アイドルの世界はそんなに容易ではなく、オーディションにはことごとく落ちてしまいます。また、みんなそれぞれの中に「本当にアイドルになりたいのか?問題」が出てきて結局別々の道を歩んでいきます。このお話で私が心に響いたことは、「挑戦することの大切さ」と「努力すること」です。何事も挑戦しないと始まらないのだ、と。これから、どうしようと悩んだら、とりあえずやってみる、行動してみたいと思いました。そして、やり始めたことは、あきらめずに毎日コツコツ少しずつでも続ける努力をしようとも思いました。私は、今この「リーディングマラソン」を含めてやっていることが、いくつかあります。正直、今日はやりたくないな、・・・と、やる気がなくなるときもあります。そういう時はこの本を思い出して励みにしたいです。とても勇気をもらえる本でした。

 池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」は、写真を使って朝鮮について分かりやすく説明されている本でした。読んでいてそれぞれの国に文化と歴史があるということに改めて気づきました。私は、ニュースで韓国や北朝鮮について報道されていることで、なぜ、そういうことをしているのだろう?と疑問を感じることはいくつもあります。でも、それだけで、例えば「韓国全般」を嫌いになったりはしません。同じ問題でもどちら側から見るかという観点の違いによっても意見は変わりますし、おかしな意見だと思っても、それが韓国のすべてではないと思うからです。「・・・人」という大雑把なひとくくりの考えを持つ前に、一人一人の人間として、仲良く意見を分かち合ってほしいです。見た目や、根拠のない噂などですべてを決めつける人間にならないようにしたいです。

 小出裕章「原発のウソ」は、今年の私の研究テーマの資料として使っているためもう一度読み直しました。今回は、第四章の内容に驚きました。「原発の“常識”は非常識」という題名の章です。驚いたのは、原発の生み出した死の灰が広島原爆の800,000(80万)発分ということです。びっくりしました、考えただけでも恐ろしくなりました。広島に落とされた原爆があれほどの威力を持っているのに、その100万倍近い威力というのを想像するだけで、すごく怖かったです。また当時のアメリカという国が、さらには私たち人類が犯したこの過ちを無かったことにするのは絶対におかしい、と本当に思います。しっかりと正しい知識を身に着け正しい真実を後世に伝えていかなければならないと思います。

 山田悠介「アバター」は、私の好きな作家山田悠介さんの本です。阿武隈道子という地味な女この子が主人公です。道子のいる世界では「アバター」というサイトがあります。アバターの中では理想の自分の姿になれるため、道子もその世界にどんどん没入していきました。しかし、道子が頂点に立つにつれ、性格が変わってきます。頂点に立てばたつほど欲が出てしまいます。最後の結末を読んで、結局最後には自分のしたことは全て自分に帰ってくるのだと学びました。また、すぐに伝染するアバターと同じようにSNSの使い方にも十分注意したいです。自分にとって恥じぬ行動を心がけて毎日の生活を送りたいと思います。

32週目:7月20日~7月26日は次の本(計1,210ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・来本昌平「地球環境問題とは何か」(岩波新書)P262 *先週からの繰り越し
・青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」(双葉社)P242 *2020年本屋大賞ノミネート本
・辻村深月「ツナグ」(新潮社)P441 *新潮文庫の100冊
・童門冬二「渋沢栄一 -人間の礎」(集英社文庫)P265 *ナツイチ(集英社、夏の一冊)

2020年7月12日日曜日

31週目:7月13日~7月19日のリーディングマラソン予定

前週、30週:上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」、瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」、芦田愛菜「まなの本棚」、小出裕章「100年後の人々へ」の計1,155ページ、30週目までの累計は、33,955ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」は、先週まで読んでいた『鹿の王』の続編です。黒狼病が去ってから数年、そして数十年後が舞台です。今回の主人公は、ヴァンではなくホッサルです。ホッサルとミラルが恋人になっていたり、呂那の弟子だった真那が祭司医になっていたり、と登場人物の関係が少し変化、発展しています。ホッサル達は真那に連れられて清心教医術の発祥地に来ていました。そこで、驚くべく清心教医術の歴史を発見していました。その頃、東乎瑠帝国では後継者争いが起こっていました。そして、たまたまホッサル達のいた安房那領で皇帝候補の一人の暗殺未遂事件が起こってしまします。そのことがきっかけで、ホッサル達は後継者争いに巻き込まれていってしまします。今回の巻は、一冊にまとめられていたため少し厚い本でした。そのため、少しパラパラと軽く読んでしまったところがあるので、もう一度時間がある夏休みに詳しく読み直してみます。

 瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」は、美輪明宏さんと瀬戸内寂聴さんの対談をまとめた本です。お二人の話から、友人であった三島由紀夫さんの話、世の中の経済についての話など、様々な内容で対談していました。中でも私の心に残った章は、P176 ~191の「川端康成の自殺をもたらした?ノーベル賞受賞」です。川端康成さんのことももちろん出ていましたが、三島由紀夫さんについての話も載っていました。川端康成さんが美輪さんにしか話していないことや、三島由紀夫さんの当時の心境などが書かれていました。美輪さんや三島由紀夫さん、瀬戸内寂聴さんなど、とても立派で尊敬している方たちが知り合いだということを知り驚きました。また、この方たちが亡くなったら日本はどうなるのだろう、これからも長生きしてほしいな・・・と強く感じました。瀬戸内寂聴は、1922年生まれで、様々な著名作品を残している尼さんです。美輪明宏さんのことは前から知っていましたが、瀬戸内寂聴さんのことは知らなかったです。この本を通して瀬戸内寂聴さんのことを知ったので、寂聴さんの本も読んでみたいと思います。

 芦田愛菜「まなの本棚」は、芦田愛菜ちゃんのおすすめする本の紹介分が載っていました。また、山中伸弥さんや作家の辻村深月と愛菜ちゃんの対談も載っていました。愛菜ちゃんは幼い頃から本が大好きだったそうです。愛菜ちゃんは本を読み始めるとその世界に入ってしまうそうです。また、本の登場人物になりきったりその登場人物に感情移入してしまいます。私は、そんな愛菜ちゃんにとても共感しました。私も同じようなことがあるからです。本を読み始めると周りが見えなくなってしまうことが度々あります。本やドラマの登場人物の世界に入って夢中になってしまいます。読んだり見たりしているだけでも、登場人物の気持ちを深く感じてしまいますが、成りきると涙がすぐに出てきます。愛菜ちゃんの紹介している本の中には、既に読んだものもあって、何だかちょっぴりうれしかったです。もちろん、まだ読んでないものもあったので、本に印をたくさんつけておきました。近いうちに本屋さんに行くので早速探してみたいと思います。私も愛菜ちゃんを見習って、勉強をして知識を身に着けていきたいです。

