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2021年4月4日日曜日

69週目:4月5日~4月11日のリーディングマラソン予定

前週、68週;小出裕章「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」、日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか」、丸山貴史、今泉忠明 (監修)「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」、久留飛克明 「家の中のすごい生きもの図鑑」、今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの事典」「続ざんねんないきもの事典」の計1,085ページ、68週目までの累計は77,200ページです。

 小出裕章「隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ」は、中学校の卒業研究のため再度読み直しました。前回読んだ時もそうでしたが、私は第一章が最も印象に残りました。第一章『被爆の影響と恐ろしさ』が原子力の恐ろしさについてよく知ることのできる場面だと思います。1999年に茨城県で原子力発電の事故が起きました。核分裂の連鎖反応が突然始まったことが原因でした。その時作業をしていた3名の方が被爆しました。事故で被爆した3名の方はそれぞれ18グレイ、10グレイ、3グレイという大量の放射線を浴びていました。8グレイを超えるとほぼ100%亡くなってしまうといわれているので、それをはるかに超えています。18,10グレイという大量の放射線を受けた2名の方は大きな病院で骨髄移植や皮膚移植など大きな手術を沢山受けました。しかし、皮膚の再生能力が徐々に奪われていき、毎日10リットルを超える輸血や輸液をしましたが、亡くなってしまいました。毎日10リットルの輸血や輸液をしていたと考えると原子力の威力がよくわかります。改めて、人間が危険なものを日々使っていることを学びました。

 日隅一雄、木野龍逸「検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか」も研究の資料のため再度読み直しました。この本では作業員の被爆や、核物質による汚染水などの様々な問題について議論されていました。また、このような問題の責任者は想定外だったと言っているそうです。そう定義とは予想できなかったことを言うので、様々な分野の専門家の方たちが前から予想して指摘していた福島第一原発のことなどは想定外ではないのでは、何か事故や災害が起こったときに「想定外」という言葉が使われる時には、要注意しなければいけないと思いました。

 丸山貴史、今泉忠明 (監修)「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」は題名通り絶滅した理由が変わっている動物たちについてわかりやすく書かれ知多本でした。私はp64の「ニッポニテス」の絶滅の仕方が一番興味深かったです。「ニッポニテス」は白亜紀後期に生息していたアンモナイトの仲間である貝です。しかしアンモナイトのように渦巻に殻が巻いているのではなく、ものすごく複雑にこんがらがっているのです。他のかいとは違う巻き方に進化しましたがあまり有利にはならず逆に生活しにくくなり絶滅してしまいました。私は、今まで進化をしたらすべて有利になると思っていたので、他と違うように進化したがため絶悦してしまった生物がいることを知りました。

 久留飛克明 「家の中のすごい生きもの図鑑」は害虫として嫌われているゴキブリやノミのすごい能力について書かれていました。私が一番驚いたのは「ネコノミ」です。知っている方もいると思いますが「ネコノミ」はジャンプ力に非常に優れています。なんと自分の体調に100倍も高く飛ぶことができるそうです。「ネコノミ」は幼虫の時猫の体に住み着いて垢を食べて暮らします。そして成虫になったら血を吸って生活します。そして卵はなんと床などに適当に落とすそうです。なので掃除機を使って掃除しなければそのまま浮かしてしまうのです。一生をほとんど猫とともに暮らす「ネコノミ」だからこその能力だとおみました。

 
 今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの事典」今泉忠明(監修)「続ざんねんないきもの事典」は生き物の面白い欠点についてわかりやすく書かれていました。私は「ざんねんないきもの事典」のP38のクジャクの欠点が面白かったです。孔雀のオスにはとてもきれいな羽が付いています。この羽は雌に求愛するときにとても役に立ちますがそれ以外は邪魔でしかないそうです。空を飛ぶのにも邪魔、動き回るのにも邪魔になります。また風が吹くと転んでしまうそうです。私たち人間から見るとおしゃれで素敵だなと感じますが孔雀視点では生活するときに非常に邪魔なものだと知り、とても面白かったです。

69週目:4月5日~4月11日は次の本(計1,089ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」(中経出版)P222
・凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」(中央公論新社)P334
・柳田国男「遠野物語」(河出書房新社)P245
・高橋源一郎「ゆっくりおやすみ、樹の下で」(朝日新聞出版)P288