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2020年3月29日日曜日

16週目:3月30日~4月5日のリーディングマラソン予定

前週:今週は、レマルクの「西部戦線異状なし」を読み切れませんでした(想像していたより文章と内容が難しかったです)。来週、読みます!
 温又柔「『国語』から旅立って」、広島テレビ放送「いしぶみ~広島二中一年生全滅の記録」、篠原かをり「恋する昆虫図鑑」、誉田哲也「武士道シックスティーン」の計1,063ページのリーディングマラソンは走り切りました。15週目までの累計は16,629ページです。

 温又柔「『国語』から旅立って」は、台湾出身の温又柔さんによるエッセイです。温さんは、2歳のころ日本に引っ越してきました。温さんのご両親は、二人とも台湾人だったので日本語が片言でした。そのため「幼稚園」のことを「学校」と言ったり、話すときに「指示語」が抜けていたりしました。温さんは、そんな両親たちに自分が幼稚園などで習った日本語を教えたり、小学校の友達から「日本語が上手だね」と言われるたびに「国語」が大好きになっていきました。ある日、小学校の頃の同級生のお母さんに「又柔くんは、中国語が話せるの?」と聞かれます。お母さんが、「ずっと日本にいるから日本語だけだよ」というと同級生のお母さんは「もったいない」といいました。温さんのお母さんは、知り合いの日本に住む台湾人の一家が、家では「母国語」を忘れないように「中国語」、外では「日本語」と子供に教えていたら、どちらの言葉も中途半端になってしまった。ということを知っていたので自分と子供はそうなってほしくないと思い、家でも「日本語」を話していました。しかし、このことがきっかけで温さんは、日本に長くいるため中国語を少しずつ忘れていることに気がつきます。そこで温さんは再び中国語を勉強し直します。この頃、語学が大好きだった温さんは中学から高校生になるにつれて、だんだん疑問が浮かんできます。自分は、台湾人なのに日本語を話している。自分は台湾人なのに中国の人からは、同じ中国人だといわれる。一方、中国人なのに「中国語が下手だね」とも言われます。見た目や名前から中国人だと判断され中国語が上手だとも勝手に解釈されることに悩んだそうです。私の学校にもご両親にフランス人と日本人をもつ生徒がいます。外見は、日本人よりもフランス人に近いように見えます。私も最初あったときには、フランス語や英語が、ペラペラなのかなっと思いました。でも、その子は生まれも育ちも日本、そしてご両親も日本語がペラペラだったので日本語しか話せませんでした。私は、この本を読んで改めて母国の言葉や伝統大事にしながら、外国語を学びたいと思いました。また、見た目や名前だけでその人のすべてを勝手に判断しないようにしようと思いました。

 広島テレビ放送「いしぶみ~広島二中一年生全滅の記録」は、1945年8月6日の原爆によって全滅した広島二中の一年生と四人の先生たちの最後について、写真とともにまとめられた本です。全員ではないけれど30人ぐらいの生徒の写真も載っていました。この「いしぶみ」は中学一年生の国語の授業でやったことがあったので思い出しながら読みました。国語の教科書には一部しか載っていなかったのですべての文章を読むことができました。初めて知ったこともありました。まず、被爆したときに校庭にいた生徒321人のうち、原子爆弾が爆発した瞬間に亡くなった生徒が、少なくとも3分の1もいることです。また、321人のうち行方不明の生徒が半分近くいることも驚きました。私は原爆の話を読むたびに不思議に思うことがあります。アメリカが原爆を落とす前に一度上空から偵察に来たときは空襲警報が鳴ったのに、原爆が投下された時には、なぜ警報が鳴らなかったのか?ということです。今も真相は明らかになっていないみたいですが、もし警報が鳴っていれば被害は実際よりもっと小さかったのでは、と思います。我が子だと分からないほどの火傷というのが、現代の平和な日本に生きる私には想像できません。私と同年齢の子どもたちが全員、原爆の犠牲になったことを思うと、とても悲しかったです。全世界の人が仲良くできるように、私も行動していきたいです。

 篠原かをり「恋する昆虫図鑑」は、昆虫の特徴や性格について【擬態上手なカマキリ系女子】や、【もてない男なりの生き方ナガマルコガネグモ系男子】などと人間の世界に例えて面白く書いてありました。私が、一番面白いと思ったのは、【女子校育ち女子力皆無のアブラムシ系女子】です。私の通っている学校も女子校なので、題名からして共感できる部分が多いのかなぁと思い読んでみたところ,、共感より学びのほうが多かったです。
例えば、「アブラムシ系女子」とは、学校で女子にモテていた時のように男らしく振舞いすぎて現実ではモテない女子校出身に多い女子のことです。「アブラムシ系女子」の特徴には、「とにかく『ウケればモテる』と思っている・めんどくさくない女アピールをしすぎてめんどくさがられる・現実主義者ぶったロマンチスト」などがあるそうです。こんな性格を持った虫がアブラムシです。アブラムシは、ほぼメスだけで暮らし、オスは交尾の時だけという女子校スタイルがとても極端だそうです。また、生殖を行うメスと外敵と戦う兵隊アブラムシがいて、兵隊アブラムシは私たちの知っている普通のアブラムシと全く違う形をしていて毒をもっており生殖能力を持たないため、成虫になる前にい死んでしまうそうです。私は、アブラムシはアリにおいしい蜜をあげる代わりにテントウムシから守ってもらったり、花や草にびっしりくっついているイメージしかありませんでした。ウェブサイトでも調べてみましたが、足が長く丈夫でほかの昆虫を殺すと書いてありびっくりしました。生物には、同じ種類だけど見た目も性格も異なるものがたくさんあることがわかりました。これからも自ら積極的に生物について調べていきたいです。

 誉田哲也「武士道シックスティーン」は、剣道部が舞台の学園ものです。私が一番ドキドキしたところは、272ページからの『18.どうしちゃったの?』です。磯山さんという子は、とても剣道が上手です。しかし、ここでは、急に磯山さんが部を退部したいと言い出します。主人公の西荻早苗は、これまで何度か磯山さんとケンカをしてしまい、ひどいことを言ってしまったと後悔していました。今回の退部は「それが原因ではないか」と、とても心配しますが、仲間に励まされていくうちに自分の言ったことが原因でないことを知ります。しかし、磯山さんは「もう前みたいには、勝てないかもしれない」と言います。歯車が狂ってしまったといい、あまり部に顔を出さなくなりました。私は、予選直前のこの出来事にハラハラドキドキしました。磯山さんは、体育の推薦で、学校にも入ったため何があったのかとても気になりました。この本は、学校で先生が紹介してくださった本です。この本には、「セブンティーン」、「エイティーン」と続編があります。面白かったので次の週も引き続きシリーズを読み進めたいと思います。

3月30日~4月5日は次の本(計1,166ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・レマルク・秦豊吉 訳「西部戦線異状なし」(新潮文庫)P338
・石川洋「13歳からの人間学」(致知出版社)P194
・椋鳩十「椋鳩十の名犬物語」(理論社)P219
・誉田哲也「武士道セブンティーン」(文春文庫)P415