前週、48週目:佐野徹夜「アオハル・ポイント」、山極寿一「ゴリラは語る」、齋藤孝「読書する人だけがたどり着ける場所」、川口淳一郎、山中伸弥「夢を実現する発想法」、本多時生「夢をかなえる」の計1,118ページ、48週目までの累計は54,488ページです。
山極寿一「ゴリラは語る」は、中高生向けに書かれた本でとても読みやすかったです。著者は、人類学者でゴリラ研究の第一人者です。著者が、ゴリラを研究するためザイール共和国(現コンゴ民主共和国)に行き、そこでの体験やゴリラから学んだことが書いてありました。本の裏表紙にも書いてありましたが、ゴリラが人間の鏡になってくれる生き物、動物だということがとても面白いと感じました。私は、P69からの『争いは平和のために』という章が心に残りました。まず私は、この章の初めに書かれていた2頭のゴリラの喧嘩のお話に感動しました。2頭のオスが一触即発になった時、子供のゴリラが2頭のオスの足にそれぞれしがみつき引き離そうとしました。そしてオスも仲裁されれば、お互い戦う姿勢を見せ不満が少し解消されているので、すぐに喧嘩を辞めます。また、ゴリラのする喧嘩はお互いが感じている日々の不満を自己主張によって取り除く「平和のための争い」です。人間はお互いの意見をぶつけたらいつまでも言い続けたり、本当に戦争をしてしまうのではなく、ゴリラから謙虚に学び、仲直りをして良いところを見つけあえるようになっていくべきだと思いました。
齋藤孝「読書する人だけがたどり着ける場所」は、本の良さがたくさん書いてありとても面白く、わかりやすかったです。まず、P4に書いてあった読書時間が0(ゼロ)の大学生が過半数を超えていることに驚きました。大学生の方々が過半数を超えているのであれば、中高生はどのくらいなのだろうと思いました。この本には『思考力を深める本の読み方』『知識を深める本の読み方』など身につけたいもの別に章が分けられており、おすすめの本もたくさん載っていました。私は、P124からの『人格を深める本の読み方』がすごく参考になりました。人格を深めるためには「偉大な人の器」に触れることが大事だとわかりました。〈ソポクレスのオイディプス王〉や〈夏目漱石のこころ〉など日本や世界を代表する文学者の本も手に取って読むようにしたいです。
本多時生「夢をかなえる」には、歴史上に名を残した沢山の偉人の方々の名言が載っていました。私はP339の『「人のため」が「自分のため」』という章が印象的でした。その中でも、アインシュタインの『他人のために尽くす人生こそ、価値ある人生だ』やヘンリー・フォードの『成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である』が心にすごく響きました。自分のことばかり考えるのではなく、他人のためになるような誇りを持てる人生を送りたいです。そのために努力をたくさんしたいです。また、つらいことがあったらP93からの「いい努力を見つけるためのヒント」という場面も参考にしようと思います。
49週目:11月16日~11月22日は次の本(計1,010ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・辻村深月「凍りのくじら」(講談社文庫)P576
・鈴木貴博「ぼくらの戦略思考研究部」(朝日新聞出版)P256
・小泉武夫「いのちをはぐくむ農と食」(岩波ジュニア新書)P178