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2021年4月11日日曜日

70週目:4月12日~18日のリーディングマラソン予定

前週、69週目;外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」、凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」、柳田国男「遠野物語」、高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」の計1,089ページ、69週目までの累計は78,289ページです。

 外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」は大人として恥ずかしくない手紙の書き方や相手の心証をよくする電話の応対などことばの教養が磨かれる本でした。私が面白いと思った章は第3章の「大人が使うあいまいな日本語」です。時々どのような意味なのか分からない言葉が日常であったのでいろいろなことを知ることができました。これから手紙を書くときなどはこの本に一度目を通すようにしたいです。

 凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」は「流浪の月」で2020年度本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの本です。登場人物は、学校でいじめを受けている友樹、人を殺してしまったヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香など人生をうまく生きることのできていない人たちです。そんな中一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びるということが耳に入ります。この本は登場人物たちが生きる意味を見つけ出していく物語でした。まずこの本が面白く読みやすいと思ったところは、この本が登場人物一人一人が主人公となった章で成り立っているという所です。「シャングリラ」「パーフェクトワールド」「エルドラド」「いまわのきわ」の4つの物語に分けられています。登場人物たちは様々な理由で地球なんか滅んでしまえばいいと思って今まで生きてきました。しかし、本当に滅んでしまうとなったときに一人一人の行動が様々でとても面白かったです。また読みたいと思いました。

 柳田国男「遠野物語」は柳田国男が岩手県遠野地方の民間伝承を全112話にまとめたものです。 私が一番面白いと思った小話は「カッコウとホトトギス」です。昔々カッコウとホトトギスは姉妹だったそうです。ある日姉のカッコウがイモを掘りました。そして自分な外の固い部分を食べ中の柔らかくておいしい部分は妹のホトトギスに上げました。しかし、妹のホトトギスは姉がおいしいところを独り占めしていると考え包丁で殺してしまいます。このことからカッコウは固いという意味の「ガンコ・ガンコ」となき妹のホトトギスは自責の念から「包丁かけた(ホーホケキョ)」と鳴くようになったそうです。神話ですが私は一番面白かったです。他にも昔から日本に伝わる小話について調べてみようと思いました。

 高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」 は夏休みが舞台の物語でした。主人公は小学五年生11歳のミレイちゃんです。ミレイちゃんは鎌倉のおばあちゃんの館で夏休みを過ごすことになります。この館でミレイちゃんは不思議な体験をたくさんします。私はこの本のあとがき(?)をよんで驚いたことがあります。この物語にはムネヒコさんという方が出てきます。このムネヒコさんはフィリピンのルソン島で戦死された作者の高橋源一郎さんの伯父さんがモデルになっているそうです。小学生んミレイちゃんがこれ名でたくさんのことを経験してきたおばあちゃんのもとで様々なことに触れるほっこりとするような物語でした。
 
70週目:4月12日~4月18日は次の本(計1,222ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・リチャード・バック 、五木 寛之 (翻訳)「かもめのジョナサン 完成版」(新潮文庫)P198
・井上靖「しろばんば」(新潮文庫)P592
・川崎 悟司「カメの甲羅はあばら骨 -人体で表す動物図鑑-」(SBクリエイティブ)P192
・能勢 博「ウォーキングの科学 -10歳若返る、本当に効果的な歩き方-」(講談社ブルーバックス)P240