 小出裕章「100年後の人々へ」は、最近読んだばかりですが、今週、学校の「総合」の時間の研究で使ったので改めて読み直しました。前回読んだ時は、ただ目で追ってさらっと読んだだけでしたが、今回は研究に使ったので線を引いたりメモを取ったりと細かく読みました。私がたくさんメモをしたところは、政治家や東電のトップの責任者についてのことです。驚いたのは、オリンピック招致のIOC総会での安倍首相の発言です。各国の代表が来ている総会で大ウソをついたのです。正直、逆の意味で「すごい!」と思いました。もし人前に立つととても緊張する私がその立場だったら、各国の代表が集まっている会議でウソは絶対につけないです。緊張するし、何よりも言ったことに対して責任を感じるからです。国の代表として発言をするという責任重大なことをしているというプレッシャーで、正しく、しっかりとした発言しかできないと思います。言葉を慎重に選びます。汚染水をブロックするなんてことは物理的には無理だと、原子力発電に関する知識のあまりない中学生の私でさえも普通に考えたらわかります。そんな大ウソを国の代表がついたことが恥ずかしいですし、言ってしまったことは取り返しのつかないのに、どのようにして責任を取るのだろうと思ってしまいました。

31週目:7月13日~7月19日は次の本(計1,102ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・高山一実「トラペジウム」(角川文庫)P277
・池上彰「そうだったのか!朝鮮半島」(集英社文庫)P381
・来本昌平「地球環境問題とは何か」(岩波新書)P262
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182 *「100年後の人々へ」と同様、第27週目に読んだのですが、再読したいので今回改めて入れました。

2020年7月5日日曜日

30週目:7月6日~7月12日のリーディングマラソン予定

前週、29週:上橋菜穂子「鹿の王4」、湊かなえ「高校入試」、久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」、高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」の計1,232ページ、29週目までの累計は、32,800ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王4」は、ヴァンとホッサルがついに対面します。ヴァンと話をし、ホッサルは黒狼熱の秘密に気づきます。また、国の方では犬たちを操っていた人が死んだ以上、もう安心だと思われていました。そんな矢先、11歳の小さな子供が襲われて亡くなります。ほかの集落も襲われました。その頃、仲間を失った《火馬の民》のオーファンたちは、故郷を取り戻すために最後の賭けに挑もうとしていました。ヴァンは、病む者の哀れを見過ごすことができない性格です。《火馬の民》たちの苦しみを知っていたヴァンは、判断に迷います。最後ヴァンは犬たちとともに姿を消します。犬を一つにまとめたことで襲われる人もいなくなり、国は平和になりました。移住民、動物、東乎瑠の人・・・皆、平等に差別をしないで意見を聞き、悩んだヴァンがとても素晴らしいと思いました。「鹿の王」これで終わりではなく、最新刊「鹿の王 - 水底の橋 -」が発表されました。来週は、そちらを読みたいと思います‼

 湊かなえ「高校入試」は、県の中でも有数の公立進学校「橘第一(通称:一高)」が舞台の物語です。この地域では、どこの大学を出たかよりも、この一高を卒業したほうが世間に認められる社会でした。一高に落ちたけれど、一流大学に行き就職をした人よりも一高を出てフリーターになった人のほうがすごい、とされていました。私はこの時点で「おかしな世の中」だと思いました。高校で失敗しても、そのあと努力をし一流企業についた人よりも、高校受験の結果だけで高く評価され、後をだらけた人のほうが優遇されるのはとてもヘンだと思います。そんなその後の人生を決定づけてしまうような高校の入試で、採点ミスが見つかってしまいます。そして、数年後、そのことによってつらい思いをした人の家族が『入試をぶっつぶす!!』という予告の紙を学校に置きます。その翌日、迎えた入試当日。試験の内容や様子がネットの掲示板に匿名で、実況中継されていきます。様々な問題が発生し対応が遅れる学校と、自分勝手な保護者の要求、そんな中でも、掲示版には極秘の情報などが次々と書き込まれていきます。この物語は、匿名ですることのできるネット掲示板についてと、過去の自分をいつまでも称賛する人について表現しているんだと思います。このお話では事実でしたが、ネットに書いてあることを真に受け匿名で騒ぎ立てる人、それによって、学校に行きづらくなり不登校になる人、また、本にも出てきましたが匿名のだれかわからない人から、たくさんの中傷的な言葉を浴びせられると、知らず知らずのうちに心に辛い、悲しい気持ちがたまっていくそうです。また、この事件を起こした人々の動機は一高にいつまでも執着している人たちの行動に、不満を持ったからでした。以前、父から日本の地方では、どこの高校を卒業したかでいい意味でも悪い意味でもいつまでも評価がつきまとい、その上にあぐらをかいている残念な人もいれば、悔しい思いをしている人もいるのではないか、という話を聞いたことがあります。過去の自分を称賛するのはいいけれど、そこに留まっているのではなく、次のステージに続かねば意味がないと感じました。

 久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」は、題名にもある通り、人と共に生活をしている身近にいる虫についての本でした。説明の内容が紹介している虫になりきっていて、とても分かりやすかったです。どれも面白かったのですが、特に印象に残った虫は、P128~129の「トビムシの仲間」です。よく散歩をしていると、草むらから、小さな何かが飛び出していくのをよく見ます。いつも動きが早くて、それが何かわかりませんでしたが、トビムシだったということを学びました。お腹のところに跳躍器が折りたたまれており、敵に襲われたら、跳躍器のストッパーを外して跳ぶそうです。ばねのような仕組みになっているため、あんなに素早く飛べるんだと思いました。こんなに小さくてどこにでもいるような虫ですが、結構虫の中では変わっているそうです。また、世界各国に、いろいろな種類がいるそうなので調べてみます‼

 高木仁三郎「原子力神話からの解放 -日本を滅ぼす9つの呪縛-」は、今年の私の研究テーマの資料として読みました。この本は原子力にかかわる歴史について触れられていました。内容は少し難しかったです。東日本大震災の11年前、2000年に発行されている本です。ウランによる危険性や、ウランがなくなるまでの気の遠くなるような時間など、すでに原子力の怖さについて書かれていました。また、いまだに東京電力の責任者たちは「想定外だった」というようなことを言っていますが、この本には「原子力は安全という神話」「原子力は無限のエネルギー源という神話」など、原子力を安全だと言っている人たちの話は計算などをした上で根拠のないことだと分かっており「原子力事故は必ず起きることを前提」に考えたほうが良いと書いてありました。もし、この本に書いてあるようなことを守って対策をしていたら、あんな事故は防げただろし、事故による犠牲もなかったと思います。この本には『神話』という言葉が出ています。『神話』とは「比喩的に根拠もないのに絶対的なものと信じられている事柄」だと広辞苑に書いてありました。原子力が安全だというようなことは、すべて根拠がないのです。そのことを自覚して、次同じ過ちを繰り返すことがないようにお祈りしたいです。また、他人事としてではなく、自分にできること、すべきことを積極的に見つけて行動していきたいです。

