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2021年8月1日日曜日

86週目:8月2日~8月8日のリーディングマラソン予定

前週、85週目;田口 理穂「市民がつくった電力会社―ドイツ・シェーナウの草の根エネルギー革命」、池内 了「娘と話す 原発ってなに? 」、朝日新聞科学医療グループ「『震度6強』が原発を襲った」、立石雅昭「地震列島日本の原発―柏崎刈羽と福島事故の教訓 」、みんなのデータサイトマップ集編集チーム 「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集: 2011年のあの時・いま・未来を知る 」の計1,036ージ、85週目までの累計は95,566ページです。

 田口 理穂「市民がつくった電力会社―イツ・シェーナウの草の根エネルギー革命」はドイツで起きた実話について書かれていました。3.11の東日本大震災後、ドイツでは何十万人もの市民が参加し反原発デモ起こります。このことにより、政府は2022年までに脱原発を決定しました。そこから市民は原子力に代わるシェーナウ電力会社を立ち上げます。この電力会社を立ち上げるまでの道のりがこの本には書かれてありました。私が一番惹かれた言葉はP111の「間違ったことには声を上げていく」です。市民が原子力の危険さを理解し声を上げて変えようとすること、そして自ら電力会社を立ち上げるという行動力に感心しました。これが「真の民主主義のかたち」だと思いました。日本は東日本大震災を経験して原子力の危険さを身をもって実感しているはずなのに、なぜ再稼働をし始めているのかがとても不思議になりました。

 池内 了「娘と話す 原発ってなに?」は、娘と父が質疑応答の形式で原子力発電所について説明しているように書いてありました。P119からの原発が抱えている問題点って?に書いてあった原子力発電所のメリットでした。それは原発による電気の値段が安いことです。私は「原子力発電所に変わる発電所をなぜ利用しないのか」と度々思っていました。その理由は原子力発電所が1番安いからだと知りました。危険性よりも金銭を優先してしまっていることにとても複雑な気持ちになりました。3.11などの事故を経験した日本は土地のこと人々のことを考えお金より安全性を優先するべきだと思いました。とても面白い内容だったので来週もう一度深く読み込みたいと思います。


 朝日新聞科学医療グループ「『震度6強』が原発を襲った」。私はこの本のタイトルを見たとき東日本大震災についての本だと思いました。しかし、2007年7月16日に起きた新潟中越沖地震と柏崎刈羽原発についての本でした。この地震直後原発では3号機の変圧器から火災が発生するなどひどい損傷を受けていました。この地震によって柏崎刈羽原発は壊れ停止します。「原子力発電所が壊れる」このことだけでもとても重大な事故だと私は思います。幸いなことに大量放射をして住めなくなるなどの重大なことにはならなかったですが、もし外に漏れていたら・・・と考えるととても恐ろしいです。このようなことがあったにも関わらず、そこから何も学ばず3.11でとてもひどい状態になってしまったということは人災だと思いました。


 立石雅昭「地震列島日本の原発―柏崎刈羽と福島事故の教訓 」も先程の本に出てきた柏崎刈羽原発と福島第一原子力発電所について書かれていました。柏崎刈羽原発の調査に訪れたIAEAは「プラントの安全系の構築物、系統、機器は強い地震動にもかかわらず、予想よりかなり良好じょうきょうにあるようでる」と報告しました。この報告に電力事業者や原子力安全・保安院などは「安全である」というお墨付きをもらったと喜びました。しかし、この報告では「どこに問題がありそこをどう対処するのか」などの細かいことが知らされていなかったため、また事故を起こす可能性は十分にあると思います。一度事故をしたのであれば徹底的に対策をすることが大切だと思います。


 みんなのデータサイトマップ集編集チーム 「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集: 2011年のあの時・いま・未来を知る 」は原子力発電所のある都道府県別に地形の特徴・放射線による影響・生物への影響などなどが、社会の資料集のように図やグラフを使ってわかりやすくまとめられていました。県全体に少し放射線は漏れているのだろうなとは思っていましたが広範囲に放射線が多く採取されているという結果を見て驚きました。原子力発電所の事故が起きなくても、原子力発電所をその地域に設置するだけでそこの土地は徐々に汚染されてしまうことがとても怖いと感じました。

86週目:8月2日~8月8日は次の本(計1,234ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・上田 昌文「原子力と原発きほんのき」(クレヨンハウス)P64
・吉原 毅「城南信用金庫の『脱原発』宣言」(クレヨンハウス)P64
・うの さえこ「目を凝らしましょう。見えない放射能に。」(クレヨンハウス)P32
・田原 牧「新聞記者が本音で答える『原発事故とメディアへの疑問』」(クレヨンハウス)P64
・山口 幸夫「福島第一原発の『汚染水問題』は止まらない」(クレヨンハウス)P64
・後藤 政志「『原発をつくった』から言えること」(クレヨンハウス)P64
・西尾 漠「原子力発電は『秘密』でできている」(クレヨンハウス)P48
・ミサオ・レッドウルフ「直接行動の力『首相官邸前抗議』」(クレヨンハウス)P64
・池内 了「娘と話す 原発ってなに?」(現代企画室) P192
・船橋 洋一「カウントダウン・メルトダウン 上」(文藝春秋)P578