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2020年10月11日日曜日

44週目:10月12日~10月18日のリーディングマラソン予定

前週、43週目:岩崎京子「トルストイの民話」、有川浩「明日の子供たち」、川北稔「砂糖の世界史」、平田オリザ「受験の国のオリザ」の計1,145ページ、43週目までの累計は48,649ページです。

 岩崎京子「トルストイの民話」は、トルストイの有名な短編民話集です。イワンのばかをはじめ5話の民話が入っていました。民話を読むだけでもとても面白かったですが、このお話は、人生論についても学ぶことができます。「人間」には「動物」と「ヒト」がいるそうです。9割がた「動物」だそうです。どちらも喜怒哀楽はありますが、動物のほうは自己中心的で同情するふりなどをしてきます。何事も向きにならず相手のことを思いやって過ごし「ヒト」として人生を送れるようにしたいと思いました。
 
 有川浩「明日の子供たち」は、何度も読んでいる本です。このリーディングマラソンでも2回目になります。施設の子どもたち、それぞれの視点から書かれている物語です。「この場面の時はこの人はこう思っていて、この子はこう思っている」などと読み手に両者の気持ちがわかるように書いてあります。様々な視点から表現されているのがこの物語の魅力です。舞台は、『あしたの家』という児童養護施設です。主人公の三田村慎平はこの『あしたの家』に着任します。子供たちは新しい先生にとても興味を持ち三田村慎平は人気者になります。カナという少し難しい女の子とも仲良くなりました。子供たちは、ただ懐いているのではなく甘えたり反抗したりして相手がどのような態度をとるのか試しています。しかし、或る日突然カナは、慎平に対して冷たくなります。はじめはなついていましたが、慎平には家族のトラブルなどを抱えている子の気持ちを本当に理解することは難しく、カナは反抗的になってしまいます。施設で働く側とそこに暮らしている子供たちの気持ちを少し実感することができました。 
 
 川北稔「砂糖の世界史」では砂糖についての歴史とともにその時代背景についても詳しく書かれていました。砂糖が昔とても高価だったことに驚きました。今では普通に売られている砂糖がお金の沢山持っている貴族の人たちしか買えない時代があったことを知りました。また、そんな高価な砂糖を作っている人たちの多くは奴隷だったことも驚きました。この格差が南北問題の原因の一つにもなったそうです。私たちの身近にあるものの歴史にとても重要な出来事や争いが絡んでいることを学ぶことができました。日頃から、世界のどこかで私たちが普段使っているものを作ってくださっている人たちに感謝の気持ちを忘れないよう過ごしたいです。
 
 平田オリザ「受験の国のオリザ」には、16歳で自転車世界一周の旅に出て、帰国後に大学検定試験を経て国際基督教大学に入学するまでの作者の体験が書かれていました。この本は受験についてがメインですが、勉強だけでなく予備校での様々な人との出会いやテレビ出演など体験についても書かれていてとても面白かったです。受験は勉強に一生懸命に取り組むと同時に人との出会いなど様々な経験があることを学びました。
 
 
 
44週目:10月12日~10月18日は次の本(計1,071ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・竹内薫、丸山篤史「面白くて眠れなくなる遺伝子」(PHP研究所) P257  
・キャサリン・パターソン、岡本浜江 訳「パンとバラ」(偕成社)P338
・有川浩「だれもが知ってる小さな国」(講談社)P287
・せやろがいおじさん(榎森耕助)「せやろがい!ではおさまらない - 僕が今、伝えたいこと聞いてくれへんか?」(ワニブックス)P189