30週目:7月6日~7月12日は次の本(計1,155ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王 - 水底の橋」(角川文庫)P463
・瀬戸内寂静、美輪明宏「ぴんぽんぱん ふたり話」(集英社文庫)P268
・芦田愛菜「まなの本棚」(小学館)P239
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185 
    *第26週目に読んだのですが、改めて再読したいので今回入れました。

2020年6月28日日曜日

29週目:6月29日~7月5日のリーディングマラソン予定

前週、28週:上橋菜穂子「鹿の王3」、ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」、高木仁三郎「新版 元素の小辞典」、左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」の計1,006ページ、28週目までの累計は31,568ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王3」は、前週から引き続き第3巻を読みました。今回は、ヴァンとともに奇跡的に生き残った『ユナ』という幼子が攫われたところから物語は始まります。ヴァンは『ユナ』を探します。そして、『ユナ』をさらったのが、〈火馬の民〉だと知ります。〈火馬の民〉になぜ『ユナ』をさらったのか聞くと、ヴァンと話したかったからと答えます。その話とは、「なぜ黒狼熱に罹って死ぬものと死なないものがいるのか」、ということでした。ヴァンは、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ戸惑います。また、ホッサルは黒狼熱から皆を守るために一人の男を追い始めます。次回は最後の巻(2014年発刊)ですが、どんな結末になるのかとても楽しみです。(「鹿の王」シリーズは、「鹿の王-水底の橋-」が2019年に発表されました。すでに手元にありますので続けて読んでいきたいです)

 ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、昨年2019年の「ノンフィクション本大賞」を受賞した本です。この本の主人公の男の子は、作者であるブレイディみかこさんの息子さんが、モデルになっています。主人公の、住んでいる地域はいわゆる「いいところ」ではありませんが、男の子はクリスチャンだったのもあり、国の中でもトップクラスの小学校に通っていました。この学校に行ったら、エスカレーター式でまたまたトップクラスの中学校に行くことになっています。学年のほぼ100%が、そのまま系列の学校に進学します。しかし、男の子は仲の良い友達が「(元)底辺学校」に行くことになったため急遽、進学する学校を変更します。この学校は、昔、白人労働者の子が通ってた「(元)底辺学校」です。主人公のような見た目が白人じゃない子はほんのわずかでした。この学校には「人種差別丸出しの子」「ジェンダーを気にする子」など様々な子がいて「いじめ」もありました。そんな一つ一つの出来事を家族で乗り越えていくお話でした。こんな人種差別をするんだ!と驚いたり、今の自分には全く理解できない場面もありましたが、息子と母親であるブレディみかこ3の乗り越え方がすごく前向きで面白かったです!!少しでも多くの人が、声をあげて人種差別的な発言をする人がなくなることをお祈りしたいです。

 高木仁三郎「新版 元素の小辞典」は、元素一つ一つについて見開きでわかりやすく書いてありました。その中で私が興味を持ったのは、「42 モリブデンMo」です。「モリブデリン」の地上の存在度はあまり高くありません。しかし、空気中の質素を生物が固定するのにとても重要な役割を担っています。この分子は、分子量が20万を超える大きなもので構造はまだわかっていません。また、日本語名の「モブデリン」は英語名の「molybdenum」からではなく、ドイツ名の「Molybda”n」からきているそうです。ごくわずかしかないのに、質素を生物が固定するための、大きな役割を担っていることに、興味がわきました。ほかにも初めて聞くようなものが沢山あるので詳しく調べてみます。

 左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」は、高木仁三郎「新版 元素の小辞典」と合わせて読みました。重要な元素は、たくさんのページを使って書いてありましたが、2ページで収まるものは見開きでした。こちらの本のほうが、それぞれの元素の特徴をさらに別の観点から書いてありました。高木仁三郎「新版 元素の小辞典」で興味があると書いた「42 モリブデンMo」について、この本を読んで新たなことを知ることができました。まず、融点が2,620度ということです。とても高いです。また、あらゆる生物にとって必須元素で、人間の体重1㎏あたり0.1g含まれているそうです。2つの本には、同じ元素について多様な観点から情報が書いてあり、「42 モリブデンMo」についてより詳しく知ることができました。ほかの物質についてもたくさんの本を読み深めていきたいです。

29週目:6月29日~7月5日は次の本(計1,232ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王4」(角川文庫)P350
・湊かなえ「高校入試」(角川文庫)P427 *カドフェス2020
・久留飛克明「家の中のすごい生き物図鑑」(山と渓谷社)P174
・高木仁三郎「原子力神話からの解放-日本を滅ぼす9つの呪縛」(光文社)P281

2020年6月21日日曜日

28週目:6月22日~28日のリーディングマラソン予定

前週、27週:上橋菜穂子「鹿の王2」、安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」、レイチェル・カーソ「沈黙の春、キャスリン・カドリンスキー「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」の計1,103ページ、27週目までの累計は30,562ページです。

 上橋菜穂子「鹿の王2」は、先週の1巻に引き続き読みました。今回は、王族たちが黒狼熱にかかり、たくさん亡くなりました。オタワル王国の末裔であるの天才医師ホッサルは、以前から東乎瑠の貴族の不治の病を治してきたためみんなから尊敬されていました。しかし、東乎瑠の医療方法は神様が基準のため話がホッサルと大きくずれてしまいます。また、襲ってきた黒狼が猟犬に見えたことから、誰かが仕組んだのではないかと疑いが出てきます。この後「ヴァン」がどうなるか、ホッサル達は黒狼熱に効く薬を開発できるのかなど次回の第3巻がとても楽しみです。

 安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」は、ヘイトスピーチやいじめについて筆者が実際に体験したことと共に書いてありました。私が心に刺さった部分はP111~の「噴き上がるネトウヨ」です。今までの本を読んだりニュースを見たりしてそのような人がいて「死ね」や「うざい」などと心無い言葉を平気で言っているということは知っていました。でも、普通は見知らぬ人や他人に平気で「消えろ」や「死ね」と発言することなんてできません。なぜ、この人たちは平気でそういう発言ができるんだろうと不思議でしょうがなかったです。ネット右翼の人たちには、様々な人がいますがみんな共通しているのは『奪われた感(被害者意識)』を持っていることです。「日本人の生活保護費を奪っているのは朝鮮や韓国の人だ!!」などです。でも実際は、生活保護費を受給している97%は日本人です。ただの偏見だと思います。私はこの話を読んで、朝鮮人が!韓国人が!などと批判をしている人たちは、生活に苦しんでいる日本人の方に何をしているのだろうと思いました。だいたいそういうことを言っている人たちは、家がしっかりある生活には不自由のない人たちです。また、「死ね」などと発言している人たちが、若い人だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんなど、高齢者が多いということに驚きました。その年齢の世代の方々の、ご両親は戦争を経験していて礼儀作法や言葉遣いに対しての考え方がたいへん厳しいと思っていたからです。少し発言が上品でない方もいると思いますが、さすがに「うざい」や「消えろ」「きもい」という今の汚い言葉は使わないと思っていたからです。注意しないといけない側の人が使ていることにショックを受けました。こういうことは、韓国人だからや日本人だからという問題ではなく、そういう人間だからだと思います。もう少し冷静になって考えてほしいです。少し、今の世の中に、大人にがっかりしました。私は、そのような言葉を使わないように心がけたいです。

