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2020年10月25日日曜日

46週目:10月26日~11月1日のリーディングマラソン予定

前週、45週目:あさのあつこ「かんかん橋を渡ったら」、池内了(編)「科学と科学者のはなしー寺田寅彦エッセイ集ー」、ヴィクトル・ユーゴー、豊島与志雄(訳)「レ・ミゼラブル(上)」の計1,194ページ、45週目までの累計は50,914ページです。(目標の10万ページの中間地点を折り返しました!)

 あさのあつこ「かんかん橋を渡ったら」は6つの短編ストーリーが入っていました。短編ではあるのですが、1つ1つに厚みのあるお話でした。この本の舞台は、ある田舎町の小さな食堂「ののや」で真子という女の子が主人公です。この田舎町の真ん中に「かんかん橋」という石でできた古い橋があり、移動するときは老若男女ともに必ずこの橋を通ります。私は92歳のお菊おばあちゃんの話が印象的でした。菊おばあちゃんが人生を振り返っているお話です。菊おばあちゃんは、17歳で嫁入りをし4人の子供たちとの生活や夫を見送るまでとてもつらい経験をしてきました。この本を読んで、日々の様々な経験や出会いが次につながる力になっていくのだなと感じました。

 池内了(編)「科学と科学者のはなしー寺田寅彦エッセイ集ー」 は寺田寅彦の科学関係のエッセイがまとまって入っている本でした。「化け物の進化」や「電車の混雑について」、「夏目漱石先生の追憶」など様々なジャンルについて書かれていました。でも、私には読んでいて内容が少し難しく、理解不足に思いました。タイトルや冒頭が面白そうなのがいくつかあり、いろいろなことに興味を持てました。まだ内容を深く理解していないので、寺田寅彦さんについてもう少し知識を深めてからもう一度読みたいです。

 ヴィクトル・ユーゴー、豊島与志雄(訳)「レ・ミゼラブル(上)」は、とても読みやすい日本語の翻訳でどんどん読み進めていくことができました。今年の文化祭でESSクラブが『レ・ミゼラブル』の英語劇をやるので、この機会に本を読んでみました。少女コゼットとジャン・バルジャンという19年間牢獄にいた囚人のお話です。私がまず驚いたのは、ジャン・バルジャンの牢獄に入った理由です。19年間も牢獄にいたというのを読み、どんな悪い罪を犯したのだろうと思っていたら貧しい姪っ子たちのためにパンを1つ盗んだ罪だけでした。また、ジャン・バルジャンを温かく迎えた司教様にも感動しました。いろいろな人から冷遇されてきたジャン・バルジャンを温かく迎え、そこで盗みを働かれても許したことに驚きイエス様のようだと思いました。私もこのような人間になりたいです。冒頭だけでも、感動したり驚いたり時代背景に疑問を持ったりなど、様々なことを感じ、まだ心の中でモヤモヤしています。次の下巻を読むのが楽しみです。

46週目:10月26日~11月1日は次の本(計1,228ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・ヴィクトル・ユーゴー、豊島与志雄(訳)「レ・ミゼラブル(下)」(岩波少年文庫)P374
・辻村深月「サクラ咲く」(光文社文庫)P297
・マット・ディキンソン、 原田勝(訳) 「エベレスト・ファイルーシェルパたちの山ー」(小学館) P365
・チョ・ナムジュ、斎藤真理子 (訳)「82年生まれ、キム・ジヨン」(筑摩書房)P192