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2020年2月23日日曜日

第11週目:2月24日~3月1日のリーディングマラソン予定

前週:予定どおり(ちょっと大変でしたが)、宮本武蔵「五輪書」、伊藤真「続ける力」、柳澤桂子「すべての命が愛おしい」、池内了「30の発明から読む世界史」、木畑洋一「チャーチル:イギリス帝国と歩んだ男」、小田切進・江藤淳「夏目漱石:新潮日本文学アルバム」、計6冊1,076ページ読了しました!10週目までの累計は、計10,791ページ、目標の10%達成です!

 宮本武蔵「五輪書:いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」は、宮本武蔵さんの五輪書についてとても分かりやすく書いてありました。五輪書は地、水、火、風、空の5つの章に分かれています。第一章では、地面を平らにしてその上に石を敷き詰めてしっかり基礎固めをするという意味で「地」、第二章は、水のような青く美しい色や、清らかに澄んだ様を心に強く宿しながら兵法を書き記す、という意味で「水」、第三章では、火は大小強弱があることや、火勢の勢いや変化の激しさが戦いを表してるように思えるため「火」、第四章では、風は、昔風や今風など様々物があるため、世間にある兵法について書くという意味で「風」、そして最後の章は、奥もなければ入り口もないという意味で「空」と、それぞれしっかり考えられていることにすごいなぁと思いました。それと同時に、どんなお話が書いてあるのだろうと、ワクワクしました。私はこの5つの章の中でも「火」が一番面白いと思いました。理由は、私が一番よく悩む様々な戦い、試練をどのようにして乗り越えていけば良いのかが書いてあるからです。わたしが今まで読んできた「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」は、江戸末期から昭和初期にかけての人が多かったため、戦国から江戸初期に活躍した人の教えは、少し違うものがあり面白かったです。本書で使われている用語は、剣術についてのことばかりでしたが、すべて350年以上たった今にも通用する、人として大切な教えだと思いました。

 伊藤真の「続ける力」は、長年の受験指導経験のある伊藤真さんが書いた本でした。私は、小学受験と中学受験と2つを経験しました。小学受験ではまだ「勉強する」とか「学ぶ」ということがあまりわかっていませんでした。しかし、中学受験の時は、自分自身でも受験生だという自覚がありました。私が今、中学生になって中学受験の時にこうしていれば、という後悔が一つあります。それがこの本のテーマである「続けること」です。様々な勉強に役立つ本を読んできて習慣にしたこともありました。でも、もう少し大切なことを続けていれば、と思うことがあります。この本では、日々の生活の中で何かを続けるための仕組み作りや、やる気を出すための方法が書いてあり、とても参考になりました。これからに生かしていきたいです。

 柳澤桂子の「すべての命が愛おしい」は、生命科学者の方が書いたお話でした。詩も本の中にはいっていてとても読みやすかったです。私は動物が好きで、将来、絶滅危惧種などを保護する獣医師になりたいと思っています。この本は、愛、生死、宇宙などを様々な視点から、作者が私たちに問いかけたいことを詩にして書かれていました。

 小田切進・江藤淳の「夏目漱石:新潮日本文学アルバム」は、夏目漱石の生い立ちが写真などを使って分かりやすく書いてありました。昼寝をしている漱石など、ユニークな写真もあり、とても分かりやすく漱石について知ることができました。

 池内了の「30の発明からよむ世界史」は、30の物の発明に関係する世界の歴史がとても面白く、分かりやすく書いてありました。その中でも私が一番すごいと思った発明は、車輪です。車輪は、機械に使われるものだと思っていました。しかしこの本を読むと昔、車輪は美術工芸品として使われていた、と書いてありました。例として「アンティキティラ島の機械」が上げられていました。このアンティキティラ島の機械には、沢山の歯車がついていて、それらが複雑に動き出して、太陽や月、太陽系の惑星の動き方、位置、月食や日食の予測が出来るものになっていました。つまり車輪の仕組みを充分に理解したうえで作られていたということです。とても驚きました。紀元前150年~100年ごろの人たちが今現在、私たちがやっているようなことを先に見つけていたのです。この本を読んで世界の様々な歴史についてとても興味を持つことができました。

 木畑洋一の「チャーチル:イギリス帝国と歩んだ男」は、夏目漱石と同じように写真などを使いながら、チャーチルの生い立ちについて書いてある本でした。チャーチルは、若い頃は、政治の世界であまりうまくいかず落ちぶれていたことにびっくりしました。でも、イギリスの歴代首相の中で最も尊敬されるようになったのは、第二次世界大戦があったからなので戦争のおかげで尊敬されるようになっとことに少し矛盾があるなぁと思いました。

2月24日~3月1日は次の本でリーディングマラソンの予定です。
・中沢啓治「はだしのゲン~私の遺書~」(朝日学生新聞社)P222
・岩崎健二「風のように炎のように~峠三吉~」(文化評論)P193
・宮沢賢治「宮沢賢治全集 1 春と修羅 他」(ちくま文庫)P744