 キャスリン・カドリンスキー、上遠恵子 訳「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」は、レイチェルカーソンの伝記でした。私は、レイチェルカーソンの生涯いてあまり詳しく知らなかったので、とても勉強になりました。まず私がすごいと思ったことは、レイチェルカーソンの物事に対しての考え方です。小学生のころから、先を見通して自分のやるべきことを実行し、他人に何を言われようが自分の意思を曲げない姿にとても尊敬しました。何事もまじめに取り組み、自分の好きなことを広げて、夢を実現させ、世界の役に立つ仕事をする。そのようなことを小さい時からわかっていたことに驚きました。レイチェルカーソンは自分の好きな生物学者を将来やりますが、才能を生かしてベストセラー本になる、本をたくさん書いていることは、すごく理想です。私も何をやっても完ぺきにこなし、自分の好きなことができるような大人になりたいです。

 レイチェル・カーソン「沈黙の春」は、全世界で起きている環境破壊について書かれた本でした。少し難しかったです。私の今年の研究テーマが「環境問題」で、私は「原子力」など人間と自然の関係について調べます。この本は、はっきりと人間のしてきた過ちが書いてあるのでとても参考になりました。レイチェルカーソンがこの本を出していなかったら、私たちがこの環境破壊について気付くのが数十年遅れていたかもしれないとも言われています。それほど全世界に大きな影響を与えた本なんだと実感しました。どの章も初めて知ることや人間の恐ろしさに驚き心に深く残っていますが、特に心に残った場面は、P205~の「空からの一斉爆撃」です。これは、1950年代後半にアメリカで起こった2つの大量スプレー計画を例に書いています。1950年代後半、外国から入ってきたマイマイガとヒアリを突然駆除しよう農務省防除局が発表します。私は、その駆除の仕方に驚きました。今まで使っていた薬よりもより強力な毒薬を、その適性量も他の生物の影響も調べずに上からただ闇雲にスプレーのようにまき散らしたというのです。当然、長年自然で生きているマイマイガとヒアリを完全に駆除できず失敗に終わってしまいます。しかし、ここでは終わらず、《マイマイガを1匹残らず根絶しよう》言い出します。何度もそのようなことを繰り返し、各地では、苦情の声が相次ぎます。そんな声も無視して毎年のようにやります。マイマイガは森林にすむため、都会や、畑、牧場にはいないのに一面無差別に毒薬を浴びせかけました。畑仕事をしていた主婦や、遊んでいる子供たちの体は殺虫剤で濡れ、自動車にしみが付き、鳥も馬もカニもすべて皆殺しになりました。また、スプレーをかけないと嘘をついてかけたり、裁判の訴えを無視したりしました。結果、目的であるマイマイガは、ほとんど死んでいません。私は本当にひどい話だと思いました。これが現実に行われたこととは信じられません。農務省の人たちは自分の住んでいる場所がもしそんな目にあったらどう思うのでしょう。無謀なことを自分たちとは全く関係のない場所でやってもなんとも思わない心がかわいそうになりました。そこには、都市などに作った農作物を打って生活している人がいるのに、もしその人たちが農作物を作れなくなったら困るのは食料の入ってこない都市なのに、と思いました。こんなことが平気で繰り返されていることを知らなかったので、とてもショックを受けました。発展した社会で車の排気ガスなど完全になくすことのできないものはあると思います。でも、このように人間の勝手でやっていることをなくせばもっと自然は豊かになると思います。本にも書いてありましたが、自然は、自然を傷つけた人間に対して復讐をします。必ず、いつか、するのです。人間はその愚かさと傲慢さ早く気づき、自然の前に謙虚になるべきだと思います。

28週目:6月22日~6月28日は次の本(計1,006ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王3」(角川文庫)P270
・ブレディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)P252
・高木仁三郎「新版 元素の小辞典」(岩波ジュニア新書)P219
・左巻健男「面白くて眠れなくなる元素」(PHP研究所)P265

2020年6月14日日曜日

27週目:6月15日~21日のリーディングマラソン予定

前週、26週:茨城のり子「ハングルへの旅」、上橋菜穂子「鹿の王1」、内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」、小出裕章「原発のウソ」、小出裕章「100年後の人々へ」の計1,103ページ、26週目までの累計は29,489ページです。

 茨城のり子「ハングルへの旅」は、詩人である茨木のり子さんの本です。ほとんどがエッセイでしたが、時々詩も出て来ました。私は、韓国の音楽や文化に興味があり韓国語について知りたいなと思っていたので、この本を手に取ってみました。私は、P83~の「日本とハングルの間~名詞くらべ~」というお話が面白かったです。この章では、日本語と韓国語の名詞を、音だけとって一覧にして並べてありました。するとあることに私は気が付きました。〈さくら→ポッコッ〉等と、全く似ていない音もありますが、〈なむあみだぶつ→ナムアミタブル〉等の文化、歴史に関わる言葉は発音が似ていたのです。隣国だからこそ、文化をお互い共有しあっているため、共通しているところがたくさんある、ということを改めて実感しました。また、当時ハングルを勉強することに対して、周囲の偏見のようなものを感じていたことが記されていて、今の時代の雰囲気につながるものだと感じました。私たちの世代はそういうものは全くないので隣国同士、良い関係を築いていけると信じたいです。

 上橋菜穂子「鹿の王1」は、すごくドキドキし続きが早く読みたくなるような本でした。主人公は、大帝国である東乎瑠から故郷を守るため、死兵として誕生した「独角」のリーダーである『ヴァン』です。1巻目は、ヴァンがどうして岩塩鉱に送られたのか、どうして、一人生き残り旅をすることになったのか、少女ユナとはどのようにして出会ったのかが描かれていました。私は、「鹿の王」の内容を全く知らないので、これからヴァンにどのようなことが起きるのか、まったくわかりません。この本が、こんなに面白いとは思っていなかったです。しかも、謎の病、古き疫病(黒狼病)の話など、今、私たちが直面している新型コロナウィルス感染症とつながります。次の第2巻がすごく楽しみです。

