自己紹介

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2021年5月9日日曜日

74週目:5月10日~5月16日のリーディングマラソン予定

前週、73週目;ダニエル グリーンバーグ、大沼 安史(翻訳)「世界一素敵な学校 -サドベリー・バレー物語-」、ランディ パウシュ、矢羽野 薫(翻訳)「最後の授業 -ぼくの命があるうちに-」、苅谷剛彦「学校って何だろう-教育の社会学入門-」、藤原和博「お金じゃ買えない。-[よのなか]の歩き方(1)- 」の計1,037ページ、73週目までの累計は82,711ページです。

 ダニエル グリーンバーグ、大沼 安史(翻訳)「世界一素敵な学校 -サドベリー・バレー物語-」は、カリキュラムも試験による点数も卒業証書もない「世界一自由な学校」と呼ばれているアメリカの「サドベリー・バレー校」について書かれた本でした。私はこの本を読んでこんな学校に行ってみたいと強く思いました。この学校は点数や成績による人の価値ではなく本当に自分のやりたいことを最後までやり遂げた人を評価するところです。学歴にとらわれず好きなことを伸ばして社会性を身に着けていったほうが将来ものすごく役にたつのではないかと思いました。日本にいる私はこの学校に通うことはできませんが、どんな場所にいても、自分で自主的に考え、計画し、行動することはできます。そのような能力を伸ばしていきたいと思いました。 
 
 ランディ パウシュ、矢羽野 薫(翻訳)「最後の授業 -ぼくの命があるうちに-」はカーネギーメロン大学の終身教授でコンピュータ科学やマンマシンインタフェースを専門としている著者が最後に行った講義の内容がまとめられていました。この話の最初は著者の自己紹介や体験について書いてありましたが、後半は人生を支える感動する言葉や、行動するモチベーションが出る言葉がたくさん載っていました。「人にしてもたっらことを人にしてあげる」「自分の常識にとらわれない」など教訓になる言葉がたくさん書いてありました。私は「自分の常識にとらわれない」が一番心に刺さりました。自分の考えをもって意見したり発言したりするのはいいですがそれは自分の見た世界で考えたことに過ぎないということに気が付きました。物事には様々な側面があります。人にも良いところと悪いところがあります。このように自分の見て感じたものだけがすべてだと思わず様々な側面から物事を考えられる人になりたいと思いました。ランディ・パウシュさんは、この「最後の授業」から約1年余り後に病気で亡くなっています。文字どおり、「最後の授業」を前向きで幼い頃の夢を一つ一つ叶えていき、人生を生き切った彼をとても尊敬します。この講義は、DVD付属もありますし、YouTubeでも公開されています。
 
 苅谷剛彦「学校って何だろう-教育の社会学入門-」は「どうして勉強しなければいけないの?」「どうして校則で靴下の色まで決められているの」などという子供たちの疑問を通して『学ぶことの意味』を考える本でした。私は第3章が最も印象に残りました。第3章は「学校の校則」について書いてありました。この章には校則があることによって一体感が生まれるという良い部分と髪形などは自由を奪うのではないかという否定的な意見の二つの意見が述べられていました。両方の視点から書かれているのがいいと私は思いました。また、本の中でそれぞれの問いに対して「模範解答」をはっきりと述べず、このことについて皆さんはどう思いますか?などと疑問形になっているのもよいと思いました。

 藤原和博「お金じゃ買えない。-[よのなか]の歩き方(1)- は「よのなか」にはどうして勝ち組と負け組が生じるのか。どうすれば満ち足りた生き方を手にできるかという疑問から始まります。この本の著者、藤原さんは《スーパーサラリーマン》と異名を持つ方です。私は第一章の「会社ではなく働き方から変えてみる」という所が印象的でした。会社や学校という組織に対して不満があるかもしれませんがそれでイライラするだけで終わるのではなく自分自身の考え方や仕事の仕方を変えて少しずつ良くしていくことが大切だということを学びました。大人になってから改めて読みたい本です。

74週目:5月10日~5月16日は次の本(計1,016ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・鳥濱明久「知覧いのちの物語―「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメの生涯」(きずな出版)P240
・鳥濱初代「なぜ若者たちは笑顔で飛び立っていったのか」(致知出版社)P192
・清武英利「特攻を見送った男の契り」(WAC BUNKO)P224
・「陸軍特別攻撃隊の真実 只一筋に征く―愛するものを護るため、大空に飛び立った若者たち」(ザメディアジョン)P96
・白井明大(著)、有賀一広(イラスト)「暮らしのならわし十二か月」(飛鳥新社)P264