自己紹介

<ユニセフ・フレンドネーションのチャレンジ型プロジェクト>で募金活動をしています。詳細は、上の[リーディングマラソン for チルドレンのページ]をクリックしてください。

2021年8月29日日曜日

ユニセフ・フレンドネーション88週間100,000ページのチャレンジ

  中学1年生の2019年11月末、緒方貞子さんと中村哲さんの追悼ドキュメンタリーをきっかけにこのプロジェクトを始めました。私自身、口で言うだけでなく実際に何かできることをしたいと思いました。世界中には私と同世代の子どもたちが貧困問題に直面しています。プロジェクトを始めたときは「同じ世界を共有している私ちと同じ世代の子どもたち、彼女たちが日々の食べ物に困っている、その事実の中で今、ここで、自分に何ができるかを考えて行動したい」という気持ちでいっぱいでした。いろいろ調べている中で、ユニセフのフレンドネーションに出会いました。どんなチャレンジをしているのか見てみると、マラソンを実行して、それを皆さんに応援してもらう形のプロジェクトがいくつかありました。
 わたしの場合、平日は学校の寄宿舎で生活をしているのでマラソンを継続的にするような自由時間が限られています。やっぱり、自分には無理かな・・・と思いました。でも、そこであきらめず考えたのが、読書を走るマラソンのように続けてみるのはどうだろう、というアイデアです。読書、リーディングだったら、寄宿舎生活でも時間を見つけて続けられますし、支援しようと思う世界の子どもたちのことや社会のことをもっともっと知ることができると思いました。
 そして、88週間、616日、約1年半目標に向かって週に1,000ページずつコツコツと取り組んで100,000ページのリーディング・マラソンをゴールすることができて、喜びと達成感でいっぱいです。目標に達するまでは「本当に終わるのか」「はやく寄付したい」などの不安な気持ちも時々ありました。試験勉強やクラブ活動などの学校行事、寄宿舎での役割など忙しい時や体調を崩したときなどゴールまでの道のりで大変な時期もありました。日曜日に書き終えられず、月・火曜日までかかってしまうこともありましたが、最後まであきらめずに自分で立ち上げたプロジェクトをやりきったことで、努力すれば自分の成長にも自信にもつながることを実感することができました。毎週1,000ページの本を読み感想を書いたことで、今まで読んだことのないジャンルの本に出会え、文章を書くということに対しての自信が少しつきました。また、この活動を通して、直接目の前にいるわけではないけれど、世界のどこかで困っている子どもたちがいる、少しでも役に立てているかもしれない」と自分の行動に自信もつきました。最後までやりきることができ少しでも多くの子供たちの力になれたらなと思っています。
 日本は世界と比べると治安も衣食住も整っておりしっかりと生活できている人が多いです。私も不自由なく生活ができています。しかし、一歩外へ出ると、日本においても同世代の子が学校に行かずに働いていたり日々の生活に困っていたり、いじめに悩んでいたりしています。生まれたところが違うだけで貧しい生活を送っている子供たちがいる。このような理不尽な世の中で、何もしないのは、それは見て見ぬふりをしていることと変わらないのではないか、と私は思いました。
 私のチャレンジを応援、支援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。とても励みになりました。応援に応えることができてホッとしています。そして、ユニセフのみなさま、この機会を与えてくださったことに心から感謝いたします。いつか私もユニセフの仕事に関わり世界の子どもたちに直接会ってみたいです。
 チャレンジのきっかけとなった緒方貞子さん、中村哲さんは日本国内にとどまらず、貧しい暮らしをしている人々や、戦争などによい住む土地を追われている人たちのために一生を捧げました。私はまだ緒方貞子さんや中村哲さんのようなことはできませんが、想像力を働かせて今、ここで、自分ができることをコツコツと実行し、未来につなげていきたいです。