 内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」は、題名が面白そうだったので、手に取ってみました。1965年まではキツネと人間の物語がたくさんあったそうです。しかし、1965年を境にそのような物語は全く出てこなくなりました。理由は、1965年以前と1965年以降の日本の暮らしの変化です。歴史は、生命と結びつくからこそできます。すべてのものを自分の村の中でつくりかえながら生きてきた人達には、生命の継続、身体性の継続、知性の継続が必要でした。人々は、すべてのものの中に、生命の流れを感じていました。それが壊れていったのが1965年ごろでした。高度成長の展開、合理的な社会、都市の隆盛と村の衰弱、様々な変化が1960年代に起こりました。これにより、村でも身体性の歴史や、生命性の歴史が消耗していきました。私は、この本を読んで少し複雑な気持ちになりました。私たちは便利に暮らしていけるように、様々な経済的な変化を繰り返しています。しかし、その背景には、村の衰弱などの自然の長い歴史の衰えがありました。暮らしを便利にするのはとても良いことだが、むやみやたらに自然破壊をすることをもっと減らさなければいけないと、強く感じました。

 小出裕章「原発のウソ」は、今年の私の研究テーマの資料として読みました。この本は、資料などを使った説明文でした。正直、少し難しかったです…。私は、第一章のお話にすごく共感しました。それは、福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射線に対しての、「楽観ムード」です。初めは、いつ解決するかもわからないこの事態に、多くの人が西日本や海外に逃げたり、ミネラルウォーターの買い占めをしたり、マスクをつけて歩いたりしていました。しかし、報道が少なくなったのもあり「何とかなりそうじゃないか」という感じが漂っています。この本が書かれたのは、2011年の6月です。事故があってから3か月しかたっていません。3ヶ月しかたっていないのに、こんなにも楽観的な感じが世の中に漂っていたことに驚きました。本当に忘れっぽいのか、慣れるのが早いのか…。こんな感じだから同じことを人間は何度も繰り返すのだなと思いました。大きな事件は、忘れたころにやってくると言われています。もうすぐで、10年がたちます。小学高学年以下の子達は、2011年にまだ生まれていないのです。私も、幼稚園生でその当時はよくわかっていませんでしたが、その時代に生きた人として、事故の正しいことを学び後世に伝えていきたいです。

 小出裕章「100年後の人々へ」も、今年の私の研究テーマとつながるところがあると思い読んでみました。東日本大震災から3年後に書かれた本です。私がこの本を読んで初めて知り、驚いたことは放射線と人間の間に横たわる「時間の差」です。原子力を動かすためのウラン量が半分になるには4,500,000,000(45億)年もかかるということ。東日本大震災で被害にあった福島第一原子力発電所から放出された、セシウム137とストロンチウム90は、100年たっても10分の1の量にならないこと。1,000分の1になるために300年もかかるということ。また、今から原子力を地下に埋めてなくそうとした場合100,000(10万)年も隔離しないといけないということ。父と一緒に、徳川幕府を基準に、セシウム137が残る1,000年という時間と人間の時間がどれほどなのか計算してみると、徳川15代将軍で約250年の治世だったのだから、1,000年だと約60代もの将軍が必要になります。日本の歴史にそんな時代はないです(天皇家の場合は謎ですが)。長生きした人や若くして亡くなった人などがいるため、誤差がありますが、数十世代かかるのは確かだと思います。1,000年で60世代です…。この0の数がすごくて何が何だかわからなくなりそうでした。人類は、自分たちで手に負えるはずのないものを管理しようとしていることを知りました。特に、東電の責任者は、責任をしっかりと取るべきだと思いました。この人類の過ちは、忘れてはいけないと思います。

27週目:6月15日~6月21日は次の本(計1,073ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上橋菜穂子「鹿の王2」(角川文庫)P333
・安田浩一「学校では教えてくれない差別と排除の話」(皓星社)P221
・レイチェル・カーソン、青樹簗一 訳「沈黙の春」(新潮文庫)P394
・キャスリン・カドリンスキー、上遠恵子 訳「レイチェル・カーソン -沈黙の春をこえて」(祐学社)P125

2020年6月7日日曜日

26週目:6月8日~14日のリーディングマラソン予定

前週、25週:山田悠介「ニホンブンレツ」石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」、田向健一「生き物と向き合う仕事」、椋鳩十「命ということ 心ということ」、石黒浩「人間とロボットの法則」の計1,072ページ、25週目までの累計は28,386ページです。

 山田悠介「ニホンブンレツ」は、先週、外薗昌也「エマージング」を先に読んだので今週、リーディングマラソンしました。このお話は、静岡県浜松市を境に東と西に分かれてしまった日本が舞台です。東西に壁ができた時、たまたま東と西に分かれてしまった恵美と博文が主人公です。博文が恋人の恵美に会いたいがためにたいへん危険なことを侵してまで西日本に会いに行ったことに私は感動しました。しかし、行った先の西日本はとんでもない階級制度と独裁社会になっていました。読みながら登場人物の気持ちになってしまい、日本をこのような状況にした西日本の総統「横山」を殴りたくなりました。最後まで二人は一緒に生き延びようとしますが、捕まってしまい博文が殺されたことには、非常に驚きまた悲しくなりました。最後はハッピーエンドだと思っていたのでショックでした。もし、今の日本がこのような状況になったらと考えると恐ろしいです。監視社会、独裁社会…絶対に嫌です。でも、戦中のドイツなどは、ヒトラーの独裁でユダヤ人の人々を虐待していたことを考えると小説の中だけの話ではないのだなぁ、と感じました。日本がこんなことにならないと信じていますが、早く戦争のない平和な世界になることをお祈りしています。この本は怖い内容ですが、すごく感動するので是非読んでみてください。

 石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」は、何をやってもこなせるような人になるための技術の書いてある本です。イラスト付きでとても分かりやすかったです。何事も「~したい」という気持ちが大事だと学びました。もし、楽しんだり望んでやったりするような気持ちになれないことでも、「楽しい」「~したい」などと言い聞かせて取り組みたいです。何事も、楽しんでやることが大事だと改めて学ぶことができました。

 
 田向健一「生き物と向き合う仕事」は、獣医である方の書いた本です。田向健一さんは、アマゾンやガラパゴス、ボルネオなどに足を運び、そこに暮らす珍獣を診るという普通の獣医さんとは少し違った獣医さんです。もちろん、犬猫なども診ることができ、ほとんどの動物の治療をすることができます。私は将来、獣医になりたいのですが、ペットのお医者さんではなく、サバンナや熱帯雨林に暮らす動物を診ることのできるようになりたいです。田向さんのエッセイ本はとても将来のために参考になりました。

 
  椋鳩十「命ということ 心ということ」は、私の大好きな椋鳩十さんが書いた本です。1章が『命』、2章が『心』を大事にした物語が書いてありました。『命』に9話『心』に7話の短編が入っていました。私が心に残ったお話はP54~の「命の木」です。昭和39年、戦後すぐでまだアメリカに占領されていた頃の沖縄県が舞台のお話です。沖縄県猪垣という石垣があります。これはとても長い石垣で、沖縄の人はイノシシと人間の境界線だと思っているそうです。当時の薩摩(鹿児島)に支配されてから、ずっと税の取り立てなどで沖縄は、苦しい思いをしてきました。そんな中でも猪(動物)達には、のびのびと暮らしてほしいという思いから作られたそうです。また、名護市の、車のたくさん通っているところに大木があります。この大木も沖縄の人たちの心がこもっています。太平洋戦争当時、大勢の方が亡くなった沖縄県で生きぬくのはとても大変でした。その大木も県民の方たちとともに苦しい環境を経験しています。
そんな木を、交通の邪魔だからという理由で切り倒すわけにはいかないという思いが込められているそうです。戦争の悲惨さを後世に伝えてれるものを、壊さず大切にしていきたいと思いました。

