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2020年3月15日日曜日

14週目:3月16日~3月22日のリーディングマラソン予定

前週:予定どおり!と言いたいのですが・・・椋鳩十さんの「椋鳩十まるごとシカ物語」の代わりに「感動は心の扉をひらく〜しらくも君の運命を変えたものは?」(あすなろ書房)P90を読んでしまいました!本棚に置いてあったこの本の方に手が伸びて、まちがって先に読んでしまったのです・・・「まるごとシカ物語」は次週に読みたいと思います!
 その他は予定どおり、上橋菜穂子「明日は、いずこの空の下」、平田オリザ「幕が上がる」、鈴木るりか「さよなら、田中さん」、ダーウィン「種の起源:まんがで読破」の計1,100ページ、13週目までの累計は、14,359ページです。

 上橋菜穂子「明日は、いずこの空の下」は、上橋菜穂子さんのエッセイが書かれていました。特に、高校生時代について一番書かれていました。わたしが、一番印象に残ったのは、一番初めの「駆けるシスター」です。菜穂子さんは、イギリスの児童文学が大好きだったそうです。このお話は、そんな上橋菜穂子さんが高校二年生の時に行った、スコットランドでの出来事が書いてありました。菜穂子さんは、すごい方向音痴でした。そのため、知らない場所であるスコットランドで一人で道に迷ってしまったそうです。どうしようと困っていると、歳をとった修道女がやってきました。菜穂子さんは、あまり話せない片言の英語で道を尋ねました。するとそのシスターは、「あなた、英語、下手ね」と言って案内してくれました。私が印象に残ったのは、とても穏やかな雰囲気のシスターが、びゅんびゅん車が走っている大きな道路でも、まだ信号が赤でも、お構いなしで車の途切れたところを菜穂子さんの手をつかんで渡って行ったところです。少し危ないなぁとおもいましたが、すごく元気なところにユーモアを感じました。その他にも、「ミルクをひと垂らし」など21のお話が入っていました。

 平田オリザ「幕が上がる」は、ある高校の演劇部が、みんなで全国大会に向けて頑張る青春ものです。勉強よりも演劇部一筋のみんなのもとに、全国大会に何回も出場している学校から転校生が来ました。
なかなか考えが合わず喧嘩をしたり演劇部を退部しようとしたりしていきます。でも、演劇部の顧問の先生の助けがあって一致団結していきます。
中高生を舞台にしたお話が大好きな私は、幕が上がるがとても気に入りました。皆さんもぜひ読んでみてください。
 
 
 椋鳩十「感動は心の扉をひらく」は、人間の力について動物との関係をとおして書いてありました。「人間に与えたふしぎな力」という章が一番印象に残りました。人間は、それぞれ素晴らしい力を心の奥に持っていて、それにいつ気づくことができるのかはその人自身もわからない、ということに感銘しました。私も、自分の持っている才能を生かしたいと思いました。

 鈴木るりか「さよなら、田中さん」は、中学2年の鈴木るりかさんが書いた本です。るりかさんは、小学4、5、6年生の3年連続で小学館主催の「12歳の文学賞」大賞を受賞しています。この「さよなら、田中さん」以外のお話も、全て小・中学生の時に書いたお話です。中学2年でこんなに素晴らしい文章が書けることにとても尊敬し、見習いたいと思いました。
 この本は、5つのお話が入っていました。その中でも一番印象に残ったのは、本のタイトルにもなっている「さよなら、田中さん」です。気のとても小さくおとなしい男の子である三上くんと、女子と男子両方から人気のある完璧な田中さんが主人公のお話です。三上くんがクラスのみんなにいじられるたびに、田中さんは彼をかばってくれます。でも、田中さんの家は母子家庭で中学から山梨の学校に行ってしまうことを知ります。受験の失敗、お母さんとの仲など、苦しいことがありますが、そんな時に助け合う二人はとても素敵だと思いました。

 ダーウィン「種の起源:まんがで読破」は、ダーウィンの進化論が世の中に認められるまでを漫画で書いてありました。漫画の伝記ですが内容は濃く、主にダーウィンが成人して進化論について研究しているところに多くを割いて書いてありました。私は、ダーウィンが進化論を説いたり生物について研究したりしていたことは、NHK番組の「ダーウィンが来た!」などをとおして知っていました。しかし、この本を読んで詳しいところを知ることができました。まず進化論が発表された当時は、神を冒涜していると考えられていたことに驚きました。当時は、教会が権力を持っていたのでそれだけ神の力が崇められていたことを改めて感じました。でもこのような批判に耐えて立ち向かった人がいるからこそ、正しい結論が出ることを学びました。

3月16日~3月22日は次の本(計1,207ページ)でリーディングマラソンの予定です。
・椋鳩十「椋鳩十まるごとシカ物語」(理論社フォア文庫)P150
・高橋源一郎「答えより問いを探して」(講談社)P141
・エーリッヒ・ケストナー「飛ぶ教室」(講談社青い鳥文庫)P289
・寮美千子、奈良少年刑務所受刑者「世界はもっと美しくなる」(ロクリン社)P187
・マヤ・ムーア「失われた福島のバラ園」(世界文化社)P113
・佐々木成三「あなたのスマホがとにかく危ない」(祥伝社)P287
・ジョセフ・ダグニーズ 文、ジョン・オブライエン 絵、渋谷弘子 訳「フィボナッチ~自然の中にかくれた数を見つけた人」(さ・え・ら書房)P40)