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2021年4月18日日曜日

71週目:4月19日~25日のリーディングマラソン予定

前週、70週目;リチャード・バック 、五木 寛之 (翻訳)「かもめのジョナサン 完成版」、井上靖「しろばんば」、川崎 悟司「カメの甲羅はあばら骨 -人体で表す動物図鑑-」、能勢 博「ウォーキングの科学 -10歳若返る、本当に効果的な歩き方-」の計1,222ページ、70週目までの累計は79,511ページです。

 リチャード・バック 、五木 寛之 (翻訳)「かもめのジョナサン 完成版」は聞いたことのある本でしたが手にとって読んだことはなかったので選びました。1970年にアメリカで発表され、全世界で4000万部が売れた大ベストセラーです。主人公は、題名の通りカモメのジョナサンです。ジョナサンはより速く、より自由に飛ぶことをずっと追求して日々工夫と訓練をしています。しかし、仲間はジョナサンの考えが理解できず群れから追い出してしまいます。私は群れを追い出されるまで自分の決めたことをやり続けるジョナサンの姿が素晴らしいと思いました。またジョナサンは群れを追い出された後も工夫と訓練を続けていきます。そしてその努力が実を結び、ずば抜けた飛行能力を身に付けていきます。その後ジョナサンを超える能力を持った2匹のカモメと出会います。そこからジョナサンはさらに高みへ、別次元の世界に入っていきます。この高次の世界にはジョナサンと同じように飛行に取りつかれたカモメたちがたくさん暮らしていました
ここでジョナサンは高度な飛行技術を学び、同じようなカモメたちにこの技術を教育することにしました。次第に弟子は増えていきますが、ジョナサンを悪魔と呼ぶカモメもたくさんいました。そして、ついにジョナサンは地上から姿を消していきます。私はこの本の最大の特徴であり、魅力になっているところはカモメたちを擬人化して描いているところだと思いました。この本には人間は一切出てこないのです。私たちは人間だからこの地球の生命を人間中心で見ていますがこの星には何兆もの生き物が生存し、それぞれの視点で見た世界があることを実感しました。

 井上靖「しろばんば」は小学生の頃一度読んだことがあったのですが、しばらく読んでいなかったのでリーディングマラソンを使って読み返しました。舞台はこの本の作者、井上靖自身が幼い頃住んでいた静岡県の伊豆半島にある山村・湯ヶ島です。大正時代の初期、この湯ヶ島に住んでいた洪作は、両親はいますが義理の曾祖父の妾のおぬい婆さんと2人で暮らしています。おぬいさんは母方の祖父母や叔父、叔母、曽祖父の本妻の方から「腹黒い女」と非難されていましたが、洪作はおぬいさんをとても慕っており、また、おぬいさんも洪作のことをかわいがっていました。この本は洪作が少年時代の様々な出来事を通して成長してく家庭が描かれていました。本当にいろいろなことが起こり、自分の体験と重ねたり、驚いたりすることがあるのですが、その中でも私はさき子さんのお話が最も印象に残りました。さき子さんは洪作の通っている学校の先生である中川先生との子供をつくってしまいます。しかし、その後ストレスから病気になりひっそりと亡くなってしまう、という少し悲しいお話ですが、これまで楽しいことやハラハラするような経験しかしていなかった洪作が初めて生命の死と向き合う場面で心がジーンときて、感動しました。「しろばんば」は本当に有名な小説で映画にもなっていたので今度ぜひ観てみたいと思います。

 川崎 悟司「カメの甲羅はあばら骨 -人体で表す動物図鑑-」は様々な動物の骨格を人間にあてはめながら骨格について学ぶというとても面白い本でした。まず題名にも書いてありますが亀の甲羅は人間のあばら骨に当たる部分だそうです。私は本の表紙に描かれている絵を見てすごく驚きました。この他にもカエルやトカゲ、馬などの多種多様な生物の骨格について人の体を使って紹介されていました。この本を読んで私は形は全く異なりますが、どんな生物も似たような機能の骨を持っいるという共通点も見つけることができました。生物の外見だけでなく、骨格や仕組みにも興味をもつきっかけになる本でした。

 能勢 博「ウォーキングの科学 -10歳若返る、本当に効果的な歩き方-」は私が今回の新型コロナウィルス感染拡大による自粛期間中を使って毎朝散歩とジョギングをして体を鍛えていたのを父が観察していたからか、選んでプレゼントしてくれました。この本にはウォーキングをすることの利点がたくさん書いてあり本当に参考になりました。ウォーキングを毎日するか否かで体力が格段に変わってくるそうです。またウォーキング一つで体力向上に大きくつながるので年齢を重ねても継続したいと思いました。
 
71週目:4月19日~4月25日は次の本(計1,037ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・あさのあつこ「10代の本棚-こんな本に出会いたい」(岩波ジュニア新書)P190
・池田晶子「14歳の君へ-どう考えどう生きるか」(毎日新聞出版)P192
・佐治晴夫「14歳のための物理学」(春秋社)P239
・森乃おと「草の辞典-野の花・道の草」(雷鳥社)P288
・福岡伸一「わたしのすきなもの」(婦人之友社)P128