 石黒浩「人間とロボットの法則」は、正直、内容が少し難しかったです。これからの社会にロボットは必ず出てくると思うし、話の内容が新鮮で面白かったです。ただ、この本にも書いてありましたが、ロボットにはできない、人間の持っているものがあります。それは「心・感情」です。ロボットにも感情は生まれるようになると思いますが、それはあくまでも、人間が作り、コンピューターを入れています。本を読んだ時の読解力や感情の変化は、人それぞれなのでロボットにはできないと思います。人間にしかできないことをすごく大切にしていかないといけないと思いました。ロボットがあるから何もしなくていいやではなく、ロボットを動かすための知識などにも興味を持ち、日々学んでいきたいです。

26週目:6月8日~6月14日は次の本(計1,103ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・茨城のり子「ハングルへの旅」(朝日文庫)P262
・上橋菜穂子「鹿の王1」(角川文庫)P296
・内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社現代新書)P178
・小出裕章「原発のウソ」(扶桑社新書)P182
・小出裕章「100年後の人々へ」(集英社新書)P185

2020年5月31日日曜日

25週目:6月1日~7日のリーディングマラソン予定

前週、24週:左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」、高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」、河野進「ぞうきん」、外薗昌也「エマージング上・下」(講談社漫画文庫 P534)の計1.094ページ、24週目までの累計は27,314ページです。
*山田悠介「ニホンブンレツ」、石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」の代わりに「エマージング」を読んだので、来週のリーディングマラソンに移動します。

 左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」は、以前読んだことがありましたが、学校での研究レポートのテーマが「環境問題」となったので、もう一度読み返しました。
書いてあることすべてが、新鮮で驚きの内容でした。特に、P104~の「5本指は原始両生類から始まった?」という章が興味深かったです。人間の腕の骨のつくりをたどると、陸に上がったばかりの原始両生類と結びつくとのこと。例えば、原始両生類の中でも、よく調べられているイクチオステガは7本の指を持っているものや、5本の指を持っているものなどそれぞれ指の数が違ったそうです。その後、ある時点で、環境の変化によって抜きんでたのが5本指のイクチオステガだったのです。それが、陸上脊椎動物の祖先になりました。つまり、もし仮に、その時に抜きんでた種が7本の指のものだったら、今頃私たちの指は7本だったのかもしれないというのです!この本を読み、私は進化の不思議とその深さに更に興味がわきました。進化についてのリーディングマラソンでもっと取り上げていこう思います。

 高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」は、作者の動物との体験についてのエッセイを用いながら「野生動物と共存できるか」というテーマをわかりやすく説明している本でした。全部で6章あります。
私は、6章‐4「人間中心ということ」というお話が最も好きで、印象に残りました。ヨーロッパとアジアでは、動物に対しての価値観が少し違います。でも、人間が動物より強く、賢く、生物を利用して生きるという考えは、双方とも同じだと思います。人間が地球上で生きるためには、そのような考えを持ったとしても仕方がありません。では、なぜ近年、人間による自然破壊が問題視されているのでしょうか。それは、人口が急増し、生物に強い刺激を与えてしまっているからです。また、一部の人間がどう考えても無駄としか思えないようなことをやっているからです。私は、将来、野生動物に対して人間が侵してきた過ちについて詳しく学び解決できるよう貢献したいです。

 河野進「ぞうきん」は日本キリスト教団の河野牧師様による詩集でした。66個の詩が入っていました。私が好きな詩はP28~29の「花」です。
  花は
  自分の美しさに気がつかない
  自分のよい香りを知らない
  どうして人や虫が
  よろこぶかわからない
  花は自然のままに
  咲くだけ
  かおるだけ

という詩です。
この詩は、人間に関係づけられると思います。私も自分自身について知らないところがたくさんあります。友達に言われて初めて気づくことが、これまで何度もありました。人が私の良いところを見つけてくれているように、私も人の良いところをたくさん見つけたいです。改善すべきところも、共有して成長していきたいと思いました!
ほかにも、わかりやすくて心に響く詩が、たくさん入っている詩集です。ぜひ、皆さんも読んでみてください。
 
  外薗昌也「エマージング上・下」は感染症のマンガです。約10年前の作品なのに当に今の状況と似ている、と思いました。やはり、新型の感染症と最初に出会うのは医療機関で働く医療者です。そのため、はじめしっかりと感染症専門医の話を聞いて判断することが、とても大事なことだと思いました。また、マンガでも描かれていましたが、不安な心や恐怖心で感染していない人でもパニック障害をおこしてしまうそうです。感染している人以外にも苦しい思いをしている方のことも心に留めておきたいです。このマンガに出てくる感染症は、空気感染や、汚い手で目をさわるなどして感染する設定で、今の新型コロナウイルスの感染の広がり方と同じだと思いました。このマンガを読んで今以上に感染防止の意識を高く持って、注意深く過ごしたいです。こんな危険な中で、毎日働いてくださっている医療従事者の方やライフラインを支えてくださっている方々には本当に感謝しています。早く終息するようにお祈りしたいです。この本は本当にタイムリーな本だと思います。ぜひ読んでみてください。

25週目:6月1日~6月7日は次の本(計1,072ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ニホンブンレツ」(文芸社文庫)P341 *先週から引き続き
・石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」(まる出版)P189 *先週から引き続き
・田向健一「生き物と向き合う仕事」(ちくまプリマー新書)P207
・椋鳩十「命ということ 心ということ」(家の光協会)P206
・石黒浩「人間とロボットの法則」(日本工業新聞社)P129
*今回記事をアップしようと保存したはずの文書を開くと、なんと記事が前のままで新たに入力したデータが全て消えてしまっていました・・・改めて、書いた内容を思い出しながら入力し直しました。「パソコン初心者あるある」を早速経験しました。でも、挫けず、夜中までかかってなんとか仕上げました。マイナスをプラスに!次から気をつけます。

2020年5月24日日曜日

24週目:5月25日~31日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」、山田悠介「スイッチを押すとき」、瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」、鶴見俊輔「大切にしたいものは何?ーみんなで考えよう1」の計1,191ページ、23週目までの累計は26,220ページです。

 有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」は、結婚をした郁と堂上教官の暮らしと、郁が図書隊に入る前の堂上教官や小牧の様子について描かれていました。私がとても面白いと思ったお話は、P64からの「昔の話を聞かせて」、郁が図書隊に入る前の堂上教官の様子がたくさん書いてある章です。堂上教官は図書隊になるために図書大学に入学します。大学在学中は二人の間に何か特別な関係があったわけではなく、成績でいうと堂上教官は次席、小牧は首席で卒業しました。2人が知り合ったのは、卒業後、同じ防護部に配属されたからでした。初め堂上教官は、小牧が首席だったためライバル心を持っていました。しかし、最初の任務で一緒になり少し仲が深まります。それ以降、なぜかよく同じところに配属され付き合いが長くなってきます。その中で印象的な逸話が出てきます。ある日、爆弾が仕掛けられているとの情報が入り図書隊は出動します。そこで、堂上教官は怪しい人物を見つけ、小牧と一緒に追いかけます。しかし、まだ未熟だったため怪しい人物に気づかれてしまい、犯人に見つかった上、動けない状態にされてしまいます。幸い、すぐに他の隊員が助けてくれたものの、今の郁のようで、教官の言われている人も、最初はこのような恥ずかしい失敗を色々としてきたのだなと思いました!これで図書館戦争シリーズは終わり。またいつか改めて読みなおしてみたいと思わせる小説でした。

 山田悠介「スイッチを押すとき」は、少しミステリーな小説でした。2007年が舞台です。物語の場所は「青少年自殺抑制プロジェクトセンター」というところ。近年若い人たちの自殺が増えているため、自殺を減らすため実験の対象となった子ども達の精神状態を調べるために作られた施設です。ここには、たくさんの少年少女が収容されています。ここにいる子ども達には「赤いスイッチ」が持たされます。このスイッチは、自らの命を絶つことのできるというスイッチです。たった一人で小さな部屋に入り、決められた時間にご飯を食べる。外に出てもいいが敷地内だけで遊具も何もない状態、という極限状態で軟禁され、孤独に勝てず、子どもたちは次々にボタンを押して死んでいきます。毎日、身体チェックをし、万が一、病気があれば子どもに知らせます。それも実験の対象になるからです。しかし、たくさんの子たちが死んでいく中、4人の少年少女達だけは7年間もスイッチを押さないのです。異例のことでした。監視員として勤務する「南 洋平」は、このような状況下でどうして自殺したくならないのかを4人に聞きます。実は、その4人には「願い」がありました。南たちは、その子たちの願いを聞き入れるため脱出を図りますがこのことが警察に知られていまい、追いかけられます。最終的にみんな死んでしまうのですが、ほかの子達とは違い最後だけでも理想の生活が出きました。この本は自殺のつらさや大変さを世の中に訴えているのだと思います。、この本に出てくる子供たちは、置かれた世界に対して絶望的になり、生まれ変わりたいと強く願って自殺をしてしまっている子どもたちが多かったです。世の中でこういう思いを日々感じていることを心に留めながら、自分の置かれた場で精一杯生きていきたいと思います。

 瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」は、陸上部の部員が駅伝を目指す青春物語です。市野中学に通う設楽という少年が主人公です。入部する部活に悩んでいた時、小学校の頃に陸上をやっていたことから強引に陸上部に入部させられます。顧問の満田先生は、熱血で追い込みがすごいため、本格的に走れる部員がほとんどいないにも関わらず、何とかギリギリで県大会に出場していました。しかし、満田先生は学校を異動してしまいます。代わりに顧問として赴任したのは、陸上について何の知識もない美術部の上原先生でした。美術部は部員が足りなく廃部になり、どこにも所属しなくなった女の上原先生をとりあえず陸上の顧問にしたのでした。そんな不安な状態で始まった一年、特に心に残った場面を紹介します。P114の「2区‐6」です。この本は章が1~6区まであり試合でそれぞれの区を走る人目線で同じ出来事について書かれていました。1区は設楽が走るので設楽目線。2区は大田が走るので大田目線、という構成です。2区の大田目線、大田は小学校のころからヤンキーでみんなから怖がられている存在でした。駅伝に誘われた時も他のメンバーからは怖がられていました。時間が経つにつれ、徐々になじんでいきましたが、メンバーの間ではそれぞれ壁がありました。この2区‐6は、駅伝の前日に全校で開かれる壮行会での出来事です。みんなの前に立ち校長や代表者が「生徒の代表だ」「明日は全校で応援する」などと言っている時、大田はみんなの視線を感じていました。自分だけ金髪で乱暴者でみんなの誇りに思うような人間ではない、みんな心の中できっと馬鹿にしている、と考えるとじっとしていられず出口に向かって歩き出します。そして、注意をする他の部員に怒りをぶつけます。その時、「いい加減にしろ」という声が響きます。声の主は、普段はどんなことでも引き受けてしまう気の少し弱いジローでした。ジローは、どんなに大田が威嚇しても全く動じませんでした。ばつが悪くなり大田はその場から走り去ります。これだけ見ると大田が一方的な気持ちしかわかりません。でも、この本は3区でジロー視点でこの出来事が書いてありました。ジローはなぜ大田が怒っているのかわからないため、前日に投げ出した大田にとても腹が立ちます。大田に抗議している時少しも怖くありませんでした。壮行会が終わった後、みんななぜか、あの場で大田を怒らせてしまったジローを責めます。ジローの言っていることが100%正しいのに、と思っていると、ジローのライバルである渡辺がフォローをしてくれみんなの中が少し深まります。この場面が印象に残った理由は、一つの大変な出来事の裏に、仲が深まったり心を入れ替えたりと様々な成長があったからです。瀬尾まいこさんの本への関心も深まりました。他の著書も読んでみたいと思います。

 鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」は、鶴見俊介さんと中学生13人の話し合いがまとめられた本です。「むかつくことって何?」「塾って何?」「マンガって何?」「大切にしたいものって何?」の第4章に分けられて書いてありました。私がすごく共感した章は1章の「むかつくことって何?」です。すべてが共感できました。一つ目は、「今の若者は」という口調についてです。お話の中には、いくつか例がありましたが、『おじさんがタクシーに一人で乗ってきた私に対して自分の自慢話をし今の若者はとブツブツ言う』『痴漢にあったときそんな恰好で歩いているからだと、被害者が責められる』などでした。一つ目の例については、もちろん昔のほうが今よりもしっかりしている部分があったとは思うけれど、時代も流行りも環境も変化してきている中で、年長の人々が生きた時代と同じように今を生きている私たちにはできないことを理解してほしいと思いました。言葉遣いや目上の方への態度などは見習う点がたくさんあるけれど、すべてを今の年長の時代を基準にされても経済が発展しないし困るなぁと思いました。2つ目の例については、確かにこんな時間に遊んでいたらと思うことは最近多いです。しかし、この本で書いてあったこの例は、真夏の昼間ワンピースで歩いていた時にあったそうです。仮に、その女の子が露出のある服を着ていても痴漢は絶対にやってはいけないことだと思います。その子の警戒心が薄かったのも原因ですが、露出のある服を着ているか着ていないかや、警戒心があるない関係ないのではないかと正直思いました。女の子がどんな服を着ていようが自由だし、しっかりとした服装を着ていれば痴漢に合わないというわけではないので周りの人や警察官も考えてあげてほしいです。痴漢にあったことだけでも深い傷を負ったのに勘違いや偏見で周りから、噂されたりいじめを受けるたりするのはおかしいです。本当はそういう被害者の心に寄り添ってあげるべきなのにと思いました。私が色々なことについて意見を持ち始めたころ、SNS上や駅やバスで「これだからキッズは」「これだから若者は」というような発言を耳にします。正直、そういうことを言っている大人の人よりも、もっとしっかりとした若い人はたくさんいると思うこともあります。年齢は大事だけど、それに見合った精神年齢を自分で成長させなければならないことを学びました!

24週目:5月25日~5月31日は次の本(計1,090ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・山田悠介「ニホンブンレツ」(文芸社文庫)P341
・左巻健男「面白くて眠れなくなる人類進化」(PHP研究所)P205
・高槻成紀「野生動物と共存できるかー保全生態学入門」(岩波ジュニア新書)P209
・石田淳「図解うまくなる技術ー行動科学を使った自己成長の教科書」(まる出版)P189
・河野進「ぞうきん」(幻冬社)P146

2020年5月17日日曜日

23週目:5月18日~24日のリーディングマラソン予定

前週:有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」、山田悠介「パズル」、仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」、小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」の計1,390ページ、22週目までの累計は25,029ページです。

 有川浩「別冊図書館革命Iー図書館戦争シリーズ5」は、つき合い始めた後の郁と堂上教官のお話でした。2人に関する5つのお話がのっています。私は、物語のはじめの頃、堂上教官はあまり女性とのコミュニケーションに慣れていないのかと思いましたが、そうでもないことがわかってきたり、郁の不器用さに振り回される堂上教官が面白かったです。手塚と柴咲がしばしば邪魔してくるのも仲がいいなぁとほっこりしました。まだまだ続く「図書館戦争 別冊シリーズ」の次回も楽しみです!

 
 山田悠介「パズル」は、全国の中でも超エリートたちが通う私立徳明館学校に通う「湯浅茂央」が主人公の物語です。湯浅茂央が所属している3年A組は、その進学校の中でも特に成績の良い子たちが集まっているクラスです。あまりにもレベルが高すぎるので退学をしていく子たちがたくさんいるような状況です。クラスメートのほとんどは、他の誰ともほとんどしゃべることがなく、自分以外の存在は自分の成績を邪魔する敵だと思っています。そんな子どもたちの通う私立徳明館学校に、ある日、覆面集団が襲ってきます。そして、3年A組の安田先生を人質に取り、3年A組の生徒だけを学校に残させます。犯人たちは、2日間で学校内にある2,000個のパズルを完成させろと言います。完成できなかったら人質を殺すという条件で2日間を提示するのです。事件が起きた当初は、自分勝手なことをいう人がいたり、逃げてしまう人がいたりして、なかなか意見が合いませんでした。しかし、そうこうしているうちに時間ばかりが過ぎてしまっていることに気づき、パズルを探し始めます。そういう中でも最後の最後まで嫌味を言い続ける人がいましたが、みんな少しずつお互いの本当の姿がわかってきて協力していきました。そして、パズルのピースは次第に見つかっていきますが、残り200ピースぐらいになると、だんだんと難しくわからなくなってきます。本当に大丈夫か、とドキドキしました。結局、犯人グループは、3年A組のスピードに着いていけず学校を辞めた子たちだったことがわかります。安田先生は茂央のように成績がトップの生徒に対してはすごく親切でした。なぜなら、クラスの成績を伸ばせば校長先生に気に入られるからです。しかし、自分の評判を落とすような下の子たちには毎日のように「この学校に必要ない」「学校辞めろ!」といったひどい言葉を使い、生徒たちに反感をかっていました。山田悠介さんの本はびっくりするような結末が多く、最初から最後までとてもドキドキしました。

 仲川麻子「飼育少女1巻〜3巻」は、全部で3巻あります。ある高校の生物の先生でみんなから不気味と嫌われている「対馬先生」が生徒の「鯉住のぞみ」に、ヒドラという小さな動物をあげるところからストーリーは始まります。のぞみはヒドラに何も変化がなかったため無関心でした。しかし、次第にヒドラの面白い性質に気づいていき、その飼育にハマっていきます。のぞみはその性格に少し天然なところがあります。例えばヒドラがバク転をしたときの感想を「アイドルみたい。しかも不老不死だから永遠のアイドル!!」という
など表現力がユニークで豊かです。のぞみは、
不思議な水中生物の飼育をとおして生物への興味が次第にわいていきます。しかし、対馬先生は、のぞみのそういう性格を最初から想定していたのです。そして、「のぞみの反応や成長を観察」し、ノートに記録していたのです。しかも、のぞみが最初の生徒ではなく、過去にも同じように生徒の観察をしていました。自分が「生物を飼っているのか」、自分が「生物として飼われているのか」、不思議な感覚になるストーリーです。


 小笠原喜康、片岡則夫「中高生からの論文入門」は、中学3年で卒業研究があるので、そのための参考として父が薦めてくれた本です。これから卒業研究を始めるにあたり、今の段階で私が最もしっかりと読まなければ、と思った章は「最初の準備」と「テーマ決め」です。「準備」の中で、パソコンを準備すること、そして、ブラインドタッチを身につけておくといいと書かれていました。次に「テーマ決め」でまず重要なことは疑問形式にすること、すなわち「~について」ではなく「~か?」と書いていきます。また、研究テーマとして望ましくないテーマも書かれていました。心理学、トリックアートなどの錯覚、無気力の深層心理などは資料が複雑すぎて途中で研究をあきらめてしまう人が多いそうです。また、歯列矯正、習い事、アニメ全般、例えば『寄生虫』などは資料が少ないため難しいそうです。特に『寄生虫』などの漫画は漫画だけでなく「その漫画について書かれた参考図書を必ず読む必要がある」とされています。しかし、そのような図書を見つけるのが困難なのでテーマとしては向いていないとされています。さらに、広すぎるテーマもよくありません。例えば、1時間でそのテーマと研究について発表できるものよいと書かれていあました。研究では、「最初のテーマ決め」が最も重要だと思います。まず私の興味のあることを書き出し、そこから絞っていきたいと思います。

23週目:5月18日~5月24日は次の本(計1,191ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・有川浩「別冊 図書館革命IIー図書館戦争シリーズ6」(角川文庫)P322
・山田悠介「スイッチを押すとき」(角川文庫)P373
・瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」(新潮文庫)P361
・鶴見俊輔「大切にしたいものは何?-みんなで考えよう1」(晶文社)P135